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入学式が終わり、教室に戻る。




お昼は学食に食べに行ってみようかな。




学食に向かうと既に人はいっぱいだった。



メニューが豪華すぎて今まで食べてきたものと違いすぎる。


今まで食費を切りつめていたせいか胃も小さい碧は軽めのメニューを選んだ。




食べ物はゲットしたが空いている席が全然ない。



「あの、ここ座ってもいいですか?」


相席をお願いしてみた。




その人はちらりとこちらを見たあとすぐに席を離れていってしまった。





ああ、多分というか間違いなく僕はかなり嫌われているみたいだ。



学食に来ると迷惑なのかもしれないな...


明日からはお昼を持ってきて別の場所で食べよう...



急いで食べてここを出ることにした。




教室に戻る途中、明日お弁当を食べる場所を探すためにちょっと学園の中を探索してみる。



フラフラ歩いていると茂みの奥の方でカサカサと音が鳴っていた。


何かいるのかな?


近づいてみる。






「ミャァ...」




あ、ネコだ!!


ちっちゃい白いネコが弱りきった声でないていた。



ミルク飲ませてあげないと!


「ミルクとご飯買ってくるからちょっとだけ待っててね」


伝わらないけど声をかけて急いで買いに行く。




戻ってきた時にも変わらずネコはそこにいた。



「ほら、これ食べて」


ちょっと冷たくなっちゃってるネコを抱っこしながら自分の体温であたためる。



ミルクを飲ませながら撫でてあげると擦り寄ってくる。



「かわいいなぁ。名前はなんていうの?ないのかな?僕がつけてもいい?」



名前がないと呼びにくいな。



「そうだなぁ、じゃあ今日から君はミヤにしよう!」




最初ミャァってないてたからね!



碧は時間が許す限りずっとネコのところにいた。





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