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第四章 会いたい
64弥生 約束
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「んんんんん」
「気持ち良いのか?俺は気持ち良くさせられているのか?」
「んはっ」
紫苑はなにも言わなかった。
「なあ美月……もしかしたら君は俺を好きになってくれている?」
それには上がった息でハッキリと、答えた。
「愛しているのは柊だけです。僕が昔からずっと恋い焦がれているのは、死ぬまであの男だけですよ」
白城は声を荒げて紫苑の腕を掴んで叫んだ。
「なら何故優しくする……。何故キスをしたり頭を撫でたりするんだ。勘違いしてしまうじゃないか」
片ひざをベッドに乗り上げ、真っ黒のシルクのシャツを羽織り唇を噛んでいた。
「しないんですか?」
はぁ……はぁ……としんどそうに肩で息を吐きながら、白城の二の腕を舐めていく。
「好きみたいなんだ……」
王様らしからぬ不安げな表情で告白をする白城を悲しそうに紫苑は見つめていた。
「知っていましたよ。あなたがレストランに来ていた時からね」
紫苑は自分で陰部を扱きはじめた。やわやわと立ち上がるペニスを白城の前に晒し、自身の指でアヌスを解していく。
食い入るように覗き込む白城のペニスはズボンをパンパンに膨らませ、興奮に喉が上下に嚥下した。
口を半開きにして荒い息吐きながら感情とは真逆に静かに聞いた。
「なんで愛してないのにセックスしようとするんだ」
紫苑は不思議な生き物をみるように、視線をあげた。
「なんで、ですか?そんなの生き延びる為に決まっているでしょう」
「生き延びる為?」
「白城さんは、相変わらず不器用で、自分勝手で、しかもちょっと天然ですよね。僕は柊とはきちんとしたヒートは経験していません。きっと今店には涼風君がいる筈なんです」
「それとなんの関係があるんだ」
紫苑は溜め息を漏らしながら、舌先で上唇をペロリと舐め脚を開いて自分の蕾を無理矢理拡げてみせた。
それをみた白城の目はちばしり、フーフー息をさせたって
「アルファですから、それが普通ですよね」
紫苑は距離を取りながらそう言った。
既に纏わりつき始めた匂いに白城は理性を失いかけていく。
「たまらないよ……」
「抱きたくなりますか?」
「めちゃくちゃにしてしまいたい。孕ませたい、美月!」
「めちゃくちゃにはしてもいいですよ。ですがプロテクターは外しません」
「しても、いいのか?中を沢山擦っても、プロテクターだって外したくなるかもしれないぞ」
白城は紫苑に覆い被さり、アヌスに指をあてた。
「あはっ、そうですね。だからそうなったら僕の負けですよ。涼風君もきっと全開で柊を落としに来ているはずなんです。それこそあの完璧なオメガフェロモンでね」
「なら」
「僕らはたった一つだけ約束って物をしているんですよ」
んはっ
乳首に吸い付く白城の髪の毛に指をいれた。
「約……束?」
「ええ、だから孕ませるつもりで来ていいですよ。旦那様」
「気持ち良いのか?俺は気持ち良くさせられているのか?」
「んはっ」
紫苑はなにも言わなかった。
「なあ美月……もしかしたら君は俺を好きになってくれている?」
それには上がった息でハッキリと、答えた。
「愛しているのは柊だけです。僕が昔からずっと恋い焦がれているのは、死ぬまであの男だけですよ」
白城は声を荒げて紫苑の腕を掴んで叫んだ。
「なら何故優しくする……。何故キスをしたり頭を撫でたりするんだ。勘違いしてしまうじゃないか」
片ひざをベッドに乗り上げ、真っ黒のシルクのシャツを羽織り唇を噛んでいた。
「しないんですか?」
はぁ……はぁ……としんどそうに肩で息を吐きながら、白城の二の腕を舐めていく。
「好きみたいなんだ……」
王様らしからぬ不安げな表情で告白をする白城を悲しそうに紫苑は見つめていた。
「知っていましたよ。あなたがレストランに来ていた時からね」
紫苑は自分で陰部を扱きはじめた。やわやわと立ち上がるペニスを白城の前に晒し、自身の指でアヌスを解していく。
食い入るように覗き込む白城のペニスはズボンをパンパンに膨らませ、興奮に喉が上下に嚥下した。
口を半開きにして荒い息吐きながら感情とは真逆に静かに聞いた。
「なんで愛してないのにセックスしようとするんだ」
紫苑は不思議な生き物をみるように、視線をあげた。
「なんで、ですか?そんなの生き延びる為に決まっているでしょう」
「生き延びる為?」
「白城さんは、相変わらず不器用で、自分勝手で、しかもちょっと天然ですよね。僕は柊とはきちんとしたヒートは経験していません。きっと今店には涼風君がいる筈なんです」
「それとなんの関係があるんだ」
紫苑は溜め息を漏らしながら、舌先で上唇をペロリと舐め脚を開いて自分の蕾を無理矢理拡げてみせた。
それをみた白城の目はちばしり、フーフー息をさせたって
「アルファですから、それが普通ですよね」
紫苑は距離を取りながらそう言った。
既に纏わりつき始めた匂いに白城は理性を失いかけていく。
「たまらないよ……」
「抱きたくなりますか?」
「めちゃくちゃにしてしまいたい。孕ませたい、美月!」
「めちゃくちゃにはしてもいいですよ。ですがプロテクターは外しません」
「しても、いいのか?中を沢山擦っても、プロテクターだって外したくなるかもしれないぞ」
白城は紫苑に覆い被さり、アヌスに指をあてた。
「あはっ、そうですね。だからそうなったら僕の負けですよ。涼風君もきっと全開で柊を落としに来ているはずなんです。それこそあの完璧なオメガフェロモンでね」
「なら」
「僕らはたった一つだけ約束って物をしているんですよ」
んはっ
乳首に吸い付く白城の髪の毛に指をいれた。
「約……束?」
「ええ、だから孕ませるつもりで来ていいですよ。旦那様」
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