兄の代わりを務めたら嫌われものでした

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お兄ちゃんは学校でどんな風に過ごしていたんだろう。
仲良くしてた友達はどんな人だろう。


学園に近づくにつれ不安と少しのワクワクでいっぱいになってくる。



西園寺家の送迎の車に初めて乗らせてもらい、送って貰っている。

だんだん高い塀と木に囲まれた敷地が見えてきた。




なんかすごいところに来てしまった気がする...


門のところに着いた。


守衛さんが立っている。


「あの、ここの中等部に在籍していてしばらく休学していた西園寺敦です...」


なんて言えばいいか分からずに言ってみると守衛さんは連絡を受けていたようで中に入れてくれ、今から迎えが来るから待っているようにと言われた。


学園にも記憶喪失と言ってあるから大丈夫だと自分に言い聞かせて5分ほど待っていると、遠くからとてもスタイルのいい、同じ制服を着た学生がやって来るのが見えた。




近づくにつれ顔が良く見えてきたが、びっくりするくらい整っており顔立ち自体はとてもイケメンだった。









ただ、表情は硬く、眉間に皺がよっており、厳しい目でこちらを睨んでいた。



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