50 / 185
フリースラント
第50話 トマシンと再会
しおりを挟む
相変わらず痩せて、背も低いトマシンは、レイビックの指定された宿の食堂に、ものすごく心細そうに座っていた。数分おきにきょろきょろして、誰か迎えに来ないか見回してた。
「トマシンだね?」
ぬっと背の高い、見たこともないくらい大柄な男が目の前に現れた。あまりの大きさに、本能的にトマシンはビクッとなって、自分のわずかばかりの荷物に抱き着いた。
ロドリックだった。彼は、自分の定宿をトマシンに指定して、彼を迎えに来たのだ。
「ロドリックさんですか?」
トマシンは、上を見上げて、弱々しく手を出した。
ロドリックはにっこりして、トマシンの手を握り返した。
うっかりぐっと握って、トマシンの骨を折るところだったが、危うく思いとどまった。
「ようこそ! 私も、王立修道院付属学校の卒業生なんだ。今は修道僧だ。ベルブルグの修道院の所属になっている」
全部、本当の話だったが、宿の主人はこれまで一度もロドリックがそんな風に自己紹介をしている場面に出くわしたことがなかったので、絶対に、あのかわいそうな青年をだましているんだと思い込んだ。
「あ、そうなんですね? これから、山の探査を行うって伺ったのですが」
「そうとも。現場はずっと山奥になる。君の荷物はどこなの?」
トマシンは、この大男に多少恐怖を覚えたらしく、すこし震える指で、自分の荷物を指さした。
「オーケー。じゃあ行こうか」
ロドリックは、軽く声をかけると、自分専用の背負子を背負った。それはロドリック専用に特別に大きく作ってあって、幅が一メートル半くらい、同じくらいの高さまで荷物が載せられる作りになっていた。
いっぱいまで荷物が載ると、宿の連中では持ち上げるどころか、横にずらすことすら出来ず、ロドリックが好きな場所に置いたら最後、ずっとその場所に置きっぱなしになっていた。
ロドリックは、トマシンの荷物を片手でつまみ上げると、その辺に結び付けた。
「貴重品や割れ物はあるかね?」
「ええと、ガラスの瓶に入った試薬が少々」
「じゃあ、外して手元に持っておいてくれないか」
トマシンは、荷物をごそごそかき回すと、何かを取り出して大事そうに自分のポケットにしまい込んだ。
「大丈夫です」
「よし。じゃあ、この上に座って」
トマシンはびっくり仰天した顔になった。
「大丈夫。捕まるところがあるんだ。しっかり捕まってろよ」
トマシンが、おそるおそる背負子を上って一番上に座り込むと、ロドリックはかがんで荷物を背負った。
「キャー」
と言う悲鳴が宿中に響き、ロドリックは失敗したことに気付いた。
トマシンが天井に頭をぶつけていた。
「本当にすまなかった」
彼ら二人は外に出て、ロドリックは荷物を背負いなおした。今度は大丈夫だった。
「行くぞ」
ロドリックは軽く走り出した。
「あのー、ロドリックさん、どうして僕は背負子の上に載っているんでしょうか」
「まあ、多分、俺の方が脚は早いんじゃないかと思ってさ。それと、山道だから、結構大変だと思うんだ」
トマシンは、実際、すごいスピードで進んでいた。
「僕のほかに、荷物が乗ってますよね?」
「ん?ああ、食料だな。あとローソクとか」
「ロドリックさん、すごい力持ちですね」
「まあな。早く着きたいだろ?」
「歩いて8時間て、宿の人に聞いたんですけど」
「それは、金山の入り口までだな。泊まるところは、そこより少し先だ。俺の足なら3時間だ」
トマシンは絶句した。このスピードで最後まで行くのか……
ロドリックは確認しておきたいことがあった。
「君は最終学年だよね? 将来、どうするの?」
「実は、僕は、ヴォルダ公爵家のフリースラント様の雑用をしていましたので、卒業後はヴォルダ家にお世話になるつもりでした」
「雑用は、たいていその家の秘書や家令になるな」
「ただ、信じられないことにヴォルダ家の当主があのようなことになって」
「そうだな」
「私が仕えていたフリースラント様も行方不明になってしまいました。仕方ありません。修道僧になるつもりです」
オーケーだ、フリースラント。
ロドリックは内心、ニヤリとした。
顔を出しても大丈夫だ。
万一、別の奉公先が決まっていたら、フリースラントが顔出しすると、その奉公先を通じて王家に彼の所在がばれてしまう。
仕事が見つけられない学生のうち、優秀な者は修道僧として教会に入ることができたが、収入はほとんどない。金山で働けるなら、修道僧になる理由はないはずだ。教会側も納得するだろう。
「さあ、着いた。おろしてあげよう。ここで、ちょっと待っててね」
「ハイ」
重い背負子を担いだまま、崩れかけた礼拝堂の高い壁をヒョイと登るロドリックに、トマシンは肝をつぶした。
「まるで、人間じゃないようだ」
だが、その驚きは、同じその壁の上に現れた、ロドリックでない、もう一人を見てぶっ飛んだ。
「トマシン!」
その人は大声で叫んだ。トマシンには誰だかすぐにわかった。
「フリー……フリースラント様」
立ち上がるのに時間がかかった。
フリースラントが走ってきた。
「フリースラント様!」
なぜだか、涙があふれてきた。
「フリースラント様! ご無事で!」
「トマシン! 懐かしいな、トマシン!」
フリースラントは、身長も伸びていたが肩幅がぐっと広くなっていた。ロドリックほどではなかったが、大男だった。トマシンと比べると、身長も横幅も倍ほども違って見えた。
「トマシン。すまないな。だが、もう返さないぞ」
「なんですか? どういうことですか? フリースラント様?」
「金鉱だよ」
フリースラントはいたずらっぽく笑った。
「本当にあったんだ。こんな山奥だけど。」
「え? レイビック金鉱ですか? 呪いがかかっていると言う噂の?」
「呪いはないよ。だって、ここは、ベルブルグ所属の修造院の所轄なんだ。神様が掘るのさ」
ロドリックが説明した。
ちなみにこの説明は嘘である。試掘の許可はフリースラントの名前で取り、金が出たら、密かに修道院と結託する予定だ。
「そして、神のご加護で、本当に金が出始めたんだ」
嬉しそうにフリースラントが説明した。
ちなみにこれも嘘である。金は前から出ている。
「でも、まだ、秘密だ。これがばれると、いろいろなところから盗賊や利権争いが始まるからね。トマシンも黙ってなくちゃいけないよ?」
金の鉱山!
トマシンは、ぼぅっとした。
「フリースラント様、それは本当でしょうか?」
「そのためにトマシンを呼んだんだよ。そして誰にも絶対の秘密だよ? 少なくとも、今は」
「はい。かしこまりました。わたしは帰り道がわからないので、誰にも教えられないと思います」
フリースラントが笑った。帰ってもらっては困るのである。そのために、背負って連れてきたのだ。
「さあ、それより、食事にしよう。そしてそのあとで、金山を見て欲しい。金の精練はできるかい?」
「はい。本物かどうかを確認する試薬も持ってきました」
「ねえ、トマシン、もし、本物の金だったら……」
フリースラントは言い出した。
「僕らは大金持ちだ」
「はい!」
トマシンはうれしそうに答えた。
「金を家族に送ってやれる。弟たちは、今、どうしている?」
「ふたりとも、就学年齢はとうに過ぎていて、学校に行かせたいのですが、学費の当てがなくて……ああ、でも、もし、本当に、金山だったら、学費くらい……」
「さあさあ、二人とも。夢を語るのは後でもできる。食事にしよう」
ロドリックが割り込んだ。だが、彼も笑っていた。雉のローストやイノシシのハムや、ロドリックが、町からしょって持ってきた、おいしそうなパンだのジャムだの、お菓子まであった。
「わあ……」
トマシンは小さな声で言った。
「私は、フリースラント様がいなくなってから……お金には困っていたんです……」
フリースラントは責任を感じた。
「フリースラント様も、きっと困ってらっしゃるものと思っていました」
ロドリックが笑って言った。
「こいつは、恐ろしいことに、一流のハンターに化けたのさ。今じゃ、町一番のハンターだ。そのせいで、こいつは金に困ったことなんかない」
「食べよう、トマシン。明日から忙しくなるぞ!ガンガン稼ごう!」
「トマシンだね?」
ぬっと背の高い、見たこともないくらい大柄な男が目の前に現れた。あまりの大きさに、本能的にトマシンはビクッとなって、自分のわずかばかりの荷物に抱き着いた。
ロドリックだった。彼は、自分の定宿をトマシンに指定して、彼を迎えに来たのだ。
「ロドリックさんですか?」
トマシンは、上を見上げて、弱々しく手を出した。
ロドリックはにっこりして、トマシンの手を握り返した。
うっかりぐっと握って、トマシンの骨を折るところだったが、危うく思いとどまった。
「ようこそ! 私も、王立修道院付属学校の卒業生なんだ。今は修道僧だ。ベルブルグの修道院の所属になっている」
全部、本当の話だったが、宿の主人はこれまで一度もロドリックがそんな風に自己紹介をしている場面に出くわしたことがなかったので、絶対に、あのかわいそうな青年をだましているんだと思い込んだ。
「あ、そうなんですね? これから、山の探査を行うって伺ったのですが」
「そうとも。現場はずっと山奥になる。君の荷物はどこなの?」
トマシンは、この大男に多少恐怖を覚えたらしく、すこし震える指で、自分の荷物を指さした。
「オーケー。じゃあ行こうか」
ロドリックは、軽く声をかけると、自分専用の背負子を背負った。それはロドリック専用に特別に大きく作ってあって、幅が一メートル半くらい、同じくらいの高さまで荷物が載せられる作りになっていた。
いっぱいまで荷物が載ると、宿の連中では持ち上げるどころか、横にずらすことすら出来ず、ロドリックが好きな場所に置いたら最後、ずっとその場所に置きっぱなしになっていた。
ロドリックは、トマシンの荷物を片手でつまみ上げると、その辺に結び付けた。
「貴重品や割れ物はあるかね?」
「ええと、ガラスの瓶に入った試薬が少々」
「じゃあ、外して手元に持っておいてくれないか」
トマシンは、荷物をごそごそかき回すと、何かを取り出して大事そうに自分のポケットにしまい込んだ。
「大丈夫です」
「よし。じゃあ、この上に座って」
トマシンはびっくり仰天した顔になった。
「大丈夫。捕まるところがあるんだ。しっかり捕まってろよ」
トマシンが、おそるおそる背負子を上って一番上に座り込むと、ロドリックはかがんで荷物を背負った。
「キャー」
と言う悲鳴が宿中に響き、ロドリックは失敗したことに気付いた。
トマシンが天井に頭をぶつけていた。
「本当にすまなかった」
彼ら二人は外に出て、ロドリックは荷物を背負いなおした。今度は大丈夫だった。
「行くぞ」
ロドリックは軽く走り出した。
「あのー、ロドリックさん、どうして僕は背負子の上に載っているんでしょうか」
「まあ、多分、俺の方が脚は早いんじゃないかと思ってさ。それと、山道だから、結構大変だと思うんだ」
トマシンは、実際、すごいスピードで進んでいた。
「僕のほかに、荷物が乗ってますよね?」
「ん?ああ、食料だな。あとローソクとか」
「ロドリックさん、すごい力持ちですね」
「まあな。早く着きたいだろ?」
「歩いて8時間て、宿の人に聞いたんですけど」
「それは、金山の入り口までだな。泊まるところは、そこより少し先だ。俺の足なら3時間だ」
トマシンは絶句した。このスピードで最後まで行くのか……
ロドリックは確認しておきたいことがあった。
「君は最終学年だよね? 将来、どうするの?」
「実は、僕は、ヴォルダ公爵家のフリースラント様の雑用をしていましたので、卒業後はヴォルダ家にお世話になるつもりでした」
「雑用は、たいていその家の秘書や家令になるな」
「ただ、信じられないことにヴォルダ家の当主があのようなことになって」
「そうだな」
「私が仕えていたフリースラント様も行方不明になってしまいました。仕方ありません。修道僧になるつもりです」
オーケーだ、フリースラント。
ロドリックは内心、ニヤリとした。
顔を出しても大丈夫だ。
万一、別の奉公先が決まっていたら、フリースラントが顔出しすると、その奉公先を通じて王家に彼の所在がばれてしまう。
仕事が見つけられない学生のうち、優秀な者は修道僧として教会に入ることができたが、収入はほとんどない。金山で働けるなら、修道僧になる理由はないはずだ。教会側も納得するだろう。
「さあ、着いた。おろしてあげよう。ここで、ちょっと待っててね」
「ハイ」
重い背負子を担いだまま、崩れかけた礼拝堂の高い壁をヒョイと登るロドリックに、トマシンは肝をつぶした。
「まるで、人間じゃないようだ」
だが、その驚きは、同じその壁の上に現れた、ロドリックでない、もう一人を見てぶっ飛んだ。
「トマシン!」
その人は大声で叫んだ。トマシンには誰だかすぐにわかった。
「フリー……フリースラント様」
立ち上がるのに時間がかかった。
フリースラントが走ってきた。
「フリースラント様!」
なぜだか、涙があふれてきた。
「フリースラント様! ご無事で!」
「トマシン! 懐かしいな、トマシン!」
フリースラントは、身長も伸びていたが肩幅がぐっと広くなっていた。ロドリックほどではなかったが、大男だった。トマシンと比べると、身長も横幅も倍ほども違って見えた。
「トマシン。すまないな。だが、もう返さないぞ」
「なんですか? どういうことですか? フリースラント様?」
「金鉱だよ」
フリースラントはいたずらっぽく笑った。
「本当にあったんだ。こんな山奥だけど。」
「え? レイビック金鉱ですか? 呪いがかかっていると言う噂の?」
「呪いはないよ。だって、ここは、ベルブルグ所属の修造院の所轄なんだ。神様が掘るのさ」
ロドリックが説明した。
ちなみにこの説明は嘘である。試掘の許可はフリースラントの名前で取り、金が出たら、密かに修道院と結託する予定だ。
「そして、神のご加護で、本当に金が出始めたんだ」
嬉しそうにフリースラントが説明した。
ちなみにこれも嘘である。金は前から出ている。
「でも、まだ、秘密だ。これがばれると、いろいろなところから盗賊や利権争いが始まるからね。トマシンも黙ってなくちゃいけないよ?」
金の鉱山!
トマシンは、ぼぅっとした。
「フリースラント様、それは本当でしょうか?」
「そのためにトマシンを呼んだんだよ。そして誰にも絶対の秘密だよ? 少なくとも、今は」
「はい。かしこまりました。わたしは帰り道がわからないので、誰にも教えられないと思います」
フリースラントが笑った。帰ってもらっては困るのである。そのために、背負って連れてきたのだ。
「さあ、それより、食事にしよう。そしてそのあとで、金山を見て欲しい。金の精練はできるかい?」
「はい。本物かどうかを確認する試薬も持ってきました」
「ねえ、トマシン、もし、本物の金だったら……」
フリースラントは言い出した。
「僕らは大金持ちだ」
「はい!」
トマシンはうれしそうに答えた。
「金を家族に送ってやれる。弟たちは、今、どうしている?」
「ふたりとも、就学年齢はとうに過ぎていて、学校に行かせたいのですが、学費の当てがなくて……ああ、でも、もし、本当に、金山だったら、学費くらい……」
「さあさあ、二人とも。夢を語るのは後でもできる。食事にしよう」
ロドリックが割り込んだ。だが、彼も笑っていた。雉のローストやイノシシのハムや、ロドリックが、町からしょって持ってきた、おいしそうなパンだのジャムだの、お菓子まであった。
「わあ……」
トマシンは小さな声で言った。
「私は、フリースラント様がいなくなってから……お金には困っていたんです……」
フリースラントは責任を感じた。
「フリースラント様も、きっと困ってらっしゃるものと思っていました」
ロドリックが笑って言った。
「こいつは、恐ろしいことに、一流のハンターに化けたのさ。今じゃ、町一番のハンターだ。そのせいで、こいつは金に困ったことなんかない」
「食べよう、トマシン。明日から忙しくなるぞ!ガンガン稼ごう!」
5
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ドアマットヒロインはごめん被るので、元凶を蹴落とすことにした
月白ヤトヒコ
ファンタジー
お母様が亡くなった。
それから程なくして――――
お父様が屋敷に見知らぬ母子を連れて来た。
「はじめまして! あなたが、あたしのおねえちゃんになるの?」
にっこりとわたくしを見やるその瞳と髪は、お父様とそっくりな色をしている。
「わ~、おねえちゃんキレイなブローチしてるのね! いいなぁ」
そう、新しい妹? が、言った瞬間・・・
頭の中を、凄まじい情報が巡った。
これ、なんでも奪って行く異母妹と家族に虐げられるドアマット主人公の話じゃね?
ドアマットヒロイン……物語の主人公としての、奪われる人生の、最初の一手。
だから、わたしは・・・よし、とりあえず馬鹿なことを言い出したこのアホをぶん殴っておこう。
ドアマットヒロインはごめん被るので、これからビシバシ躾けてやるか。
ついでに、「政略に使うための駒として娘を必要とし、そのついでに母親を、娘の世話係としてただで扱き使える女として連れて来たものかと」
そう言って、ヒロインのクズ親父と異母妹の母親との間に亀裂を入れることにする。
フハハハハハハハ! これで、異母妹の母親とこの男が仲良くわたしを虐げることはないだろう。ドアマットフラグを一つ折ってやったわっ!
うん? ドアマットヒロインを拾って溺愛するヒーローはどうなったかって?
そんなの知らん。
設定はふわっと。
【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する
土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。
異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。
その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。
心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。
※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。
前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。
主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。
小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる