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「生徒会の方にちょっと行ってくるね。今日は遅くならないから。」
「はい。今日はね、オムライスのつもりです。待ってますね!」
やっと金曜日だ。明日が待ち遠しい。
先に部屋に戻って晩御飯の準備をする。
お米を研いだり、具材を準備して後は焼くだけにしておく。
プルルル プルルル
電話?珍しい。悠人くんかな?
「もしもし....」
「母です。敦が目を覚ましたわ。とりあえず今学校にあなたを迎えに来たから早く門の所に来なさい。今すぐ。待たせないでちょうだい。」
え
お兄ちゃんの意識が戻った...?
「聞いてるの?早くしなさい。敦が病院で待ってるんだから。」
そんな、なんで.....
目の前が真っ暗になる。
「.........はい....」
「あなたのものなんて大してなんもないでしょ?片付けとかいらないからすぐに来るのよ。」
・・・・ツーツー・・・・・・・・
もう、ここにいられないんだ。
悠人くんの顔を思い出す。
明日は一緒に出かけるつもりだったのに。
今までの楽しかったことがどんどん頭に浮かんできて、もうそんな生活を送れないと思うと苦しくて、悲しくて涙が溢れる。
自分の部屋に入ると明日のための洋服がかけてあって、もうこれを着て出かけることも出来ないんだと実感する。
少ししかない自分の荷物を手に取って、紙を1枚取って、悠人くんに短いけど手紙を残す。
書いてると涙がどんどん零れる。
時間が無い。
ドアの鍵を閉める。
「・・・・・・さようなら」
僕は門のところに向かった。
「遅いじゃない。早く車に乗りなさい。」
僕を見た母はそう言ってさっさと車に乗り込む。
「敦が目を覚ましたの。まだすぐには復帰できないけど、行けるようになったらすぐ戻りたいらしいの。後遺症もないし、あなたはもう用済み。星華に行けて良かったわね。それで前から話してたんだけど、籍を抜いてもらおうと思って。やっぱり双子っていうのが良くなかったのよ。これ以上敦に何かあったら困るし、そろそろ親戚にあなたの存在が知られかねないわ。もうあなたも働ける年齢でしょ?ここまで育ててあげたことに感謝して欲しいわ。」
「はい....」
それだけしか言えなかった。
おかしいと思ったんだ。僕がこんな幸せな生活を送れるわけないって。
光が差し過ぎてる生活だった。
これがもともと本来の僕の人生だ。
ただ戻っただけ。
「スマホも敦のだから返しなさい。後、除籍するのはもう今から書類を出すから、出したらその後は好きに暮らしなさい。一つ忠告しとくけど、西園寺だったことを誰かに言うとどうなるかわかってるわね?私たちの足を引っ張るようなことをしたらタダではおかないは。私たちと一生関係なところで暮らしてちょうだい。」
スマホを返されると思った僕は、部屋で既に全ての履歴を消していた。
悠人くんとのやり取りや写真を消すだなんてそんなことしたくなかった。けど、お兄ちゃんに見られた方が良くないと思った。
役者に書類を出し、呆気なく親子関係は解消された。
「じゃあ、さようなら。」
「さようなら...」
こんな終わり方ってあるんだ。
所持金も全くないし、この先どうすればいいか分からず僕はそのままフラフラと外に出た。
「はい。今日はね、オムライスのつもりです。待ってますね!」
やっと金曜日だ。明日が待ち遠しい。
先に部屋に戻って晩御飯の準備をする。
お米を研いだり、具材を準備して後は焼くだけにしておく。
プルルル プルルル
電話?珍しい。悠人くんかな?
「もしもし....」
「母です。敦が目を覚ましたわ。とりあえず今学校にあなたを迎えに来たから早く門の所に来なさい。今すぐ。待たせないでちょうだい。」
え
お兄ちゃんの意識が戻った...?
「聞いてるの?早くしなさい。敦が病院で待ってるんだから。」
そんな、なんで.....
目の前が真っ暗になる。
「.........はい....」
「あなたのものなんて大してなんもないでしょ?片付けとかいらないからすぐに来るのよ。」
・・・・ツーツー・・・・・・・・
もう、ここにいられないんだ。
悠人くんの顔を思い出す。
明日は一緒に出かけるつもりだったのに。
今までの楽しかったことがどんどん頭に浮かんできて、もうそんな生活を送れないと思うと苦しくて、悲しくて涙が溢れる。
自分の部屋に入ると明日のための洋服がかけてあって、もうこれを着て出かけることも出来ないんだと実感する。
少ししかない自分の荷物を手に取って、紙を1枚取って、悠人くんに短いけど手紙を残す。
書いてると涙がどんどん零れる。
時間が無い。
ドアの鍵を閉める。
「・・・・・・さようなら」
僕は門のところに向かった。
「遅いじゃない。早く車に乗りなさい。」
僕を見た母はそう言ってさっさと車に乗り込む。
「敦が目を覚ましたの。まだすぐには復帰できないけど、行けるようになったらすぐ戻りたいらしいの。後遺症もないし、あなたはもう用済み。星華に行けて良かったわね。それで前から話してたんだけど、籍を抜いてもらおうと思って。やっぱり双子っていうのが良くなかったのよ。これ以上敦に何かあったら困るし、そろそろ親戚にあなたの存在が知られかねないわ。もうあなたも働ける年齢でしょ?ここまで育ててあげたことに感謝して欲しいわ。」
「はい....」
それだけしか言えなかった。
おかしいと思ったんだ。僕がこんな幸せな生活を送れるわけないって。
光が差し過ぎてる生活だった。
これがもともと本来の僕の人生だ。
ただ戻っただけ。
「スマホも敦のだから返しなさい。後、除籍するのはもう今から書類を出すから、出したらその後は好きに暮らしなさい。一つ忠告しとくけど、西園寺だったことを誰かに言うとどうなるかわかってるわね?私たちの足を引っ張るようなことをしたらタダではおかないは。私たちと一生関係なところで暮らしてちょうだい。」
スマホを返されると思った僕は、部屋で既に全ての履歴を消していた。
悠人くんとのやり取りや写真を消すだなんてそんなことしたくなかった。けど、お兄ちゃんに見られた方が良くないと思った。
役者に書類を出し、呆気なく親子関係は解消された。
「じゃあ、さようなら。」
「さようなら...」
こんな終わり方ってあるんだ。
所持金も全くないし、この先どうすればいいか分からず僕はそのままフラフラと外に出た。
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