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「西園寺くん、ちょっといいかな?」
突然呼び止められた。誰、、、?
「突然ごめんな、風紀委員長やってる3年の由良だ。」
「風紀委員長さんが僕に何か...?」
「寮の部屋のことで。風紀で話し合ったんだが、記憶喪失の君を1人の部屋にしておくのは問題じゃないかと言う話が出たんだ。確かにそうだと思ってな。1ヶ月も経ってしまって申し訳ないが、今からでも誰かと同じ方が何かあった時にいいかと思って。それで君と同じクラスの皇くんに頼んだら了承してくれてな。今日から君の部屋で生活することになったよ。よろしく頼むな。」
「え、、、?あ、、、はい、、、。」
どういうこと?皇様と同室になるの?
誰かと同じ部屋になるのは嬉しいけど向こうは嫌だったんじゃないかな?いいのかな?
「じゃあそういうことだから。」
そう言って由良先輩はどっか行ってしまった。
大変、部屋片付けとかないと!
急いで部屋に戻る。
荷物は少ないから共同スペースとかは片付いているが、使ってない部屋が最初の時のままだ。
この部屋使うんだよね?掃除しとかないと埃っぽいかも。
急いで掃除する。
ひと通り掃除が終わり一息ついていると、
ピンポン
あ、もしかして!
ドアを開けると皇様が荷物を持って立っていた。
「あ、どうぞ!」
「あぁ...」
「あの、こっちを僕が使っているので、この部屋をお使いください。僕のせいでこの部屋に移動にならせてしまってすみません。何かありましたらいつでもなんでも言ってください。ご迷惑にならないように気をつけますので。」
「あ、いや、気にするな。普通に気にせず今まで通り過ごせ。俺も勝手に好きにするから。」
そう言ってサッともうひとつの部屋に消えていった。
今まで通りって言ってくれたけど、料理とかも今まで通りしていいのかな?一緒に作った方がいいかな?
聞きにくいけどどうしよう、、、。
欲しいと言われても出せるように2人分、多めに作ってみよう。
一緒に食べてくれたらいいな。最近ご飯ずっとひとりだから一緒に食べたいな。
何が好きそうかな?王道のハンバーグとか?肉じゃが?そんな庶民的なもの食べないかな?
やっぱり嫌いな人がいないハンバーグにしよ!
いつもよりワクワクして浮かれている自分がいる。
ソースや付け合せとかもいつもよりちょっと気合い入れてつくる。
よし、できた!
声掛けてみようかな、、、?
コンコン
.........ガチャ
「なんだ?」
「ご飯作ったんだけど、一緒に食べない?」
心臓がバクバクしてる。
「いらない。俺のことはいないものと思って気にしないでくれ。」
ガタンッ
扉が閉まる。
そっか、そうだよね....
急に気持ちがスっと冷えた。
いらなくなった方にラップをかけて冷蔵庫に入れる。
全然食べる気にならないが食べないとなのでとりあえず口に入れる。
全然味がしない。
何浮かれてたんだろう。今までの反応からしてこうなると予想できてたじゃん。
どうにか食べ終え、キッチンを片付け部屋に戻る。
碧の目からは静かに涙がこぼれ落ちていた。
突然呼び止められた。誰、、、?
「突然ごめんな、風紀委員長やってる3年の由良だ。」
「風紀委員長さんが僕に何か...?」
「寮の部屋のことで。風紀で話し合ったんだが、記憶喪失の君を1人の部屋にしておくのは問題じゃないかと言う話が出たんだ。確かにそうだと思ってな。1ヶ月も経ってしまって申し訳ないが、今からでも誰かと同じ方が何かあった時にいいかと思って。それで君と同じクラスの皇くんに頼んだら了承してくれてな。今日から君の部屋で生活することになったよ。よろしく頼むな。」
「え、、、?あ、、、はい、、、。」
どういうこと?皇様と同室になるの?
誰かと同じ部屋になるのは嬉しいけど向こうは嫌だったんじゃないかな?いいのかな?
「じゃあそういうことだから。」
そう言って由良先輩はどっか行ってしまった。
大変、部屋片付けとかないと!
急いで部屋に戻る。
荷物は少ないから共同スペースとかは片付いているが、使ってない部屋が最初の時のままだ。
この部屋使うんだよね?掃除しとかないと埃っぽいかも。
急いで掃除する。
ひと通り掃除が終わり一息ついていると、
ピンポン
あ、もしかして!
ドアを開けると皇様が荷物を持って立っていた。
「あ、どうぞ!」
「あぁ...」
「あの、こっちを僕が使っているので、この部屋をお使いください。僕のせいでこの部屋に移動にならせてしまってすみません。何かありましたらいつでもなんでも言ってください。ご迷惑にならないように気をつけますので。」
「あ、いや、気にするな。普通に気にせず今まで通り過ごせ。俺も勝手に好きにするから。」
そう言ってサッともうひとつの部屋に消えていった。
今まで通りって言ってくれたけど、料理とかも今まで通りしていいのかな?一緒に作った方がいいかな?
聞きにくいけどどうしよう、、、。
欲しいと言われても出せるように2人分、多めに作ってみよう。
一緒に食べてくれたらいいな。最近ご飯ずっとひとりだから一緒に食べたいな。
何が好きそうかな?王道のハンバーグとか?肉じゃが?そんな庶民的なもの食べないかな?
やっぱり嫌いな人がいないハンバーグにしよ!
いつもよりワクワクして浮かれている自分がいる。
ソースや付け合せとかもいつもよりちょっと気合い入れてつくる。
よし、できた!
声掛けてみようかな、、、?
コンコン
.........ガチャ
「なんだ?」
「ご飯作ったんだけど、一緒に食べない?」
心臓がバクバクしてる。
「いらない。俺のことはいないものと思って気にしないでくれ。」
ガタンッ
扉が閉まる。
そっか、そうだよね....
急に気持ちがスっと冷えた。
いらなくなった方にラップをかけて冷蔵庫に入れる。
全然食べる気にならないが食べないとなのでとりあえず口に入れる。
全然味がしない。
何浮かれてたんだろう。今までの反応からしてこうなると予想できてたじゃん。
どうにか食べ終え、キッチンを片付け部屋に戻る。
碧の目からは静かに涙がこぼれ落ちていた。
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