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桃紫の瞳
04
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結論として屋敷の事件ファイルはすぐに見つかった。
あの後あの地域の過去の事件ファイルを大量に持って帰ってきたエンリィは、そのまま倒れ込んでしまった。
狭い事務室で寝かせる場所もなく仕方なくデカイ男を引きずり自室に戻り、大量のファイルも自室に持ってきて、今はもう面倒になり休憩している。
男一人を運ぶのはかなりの重労働だ。すれ違う同僚や騎士も手伝ってくれればいいのに、皆俺に関わりたくないという表情をしてくるりと進行方向を変えてまで逃げてく奴ばかり。さすがの俺も心折れそうだった。
ゲイでインチキ霊能者。
今日ほど自分の通り名を心底恨んだ日はないだろう。確かに否定してこなかったけど!
「はあ……」
ベッドに投げた男は俯せのまま死んだように眠っている。看病してやる義理も無いが、こいつを悩ませている体調不良の原因だけは取り除くしかない。とどのつまり、俺のこんな能力をここではちゃんとした仕事として認められているのだ。
「給料は安いけどな!」
突然絶叫した俺にビク、とエンリィの背が震えたが気にしない。
さてと。
箱に入った山積みのファイルを手に取り、俺は屋敷に纏わる事件を探すべく手を動かした。
「……クランプトン一家惨殺事件」
黙々と書類をめくっていると件のものらしいファイルが数点見つかった。
一家惨殺、強盗殺人、怨恨殺人……。どれも血生臭く凄惨な事件だ。
屋敷がある地域は、閑静な住宅地ではあるが短くない歴史の中で全く事件がないわけではない。その中で目に付いた一家惨殺という文字に俺は思わずひとりごちる。
ファイルを開けば、白黒の屋敷の写真が記事に挟まれ、同じく白黒の死体写真も三点あった。
俯せで倒れる男性、腹部辺りに血の塊。横向きで力尽きている女性、首から背中まで黒い血がついている。
そして小さな少女の後ろ姿。腹部を刺されたのだろうか。折り曲げたままの膝、うずくまり両手は腹に挟まっている。床に染みるどす黒い大量の血液と傍に転がったクマのぬいぐるみ。乱れた髪の毛、垣間見える小さな鼻先。
頭から出血したんじゃない。血だまりにうずくまり髪を濡らし、右目も濡らしたのだ。腹まで血塗れなのは、そこが出血元だったからか。
時を止めた肉体は、いつだってさびしくて惨い。恐怖で事切れた場合ならば余計だ。
「……強盗殺人で捜査、後に父親が犯人だと判明。多額の借金……」
無理心中か。
「……何が気掛かりなんだ?」
ファイルから目を離し、ベッドの上の男の背を見つめて言う。少女は、ただずっと佇んでいる。エンリィの傍から離れたくないとでも言うように、静かに。
その姿をじっと見つめながら、俺はちいさく息を吐いた。
子どもにとって、親は人生のすべてだ。生きるも死ぬも、その先の人生も。
父親が恐怖の対象になったのはいつなのだろう。こうして生を終えた場合、彼等は同時にその場所へ行くのだろうか。
俺には分からない。迫間のものは、その欠片を置いているだけだ。
死んだらどこへ行くのかも、知らないのだ。
だが確実に言える事がある。生きている者を救う為に、俺は時折彼等に関わる。
結果として彼等はその姿を消すが、大抵その時は綺麗な姿になるのだ。生前の。
そのことに意味があるとしたら、それはプラスの方法で考えたい。これは俺のエゴだけど。
「シンディ、お母さんはどこだ?」
ファイルに記された名前を呼べば、血塗れの少女は俺を見てゆっくりとその指を上げた。
その指差す方向が屋敷のある場所だと直感し、俺はまた泣きたくなった。
日が、暮れ始めている──。
「という事だ。仕方ない、行くしかない」
「……明日じゃ駄目なのか?」
「賛成だ。明日にするか」
「待て、おかしいだろ!」
エンリィを叩き起こし、事情を説明すると窓を見遣り暗くなった外を見たエンリィは当然のように提案した。
無論俺もそれには賛成だ。態々こんなに暗くなってから行く必要性などあるわけがない。
「気にすんなよ。三日も高熱続いてピンピンしてんだから一日伸びたくらいどーってことないだろ。ああでもあんまり続くと精子死ぬんだっけ……。でもまあいいや。俺のじゃないし……」
「な……っ! あんた最低だな! 下品な事ばかり言ってないで少しは私の体調の事も気遣ったらどうだ!」
「じゃあ行く?」
「……くっ……仕方ない。行くしかないだろう」
エンリィはくしゃりと前髪を握りしめ、肩を落とした。
どうでもいいけどコイツ、俺よりビビりではないだろうか。高熱がどうのより、単純に怖がっている可能性が高い。
まあでも、夜の廃墟なんてよっぽどの好き者じゃない限り入ろうとは思わないか。俺だって願い下げである。
はあ、と溜息ついたのは同時だった。
しばしエンリィと見つめあった俺はその整った顔立ちを見て思わず口を開いた。
「終わったら俺とアソぶ?」
「……気持ち悪いことを言うな! 断る!」
その反応にワハハと笑い、部屋を出る。
少し寝たので回復したのだろうか。エンリィの足取りが先程よりしっかりしているのに安心し、夜の廃墟へと向かった。
「懐中電灯ってなんでこんな狭い範囲だけなの? 電気みたいにさー、全体照らせないのかよ。俺暗い場所はほんとに嫌なんだよ、なにが出るのかわかったもんじゃないし……」
「さっきから何を言ってる、少しは黙れ」
暗闇の廃墟は思った以上に荒れていた。入ってすぐ床に謎の人型の痕跡があり、不意を突かれ絶叫したが、そこが浮浪者の死体があった場所だと聞き、ひとまず落ち着いたところだ。
心許なさ過ぎる懐中電灯を忙しなく動かしながら、気を紛らわそうとしゃべり続ける俺に後ろからついてくるエンリィがうんざりし始めているのを感じる。
「っておま……ウォォオ!」
「うわぁ! な、なんだ?!」
エンリィを振り向いた俺が叫ぶとつられて奴も声を上げ、動きを止めた。
「……ああすまん、シンディだったわ。ていうか物騒なもん連れてんなお前。頭おかしいのか?」
「………」
暗闇の中で見る血まみれの少女は、心臓に悪すぎる。悪態をつく俺にエンリィが無言で睨んでくるがとりあえずスルーだ。俺だって必死なんだ。
そっと足を動かせば何かの破片を踏んだようで割れた陶器らしき残骸が散らばっていた。食器だろうか。ということはここはキッチンだったのか。
「ここ……」
エンリィがポツリと呟いて、俺は足を止めた。
キッチンは暗くて殆ど見えないが、割れた陶器と煤だらけの食器棚、錆びついた蛇口が目に入り、右手は広い空間でそこがダイニングにあたる場所なのだろうと想像がつく。周囲をゆっくりと懐中電灯で照らしながら、少しずつ視界を確認した。
エンリィがその中心を凝視しているのでここに何かあるかもしれないと、思わず身構える。
「……夢で……きっとここにテーブルがあった……それで、」
「シンディが死んだ場所か」
今は無いテーブルの面影を辿っているのか、エンリィが部屋の中心を照らしていた。夢の中でシンディになっていたエンリィは、あの場面を思い出しているのだろう。
溜息を吐き、一点を見つめるエンリィの目を左手で覆ってやる。
「考えるな。あれはお前じゃない」
「……!」
びく、と肩を揺らしたエンリィがはっとしたように目を見開いたようだ。手のひらの中でエンリィの睫毛があたり、もぞもぞとこそばゆい。そうしてゆっくりと俺の手を外され、彼は少し気まずげな表情をしていた。
それを見てひとまず安堵し、ふと彼の隣にいたはずの少女の姿がなくなっている事に気付く。
ああ、なんだか嫌な予感がする。
ぞわぞわぞわ、と背筋を駆け上がる悪寒と、一気に息が苦しくなったような感覚がした。
ひどい重圧感だ。まるで石を背負ったような重みが身体全体に伸し掛かる。
いやだ。振り向きたくない。
エンリィは俺の肩越しを向いているが、その変化に気付いていないようで俯く俺を訝しげに見つめた。
そうして目線を上げて、瞠目する。
「なんだ、あれは……」
ええい、もう!
仕方なく振り返った目線の先に、大きな黒い影が見えた。
「なんだあれはああああ!」
エンリィと同じ言葉を放ってしまったのにはその大きさにビビったからだ。てっきり殺人鬼の人影を想像していたが、そんなものじゃない。
あれは、まるで……。
「エンリィ!」
「……無理だ!」
あの後あの地域の過去の事件ファイルを大量に持って帰ってきたエンリィは、そのまま倒れ込んでしまった。
狭い事務室で寝かせる場所もなく仕方なくデカイ男を引きずり自室に戻り、大量のファイルも自室に持ってきて、今はもう面倒になり休憩している。
男一人を運ぶのはかなりの重労働だ。すれ違う同僚や騎士も手伝ってくれればいいのに、皆俺に関わりたくないという表情をしてくるりと進行方向を変えてまで逃げてく奴ばかり。さすがの俺も心折れそうだった。
ゲイでインチキ霊能者。
今日ほど自分の通り名を心底恨んだ日はないだろう。確かに否定してこなかったけど!
「はあ……」
ベッドに投げた男は俯せのまま死んだように眠っている。看病してやる義理も無いが、こいつを悩ませている体調不良の原因だけは取り除くしかない。とどのつまり、俺のこんな能力をここではちゃんとした仕事として認められているのだ。
「給料は安いけどな!」
突然絶叫した俺にビク、とエンリィの背が震えたが気にしない。
さてと。
箱に入った山積みのファイルを手に取り、俺は屋敷に纏わる事件を探すべく手を動かした。
「……クランプトン一家惨殺事件」
黙々と書類をめくっていると件のものらしいファイルが数点見つかった。
一家惨殺、強盗殺人、怨恨殺人……。どれも血生臭く凄惨な事件だ。
屋敷がある地域は、閑静な住宅地ではあるが短くない歴史の中で全く事件がないわけではない。その中で目に付いた一家惨殺という文字に俺は思わずひとりごちる。
ファイルを開けば、白黒の屋敷の写真が記事に挟まれ、同じく白黒の死体写真も三点あった。
俯せで倒れる男性、腹部辺りに血の塊。横向きで力尽きている女性、首から背中まで黒い血がついている。
そして小さな少女の後ろ姿。腹部を刺されたのだろうか。折り曲げたままの膝、うずくまり両手は腹に挟まっている。床に染みるどす黒い大量の血液と傍に転がったクマのぬいぐるみ。乱れた髪の毛、垣間見える小さな鼻先。
頭から出血したんじゃない。血だまりにうずくまり髪を濡らし、右目も濡らしたのだ。腹まで血塗れなのは、そこが出血元だったからか。
時を止めた肉体は、いつだってさびしくて惨い。恐怖で事切れた場合ならば余計だ。
「……強盗殺人で捜査、後に父親が犯人だと判明。多額の借金……」
無理心中か。
「……何が気掛かりなんだ?」
ファイルから目を離し、ベッドの上の男の背を見つめて言う。少女は、ただずっと佇んでいる。エンリィの傍から離れたくないとでも言うように、静かに。
その姿をじっと見つめながら、俺はちいさく息を吐いた。
子どもにとって、親は人生のすべてだ。生きるも死ぬも、その先の人生も。
父親が恐怖の対象になったのはいつなのだろう。こうして生を終えた場合、彼等は同時にその場所へ行くのだろうか。
俺には分からない。迫間のものは、その欠片を置いているだけだ。
死んだらどこへ行くのかも、知らないのだ。
だが確実に言える事がある。生きている者を救う為に、俺は時折彼等に関わる。
結果として彼等はその姿を消すが、大抵その時は綺麗な姿になるのだ。生前の。
そのことに意味があるとしたら、それはプラスの方法で考えたい。これは俺のエゴだけど。
「シンディ、お母さんはどこだ?」
ファイルに記された名前を呼べば、血塗れの少女は俺を見てゆっくりとその指を上げた。
その指差す方向が屋敷のある場所だと直感し、俺はまた泣きたくなった。
日が、暮れ始めている──。
「という事だ。仕方ない、行くしかない」
「……明日じゃ駄目なのか?」
「賛成だ。明日にするか」
「待て、おかしいだろ!」
エンリィを叩き起こし、事情を説明すると窓を見遣り暗くなった外を見たエンリィは当然のように提案した。
無論俺もそれには賛成だ。態々こんなに暗くなってから行く必要性などあるわけがない。
「気にすんなよ。三日も高熱続いてピンピンしてんだから一日伸びたくらいどーってことないだろ。ああでもあんまり続くと精子死ぬんだっけ……。でもまあいいや。俺のじゃないし……」
「な……っ! あんた最低だな! 下品な事ばかり言ってないで少しは私の体調の事も気遣ったらどうだ!」
「じゃあ行く?」
「……くっ……仕方ない。行くしかないだろう」
エンリィはくしゃりと前髪を握りしめ、肩を落とした。
どうでもいいけどコイツ、俺よりビビりではないだろうか。高熱がどうのより、単純に怖がっている可能性が高い。
まあでも、夜の廃墟なんてよっぽどの好き者じゃない限り入ろうとは思わないか。俺だって願い下げである。
はあ、と溜息ついたのは同時だった。
しばしエンリィと見つめあった俺はその整った顔立ちを見て思わず口を開いた。
「終わったら俺とアソぶ?」
「……気持ち悪いことを言うな! 断る!」
その反応にワハハと笑い、部屋を出る。
少し寝たので回復したのだろうか。エンリィの足取りが先程よりしっかりしているのに安心し、夜の廃墟へと向かった。
「懐中電灯ってなんでこんな狭い範囲だけなの? 電気みたいにさー、全体照らせないのかよ。俺暗い場所はほんとに嫌なんだよ、なにが出るのかわかったもんじゃないし……」
「さっきから何を言ってる、少しは黙れ」
暗闇の廃墟は思った以上に荒れていた。入ってすぐ床に謎の人型の痕跡があり、不意を突かれ絶叫したが、そこが浮浪者の死体があった場所だと聞き、ひとまず落ち着いたところだ。
心許なさ過ぎる懐中電灯を忙しなく動かしながら、気を紛らわそうとしゃべり続ける俺に後ろからついてくるエンリィがうんざりし始めているのを感じる。
「っておま……ウォォオ!」
「うわぁ! な、なんだ?!」
エンリィを振り向いた俺が叫ぶとつられて奴も声を上げ、動きを止めた。
「……ああすまん、シンディだったわ。ていうか物騒なもん連れてんなお前。頭おかしいのか?」
「………」
暗闇の中で見る血まみれの少女は、心臓に悪すぎる。悪態をつく俺にエンリィが無言で睨んでくるがとりあえずスルーだ。俺だって必死なんだ。
そっと足を動かせば何かの破片を踏んだようで割れた陶器らしき残骸が散らばっていた。食器だろうか。ということはここはキッチンだったのか。
「ここ……」
エンリィがポツリと呟いて、俺は足を止めた。
キッチンは暗くて殆ど見えないが、割れた陶器と煤だらけの食器棚、錆びついた蛇口が目に入り、右手は広い空間でそこがダイニングにあたる場所なのだろうと想像がつく。周囲をゆっくりと懐中電灯で照らしながら、少しずつ視界を確認した。
エンリィがその中心を凝視しているのでここに何かあるかもしれないと、思わず身構える。
「……夢で……きっとここにテーブルがあった……それで、」
「シンディが死んだ場所か」
今は無いテーブルの面影を辿っているのか、エンリィが部屋の中心を照らしていた。夢の中でシンディになっていたエンリィは、あの場面を思い出しているのだろう。
溜息を吐き、一点を見つめるエンリィの目を左手で覆ってやる。
「考えるな。あれはお前じゃない」
「……!」
びく、と肩を揺らしたエンリィがはっとしたように目を見開いたようだ。手のひらの中でエンリィの睫毛があたり、もぞもぞとこそばゆい。そうしてゆっくりと俺の手を外され、彼は少し気まずげな表情をしていた。
それを見てひとまず安堵し、ふと彼の隣にいたはずの少女の姿がなくなっている事に気付く。
ああ、なんだか嫌な予感がする。
ぞわぞわぞわ、と背筋を駆け上がる悪寒と、一気に息が苦しくなったような感覚がした。
ひどい重圧感だ。まるで石を背負ったような重みが身体全体に伸し掛かる。
いやだ。振り向きたくない。
エンリィは俺の肩越しを向いているが、その変化に気付いていないようで俯く俺を訝しげに見つめた。
そうして目線を上げて、瞠目する。
「なんだ、あれは……」
ええい、もう!
仕方なく振り返った目線の先に、大きな黒い影が見えた。
「なんだあれはああああ!」
エンリィと同じ言葉を放ってしまったのにはその大きさにビビったからだ。てっきり殺人鬼の人影を想像していたが、そんなものじゃない。
あれは、まるで……。
「エンリィ!」
「……無理だ!」
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