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"今日は21時過ぎになりそう"
"了解です!今日のご飯はオムライスにするつもりです!"
"今日は22時まわる。遅くなるから先食べてていいし、俺の分も準備しなくて大丈夫だから。"
"分かりました。でももし作っておくのが迷惑じゃなかったら作っておきますよ!"
"ごめん、それならお願いしたい。"
自然と連絡を取れるようになって数日が経った。
毎日今日のご飯について連絡をくださるが、その連絡をいつもドキドキしながら待っている。
遅い日でも皇様は基本的に部屋でごはんを食べようとして下さる。
一緒に食べられなくても皇様が美味しそうに食べてくれる姿を見るだけで心があったかくなって胸がザワザワする。
もしかして、僕は皇様のことが同室者としてだけでなく恋愛的な意味で好きなのかも....
僕のこと嫌ってそうだったけど悪いと思ったことは謝ってくれてごはんを美味しそうに食べてくれて、他にも一緒に生活していくなかで所々小さな優しさをいっぱい感じる。
好きなのかもと思い始めた途端なんだかすごく恥ずかしくなって、でもこんな気持ちになったことが嬉しくって、気持ちがどんどん昂っていく。
あ、でも僕は西園寺敦として皇様と関わっている。
お兄ちゃんの意識が戻ったら僕は何も言わずにここを出ないといけない。
いや、でもこれは勝手な僕の片想いだ。僕がひとりで勝手に好きになっても別に問題ないはずだ。
どうせここを出たらどんな暮らしが待っているかも分からないんだし、ここにいる間だけでも人を好きになってドキドキする楽しい生活してもバチは当たらないよね。
そう思いなおしてここにいれる間はこの気持ちをバレないように大切にしながら過ごそうと心に決めた。
"了解です!今日のご飯はオムライスにするつもりです!"
"今日は22時まわる。遅くなるから先食べてていいし、俺の分も準備しなくて大丈夫だから。"
"分かりました。でももし作っておくのが迷惑じゃなかったら作っておきますよ!"
"ごめん、それならお願いしたい。"
自然と連絡を取れるようになって数日が経った。
毎日今日のご飯について連絡をくださるが、その連絡をいつもドキドキしながら待っている。
遅い日でも皇様は基本的に部屋でごはんを食べようとして下さる。
一緒に食べられなくても皇様が美味しそうに食べてくれる姿を見るだけで心があったかくなって胸がザワザワする。
もしかして、僕は皇様のことが同室者としてだけでなく恋愛的な意味で好きなのかも....
僕のこと嫌ってそうだったけど悪いと思ったことは謝ってくれてごはんを美味しそうに食べてくれて、他にも一緒に生活していくなかで所々小さな優しさをいっぱい感じる。
好きなのかもと思い始めた途端なんだかすごく恥ずかしくなって、でもこんな気持ちになったことが嬉しくって、気持ちがどんどん昂っていく。
あ、でも僕は西園寺敦として皇様と関わっている。
お兄ちゃんの意識が戻ったら僕は何も言わずにここを出ないといけない。
いや、でもこれは勝手な僕の片想いだ。僕がひとりで勝手に好きになっても別に問題ないはずだ。
どうせここを出たらどんな暮らしが待っているかも分からないんだし、ここにいる間だけでも人を好きになってドキドキする楽しい生活してもバチは当たらないよね。
そう思いなおしてここにいれる間はこの気持ちをバレないように大切にしながら過ごそうと心に決めた。
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