19 / 57
18
しおりを挟む
距離感間違えちゃったな。
調子に乗ってタメ口だったのも良くなかったよな。
反省点が多すぎた。
皇様がお風呂からあがってきて彼の部屋に戻るのを確認してからお風呂に向かう。
これなら一人部屋の方が良かったかもしれない...
碧は簡単に済ませてお風呂を掃除し部屋に戻った。
いつもよりよく眠れない中、朝はやってくる。
いつも通り朝ごはんを用意しながら皇様の分も用意した方がいいかと考えかけ、慌てて昨日のことを思い出した。
彼が僕が作ったものを食べたいわけが無い。
お弁当を作りながら自分の分だけ朝ごはんを用意をして急いで食べる。
....ガチャ
「あ、、、おはようございます...」
少し寝癖が着いてて部屋着のままの皇様もなんだか色気があってかっこよかった。
「...」
皇様はチラッと見たあと水を飲みたいのか冷蔵庫に取りに行った。
同じ部屋で暮らしているのに会話ができないというのが苦しかった。
少し落ち込むけど今日も朝からミヤに会いに行って、そのあとは色々掃除しないといけない。
最近は靴箱が荒らされることと机が汚されてることが多い。
荷物をまとめてドアに向かう。
その時ふと今まで言ったことのなかった「行ってきます」を言ってみたくなった。
小さい頃から1人で離れに暮らしていたから行ってきますもただいまも言う相手がいなかったのだ。
昨日のこともあって気まずいから小さな声で言ってみて、碧はそのまま逃げるように部屋を出た。
------------------------
(悠人side)
朝起きるといつもと違う部屋で一瞬戸惑った。
そういえば昨日からあいつの部屋だったんだ。
扉の外からなにか物音がする。
ドアを開けると朝食をとっているあいつがいた。
横にはお弁当も準備されている。
あいつお弁当を作ってたのか。
意外に思いながらそういえば昨日夜作ったと言っていたのを思い出した。
毎日のルーティーンの水を飲みに冷蔵庫を開けたとき、俺は固まった。
ハンバーグにサラダにスープといったご飯がラップをして入れてあった。
もしかして、昨日言っていたのはこれか...?
ちゃんとした1人前が用意されており、もしかして悪いことをしたのかもしれないと罪悪感を感じる。
謝ろうと思って彼をみたが喉に突っかかってなかなか言葉が出てこない。
そうしているうちに彼は食べた食器を片付け、荷物片手に玄関に向かった。
「...........行ってきます...........」
それは小さな声だったがなんだか胸が締め付けらた。
なんも言えないまま彼は部屋を出て校舎に向かっていった。
もう学園に向かっているがそんな時間かと思って時計を見たがまだ全然余裕がある。
そんな早い時間に何してるんだ?
明日様子を見てみるか...
というか俺はあいつのこと気にしすぎじゃないのか?いや、これはなにか起きないように見とけというのに従っているだけだ。
自分にそう言い聞かせ、悠人は行く準備を始めた。
調子に乗ってタメ口だったのも良くなかったよな。
反省点が多すぎた。
皇様がお風呂からあがってきて彼の部屋に戻るのを確認してからお風呂に向かう。
これなら一人部屋の方が良かったかもしれない...
碧は簡単に済ませてお風呂を掃除し部屋に戻った。
いつもよりよく眠れない中、朝はやってくる。
いつも通り朝ごはんを用意しながら皇様の分も用意した方がいいかと考えかけ、慌てて昨日のことを思い出した。
彼が僕が作ったものを食べたいわけが無い。
お弁当を作りながら自分の分だけ朝ごはんを用意をして急いで食べる。
....ガチャ
「あ、、、おはようございます...」
少し寝癖が着いてて部屋着のままの皇様もなんだか色気があってかっこよかった。
「...」
皇様はチラッと見たあと水を飲みたいのか冷蔵庫に取りに行った。
同じ部屋で暮らしているのに会話ができないというのが苦しかった。
少し落ち込むけど今日も朝からミヤに会いに行って、そのあとは色々掃除しないといけない。
最近は靴箱が荒らされることと机が汚されてることが多い。
荷物をまとめてドアに向かう。
その時ふと今まで言ったことのなかった「行ってきます」を言ってみたくなった。
小さい頃から1人で離れに暮らしていたから行ってきますもただいまも言う相手がいなかったのだ。
昨日のこともあって気まずいから小さな声で言ってみて、碧はそのまま逃げるように部屋を出た。
------------------------
(悠人side)
朝起きるといつもと違う部屋で一瞬戸惑った。
そういえば昨日からあいつの部屋だったんだ。
扉の外からなにか物音がする。
ドアを開けると朝食をとっているあいつがいた。
横にはお弁当も準備されている。
あいつお弁当を作ってたのか。
意外に思いながらそういえば昨日夜作ったと言っていたのを思い出した。
毎日のルーティーンの水を飲みに冷蔵庫を開けたとき、俺は固まった。
ハンバーグにサラダにスープといったご飯がラップをして入れてあった。
もしかして、昨日言っていたのはこれか...?
ちゃんとした1人前が用意されており、もしかして悪いことをしたのかもしれないと罪悪感を感じる。
謝ろうと思って彼をみたが喉に突っかかってなかなか言葉が出てこない。
そうしているうちに彼は食べた食器を片付け、荷物片手に玄関に向かった。
「...........行ってきます...........」
それは小さな声だったがなんだか胸が締め付けらた。
なんも言えないまま彼は部屋を出て校舎に向かっていった。
もう学園に向かっているがそんな時間かと思って時計を見たがまだ全然余裕がある。
そんな早い時間に何してるんだ?
明日様子を見てみるか...
というか俺はあいつのこと気にしすぎじゃないのか?いや、これはなにか起きないように見とけというのに従っているだけだ。
自分にそう言い聞かせ、悠人は行く準備を始めた。
71
お気に入りに追加
2,142
あなたにおすすめの小説

俺の義兄弟が凄いんだが
kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・
初投稿です。感想などお待ちしています。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

風紀“副”委員長はギリギリモブです
柚実
BL
名家の子息ばかりが集まる全寮制の男子校、鳳凰学園。
俺、佐倉伊織はその学園で風紀“副”委員長をしている。
そう、“副”だ。あくまでも“副”。
だから、ここが王道学園だろうがなんだろうが俺はモブでしかない────はずなのに!
BL王道学園に入ってしまった男子高校生がモブであろうとしているのに、主要キャラ達から逃げられない話。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。


嫌われものの僕について…
相沢京
BL
平穏な学校生活を送っていたはずなのに、ある日突然全てが壊れていった。何が原因なのかわからなくて気がつけば存在しない扱いになっていた。
だか、ある日事態は急変する
主人公が暗いです

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる