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フリースラント
第40話 あらためて、妹が実は妹じゃなかったことにようやく気が付く
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フリースラントは、ロドリックのことを忘れていたわけではなかったので、クマ狩りを理由に山に出た。
「クマハンターは、今、町の警護に忙しくて、山に行く人が少ないんだ。助かるよ。災いは根元から絶たないとね」
競り市の人々には、そう言われた。
ジュリアは、
「町の警護をしているとか言っているけど、実際にクマに遭遇する可能性は低いから、あれ、ずるいよね」
と言った。
「クマハンターだなんて威張ってるけど、実は怖いんだろうと思うわ。今年のクマは凶暴だって言うから。あんたも順番で警護をさせてもらいなさいよ。猟に出るだなんて、損よ」
ロドリックに会いに山に行きたかったフリースラントは、警護の仕事を断った。
「猟の仕事が好きですから」
それからあわてて付け加えた。
「もちろん、警護だって、やらない訳ではありませんよ。この町に住んでいる以上、必要ならやりますが……」
しかし、実情はジュリアの読みの通りだった。
「いや、今のところ、警護職を希望するハンターの方が多くてね。クマ狩りの方にも行ってほしいんだが……」
フリースラントは、ロドリックのために、彼に必要だと思われる食料品や日用品を買い込み、一週間以上戻らないと、宿の亭主に言い残して出かけて行った。
フリースラントは、当分、ロドリックのところにいるつもりだった。
積もる話があるのだ。宿の亭主は、本当は、もっともっといろいろ王様の異常な結婚について喋りたがっていたが、フリースラントは、あまり話を聞きたくなかったのだ。
しかし、宿の亭主があれだけ色々なことを聞いて知っているということは、恐らくロドリックも話は聞いているだろう。
レイビックと言う辺鄙な町でさえ、みんなが、王妃が誰で、その年齢や王との濃過ぎる血縁関係も正確に知っているだろう。そして噂にしているのだろう。
フリースラントは悲しい気がしたが、仕方がなかった。
山は、もうそろそろ秋に近づいてきていた。木の実が不作だったと伝えられていて、クマはおなかを減らして凶暴になっていると言う噂だった。そのため、山は余計に危険で、誰も踏み入りたがらなかった。
フリースラントは宝石類も担いで持ってきていた。宿に置いておくより、山の中の方が安心に決まっていた。何しろ、クマが出没するのだ。
例の教会の礼拝堂の下で待っていると、ロドリックが戻ってきた。
随分、久しぶりだったが、ロドリックは割と平気な顔をしてフリースラントを迎えた。
「おー、久しぶり。戻ってきたのか」
その気楽な様子を見て、フリースラントは何となく安心した。
「結婚式はどうだった?」
ロドリックは尋ねた。
「まあ、ご想像にお任せしますよ」
フリースラントはそう言ったが、途端にロドリックに笑われた。
「その言い方は宮廷風だよ。すっかり、馴染んで帰って来たな。王様の結婚話が、お前が出かけてから、二週間ほどしたころ、噂で流れてきたよ」
彼は魚を釣って来たらしかった。
「食べるかい?」
「もちろん!」
礼拝堂を出て、少し離れた岩場が台所だった。火を起こし、魚を焼いた。脂が滴って、火が一瞬大きく舞い上がった。
フリースラントは、町で仕入れてきた食料品を出してきた。
「パンとバターと塩です。ジャムもあります。ジャガイモや粉類は礼拝堂の地下の貯蔵庫に置いときました。あと、ベーコンや油も持ってきました」
「助かるよ。クマ狩りの依頼が少なくてね」
ロドリックが不満そうだった。
「それはおかしい。どうしてですか?」
「クマが町に出るからって、警備の仕事にありついてるらしいんだ。クマ狩りは危険だし、山の気候はきびしいしで、狩りに出る連中が少ないんだ」
「まあ、そう言ったところで、どうせ、クマなんか狩ってないでしょ? ロドリックさんに頼んでるだけじゃないですか」
「ゾフを忘れている」
ロドリックは穏やかに指摘した。
「だけど、ほかの連中はその通りだ。クマ狩りなんか、よっぽどじゃないと自力じゃできないやつらだ。だけど、今、彼ら、山に入っていないんだよね。警護が忙しくて山に行ってないのに、クマが勝手に獲れましたとは言えないだろ?」
そうか!とフリースラントはようやく合点がいった。
「つじつまが合わなくなっちゃうからですか」
「そうなんだよ。代わりに俺がクマを獲ってきて、競りに出してもいいんだけど、それをすると、困る人たちも出て来るからね」
「困るってどういうことです?」
「俺がクマをじゃんじゃん獲ったら、クマハンターですってえらそうにしてた連中は、立場がなくなるんじゃないかな。だって、俺やお前なら、一回の猟で平気で十頭くらい獲るだろう?」
フリースラントは頷いた。
「まあ、加減して2~3頭に抑えたとしても、ハンターじゃない競り市のオーナーのドイチェ氏なんかは、素人だから、無名の俺がクマをそんなに簡単に捕まえられるなら、エラソーにしてる連中は、なんでもっと捕まえないんだって言いだすだろう」
「ありえますねー」
「頭数を加減するとか、どうとか言う話は、はっきり言って、面倒くさい。そもそも俺はクマハンターなんかやりにここに来たんじゃないんだから」
まったく、もっともな主張である。
「それにクマの売値が高いのは、町がお金を出しているからなんだ。クマは害獣だからね。あんまり取りすぎると、つまり、お前や俺みたいに十頭単位で獲ると、逆に町は困るかもしれない」
「へえ。それは知りませんでした」
「警備の仕事にありつければ、危険なクマ狩りなんか誰もやらないだろうな」
「競り市のジュリアが言ってました。みんな、ずるいって。警備の仕事の方が楽なので、そっちばっかりやりたがるって」
「競り市のジュリアって、あの番台の赤毛の女の子かい? お前にほれ込んじゃってて、ほかの女の子が声をかけるのを全面的に禁止してるらしいじゃないか」
ロドリックはおもしろそうに微笑んだ。
フリースラントは全然面白くなかった。それを見て取ったロドリックは結婚式の話に切り替えた。
だが、式の話と言うより、この結婚の意図を聞いて、ロドリックは驚いていた。
「親が子供をかわいいと思うのは当たり前で、自分に出来る限りのことをしてやりたいと言うのも良く分かるが、王のやり方は異常だな。多分、アデリア王女を信用できないのだろうな」
フリースラントには、その視点がなかったが、言われてみれば、もっともだった。
実の母に娘を託せばよいはずだった。それなのに、それができないばかりに、ゆがんだ形で地位や財産を譲ろうとしているのだ。
「その娘がかわいそうに。お前の妹だったな……」
フリースラントは、はっとした。
妹だったな……
いや、違っていた。
彼は、初めて知ったのだ。
彼には妹なんかいなかった。
最初からそんなものはいなかったのだ。
「妹じゃなかった」
「はあ?……ああ、そうだな。違うな」
さすがのロドリックも一足飛びにそこまで頭が回らなかったらしかった。
「自分の異母妹にほれ込んで、王としての権力で妹を縛り付け、子供まで生ませてしまった。格好がつかないので、腹心の部下と、形だけの結婚をさせた。王はろくでもないな。人の心を踏みにじっている」
その通りだった。
だが、父と母はそんなことは乗り越えてきた。二人は本当に幸せそうだった。
フリースラントとルシアだって、本当は兄妹ではなかったが、とても仲良く一緒に遊んでいた。
「王は、そんな真似をずっと続けるのだろうか」
ロドリックがつぶやき、フリースラントははっと我に返って言った。
「でも、もう、長くないだろうと言われている」
ロドリックは振り向き、鋭く尋ねた。
「王のことか?」
「そう。だから、結婚を急いだ。本来なら、もっと大人になったからの結婚のはずでした」
ロドリックは、それは新しい王妃、ルシアにとっては過酷な運命だろうと言いかけて、フリースラントの顔を見て言うのをやめた。
本当の兄妹のように仲が良かったのだろう。その妹の過酷な運命についてなんて、まだ知らなくていい。まだ、十五歳のフリースラントには想像がつかないに違いなかった。
「クマハンターは、今、町の警護に忙しくて、山に行く人が少ないんだ。助かるよ。災いは根元から絶たないとね」
競り市の人々には、そう言われた。
ジュリアは、
「町の警護をしているとか言っているけど、実際にクマに遭遇する可能性は低いから、あれ、ずるいよね」
と言った。
「クマハンターだなんて威張ってるけど、実は怖いんだろうと思うわ。今年のクマは凶暴だって言うから。あんたも順番で警護をさせてもらいなさいよ。猟に出るだなんて、損よ」
ロドリックに会いに山に行きたかったフリースラントは、警護の仕事を断った。
「猟の仕事が好きですから」
それからあわてて付け加えた。
「もちろん、警護だって、やらない訳ではありませんよ。この町に住んでいる以上、必要ならやりますが……」
しかし、実情はジュリアの読みの通りだった。
「いや、今のところ、警護職を希望するハンターの方が多くてね。クマ狩りの方にも行ってほしいんだが……」
フリースラントは、ロドリックのために、彼に必要だと思われる食料品や日用品を買い込み、一週間以上戻らないと、宿の亭主に言い残して出かけて行った。
フリースラントは、当分、ロドリックのところにいるつもりだった。
積もる話があるのだ。宿の亭主は、本当は、もっともっといろいろ王様の異常な結婚について喋りたがっていたが、フリースラントは、あまり話を聞きたくなかったのだ。
しかし、宿の亭主があれだけ色々なことを聞いて知っているということは、恐らくロドリックも話は聞いているだろう。
レイビックと言う辺鄙な町でさえ、みんなが、王妃が誰で、その年齢や王との濃過ぎる血縁関係も正確に知っているだろう。そして噂にしているのだろう。
フリースラントは悲しい気がしたが、仕方がなかった。
山は、もうそろそろ秋に近づいてきていた。木の実が不作だったと伝えられていて、クマはおなかを減らして凶暴になっていると言う噂だった。そのため、山は余計に危険で、誰も踏み入りたがらなかった。
フリースラントは宝石類も担いで持ってきていた。宿に置いておくより、山の中の方が安心に決まっていた。何しろ、クマが出没するのだ。
例の教会の礼拝堂の下で待っていると、ロドリックが戻ってきた。
随分、久しぶりだったが、ロドリックは割と平気な顔をしてフリースラントを迎えた。
「おー、久しぶり。戻ってきたのか」
その気楽な様子を見て、フリースラントは何となく安心した。
「結婚式はどうだった?」
ロドリックは尋ねた。
「まあ、ご想像にお任せしますよ」
フリースラントはそう言ったが、途端にロドリックに笑われた。
「その言い方は宮廷風だよ。すっかり、馴染んで帰って来たな。王様の結婚話が、お前が出かけてから、二週間ほどしたころ、噂で流れてきたよ」
彼は魚を釣って来たらしかった。
「食べるかい?」
「もちろん!」
礼拝堂を出て、少し離れた岩場が台所だった。火を起こし、魚を焼いた。脂が滴って、火が一瞬大きく舞い上がった。
フリースラントは、町で仕入れてきた食料品を出してきた。
「パンとバターと塩です。ジャムもあります。ジャガイモや粉類は礼拝堂の地下の貯蔵庫に置いときました。あと、ベーコンや油も持ってきました」
「助かるよ。クマ狩りの依頼が少なくてね」
ロドリックが不満そうだった。
「それはおかしい。どうしてですか?」
「クマが町に出るからって、警備の仕事にありついてるらしいんだ。クマ狩りは危険だし、山の気候はきびしいしで、狩りに出る連中が少ないんだ」
「まあ、そう言ったところで、どうせ、クマなんか狩ってないでしょ? ロドリックさんに頼んでるだけじゃないですか」
「ゾフを忘れている」
ロドリックは穏やかに指摘した。
「だけど、ほかの連中はその通りだ。クマ狩りなんか、よっぽどじゃないと自力じゃできないやつらだ。だけど、今、彼ら、山に入っていないんだよね。警護が忙しくて山に行ってないのに、クマが勝手に獲れましたとは言えないだろ?」
そうか!とフリースラントはようやく合点がいった。
「つじつまが合わなくなっちゃうからですか」
「そうなんだよ。代わりに俺がクマを獲ってきて、競りに出してもいいんだけど、それをすると、困る人たちも出て来るからね」
「困るってどういうことです?」
「俺がクマをじゃんじゃん獲ったら、クマハンターですってえらそうにしてた連中は、立場がなくなるんじゃないかな。だって、俺やお前なら、一回の猟で平気で十頭くらい獲るだろう?」
フリースラントは頷いた。
「まあ、加減して2~3頭に抑えたとしても、ハンターじゃない競り市のオーナーのドイチェ氏なんかは、素人だから、無名の俺がクマをそんなに簡単に捕まえられるなら、エラソーにしてる連中は、なんでもっと捕まえないんだって言いだすだろう」
「ありえますねー」
「頭数を加減するとか、どうとか言う話は、はっきり言って、面倒くさい。そもそも俺はクマハンターなんかやりにここに来たんじゃないんだから」
まったく、もっともな主張である。
「それにクマの売値が高いのは、町がお金を出しているからなんだ。クマは害獣だからね。あんまり取りすぎると、つまり、お前や俺みたいに十頭単位で獲ると、逆に町は困るかもしれない」
「へえ。それは知りませんでした」
「警備の仕事にありつければ、危険なクマ狩りなんか誰もやらないだろうな」
「競り市のジュリアが言ってました。みんな、ずるいって。警備の仕事の方が楽なので、そっちばっかりやりたがるって」
「競り市のジュリアって、あの番台の赤毛の女の子かい? お前にほれ込んじゃってて、ほかの女の子が声をかけるのを全面的に禁止してるらしいじゃないか」
ロドリックはおもしろそうに微笑んだ。
フリースラントは全然面白くなかった。それを見て取ったロドリックは結婚式の話に切り替えた。
だが、式の話と言うより、この結婚の意図を聞いて、ロドリックは驚いていた。
「親が子供をかわいいと思うのは当たり前で、自分に出来る限りのことをしてやりたいと言うのも良く分かるが、王のやり方は異常だな。多分、アデリア王女を信用できないのだろうな」
フリースラントには、その視点がなかったが、言われてみれば、もっともだった。
実の母に娘を託せばよいはずだった。それなのに、それができないばかりに、ゆがんだ形で地位や財産を譲ろうとしているのだ。
「その娘がかわいそうに。お前の妹だったな……」
フリースラントは、はっとした。
妹だったな……
いや、違っていた。
彼は、初めて知ったのだ。
彼には妹なんかいなかった。
最初からそんなものはいなかったのだ。
「妹じゃなかった」
「はあ?……ああ、そうだな。違うな」
さすがのロドリックも一足飛びにそこまで頭が回らなかったらしかった。
「自分の異母妹にほれ込んで、王としての権力で妹を縛り付け、子供まで生ませてしまった。格好がつかないので、腹心の部下と、形だけの結婚をさせた。王はろくでもないな。人の心を踏みにじっている」
その通りだった。
だが、父と母はそんなことは乗り越えてきた。二人は本当に幸せそうだった。
フリースラントとルシアだって、本当は兄妹ではなかったが、とても仲良く一緒に遊んでいた。
「王は、そんな真似をずっと続けるのだろうか」
ロドリックがつぶやき、フリースラントははっと我に返って言った。
「でも、もう、長くないだろうと言われている」
ロドリックは振り向き、鋭く尋ねた。
「王のことか?」
「そう。だから、結婚を急いだ。本来なら、もっと大人になったからの結婚のはずでした」
ロドリックは、それは新しい王妃、ルシアにとっては過酷な運命だろうと言いかけて、フリースラントの顔を見て言うのをやめた。
本当の兄妹のように仲が良かったのだろう。その妹の過酷な運命についてなんて、まだ知らなくていい。まだ、十五歳のフリースラントには想像がつかないに違いなかった。
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