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#15 イベントの準備って凄く楽しいですよね。
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コンロと釜戸が完成したので食材を買いに行く。
下拵えもしたいのでバーベキューは明日やる事にした。
クロードさんに明日の開催をレイト様へ伝えてもらったし、後はやる場所を決めないと。
「そう言えばあの森はかなり危険だってレイト様言ってたよなぁ…」
そんなに危険には思えない。初めてこっちの世界に来た時はテンパってて魔物相手に何も出来なかったけど、今なら一人でも何とか出来ると思う。
「クロードさん、あの森ってかなり危険なんですか?」
側には誰も居ないけれど声をかける。
「いや、初心者の冒険者御用達の森だ」
こうやって警護(という名の監視)してくれているので、何処からともなく答えが返ってくる。
「レイト様は以前ここは危険な森だって言ってたんですよねぇ」
「貴女がむやみやたらと、この森に入らないよう釘を刺したんじゃないですか?」
あり得る!!むしろそれしか理由がない!
まぁ心配してくれるのは嬉しいけど。
「それじゃあ前に夜営した場所でバーベキューにしようかな!!温泉もあるし、泊まれるようにして。あの場所って冒険者は結構頻繁に来るような場所ですか?」
「初心者用の森なので元々冒険者が入ってくるのは少ないですね。万が一初心者が入って来たとしても、あの場所は森の奥の方なので初心者の方は中々到達しないと思います。」
成る程。冒険に慣れた人はあそこまで行っても費用対効果を考えると割りに合わない。初心者はあの場所まで到達するのが難しい。
…いい場所じゃない!!
「クロードさん!!予定変更です!!えーと、費用の調達で3日位かな。あとはレヴィンさんに頑張ってもらって…4日…うん。決まり!レイト様にバーベキューは8日後に変更でお願いしますと伝えて下さい!」
そう言うとルナは買い物の予定を変更してギルドへ向かう。依頼の貼ってあるボードを吟味すると何枚か剥がして受付嬢の元へと持っていく。
「これ全て受けたいのですが大丈夫ですか?」
「4つも受けるのですか?依頼の期間もありますし、もし期間が過ぎてしまえば失敗となって違約金が取られてしまいますよ?」
「大丈夫です。心配してくれてありがとう」
「分かりました。では受け付けしますね。気を付けて」
まずはゴブリンを最低10匹狩る依頼。あまり野放しにしておくと群れを作って厄介になるのだとか。だから定期的に間引いているらしい。
本当に人型の魔物は苦手なので一気に燃やし尽くす。 落とした魔石はアイテムボックスへと入れる。
途中でバーベキューで出す用のイノシシを何匹か狩る。山菜やハーブも見つけ次第採取してアイテムボックスへと入れていく。
お金も稼いで食材もゲット出来て一石二鳥だ。
ゴブリンの他にワーウルフ、スライムの狩猟依頼も受けていたので次々に狩っていく。
かなりのお金が必要なのだが焦って戦った事の無い魔物の狩猟依頼を受けて万が一の事があるとまずいので、慣れた相手だけの依頼を受けていく事にした。
そろそろ日も暮れるという頃に森を出てギルドへと向かう。今日1日で全ての依頼を終わらせて受付のお姉さんに素材を渡すと物凄く驚かれた。
ずっしりとした布袋を受け取るとルナは洋服屋のリリーの元へと向かった。
「リリーさん、こんばんわ」
「あら!ルナちゃんいらっしゃい」
「夜遅くにすみません」
「いいのよ。今日も冒険してきたのかしら?」
軽く挨拶を済ませると早速本題へと移る。
「という訳で作れますか?」
「あらあら、素敵じゃない!勿論協力させて貰うわ!」
ルナは店内を見渡す。以前より商品の数は増えているが、それでも他の店より品数が少なく、少し寂しい。
綿花の仕入れが中々難しいからどうしても商品が少なくなってしまうのだ。大きな店だと農家から直接買い取っているみたいなのだが、リリーのお店規模ではそれは難しい。
「リリーさん、仕立て代はどれ位になりますか?素材は私が全て集めますので」
「仕立て代はいらないわよ。お世話になっているのだから」
「そんな訳にはいきません。これからもリリーさんに沢山洋服を頼みたいので、受け取って頂かないと」
「そうね、それじゃあ…」
軽く商談して金額を擦り合わせる。お互い納得の行く金額が決まるとルナは肩掛けバッグから一通の手紙を出してリリーへと渡した。
「リリーさんも是非、来て下さい。さっき話したバーベキューの招待状です」
「私まで誘ってくれるのね…嬉しいわ」
リリーは嬉しそうに招待状を受け取る。
ルナは明日の夜に素材を届けると伝えると店を後にした。
宿へ着くとチェックインしてベッドへダイブする。
今日1日かなり動き回って疲れ果てた。
「でも…楽しい疲れだから辛くない」
明日もギルドで4~5つ位依頼を受けて、その片手間で綿花の採取、白亜鳥の捕獲…白亜鳥って見た事ないけど多分クロードさんが知ってるから聞けば分かるかな。
あ、あとクロードさんにレイト様とジェイクさんの情報を聞いて…朝一でレヴィンさんの所…へ…
明日の予定を組み立てている途中でルナは疲れから眠りへと誘われた。
「レヴィンさんおはようございます~!!」
「おう!嬢ちゃんか。コンロと、釜戸の調子はどうだ?」
「まだ使ってないんですよ。色々忙しくて」
「そうなのか」
「はい。で、レヴィンさんにご相談が」
「おいおい、厄介な仕事は勘弁してくれよ?」
ルナは粗方説明するとレヴィンは眉間に皺を寄せる。ルナの設計図を見てため息をついた。
「これをあと7日で完成させろと?」
「いや~職人のレヴィンさんならいけますよ!」
「おいおいバカ言うなよ。これを作る間店を閉めなきゃなんねぇ。その分の代金は依頼金に上乗せされるんだろうな?」
「その件なんですが実は…当日このバーベキューに来るのはこの国の第一王子、レイト様なんですよねぇ」
「王子が来るからって金額安くしろって言いたいのか?」
「違います違います!レヴィンさん、あの店の奥にある剣…かなりの業物ですよね?」
「そりゃー俺が3ヶ月かけて作り上げたからな。そこらの鍛冶職人には負けねぇと自負してる」
「当日、レヴィンさんもバーベキューにご招待するつもりなんです。ここまで言えば分かりますよね?それとも鍛冶の腕に自信が無いですか?」
ルナの挑発するような口振りにレヴィンはニヤリと笑う。
「成る程。その話乗った!」
「じゃあ商談成立で。代金は三日後に全額払いに来ます。バーベキューの開催場所は地図に書いておきますので。私はお金稼ぎに行きます。このままじゃレヴィンさんに支払う金額に到底届かないので」
ルナはそう言ってギルドへと向かう。
「全く…大した嬢ちゃんだ」
レヴィンはそう呟くと早速材料となる木材の在庫の確認をしに倉庫へと行くのだった。
「うう~!!可哀想…」
白亜鳥の頭を落として血抜きをするルナ。しかし今回はこの白亜鳥がかなり重要になるので頑張って捕獲している。
「あと20匹かぁ…」
逆さまに吊り下げて首を落とそうとして…白亜鳥のつぶらな瞳と目が合う。
「っ…」
ルナは精神的ダメージをかなり受けながら、泣く泣く血抜きを進めた。
血抜きが終われば羽をむしり取って肉と分ける。肉は当時のバーベキューで振る舞う予定だ。
バーベキュー会場へと行くとレヴィンが必死の形相で作業をしている。目には隈が出来ていた。
「かなり無茶なお願いしちゃったもんな…リリーさんにも。二人にご飯でも届けよう」
ルナはその日に受けた依頼を早めにこなすと、レヴィンとリリーに差し入れを持っていくのだった。
下拵えもしたいのでバーベキューは明日やる事にした。
クロードさんに明日の開催をレイト様へ伝えてもらったし、後はやる場所を決めないと。
「そう言えばあの森はかなり危険だってレイト様言ってたよなぁ…」
そんなに危険には思えない。初めてこっちの世界に来た時はテンパってて魔物相手に何も出来なかったけど、今なら一人でも何とか出来ると思う。
「クロードさん、あの森ってかなり危険なんですか?」
側には誰も居ないけれど声をかける。
「いや、初心者の冒険者御用達の森だ」
こうやって警護(という名の監視)してくれているので、何処からともなく答えが返ってくる。
「レイト様は以前ここは危険な森だって言ってたんですよねぇ」
「貴女がむやみやたらと、この森に入らないよう釘を刺したんじゃないですか?」
あり得る!!むしろそれしか理由がない!
まぁ心配してくれるのは嬉しいけど。
「それじゃあ前に夜営した場所でバーベキューにしようかな!!温泉もあるし、泊まれるようにして。あの場所って冒険者は結構頻繁に来るような場所ですか?」
「初心者用の森なので元々冒険者が入ってくるのは少ないですね。万が一初心者が入って来たとしても、あの場所は森の奥の方なので初心者の方は中々到達しないと思います。」
成る程。冒険に慣れた人はあそこまで行っても費用対効果を考えると割りに合わない。初心者はあの場所まで到達するのが難しい。
…いい場所じゃない!!
「クロードさん!!予定変更です!!えーと、費用の調達で3日位かな。あとはレヴィンさんに頑張ってもらって…4日…うん。決まり!レイト様にバーベキューは8日後に変更でお願いしますと伝えて下さい!」
そう言うとルナは買い物の予定を変更してギルドへ向かう。依頼の貼ってあるボードを吟味すると何枚か剥がして受付嬢の元へと持っていく。
「これ全て受けたいのですが大丈夫ですか?」
「4つも受けるのですか?依頼の期間もありますし、もし期間が過ぎてしまえば失敗となって違約金が取られてしまいますよ?」
「大丈夫です。心配してくれてありがとう」
「分かりました。では受け付けしますね。気を付けて」
まずはゴブリンを最低10匹狩る依頼。あまり野放しにしておくと群れを作って厄介になるのだとか。だから定期的に間引いているらしい。
本当に人型の魔物は苦手なので一気に燃やし尽くす。 落とした魔石はアイテムボックスへと入れる。
途中でバーベキューで出す用のイノシシを何匹か狩る。山菜やハーブも見つけ次第採取してアイテムボックスへと入れていく。
お金も稼いで食材もゲット出来て一石二鳥だ。
ゴブリンの他にワーウルフ、スライムの狩猟依頼も受けていたので次々に狩っていく。
かなりのお金が必要なのだが焦って戦った事の無い魔物の狩猟依頼を受けて万が一の事があるとまずいので、慣れた相手だけの依頼を受けていく事にした。
そろそろ日も暮れるという頃に森を出てギルドへと向かう。今日1日で全ての依頼を終わらせて受付のお姉さんに素材を渡すと物凄く驚かれた。
ずっしりとした布袋を受け取るとルナは洋服屋のリリーの元へと向かった。
「リリーさん、こんばんわ」
「あら!ルナちゃんいらっしゃい」
「夜遅くにすみません」
「いいのよ。今日も冒険してきたのかしら?」
軽く挨拶を済ませると早速本題へと移る。
「という訳で作れますか?」
「あらあら、素敵じゃない!勿論協力させて貰うわ!」
ルナは店内を見渡す。以前より商品の数は増えているが、それでも他の店より品数が少なく、少し寂しい。
綿花の仕入れが中々難しいからどうしても商品が少なくなってしまうのだ。大きな店だと農家から直接買い取っているみたいなのだが、リリーのお店規模ではそれは難しい。
「リリーさん、仕立て代はどれ位になりますか?素材は私が全て集めますので」
「仕立て代はいらないわよ。お世話になっているのだから」
「そんな訳にはいきません。これからもリリーさんに沢山洋服を頼みたいので、受け取って頂かないと」
「そうね、それじゃあ…」
軽く商談して金額を擦り合わせる。お互い納得の行く金額が決まるとルナは肩掛けバッグから一通の手紙を出してリリーへと渡した。
「リリーさんも是非、来て下さい。さっき話したバーベキューの招待状です」
「私まで誘ってくれるのね…嬉しいわ」
リリーは嬉しそうに招待状を受け取る。
ルナは明日の夜に素材を届けると伝えると店を後にした。
宿へ着くとチェックインしてベッドへダイブする。
今日1日かなり動き回って疲れ果てた。
「でも…楽しい疲れだから辛くない」
明日もギルドで4~5つ位依頼を受けて、その片手間で綿花の採取、白亜鳥の捕獲…白亜鳥って見た事ないけど多分クロードさんが知ってるから聞けば分かるかな。
あ、あとクロードさんにレイト様とジェイクさんの情報を聞いて…朝一でレヴィンさんの所…へ…
明日の予定を組み立てている途中でルナは疲れから眠りへと誘われた。
「レヴィンさんおはようございます~!!」
「おう!嬢ちゃんか。コンロと、釜戸の調子はどうだ?」
「まだ使ってないんですよ。色々忙しくて」
「そうなのか」
「はい。で、レヴィンさんにご相談が」
「おいおい、厄介な仕事は勘弁してくれよ?」
ルナは粗方説明するとレヴィンは眉間に皺を寄せる。ルナの設計図を見てため息をついた。
「これをあと7日で完成させろと?」
「いや~職人のレヴィンさんならいけますよ!」
「おいおいバカ言うなよ。これを作る間店を閉めなきゃなんねぇ。その分の代金は依頼金に上乗せされるんだろうな?」
「その件なんですが実は…当日このバーベキューに来るのはこの国の第一王子、レイト様なんですよねぇ」
「王子が来るからって金額安くしろって言いたいのか?」
「違います違います!レヴィンさん、あの店の奥にある剣…かなりの業物ですよね?」
「そりゃー俺が3ヶ月かけて作り上げたからな。そこらの鍛冶職人には負けねぇと自負してる」
「当日、レヴィンさんもバーベキューにご招待するつもりなんです。ここまで言えば分かりますよね?それとも鍛冶の腕に自信が無いですか?」
ルナの挑発するような口振りにレヴィンはニヤリと笑う。
「成る程。その話乗った!」
「じゃあ商談成立で。代金は三日後に全額払いに来ます。バーベキューの開催場所は地図に書いておきますので。私はお金稼ぎに行きます。このままじゃレヴィンさんに支払う金額に到底届かないので」
ルナはそう言ってギルドへと向かう。
「全く…大した嬢ちゃんだ」
レヴィンはそう呟くと早速材料となる木材の在庫の確認をしに倉庫へと行くのだった。
「うう~!!可哀想…」
白亜鳥の頭を落として血抜きをするルナ。しかし今回はこの白亜鳥がかなり重要になるので頑張って捕獲している。
「あと20匹かぁ…」
逆さまに吊り下げて首を落とそうとして…白亜鳥のつぶらな瞳と目が合う。
「っ…」
ルナは精神的ダメージをかなり受けながら、泣く泣く血抜きを進めた。
血抜きが終われば羽をむしり取って肉と分ける。肉は当時のバーベキューで振る舞う予定だ。
バーベキュー会場へと行くとレヴィンが必死の形相で作業をしている。目には隈が出来ていた。
「かなり無茶なお願いしちゃったもんな…リリーさんにも。二人にご飯でも届けよう」
ルナはその日に受けた依頼を早めにこなすと、レヴィンとリリーに差し入れを持っていくのだった。
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