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フリースラント
第46話 フリースラントの憂鬱と、それとは別な、近隣店舗従業員の熱狂
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ドルマではないが、そもそもこんな若い女ばかりの店で、やたらに顔がイケメンで細マッチョな若い男が、関心を引かないわけがなかったのである。
そして、万国共通と言うか、フリースラントが家の事情で頭がいっぱいで、女の子たちにまるで興味を示さなかったのが、事態を悪化させてしまった。追わない者は追いかけられてしまうのである。
「また、本人が、全く気が付いてないって言うのがねえ……」
ドルマは、(始末が悪いことに半裸状態の)彼の制服(?)姿を鑑賞しながらつぶやいた。
ドルマの後ろでは、がっついた客にうんざりした女たちが、いかにもさわやかで清潔そうな、贅肉のついていないフリースラントの後ろ姿について論評していた。これで彼が振り向けば、きゃあきゃあ騒ぎ始めるに決まっていた。
おそらく本人に言わせたら、そんな狭い店の中の出来事なんか、本当にどうでもいいだろうと言い返されそうな話だったが、そうは言っても実際にフリースラントが暮らしているのは、王宮ではない。この狭い店なのである。
「しかもねえ……」
レイビックからシカ肉とイノシシ肉を仕入れている業者が、客に来ていて、競り市のジュリアとの婚約話を全否定して帰って行ったのである。女たちには衝撃だった。そのあとは、野となれ山となれである。
「嘘だったって……」
ドルマは、それはそうでしょうと、睨んでいた。
「そんな風にはとても見えないもん」
ドルマは、真相をロドリックに聞いてみたいところだったが、ロドリックは、教会の用事で忙しそうで、自分の持ち場をフリースラントに頼んでやってもらっている始末だった。
「船が着く日以外は、そこまで忙しくないから、フリー一人がいれば大丈夫なのよねえ。でもさー、二人とも、ほんとに何かいわくのありそうな人達なのよね……」
いわくつきなのは、生まれてこの方、貧しい暮らしで、何の教養もない女たちにもなんとなく分かった。どことなく、何かが違うのである。それがまた、妙な憧れをかきたてた。
「まるで、本当は、どこかの王子様のよう……」
「そんなことあるわけないでショ!」
ドルマは女たちを叱った。
「それより、ホラ、仕事、仕事!」
ただし、普通と違って、今回ばかりは女どもの方が正しかったわけである。
ドルマはフリースラントの背中を見つめ続けた。
「かといって、このままほっとくと、店中が大混乱なのよねえ……」
ほっとくわけにはいかないので、ドルマは独自の救済策を出した。
「実はね、あの二人、出来てるのよ」
あの二人とは、ロドリックとフリースラントである……
猫さろん店舗内及びその周辺店舗に勤務する女性従業員間に於ける、有形無形の準戦闘行為を未然に防ごうと思ったら、これが最も有効な手段であると判断したのであった。
「一緒に暮らしてたらしいの」
みんなが戦慄した。
が、しかし、これはゾクゾクさせるような戦慄だった。
「イヤン、お似合いすぎる……」
「ちょっと、想像してみたら……」
おそらく、本人たちが聞いたら、別な意味で、戦慄と言うか鳥肌は避けえなかったことであろう。
これで、女たちが騒ぐのをやめるわけがない。
しかし、直撃弾は防げる。
直接、アタックするとか、女同士でもめて店舗内でグループが形成されて、グループ間で内部闘争に発展し、あれが気に食わないの、誰それがああ言ったの、それくらいならともかく、直接アタックした女をつるし上げでリンチするとか……
「あいつらには前科があるからなー。それにフリーにうまくさばけるわけがないわな。気が付いてないくらいだもん」
名案だと彼は得意になった。と言うのは、これで一本入った裏通りの店の「筋肉旋風」の店長からの、ロドリックとなんとか会う機会をセッティングして欲しいと言う、しつこい頼みを断れるかもしれないと思ったからだ。(これは別の危機だった)
「まあ、自分がお話したいってのも嘘じゃないでしょうけど、本音は少しでも、店に顔を出してほしいのよね。店の客にしてみたら、ロドリックは魅力的過ぎるわ。あの筋肉! でも、ロドリック、そんな人じゃないから」
ロドリックは間違いなくモテていた。しかし、本人がどう思っているのかはわからなかった。
「それがまた、いいのよねえ。読めないところが」
ドルマが夢見るようにつぶやいた。
意外にも、危険は知らぬ間に、身近に潜んでいるのかもしれない。世の中は、割とややこしいのであった。
「意外にも、長くご存命であらせられると言う者多く……」
ロドリックは、僧衣に身を包んで、ベルブルグの修道院の小部屋で、副院長と話をしていた。
ベルブルグの教会付属の修道院は、町の中心部から少し離れていたが、かなりの人数の僧侶たちが商取引に従事していた。したがって、ロドリックのような外部の者の出入りも多く、誰も不審がらなかった。彼は副院長の名をあげ、すんなりと中へ通された。
修道院は多くの修道僧たちを養っている。寄進や寄付だけで済む額ではなかった。各地の修道院から産する製品、作物は売買され換金する必要があった。ベルブルグの修道院は、商品の集積場であり、交易拠点だった。
「ベルブルグへ寄港する商人たちによると、大きな商取引は、現在、手控えられている模様でございます」
ロドリックが言った。
「さもあろう。王太子殿下は現状に不満である。それに長く待ち過ぎた。大きな変化が訪れるやも知れぬ」
副院長が答えた。
「昨日、ロンゴバルトのサジシーム殿をお見かけしました」
ロドリックが言うと、副院長の黒い目が光った。
「ほう? あの、ロンゴバルトの首長がか。何用でベルブルグに来たのだろう」
「ただ、なじみの女に会いにと言っておりましたが、そんなことはございますまい。翌朝、ハブファン殿と面会されていました」
「商用かな?」
「ハブファン殿から王宮の様子を探りたかったのでございましょうか。その後、すぐに帰ったため、接触した者がおらず、話の内容はわかりません」
ロンゴバルトは砂漠の国だった。王はおらず、各首長たちの合議制となっていた。サジシームはその中でも最も大きい部族に属していた。
「問題は死期である」
副院長は、明言した。ロドリックはわずかに頷いた。
「国王陛下は、教会に対し寛容であられた。寛容になるべき数々の理由もあった。王太子殿下はそうではない」
「国王陛下が尊重してこられたもの、すべてに対し反感をお持ちかも知れません」
「大きな変化が起きるかも知れぬ」
副院長は頭を垂れた。
ロドリックは、尋ねた。
「ハブファン殿は、いかがされるのでしょうか」
「ハブファン殿は、抜かりがない」
副院長は答えた。
「王太子殿下が、最も欲しているものは金である」
王太子は金に常に窮していた。一つには妃が宝石などに目がないためであり、もう一つは親しく仕える僧形の占い師の影響だった。
「いくらあっても足らぬのだ。お子が一人しかおられぬのが、つけ込まれる原因である」
一人息子は、奇行で知られていた。
「まだ、若いのでございましょう。次のお子様がお生まれになるかもしれません」
「とはいえ、結婚後二十年近く経っている。ペッシ師は寄進の建築を勧められる。建築には金がかかる。ハブファン殿は、王太子の想像以上に裕福だが、多額過ぎる寄進を求められることを恐れて、小出しに寄進している。それも決してペッシ師には渡さない。王太子にお贈りしている」
やがて、彼らはひそひそ話を終えると、互いに深く礼をして別れた。
「そちのような修行僧は珍しいな」
別れ際に、副院長はかすかに笑った。
「僧は、あのような場所には、決して入り込めぬ。得難い情報よ」
「運が良かっただけでございます」
「そして、あのような場所においても、決して堕落せぬ。得難い人材じゃ」
ロドリックは頭を下げた。
「春にはレイビックへ戻るのか」
「山ごもりの修行を続けたいと思います」
「そうか。そちにだけ、伝えておこう。昨夜、早馬が新たな情報を伝えてきた。ヴォルダ家についてだ」
密室での会談の帰り際の一言に、ロドリックは緊張した。彼はフリースラントのことを副院長に伝えていなかった。
「牢内で亡くなられたとのこと。王にとっては打撃だろう」
ロドリックは顔色を変えた。
「まさか! なんの罪で?」
「死因は不明だ。自然死かも知れぬ。」
副院長が言った。
「そうでございましょうか? アデリア王女が公爵の死を望んでいると聞きました」
「死にさえすればよいのだろうと思う。さっきも言ったが、死因は不明だ。ヴォルダ家は当主が拘束された時点で財産を差し押さえられている。公爵家の嗣子の財産も同様だ」
「ひどい話ではございませんか」
「そう。公爵の死因は発表されていないが、財産はすべて妻と娘に渡ることになった」
「そんな非道なことが許されるのでしょうか」
「ヴォルダ家の息子たちにとってはそうだろうが、妻と娘にとっては、普通の相続になる。王の仕業だろう。王にとってはアデリア王女とルシア妃がもっとも大事なのだから」
そして、万国共通と言うか、フリースラントが家の事情で頭がいっぱいで、女の子たちにまるで興味を示さなかったのが、事態を悪化させてしまった。追わない者は追いかけられてしまうのである。
「また、本人が、全く気が付いてないって言うのがねえ……」
ドルマは、(始末が悪いことに半裸状態の)彼の制服(?)姿を鑑賞しながらつぶやいた。
ドルマの後ろでは、がっついた客にうんざりした女たちが、いかにもさわやかで清潔そうな、贅肉のついていないフリースラントの後ろ姿について論評していた。これで彼が振り向けば、きゃあきゃあ騒ぎ始めるに決まっていた。
おそらく本人に言わせたら、そんな狭い店の中の出来事なんか、本当にどうでもいいだろうと言い返されそうな話だったが、そうは言っても実際にフリースラントが暮らしているのは、王宮ではない。この狭い店なのである。
「しかもねえ……」
レイビックからシカ肉とイノシシ肉を仕入れている業者が、客に来ていて、競り市のジュリアとの婚約話を全否定して帰って行ったのである。女たちには衝撃だった。そのあとは、野となれ山となれである。
「嘘だったって……」
ドルマは、それはそうでしょうと、睨んでいた。
「そんな風にはとても見えないもん」
ドルマは、真相をロドリックに聞いてみたいところだったが、ロドリックは、教会の用事で忙しそうで、自分の持ち場をフリースラントに頼んでやってもらっている始末だった。
「船が着く日以外は、そこまで忙しくないから、フリー一人がいれば大丈夫なのよねえ。でもさー、二人とも、ほんとに何かいわくのありそうな人達なのよね……」
いわくつきなのは、生まれてこの方、貧しい暮らしで、何の教養もない女たちにもなんとなく分かった。どことなく、何かが違うのである。それがまた、妙な憧れをかきたてた。
「まるで、本当は、どこかの王子様のよう……」
「そんなことあるわけないでショ!」
ドルマは女たちを叱った。
「それより、ホラ、仕事、仕事!」
ただし、普通と違って、今回ばかりは女どもの方が正しかったわけである。
ドルマはフリースラントの背中を見つめ続けた。
「かといって、このままほっとくと、店中が大混乱なのよねえ……」
ほっとくわけにはいかないので、ドルマは独自の救済策を出した。
「実はね、あの二人、出来てるのよ」
あの二人とは、ロドリックとフリースラントである……
猫さろん店舗内及びその周辺店舗に勤務する女性従業員間に於ける、有形無形の準戦闘行為を未然に防ごうと思ったら、これが最も有効な手段であると判断したのであった。
「一緒に暮らしてたらしいの」
みんなが戦慄した。
が、しかし、これはゾクゾクさせるような戦慄だった。
「イヤン、お似合いすぎる……」
「ちょっと、想像してみたら……」
おそらく、本人たちが聞いたら、別な意味で、戦慄と言うか鳥肌は避けえなかったことであろう。
これで、女たちが騒ぐのをやめるわけがない。
しかし、直撃弾は防げる。
直接、アタックするとか、女同士でもめて店舗内でグループが形成されて、グループ間で内部闘争に発展し、あれが気に食わないの、誰それがああ言ったの、それくらいならともかく、直接アタックした女をつるし上げでリンチするとか……
「あいつらには前科があるからなー。それにフリーにうまくさばけるわけがないわな。気が付いてないくらいだもん」
名案だと彼は得意になった。と言うのは、これで一本入った裏通りの店の「筋肉旋風」の店長からの、ロドリックとなんとか会う機会をセッティングして欲しいと言う、しつこい頼みを断れるかもしれないと思ったからだ。(これは別の危機だった)
「まあ、自分がお話したいってのも嘘じゃないでしょうけど、本音は少しでも、店に顔を出してほしいのよね。店の客にしてみたら、ロドリックは魅力的過ぎるわ。あの筋肉! でも、ロドリック、そんな人じゃないから」
ロドリックは間違いなくモテていた。しかし、本人がどう思っているのかはわからなかった。
「それがまた、いいのよねえ。読めないところが」
ドルマが夢見るようにつぶやいた。
意外にも、危険は知らぬ間に、身近に潜んでいるのかもしれない。世の中は、割とややこしいのであった。
「意外にも、長くご存命であらせられると言う者多く……」
ロドリックは、僧衣に身を包んで、ベルブルグの修道院の小部屋で、副院長と話をしていた。
ベルブルグの教会付属の修道院は、町の中心部から少し離れていたが、かなりの人数の僧侶たちが商取引に従事していた。したがって、ロドリックのような外部の者の出入りも多く、誰も不審がらなかった。彼は副院長の名をあげ、すんなりと中へ通された。
修道院は多くの修道僧たちを養っている。寄進や寄付だけで済む額ではなかった。各地の修道院から産する製品、作物は売買され換金する必要があった。ベルブルグの修道院は、商品の集積場であり、交易拠点だった。
「ベルブルグへ寄港する商人たちによると、大きな商取引は、現在、手控えられている模様でございます」
ロドリックが言った。
「さもあろう。王太子殿下は現状に不満である。それに長く待ち過ぎた。大きな変化が訪れるやも知れぬ」
副院長が答えた。
「昨日、ロンゴバルトのサジシーム殿をお見かけしました」
ロドリックが言うと、副院長の黒い目が光った。
「ほう? あの、ロンゴバルトの首長がか。何用でベルブルグに来たのだろう」
「ただ、なじみの女に会いにと言っておりましたが、そんなことはございますまい。翌朝、ハブファン殿と面会されていました」
「商用かな?」
「ハブファン殿から王宮の様子を探りたかったのでございましょうか。その後、すぐに帰ったため、接触した者がおらず、話の内容はわかりません」
ロンゴバルトは砂漠の国だった。王はおらず、各首長たちの合議制となっていた。サジシームはその中でも最も大きい部族に属していた。
「問題は死期である」
副院長は、明言した。ロドリックはわずかに頷いた。
「国王陛下は、教会に対し寛容であられた。寛容になるべき数々の理由もあった。王太子殿下はそうではない」
「国王陛下が尊重してこられたもの、すべてに対し反感をお持ちかも知れません」
「大きな変化が起きるかも知れぬ」
副院長は頭を垂れた。
ロドリックは、尋ねた。
「ハブファン殿は、いかがされるのでしょうか」
「ハブファン殿は、抜かりがない」
副院長は答えた。
「王太子殿下が、最も欲しているものは金である」
王太子は金に常に窮していた。一つには妃が宝石などに目がないためであり、もう一つは親しく仕える僧形の占い師の影響だった。
「いくらあっても足らぬのだ。お子が一人しかおられぬのが、つけ込まれる原因である」
一人息子は、奇行で知られていた。
「まだ、若いのでございましょう。次のお子様がお生まれになるかもしれません」
「とはいえ、結婚後二十年近く経っている。ペッシ師は寄進の建築を勧められる。建築には金がかかる。ハブファン殿は、王太子の想像以上に裕福だが、多額過ぎる寄進を求められることを恐れて、小出しに寄進している。それも決してペッシ師には渡さない。王太子にお贈りしている」
やがて、彼らはひそひそ話を終えると、互いに深く礼をして別れた。
「そちのような修行僧は珍しいな」
別れ際に、副院長はかすかに笑った。
「僧は、あのような場所には、決して入り込めぬ。得難い情報よ」
「運が良かっただけでございます」
「そして、あのような場所においても、決して堕落せぬ。得難い人材じゃ」
ロドリックは頭を下げた。
「春にはレイビックへ戻るのか」
「山ごもりの修行を続けたいと思います」
「そうか。そちにだけ、伝えておこう。昨夜、早馬が新たな情報を伝えてきた。ヴォルダ家についてだ」
密室での会談の帰り際の一言に、ロドリックは緊張した。彼はフリースラントのことを副院長に伝えていなかった。
「牢内で亡くなられたとのこと。王にとっては打撃だろう」
ロドリックは顔色を変えた。
「まさか! なんの罪で?」
「死因は不明だ。自然死かも知れぬ。」
副院長が言った。
「そうでございましょうか? アデリア王女が公爵の死を望んでいると聞きました」
「死にさえすればよいのだろうと思う。さっきも言ったが、死因は不明だ。ヴォルダ家は当主が拘束された時点で財産を差し押さえられている。公爵家の嗣子の財産も同様だ」
「ひどい話ではございませんか」
「そう。公爵の死因は発表されていないが、財産はすべて妻と娘に渡ることになった」
「そんな非道なことが許されるのでしょうか」
「ヴォルダ家の息子たちにとってはそうだろうが、妻と娘にとっては、普通の相続になる。王の仕業だろう。王にとってはアデリア王女とルシア妃がもっとも大事なのだから」
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