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第3章 相談と対策、そして宿泊研修
9.カッチの秘密兵器
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福岡先生が車に乗る頃、福岡先生に蹴られて倒された男は立ち上がっていた。
右手の方の部分を押さえているのを見ると、相当痛いらしい。
『福岡先生、あれは何をしたの?』
いずみが息を切らして戻って来た福岡先生に聞く。
『私ね、ハンカチに水に浸した後、その上から大量に塩を振りかけていたのよ・・』
『病院で、佐上君が塩がついた手で、相手を掴んだら、苦しんだって言ってたじゃない』
『普通の人には、効き目が無いから、不思議がられても、謝ればいいじゃない』
『ゴミじゃありませんでしたとか、見間違いでした・・・とか』
『妖怪と人間を見極めるには、丁度良いかなあって・・』
『福岡先生、頭良い!』
いずみが賞賛する様に言った。
『‥‥やっぱり、それだったらオレの秘密兵器も・・』
カッチがひとりごとのように小さい声で呟くと、自分の持って来た大きいリュックから何かを取り出そうとした。
『カッチ、何してんだよ』
『オレな、祖父ちゃんの仇を取る為に、オレなりに考えたんだよ。結論は、福岡先生と一緒』
『水鉄砲さ!、弾となる水は、お清めの塩タップリの塩水』
『野田、水鉄砲なんて、届く訳ないだろう・・・』
『チョロチョロした水なんて、焼け石に水みたいなものだ・・止めとけ』
カッチの言葉を横で聞いていた加賀谷先生が、少し呆れたように言う。
『先生、窓開けるよ!』
カッチは、加賀谷先生の言う事を無視する様に、そう言うと窓を開けた。
『何だカッチ、その銃は、カッチョイイ!!』
ナオケンが、感嘆の声を上げる。
カッチが、取り出した水鉄砲は、まるでヒーロ戦隊が使う様な、スナイパーが使う様な長い水鉄砲であった。
窓を開けたカッチが身構え、立ち止まっている男に銃口を向け、引き金を引くと、機関銃の様に水が連射された。
男は、最初無防備にそれを受けたが、一発右肩に受けて理解し、表情が一変する。
『ギャ~、何だこの水は、焼ける様に熱い・・』
『・・・そうか、塩か、あの女もそうだが、塩を使いやがったな!』
『このクソがぁ、クソガキめ、人間達の分際でワシに・・・』
大きい声で、男は叫び声をあげた。
その声は、車の中に居る6人にもしっかり聞こえる大きな声であった。
男の表情が怒りに変わり、化けの皮がはげ、その顔は老女の顔に変わった。
口は裂け、鋭く、長い二本の牙も現れる、たまらず山姥は正体を現したのである。
『先生、車を出して!アイツのもっと近くに、祖父ちゃんの仇はオレが取る!』
『・・ワカッタ、しかし、スゲエな、今の水鉄砲って、オレの子供時代、無かったぞそんなモン』
『私知ってます、今の水鉄砲って、電池を入れて、自動で乱射できるモノがあるんですよ』
福岡先生が加賀谷先生に、説明する様に言う。
『・・高いですよね、そういうの・・』
『・・・それが、ドンキだと、4,000円ぐらいで・・』
『ゲェッ、今の子供って、昔のオレが見たら、羨ましがるだろうな』
そんな言葉を呟きながら、カッチに指示された加賀谷先生は、車のアクセルを踏み山姥に近づいた。
山姥も、自分の劣勢に気がつき、山奥の方へ逃げ出した。
山姥の逃げ足は速く、直ぐに6人の視界から消えそうな速さであった。
『佐上、野田の身体はお前がしっかり押えてろよ!スピード上げるぞ!』
加賀谷先生は、真ん中に座っていた哲也にそう指示をし、アクセルを全力で踏む。
車が急加速し、逃げる山姥の後ろ姿が視界に現れた。
『加賀谷先生、そんなにスピード上げて、大丈夫でえすか、私怖いです。』
助手席の福岡先生が、半分叫ぶ様に言う。
『バケモノめ逃げれると思うなよ、日本車の4駆を舐めるなよ!!野田ぁ、撃て、撃て、撃ちまくれぇ!』
『ウォウッ、加賀谷先生もカッチョイイ!ヤレヤレ!』
日頃温厚な加賀谷先生が、既に興奮状態、それを見たナオケンが火に油を注ぐ様に声援を送る。
『カッチ君、ガンバ!』
いずみもカッチに必死に声援を送る。
哲也はそれどころではない、カッチを助ける為、必死にカッチの身体を両手で抑える。
カッチも山姥に弾を当てるのに、夢中ですこしづつ窓から身を乗り出していくからである。
カッチの撃った弾(水)が、再び逃げる山姥の背中に当たると、山姥は苦しみの声を上げた。
すると、山姥は2足を止め、手をついて低い姿勢になり、逃げ始めた。
その姿はまるで手負いの獣が、必死に逃げる様子そのモノであった。
しかし、逃げる速度はケガの為か少し落ちた。
これは、直ぐに止めが刺せると思った時、カッチの攻撃が止まった。
『アッ、クソ、水切れだ。120発、撃ち切っちゃった・・・』
悔しそうなカッチの声が聞こえた。
『・・・佐上、野田を引っ張れ、野田、座ったら窓閉めろ・・』
カッチの様子を聞いた加賀谷先生は、そう言うと車の速度を緩め始めた。
それにともない、やまんばがすこしずつ見えなくなる。
『野田、未だ補充する水はあるのか?』
車を止めた加賀谷先生が、カッチに確認する様に言う。
『スイマセン、もう無いです。夢中になりすぎて、撃ちすぎちゃいました。クッソ、オレのバカ』
『いや、上出来だよ。スゲェ理想の先制攻撃だったぜ、多分相手ブルってるぞ』
加賀谷先生は、カッチを褒め、そして励ます様にそう言った。
『先生、先制攻撃したのは、福岡先生だよ。先生が攻撃したから、まさにセンセイ攻撃!、ナンチャッテ!!』
ナオケンがワザとボケる!!
『そうだな、福岡先生、野田のお蔭で、相手は手負いだ』
『これでアイツも、迂闊に攻撃をしかけて来れなくなったかもしれん』
『だけど、皆気を付けるんだぞ、窮鼠猫を噛むっていう言葉がある』
『先生なんですか、その言葉は?』
ナオケンが直ぐに加賀谷先生に質問する。
『追い込まれると、ネズミでも逃げずに猫に噛みつくって事さ、狂暴になり、いつも以上の力を出しちまう』
『今やった俺たちの先制攻撃は正にソレ、エサにされそうになったネズミの俺たちが奴に噛みついたのさ』
『妖怪退治だと、難しそうですけど、猫退治だったら、オレたちにもできそうですね』
哲也は、皆を鼓舞する為にそう言った。
『そのいきよ』と福岡先生も言う。
『ヨシ、猫退治に出かけるとするか!
加賀谷先生は、自分の教え子たちに向け声をかける。
『ハイ!』
4人の生徒が力強く返事をしたのを確認すると、先生は再び車を動かし始めた。
山姥が逃げた方向に、6人は勇気を出して再び追いかけたのである。
右手の方の部分を押さえているのを見ると、相当痛いらしい。
『福岡先生、あれは何をしたの?』
いずみが息を切らして戻って来た福岡先生に聞く。
『私ね、ハンカチに水に浸した後、その上から大量に塩を振りかけていたのよ・・』
『病院で、佐上君が塩がついた手で、相手を掴んだら、苦しんだって言ってたじゃない』
『普通の人には、効き目が無いから、不思議がられても、謝ればいいじゃない』
『ゴミじゃありませんでしたとか、見間違いでした・・・とか』
『妖怪と人間を見極めるには、丁度良いかなあって・・』
『福岡先生、頭良い!』
いずみが賞賛する様に言った。
『‥‥やっぱり、それだったらオレの秘密兵器も・・』
カッチがひとりごとのように小さい声で呟くと、自分の持って来た大きいリュックから何かを取り出そうとした。
『カッチ、何してんだよ』
『オレな、祖父ちゃんの仇を取る為に、オレなりに考えたんだよ。結論は、福岡先生と一緒』
『水鉄砲さ!、弾となる水は、お清めの塩タップリの塩水』
『野田、水鉄砲なんて、届く訳ないだろう・・・』
『チョロチョロした水なんて、焼け石に水みたいなものだ・・止めとけ』
カッチの言葉を横で聞いていた加賀谷先生が、少し呆れたように言う。
『先生、窓開けるよ!』
カッチは、加賀谷先生の言う事を無視する様に、そう言うと窓を開けた。
『何だカッチ、その銃は、カッチョイイ!!』
ナオケンが、感嘆の声を上げる。
カッチが、取り出した水鉄砲は、まるでヒーロ戦隊が使う様な、スナイパーが使う様な長い水鉄砲であった。
窓を開けたカッチが身構え、立ち止まっている男に銃口を向け、引き金を引くと、機関銃の様に水が連射された。
男は、最初無防備にそれを受けたが、一発右肩に受けて理解し、表情が一変する。
『ギャ~、何だこの水は、焼ける様に熱い・・』
『・・・そうか、塩か、あの女もそうだが、塩を使いやがったな!』
『このクソがぁ、クソガキめ、人間達の分際でワシに・・・』
大きい声で、男は叫び声をあげた。
その声は、車の中に居る6人にもしっかり聞こえる大きな声であった。
男の表情が怒りに変わり、化けの皮がはげ、その顔は老女の顔に変わった。
口は裂け、鋭く、長い二本の牙も現れる、たまらず山姥は正体を現したのである。
『先生、車を出して!アイツのもっと近くに、祖父ちゃんの仇はオレが取る!』
『・・ワカッタ、しかし、スゲエな、今の水鉄砲って、オレの子供時代、無かったぞそんなモン』
『私知ってます、今の水鉄砲って、電池を入れて、自動で乱射できるモノがあるんですよ』
福岡先生が加賀谷先生に、説明する様に言う。
『・・高いですよね、そういうの・・』
『・・・それが、ドンキだと、4,000円ぐらいで・・』
『ゲェッ、今の子供って、昔のオレが見たら、羨ましがるだろうな』
そんな言葉を呟きながら、カッチに指示された加賀谷先生は、車のアクセルを踏み山姥に近づいた。
山姥も、自分の劣勢に気がつき、山奥の方へ逃げ出した。
山姥の逃げ足は速く、直ぐに6人の視界から消えそうな速さであった。
『佐上、野田の身体はお前がしっかり押えてろよ!スピード上げるぞ!』
加賀谷先生は、真ん中に座っていた哲也にそう指示をし、アクセルを全力で踏む。
車が急加速し、逃げる山姥の後ろ姿が視界に現れた。
『加賀谷先生、そんなにスピード上げて、大丈夫でえすか、私怖いです。』
助手席の福岡先生が、半分叫ぶ様に言う。
『バケモノめ逃げれると思うなよ、日本車の4駆を舐めるなよ!!野田ぁ、撃て、撃て、撃ちまくれぇ!』
『ウォウッ、加賀谷先生もカッチョイイ!ヤレヤレ!』
日頃温厚な加賀谷先生が、既に興奮状態、それを見たナオケンが火に油を注ぐ様に声援を送る。
『カッチ君、ガンバ!』
いずみもカッチに必死に声援を送る。
哲也はそれどころではない、カッチを助ける為、必死にカッチの身体を両手で抑える。
カッチも山姥に弾を当てるのに、夢中ですこしづつ窓から身を乗り出していくからである。
カッチの撃った弾(水)が、再び逃げる山姥の背中に当たると、山姥は苦しみの声を上げた。
すると、山姥は2足を止め、手をついて低い姿勢になり、逃げ始めた。
その姿はまるで手負いの獣が、必死に逃げる様子そのモノであった。
しかし、逃げる速度はケガの為か少し落ちた。
これは、直ぐに止めが刺せると思った時、カッチの攻撃が止まった。
『アッ、クソ、水切れだ。120発、撃ち切っちゃった・・・』
悔しそうなカッチの声が聞こえた。
『・・・佐上、野田を引っ張れ、野田、座ったら窓閉めろ・・』
カッチの様子を聞いた加賀谷先生は、そう言うと車の速度を緩め始めた。
それにともない、やまんばがすこしずつ見えなくなる。
『野田、未だ補充する水はあるのか?』
車を止めた加賀谷先生が、カッチに確認する様に言う。
『スイマセン、もう無いです。夢中になりすぎて、撃ちすぎちゃいました。クッソ、オレのバカ』
『いや、上出来だよ。スゲェ理想の先制攻撃だったぜ、多分相手ブルってるぞ』
加賀谷先生は、カッチを褒め、そして励ます様にそう言った。
『先生、先制攻撃したのは、福岡先生だよ。先生が攻撃したから、まさにセンセイ攻撃!、ナンチャッテ!!』
ナオケンがワザとボケる!!
『そうだな、福岡先生、野田のお蔭で、相手は手負いだ』
『これでアイツも、迂闊に攻撃をしかけて来れなくなったかもしれん』
『だけど、皆気を付けるんだぞ、窮鼠猫を噛むっていう言葉がある』
『先生なんですか、その言葉は?』
ナオケンが直ぐに加賀谷先生に質問する。
『追い込まれると、ネズミでも逃げずに猫に噛みつくって事さ、狂暴になり、いつも以上の力を出しちまう』
『今やった俺たちの先制攻撃は正にソレ、エサにされそうになったネズミの俺たちが奴に噛みついたのさ』
『妖怪退治だと、難しそうですけど、猫退治だったら、オレたちにもできそうですね』
哲也は、皆を鼓舞する為にそう言った。
『そのいきよ』と福岡先生も言う。
『ヨシ、猫退治に出かけるとするか!
加賀谷先生は、自分の教え子たちに向け声をかける。
『ハイ!』
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