56 / 57
55
しおりを挟む
一日がやっと終わった。
「碧、お疲れ様。」
「待たせちゃってごめんね、ありがとう。」
「ほんとに碧くんありがとう。とっても助かったし今日で終わりはやっぱり寂しいね。本当にいつでも来てね。
そしてこれがお給料。いっぱい働いてくれてありがとう。」
蘭さんからお給料をいただく。
「ありがとうございます!今度はお客さんとして食べに来ますね!」
「うんうん、待ってるからね。」
借りていたものを返し、残り少ない手荷物をまとめると本当に今日で終わりなんだなって思って少し寂しくなる。
「それじゃあ、ありがとうございました!」
蘭さんに別れを告げ、悠人くんとお店を出る。
「今日は荷物もあるし疲れてるだろうから家の車呼んでる。それに乗って俺の家に行こう。」
「本当に何から何までありがとう。」
これから悠人くんとずっと居られることにワクワクする気持ちとずっと一緒っていうドキドキ感で胸がいっぱいだ。
「そういえば、明日お家の方にご挨拶しに行くんだよね?何がお好きかな?」
「そんな気を遣わなくていいのに...でもそれだと碧が気にするよね。うーん、近くにあるケーキ屋さんでケーキ買っていくのでいいかも。」
「わかった、そしたら朝買ってから行こうね。」
「そうしよっか。」
御家族は受け入れてくれてるって聞くけどお付き合いしてるっていう立場で会うなんて緊張しかない。
「ふふっ、碧、不安そうな顔してる」
悠人くんが突然顔を覗き込み笑ってる。
「本当に厳しい人達じゃないから心配しないでいいよ。」
気づいたら手がギュッと握られていて、その感触に安心感を覚える。
僕もぎゅっと握り返す。
少しお店の外で待ってたら悠人くんの家の黒塗りの高そうな車が来た。
音もなく静かに止まり中から運転手さんが出てくる。
「悠人様、お待たせして申し訳ございません。」
「僕の連絡が遅かったからね、気にしないで。」
サッと荷物を受け取られ、ドアが開けられて恐る恐る車に乗り込む。
「ありがとうございます....」
小さく会釈されて微笑んでくれた。
「とてもお可愛らしい方ですね。」
「当たり前。碧は僕のだからね。」
「分かっておりますよ。でもそのような悠人様のお姿は初めて見ました。大変喜ばしいことです。」
「碧に余計なことは言わないでほしいんだけど。」
悠人様と運転手さんはとても仲が良さそうで見ていて幸せな気持ちになる。
そう言いながら車は出発し、快適な乗り心地の中マンションに着いた。
それはとても大きなマンションで、見上げないといけないものだった。
「碧、お疲れ様。」
「待たせちゃってごめんね、ありがとう。」
「ほんとに碧くんありがとう。とっても助かったし今日で終わりはやっぱり寂しいね。本当にいつでも来てね。
そしてこれがお給料。いっぱい働いてくれてありがとう。」
蘭さんからお給料をいただく。
「ありがとうございます!今度はお客さんとして食べに来ますね!」
「うんうん、待ってるからね。」
借りていたものを返し、残り少ない手荷物をまとめると本当に今日で終わりなんだなって思って少し寂しくなる。
「それじゃあ、ありがとうございました!」
蘭さんに別れを告げ、悠人くんとお店を出る。
「今日は荷物もあるし疲れてるだろうから家の車呼んでる。それに乗って俺の家に行こう。」
「本当に何から何までありがとう。」
これから悠人くんとずっと居られることにワクワクする気持ちとずっと一緒っていうドキドキ感で胸がいっぱいだ。
「そういえば、明日お家の方にご挨拶しに行くんだよね?何がお好きかな?」
「そんな気を遣わなくていいのに...でもそれだと碧が気にするよね。うーん、近くにあるケーキ屋さんでケーキ買っていくのでいいかも。」
「わかった、そしたら朝買ってから行こうね。」
「そうしよっか。」
御家族は受け入れてくれてるって聞くけどお付き合いしてるっていう立場で会うなんて緊張しかない。
「ふふっ、碧、不安そうな顔してる」
悠人くんが突然顔を覗き込み笑ってる。
「本当に厳しい人達じゃないから心配しないでいいよ。」
気づいたら手がギュッと握られていて、その感触に安心感を覚える。
僕もぎゅっと握り返す。
少しお店の外で待ってたら悠人くんの家の黒塗りの高そうな車が来た。
音もなく静かに止まり中から運転手さんが出てくる。
「悠人様、お待たせして申し訳ございません。」
「僕の連絡が遅かったからね、気にしないで。」
サッと荷物を受け取られ、ドアが開けられて恐る恐る車に乗り込む。
「ありがとうございます....」
小さく会釈されて微笑んでくれた。
「とてもお可愛らしい方ですね。」
「当たり前。碧は僕のだからね。」
「分かっておりますよ。でもそのような悠人様のお姿は初めて見ました。大変喜ばしいことです。」
「碧に余計なことは言わないでほしいんだけど。」
悠人様と運転手さんはとても仲が良さそうで見ていて幸せな気持ちになる。
そう言いながら車は出発し、快適な乗り心地の中マンションに着いた。
それはとても大きなマンションで、見上げないといけないものだった。
32
お気に入りに追加
2,141
あなたにおすすめの小説

俺の義兄弟が凄いんだが
kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・
初投稿です。感想などお待ちしています。

あなたの隣で初めての恋を知る
ななもりあや
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。
その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。
そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。
一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。
初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。
表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい
椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。
その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。
婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!!
婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。
攻めズ
ノーマルなクール王子
ドMぶりっ子
ドS従者
×
Sムーブに悩むツッコミぼっち受け
作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。

6回殺された第二王子がさらにループして報われるための話
あめ
BL
何度も殺されては人生のやり直しをする第二王子がボロボロの状態で今までと大きく変わった7回目の人生を過ごす話
基本シリアス多めで第二王子(受け)が可哀想
からの周りに愛されまくってのハッピーエンド予定

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる