犯され探偵

白石潤之介

文字の大きさ
上 下
15 / 43

容疑者X?

しおりを挟む


 他の現場での事件のアリバイも調べなくちゃいけないしと思い。

 「角田さん、今日これから時間ある?」とわたしは、確認をした。
 「うちの『探偵事務所』が、新宿にあるの・・・ちょっと付き合ってくれる?」

 さぁ、事務所には優作くんもいるから、もっとシビアな尋問ができると踏んでいると

 「友香さん、実はこれから予備校で、大事な授業があるので・・・ここで失礼してもいいですか?」と角田くんは申し訳なさそうに言った。

 探偵に、強制力のある権限はない。だから、たとえ「くさい」って思っても事務所に連行して取り調べることは、できない。

 「それじゃぁ失礼します」とわたしは、善良な都民ですって言いたげな表情で駅へと角田さんは、去って行った。

 「友香ちゃん、角田くんを疑ってるの?」と陽子ちゃんが、心配そうに語りかけてくる。
 「アリバイが、証明できないし、陽子ちゃんが言ってように鼻声だったし・・・」
と陽子ちゃんに、説明すると

 「友香ちゃん、確かに角田くんは鼻声だけど、女性を暴行するような悪い人じゃないわよ」
 「似てるって言ったのは、陽子ちゃんじゃない?」と陽子ちゃんの発言に、反論した。

 でも、角田くんって予備校に通ってなかったんじゃなかったかな?と不審に感じた。



 


しおりを挟む
1 / 2

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

君に伝えたかったのはこんなにも単純なものだったんだ

ライト文芸 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

とらぶる☆ぶろっさむ!!

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

オリジナル、意味が分かると怖い話集!

ミステリー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:5

これが笑いの宝石箱や~ Vol.1

大衆娯楽 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:2

処理中です...