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五.富嶽を駆けよ
(七)
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辰は歩く。歩き続ける。
萎えそうになる足を叱咤し、失われそうになる意識を焚きつけながら。全ての精神力を一歩に込め、次の一歩に全ての勇気を注ぎ込み続ける。
あれほど周囲に現れた幻影も、今は見えなくなっていた。しかし、辰にはもう幻の励ましは要らない。
一度火の付いた心は容易に鎮火すること無く、とうに限界を超えた辰の身体を前へ、前へと推し進めていく。
「富士の山……登りて、みれば……何も無し……良しも、悪しきも……我が心なり……」
辰の口から、知らずのうちに声明が滑り出る。それは、道中で三志を先頭に唄い続けてきた御ふしであった。
五代・食行身禄が遺した七十首に独特な節回しをつけ、不二孝における声明として採用された御ふし。山頂までの道行きで幾度も繰り返されてきた御ふしの文言は、辰の中に血肉となって刷り込まれている。
「帰る、身の……徴とばかり……残し、おく……尽きせぬ、富士の……峰に言の葉……」
いつしか谷の両側にあった崖は無くなり、前方に明るく開けた場所が見えてきた。
だが、自らの足だけを見下ろしながら歩き続ける辰は、その事に気付かない。地面が雪から氷へと変化し、足が潜り込まなくなった代わりに滑り易くなったことだけが気がかりだった。
一歩、一歩と摺り足で慎重に進み続け、やがて自らの両隣から圧迫感が消えた事に気付いて、ようやく辰は顔を上げた。
そこが、御中道であった。
大沢を渡る御中道は氷の中でも明瞭に踏み跡を残し、まるで富士の山腹に穿たれた傷跡のように辰の視界を横切っている。往路で渡った際に見た特徴的な形の岩を再び目にして、辰は初めて自分達が酷寒の地獄から抜け出せた事を知った。
──あとは、この右手の丘を登れば……。
仰ぎ見ようとした、その瞬間。それは、いきなりやってきた。
突然、それまでは月光の中に浮かび上がっていた世界が急速に闇に沈んでいく。あれ、と思う間もなく全身から力という力が消え去り、辰は氷の上にぱたり、と倒れた。
体力はとうに限界を迎えながら、尚ここまで辰の身体を運んできた気力さえもが尽きた瞬間だった。咄嗟に背中から留次郎を滑り落とし、その身を固い氷面に叩き付けなかった事だけが救いだった。
身体が、動かない。
もう指一本すら動かせない。
氷盤の上に倒れ伏しながら、その硬さも、冷たさも、それどころか痛みも、苦しみさえも、何一つ感じなかった。
じわじわと黒い霧に侵蝕されていく世界を眺めながら、死とはこんなに呆気ないものなのか、とどこか達観している自分がいた。
「──こんな所で、何をしてやがる」
小谷三志だった。
腕を組み、まるで大地に根を生やしたような仁王立ちで、三志がすぐそこにいた。
最後の最後に見る幻が、富士に大望を見出し、富士に生涯をかけたこの老行者の姿であったことに、何故だか辰は安らかな気分を抱いていた。
三志は炯々と光る瞳をそのままに、倒れ伏した辰を見下ろしながら言う。
「この後ろの丘を登れば、中宮小屋はすぐそこだ。立て」
でも三志さま、身体が動かないのです。身体が言う事を聞いてくれないのです。
辰は声も無く、視線だけでそう答える。
「立てぇい!!」
だが、三志は轟然と言い放った。
それは離れていこうとする辰の魂を無理やりに引き戻すが如く、どこまでも苛烈な裂帛であった。
「野郎を背負って大磯まで歩き通した女が、雪氷を越えて遂に大願成就を遂げた女が、これしきの事で魂切れてんじゃねえ! 立て、お辰!!」
三志の声が、山肌に遠く響き渡る。
烈風よりも強い圧を秘めたその叫びが、辰の耳朶を打つ。
燻っていた心の中の灯芯に、再び火がついた。それは今にも消えてしまいそうなほど小さな火であったが、辰の身体を蘇らせる命の火であった。
「……くっ…………!」
ゆっくり、ゆっくりと。
動かなくなった四肢に、力が漲っていく。
氷盤に貼り付いた皮膚を引き剥がし、震える両手を大地に衝いて。
辰は、自らの足で富士の雪氷を踏みしめ、立ち上がった。
──負けるものか。
目前に立つ三志の幻影を、睨みつけながら思う。
富士を遠くに望みながら、そこに日々の願いを託す多くの女達が待っている中で。彼女達にあの美しく壮大な光景を伝えずして、このような場所で、このような斃れ方をしてなるものか!
それは、辰の意地だった。
富士に大望を抱く多くの女達の先陣を切り、その頂に初めて立った者としてのなけなしの意地であった。
直後、カクンと膝が折れる。
再び崩れ落ちようとする辰の身体を、走り寄った三志がしっかと受け止めた。
おかしい。幻だったなら、こうして受け止めることなど出来ないはず。
だったら、自分の背に回された腕の感触は、そこから伝わってくる確かな熱さは、一体何だろう?
「三志、さま……?」
「よくやった……よくやった、お辰!」
「どうして……何故……」
ここにいるのか、という言葉は声にならなかった。
途切れ途切れの言葉から全てを汲み取った三志が、辰の背を抱えながらにやりと笑う。その皺がれた目尻に浮かんだものは、もしかして涙だろうか。
「お前等を助けに行こうと天地境から降りてきたところで、倒れてるお前に出くわしたんだ。そのまま、後しばらくは気ィ張ってろ。こんな状態のままで気が抜けたら、魂まで持ってかれちまう」
「留ちゃん……留ちゃんは……」
視線を横に流し、留次郎の姿を求める。ここへ至る前に痛めつけられ、衰えきっていた少年の容態だけが気掛かりだった。
いつの間に現れたのか、留次郎を抱き上げ介抱しているのは善行だった。辰の視線に気付いたか、善行がこちらに向かって力強く頷く。
「ご安心下さい。留次郎は無事です。予断は許さぬでしょうが、これなら命まで取られることは無いでしょう」
「善行、留次郎はお前が担いで中宮小屋まで登っていけ。お辰は俺が担いでいく」
その言葉に反応したのは、八行だった。
尊敬する師の形振り構わぬ言い様へ、どこか呆れたように苦笑する。
「いかな御尊師さまとて、お疲れのところをお辰さん担いで登るなど無茶に過ぎます。私が担ぎましょう」
「今日はやたらに爺イ扱いしやがるな、八行。こちとら御山を登拝すること百を超える大行者、不二孝の禄行三志だぜ。これっくらいの坂を女担いで登るなんぞ、屁でもねえよ」
そのまま辰の身体を背に負い、三志は御中道を東に向かって走り出した。
岩を飛び越え、斜面を登り、月に照らされた富士の山腹を三志は風のように疾走していく。自分よりも大きな辰の身体を背負い上げてなお苦もなく駆けて行くその姿は、まさしく御山に生きる天狗そのものであった。
揺れに揺れる三志の背中で、辰は上方遥かに見える富士の頂を仰ぎ見た。
月光を受けて青白く光る雲の向こうへ、黒々とした山頂は少しずつ姿を隠していく。それはまるで別れを告げながら去っていくようで、辰は孤峰を掴み取るが如く右手を差し上げた。
どこまでも深く蒼い空。
地を圧するように広がる雲の海。
雲間から覗く錦色の大地。
七色に輝く氷像の群れ。
右手の指の間に見え隠れする山頂へ重なるように、あの場所で出会った様々なものが去来する。
辰の心に焼き付けられたその光景は、どこまでも圧倒的で、どこまでも美しくて──かけがえのない、本当の世界の姿だ。
私は、ずっとずっと、あの高嶺の頂で待っていますから──。
耳の中で、あの生母のような人の言葉が微かに響いている。
──いつか。
──いつかまた、あの場所へ。
遠くへ去っていく母を、呼び戻そうとする幼子のように。
中宮小屋に向けて駆け続ける三志の背中で、辰はいつまでも、いつまでも、その手を虚空に向けて差し出し続けていた。
萎えそうになる足を叱咤し、失われそうになる意識を焚きつけながら。全ての精神力を一歩に込め、次の一歩に全ての勇気を注ぎ込み続ける。
あれほど周囲に現れた幻影も、今は見えなくなっていた。しかし、辰にはもう幻の励ましは要らない。
一度火の付いた心は容易に鎮火すること無く、とうに限界を超えた辰の身体を前へ、前へと推し進めていく。
「富士の山……登りて、みれば……何も無し……良しも、悪しきも……我が心なり……」
辰の口から、知らずのうちに声明が滑り出る。それは、道中で三志を先頭に唄い続けてきた御ふしであった。
五代・食行身禄が遺した七十首に独特な節回しをつけ、不二孝における声明として採用された御ふし。山頂までの道行きで幾度も繰り返されてきた御ふしの文言は、辰の中に血肉となって刷り込まれている。
「帰る、身の……徴とばかり……残し、おく……尽きせぬ、富士の……峰に言の葉……」
いつしか谷の両側にあった崖は無くなり、前方に明るく開けた場所が見えてきた。
だが、自らの足だけを見下ろしながら歩き続ける辰は、その事に気付かない。地面が雪から氷へと変化し、足が潜り込まなくなった代わりに滑り易くなったことだけが気がかりだった。
一歩、一歩と摺り足で慎重に進み続け、やがて自らの両隣から圧迫感が消えた事に気付いて、ようやく辰は顔を上げた。
そこが、御中道であった。
大沢を渡る御中道は氷の中でも明瞭に踏み跡を残し、まるで富士の山腹に穿たれた傷跡のように辰の視界を横切っている。往路で渡った際に見た特徴的な形の岩を再び目にして、辰は初めて自分達が酷寒の地獄から抜け出せた事を知った。
──あとは、この右手の丘を登れば……。
仰ぎ見ようとした、その瞬間。それは、いきなりやってきた。
突然、それまでは月光の中に浮かび上がっていた世界が急速に闇に沈んでいく。あれ、と思う間もなく全身から力という力が消え去り、辰は氷の上にぱたり、と倒れた。
体力はとうに限界を迎えながら、尚ここまで辰の身体を運んできた気力さえもが尽きた瞬間だった。咄嗟に背中から留次郎を滑り落とし、その身を固い氷面に叩き付けなかった事だけが救いだった。
身体が、動かない。
もう指一本すら動かせない。
氷盤の上に倒れ伏しながら、その硬さも、冷たさも、それどころか痛みも、苦しみさえも、何一つ感じなかった。
じわじわと黒い霧に侵蝕されていく世界を眺めながら、死とはこんなに呆気ないものなのか、とどこか達観している自分がいた。
「──こんな所で、何をしてやがる」
小谷三志だった。
腕を組み、まるで大地に根を生やしたような仁王立ちで、三志がすぐそこにいた。
最後の最後に見る幻が、富士に大望を見出し、富士に生涯をかけたこの老行者の姿であったことに、何故だか辰は安らかな気分を抱いていた。
三志は炯々と光る瞳をそのままに、倒れ伏した辰を見下ろしながら言う。
「この後ろの丘を登れば、中宮小屋はすぐそこだ。立て」
でも三志さま、身体が動かないのです。身体が言う事を聞いてくれないのです。
辰は声も無く、視線だけでそう答える。
「立てぇい!!」
だが、三志は轟然と言い放った。
それは離れていこうとする辰の魂を無理やりに引き戻すが如く、どこまでも苛烈な裂帛であった。
「野郎を背負って大磯まで歩き通した女が、雪氷を越えて遂に大願成就を遂げた女が、これしきの事で魂切れてんじゃねえ! 立て、お辰!!」
三志の声が、山肌に遠く響き渡る。
烈風よりも強い圧を秘めたその叫びが、辰の耳朶を打つ。
燻っていた心の中の灯芯に、再び火がついた。それは今にも消えてしまいそうなほど小さな火であったが、辰の身体を蘇らせる命の火であった。
「……くっ…………!」
ゆっくり、ゆっくりと。
動かなくなった四肢に、力が漲っていく。
氷盤に貼り付いた皮膚を引き剥がし、震える両手を大地に衝いて。
辰は、自らの足で富士の雪氷を踏みしめ、立ち上がった。
──負けるものか。
目前に立つ三志の幻影を、睨みつけながら思う。
富士を遠くに望みながら、そこに日々の願いを託す多くの女達が待っている中で。彼女達にあの美しく壮大な光景を伝えずして、このような場所で、このような斃れ方をしてなるものか!
それは、辰の意地だった。
富士に大望を抱く多くの女達の先陣を切り、その頂に初めて立った者としてのなけなしの意地であった。
直後、カクンと膝が折れる。
再び崩れ落ちようとする辰の身体を、走り寄った三志がしっかと受け止めた。
おかしい。幻だったなら、こうして受け止めることなど出来ないはず。
だったら、自分の背に回された腕の感触は、そこから伝わってくる確かな熱さは、一体何だろう?
「三志、さま……?」
「よくやった……よくやった、お辰!」
「どうして……何故……」
ここにいるのか、という言葉は声にならなかった。
途切れ途切れの言葉から全てを汲み取った三志が、辰の背を抱えながらにやりと笑う。その皺がれた目尻に浮かんだものは、もしかして涙だろうか。
「お前等を助けに行こうと天地境から降りてきたところで、倒れてるお前に出くわしたんだ。そのまま、後しばらくは気ィ張ってろ。こんな状態のままで気が抜けたら、魂まで持ってかれちまう」
「留ちゃん……留ちゃんは……」
視線を横に流し、留次郎の姿を求める。ここへ至る前に痛めつけられ、衰えきっていた少年の容態だけが気掛かりだった。
いつの間に現れたのか、留次郎を抱き上げ介抱しているのは善行だった。辰の視線に気付いたか、善行がこちらに向かって力強く頷く。
「ご安心下さい。留次郎は無事です。予断は許さぬでしょうが、これなら命まで取られることは無いでしょう」
「善行、留次郎はお前が担いで中宮小屋まで登っていけ。お辰は俺が担いでいく」
その言葉に反応したのは、八行だった。
尊敬する師の形振り構わぬ言い様へ、どこか呆れたように苦笑する。
「いかな御尊師さまとて、お疲れのところをお辰さん担いで登るなど無茶に過ぎます。私が担ぎましょう」
「今日はやたらに爺イ扱いしやがるな、八行。こちとら御山を登拝すること百を超える大行者、不二孝の禄行三志だぜ。これっくらいの坂を女担いで登るなんぞ、屁でもねえよ」
そのまま辰の身体を背に負い、三志は御中道を東に向かって走り出した。
岩を飛び越え、斜面を登り、月に照らされた富士の山腹を三志は風のように疾走していく。自分よりも大きな辰の身体を背負い上げてなお苦もなく駆けて行くその姿は、まさしく御山に生きる天狗そのものであった。
揺れに揺れる三志の背中で、辰は上方遥かに見える富士の頂を仰ぎ見た。
月光を受けて青白く光る雲の向こうへ、黒々とした山頂は少しずつ姿を隠していく。それはまるで別れを告げながら去っていくようで、辰は孤峰を掴み取るが如く右手を差し上げた。
どこまでも深く蒼い空。
地を圧するように広がる雲の海。
雲間から覗く錦色の大地。
七色に輝く氷像の群れ。
右手の指の間に見え隠れする山頂へ重なるように、あの場所で出会った様々なものが去来する。
辰の心に焼き付けられたその光景は、どこまでも圧倒的で、どこまでも美しくて──かけがえのない、本当の世界の姿だ。
私は、ずっとずっと、あの高嶺の頂で待っていますから──。
耳の中で、あの生母のような人の言葉が微かに響いている。
──いつか。
──いつかまた、あの場所へ。
遠くへ去っていく母を、呼び戻そうとする幼子のように。
中宮小屋に向けて駆け続ける三志の背中で、辰はいつまでも、いつまでも、その手を虚空に向けて差し出し続けていた。
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