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真我
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「や、やめてください」
「……なんだお前? 真我を飼うつもりなのか?」
「違います……違うんです……、とにかく、こいつは違って……」
「何が違う。今にも俺に飛び掛かりそうだぞ」
言われて俺は真我を振り返り、毛を逆立てたその小さなものを確認した。
隠れていたはずの身体を出し、細い手足で地べたを掴んでいる。それは、飛び掛かる前の体勢に違いなく、その豹変ぶりに俺は驚いた。
「……待て、お前を殺したりなんかしない」
「……ナツ……コイツ……俺殺ス……食ワナキャ……俺……死ヌ……」
「やめろ、お前にどうこうできる相手じゃ、」
「……待て待て待て。冗談だろう? ……お前、コイツと喋ってるのか?」
「陛下!」
後ろからどこか焦ったようなアーシュの声がし、俺と陛下がそちらを振り返る。
アーシュは自分でも声を荒げたことに驚いたようで、一瞬躊躇ったような仕草を見せた。だが次には陛下の元へ寄り言い募る。
「ナツには真我と会話できる能力があるんです。それ故に、彼は苦しんでいる」
「……会話が? ははは、こりゃ面白いなぁ。……じゃあアイツは何と言ってる、ナツ?」
陛下は心底楽しくて仕方がないと言うように肩を震わせて俺を見た。
ごくりと唾を飲み込んで、俺は真我を見遣る。
「……ナツ……コイツ……怖イ……食ウ……」
牙を出して真我は小さく細い声で言う。
俺の名を呼び、陛下の持つナイフに警戒して。
「……あなたが、怖いと……」
その答えにラシュヌ陛下は一瞬で興味を失くしたような表情で笑みを消した。
鋭い眼差しで俺を見て、握っていたナイフを見下ろし、口を開く。
「つまらねえなあ。……まあいい。ナツ、コイツを今ここで殺せ」
「っ、……それは」
「勘違いするなよ、これは命令だ」
有無を言わせぬ口調だった。
低く真剣な声音はラシュヌ陛下の本気であることをすぐにわからせるのには十分だった。
彼は、第一部隊を引き連れて真我退治へ好んで出向くという。たしかにそれは王族としてずっと続く生業で、だが歴代の中でも彼が一番長く、退治数も圧倒的だと聞いていた。
その理由をこの国の人間なら誰もが知っていて、誰もが口にしないものだとその時の俺は知らなかったのだ。自分の事だけで、精一杯だった。
ぐい、と陛下が俺の手にナイフを寄越す。
拳を握っていた俺のてのひらを態々持ち、開かせて握らせる。
短いナイフで真我を始末させようとする理由が何なのか、聞きたいようで聞きたくない。
「そう緊張するな。小型の真我などどうってことない」
「……できません」
「やれ。お前は討伐部隊訓練生だろう」
「陛下!」
アーシュがらしくもなく咎めるような声を上げ、俺はびくりと肩を震わせた。
ナイフを持つ手が震えている。
もう、逃げられないのだと何処かで理解していた。いつか向き合わなければならない現実が、今ここにあるだけだ。
なのに俺は助けを求めるようにアーシュを見てしまう。彼が父に逆らえない事を知っておきながら、縋ろうとしている。
吐き気がするほど情けない男だった。この日の事を俺は一生、後悔するだろう。
「お、俺……」
陛下は俺の両肩を掴み、くるりと真我の方へ向ける。力強い手にされるがままの俺に、正面の真我が口を開けて見ていた。
「……俺ヲ……殺スノカ……?」
ぶるぶるとナイフを持ち震える俺に真我はひどく平坦な口調で言った。
俺はお前を殺さないのに。と言っているように聞こえ、咄嗟に首を横に振る。
グルグルと真我の喉が鳴る。震える俺を他所に、彼は標的を定めた。
殺せない。
殺したくない。
だってこいつは、生きている。
俺の名を呼び、自分の死に怯え隠れ、嘆き、寂しいと話す。
それは人間だった。
俺にとっては、人間と同じだった。
「やれ」
苛立ったような陛下の声に恐る恐る見た正面の真我は、俺をじっと見ているようだ。目玉のない、ただ真っ黒な毛に覆われているはずなのに、痛いほどの視線を感じた。
そしてすぐに隣に立った陛下に真我は意識を逸らしたようだ。口だけ見える生き物なのに、彼がどこを向いているのか手に取るようにわかる。
……やばい。
「っ!」
飛び掛かってきた真我に反応したのは俺だけじゃない。それでも腕を振り上げなかった俺の耳元でちいさな舌打ちが聞こえ、グイと腕を掴まれた。
驚くような力強さで陛下はナイフを持った俺の拳の上から自分の手を重ね、飛び掛かってきた黒い物体に躊躇わずに突き刺した。
真我の喉元に刺さったナイフを凝視し、その喉がグ、と不自然に動くのが見えた。
刺した箇所からダラダラと流れる得体の知れぬ液体は、真我と同じ暗く黒い。その液体が振り上げたナイフから腕を伝っていくのに恐慌状態に陥り手を離そうともがく。
「アアアアァァアアアッッ……!」
その小さな身体から悲しみに暮れたような泣き声が聞こえた。なのに喉に刺したナイフにその振動は伝わらない。
こみ上げる涙を必死に堪えようと唇を噛み締め、目をきつく閉じる。
悲しいのは俺じゃない。悔しいのは俺じゃない。
全部全部、あいつだったはずだ。
こいつらは、最期の悲鳴に声帯を使っていなかった。物理的に出ている声ではなく、それは正に、俺にしか聞こえない心の声だった。
「……帰って下さい、陛下」
怒りを押し殺したようなアーシュの声が背後でして、陛下はやっと俺の拳から手を離した。
力の抜けた腕からナイフと、瞬く間に粒子となった真我の亡骸がばらばらと落ちていく。
だらんとした右腕をそのままに、俺はただ呆然としていた。
「……は、言われなくとも行くさ。……真我と話せる男か」
最後の呟きは殆ど独白のような響きを残し、ラシュヌ陛下はマントを翻し何事もなかったかのように去っていく。
まだ若く、成人を超えた子を持つようには見えない男はどこまでも自由で、どこまでも容赦ない。アーシュの父親はそういう人なのだ。
それでも、と俺は決壊したかのように流れる涙に耐えきれず、唇を震わせた。
粒子となったあの真我は、その小さな身体よりもっと少ない粒子となり、瞬く間に風に舞い段々と姿を消していく。
思わずしゃがみ込み、その粒子を捕まえようとした俺はもう、何もかもが限界だったのだろう。
こんなことを望んだ訳ではない。
こんな最期を味合わせたくなんてなかった。
「……すまなかった」
「……ぅ……ひ……っ」
座り込む俺の正面にアーシュが膝立ちで覗き込む。
涙を流す俺を見て、そのまま力強く抱き寄せられた。
その腕に縋りながら、俺は言う。何も考えず必死に。
「頼む、アーシュ……っ……もう俺に……こんなことさせないでくれ……っ」
「……ナツ」
「俺に……真我を殺させないで……ッ、こんなの、こんなの……俺には……できない……っ」
わぁわぁ泣きながら喚く俺に、アーシュが回した腕に力を込めてくる。
俺は愚かだった。
どこまでも自分勝手で、自己中心的で……そして残酷だった。
「……頼む……っ……お前が結婚しようがっ、子どもを作ろうがなんだっていい……! ……でも俺をまだ愛しているなら……俺を少しでも想うなら……、こんなこと……こんなこと、二度とさせないで……っ」
「……ああ、約束する」
「お願いだ……アーシュ……、ぅう……あああっ」
「約束する、ナツ」
まわされた腕が小さく震えている事に気付かないふりをして、俺はその美しい男に縋り大声で泣いた。
この時俺は確かにただ縋り甘えるだけの、最低な人間だった。
アーシュの葛藤や苦しみを当然だと思い、罰せようとすらした性悪だったのだ。
こうして俺は第二部隊志望を外れ、真我に襲われず、真我と話せる能力を持ちながら頑なに討伐を断る事となる。
アーシュが動いてくれたのもあり、自身の度胸の無さもあり、騎士団員ではない道で生きていくことを選んだのだ。
「……なんだお前? 真我を飼うつもりなのか?」
「違います……違うんです……、とにかく、こいつは違って……」
「何が違う。今にも俺に飛び掛かりそうだぞ」
言われて俺は真我を振り返り、毛を逆立てたその小さなものを確認した。
隠れていたはずの身体を出し、細い手足で地べたを掴んでいる。それは、飛び掛かる前の体勢に違いなく、その豹変ぶりに俺は驚いた。
「……待て、お前を殺したりなんかしない」
「……ナツ……コイツ……俺殺ス……食ワナキャ……俺……死ヌ……」
「やめろ、お前にどうこうできる相手じゃ、」
「……待て待て待て。冗談だろう? ……お前、コイツと喋ってるのか?」
「陛下!」
後ろからどこか焦ったようなアーシュの声がし、俺と陛下がそちらを振り返る。
アーシュは自分でも声を荒げたことに驚いたようで、一瞬躊躇ったような仕草を見せた。だが次には陛下の元へ寄り言い募る。
「ナツには真我と会話できる能力があるんです。それ故に、彼は苦しんでいる」
「……会話が? ははは、こりゃ面白いなぁ。……じゃあアイツは何と言ってる、ナツ?」
陛下は心底楽しくて仕方がないと言うように肩を震わせて俺を見た。
ごくりと唾を飲み込んで、俺は真我を見遣る。
「……ナツ……コイツ……怖イ……食ウ……」
牙を出して真我は小さく細い声で言う。
俺の名を呼び、陛下の持つナイフに警戒して。
「……あなたが、怖いと……」
その答えにラシュヌ陛下は一瞬で興味を失くしたような表情で笑みを消した。
鋭い眼差しで俺を見て、握っていたナイフを見下ろし、口を開く。
「つまらねえなあ。……まあいい。ナツ、コイツを今ここで殺せ」
「っ、……それは」
「勘違いするなよ、これは命令だ」
有無を言わせぬ口調だった。
低く真剣な声音はラシュヌ陛下の本気であることをすぐにわからせるのには十分だった。
彼は、第一部隊を引き連れて真我退治へ好んで出向くという。たしかにそれは王族としてずっと続く生業で、だが歴代の中でも彼が一番長く、退治数も圧倒的だと聞いていた。
その理由をこの国の人間なら誰もが知っていて、誰もが口にしないものだとその時の俺は知らなかったのだ。自分の事だけで、精一杯だった。
ぐい、と陛下が俺の手にナイフを寄越す。
拳を握っていた俺のてのひらを態々持ち、開かせて握らせる。
短いナイフで真我を始末させようとする理由が何なのか、聞きたいようで聞きたくない。
「そう緊張するな。小型の真我などどうってことない」
「……できません」
「やれ。お前は討伐部隊訓練生だろう」
「陛下!」
アーシュがらしくもなく咎めるような声を上げ、俺はびくりと肩を震わせた。
ナイフを持つ手が震えている。
もう、逃げられないのだと何処かで理解していた。いつか向き合わなければならない現実が、今ここにあるだけだ。
なのに俺は助けを求めるようにアーシュを見てしまう。彼が父に逆らえない事を知っておきながら、縋ろうとしている。
吐き気がするほど情けない男だった。この日の事を俺は一生、後悔するだろう。
「お、俺……」
陛下は俺の両肩を掴み、くるりと真我の方へ向ける。力強い手にされるがままの俺に、正面の真我が口を開けて見ていた。
「……俺ヲ……殺スノカ……?」
ぶるぶるとナイフを持ち震える俺に真我はひどく平坦な口調で言った。
俺はお前を殺さないのに。と言っているように聞こえ、咄嗟に首を横に振る。
グルグルと真我の喉が鳴る。震える俺を他所に、彼は標的を定めた。
殺せない。
殺したくない。
だってこいつは、生きている。
俺の名を呼び、自分の死に怯え隠れ、嘆き、寂しいと話す。
それは人間だった。
俺にとっては、人間と同じだった。
「やれ」
苛立ったような陛下の声に恐る恐る見た正面の真我は、俺をじっと見ているようだ。目玉のない、ただ真っ黒な毛に覆われているはずなのに、痛いほどの視線を感じた。
そしてすぐに隣に立った陛下に真我は意識を逸らしたようだ。口だけ見える生き物なのに、彼がどこを向いているのか手に取るようにわかる。
……やばい。
「っ!」
飛び掛かってきた真我に反応したのは俺だけじゃない。それでも腕を振り上げなかった俺の耳元でちいさな舌打ちが聞こえ、グイと腕を掴まれた。
驚くような力強さで陛下はナイフを持った俺の拳の上から自分の手を重ね、飛び掛かってきた黒い物体に躊躇わずに突き刺した。
真我の喉元に刺さったナイフを凝視し、その喉がグ、と不自然に動くのが見えた。
刺した箇所からダラダラと流れる得体の知れぬ液体は、真我と同じ暗く黒い。その液体が振り上げたナイフから腕を伝っていくのに恐慌状態に陥り手を離そうともがく。
「アアアアァァアアアッッ……!」
その小さな身体から悲しみに暮れたような泣き声が聞こえた。なのに喉に刺したナイフにその振動は伝わらない。
こみ上げる涙を必死に堪えようと唇を噛み締め、目をきつく閉じる。
悲しいのは俺じゃない。悔しいのは俺じゃない。
全部全部、あいつだったはずだ。
こいつらは、最期の悲鳴に声帯を使っていなかった。物理的に出ている声ではなく、それは正に、俺にしか聞こえない心の声だった。
「……帰って下さい、陛下」
怒りを押し殺したようなアーシュの声が背後でして、陛下はやっと俺の拳から手を離した。
力の抜けた腕からナイフと、瞬く間に粒子となった真我の亡骸がばらばらと落ちていく。
だらんとした右腕をそのままに、俺はただ呆然としていた。
「……は、言われなくとも行くさ。……真我と話せる男か」
最後の呟きは殆ど独白のような響きを残し、ラシュヌ陛下はマントを翻し何事もなかったかのように去っていく。
まだ若く、成人を超えた子を持つようには見えない男はどこまでも自由で、どこまでも容赦ない。アーシュの父親はそういう人なのだ。
それでも、と俺は決壊したかのように流れる涙に耐えきれず、唇を震わせた。
粒子となったあの真我は、その小さな身体よりもっと少ない粒子となり、瞬く間に風に舞い段々と姿を消していく。
思わずしゃがみ込み、その粒子を捕まえようとした俺はもう、何もかもが限界だったのだろう。
こんなことを望んだ訳ではない。
こんな最期を味合わせたくなんてなかった。
「……すまなかった」
「……ぅ……ひ……っ」
座り込む俺の正面にアーシュが膝立ちで覗き込む。
涙を流す俺を見て、そのまま力強く抱き寄せられた。
その腕に縋りながら、俺は言う。何も考えず必死に。
「頼む、アーシュ……っ……もう俺に……こんなことさせないでくれ……っ」
「……ナツ」
「俺に……真我を殺させないで……ッ、こんなの、こんなの……俺には……できない……っ」
わぁわぁ泣きながら喚く俺に、アーシュが回した腕に力を込めてくる。
俺は愚かだった。
どこまでも自分勝手で、自己中心的で……そして残酷だった。
「……頼む……っ……お前が結婚しようがっ、子どもを作ろうがなんだっていい……! ……でも俺をまだ愛しているなら……俺を少しでも想うなら……、こんなこと……こんなこと、二度とさせないで……っ」
「……ああ、約束する」
「お願いだ……アーシュ……、ぅう……あああっ」
「約束する、ナツ」
まわされた腕が小さく震えている事に気付かないふりをして、俺はその美しい男に縋り大声で泣いた。
この時俺は確かにただ縋り甘えるだけの、最低な人間だった。
アーシュの葛藤や苦しみを当然だと思い、罰せようとすらした性悪だったのだ。
こうして俺は第二部隊志望を外れ、真我に襲われず、真我と話せる能力を持ちながら頑なに討伐を断る事となる。
アーシュが動いてくれたのもあり、自身の度胸の無さもあり、騎士団員ではない道で生きていくことを選んだのだ。
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