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第四章 会いたい
57如月 紫苑の覚悟
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「おいで、かわいい美月」
あれからビジネスに使われるでもなく、強欲爺のマラを舐めさせられるわけでもなく、白城の性処理の相手にされるわけでもなかった。
ただ朝起きて白城の為にミニキッチンで朝ご飯を作り、一緒に食べ、部屋の中で過ごした。白城が仕事に行っている間もこの部屋からは出られなかったが、欲しいものは何でも手に入ったし時間だけはあったから、紫苑は語学の勉強を始めた。もし神無月がイタリアに行く事になったら足手まといにはならないようにと思ったからだ。
「元気かな」
独り言を拾うように白城がじろりと睨んだ。
「お前の旦那様は誰だ」
背筋が凍るような冷たい声に腹の中心がじくりと膿む様な痛みを感じた。
つばを何度も飲み込んでは息を吸った。
「白城様です」
「解っているなら二度とアイツの事を思い出すような事を口にするな」
「申し訳ありません」
そういうと深々と頭を下げた。
「解ればいい。寒いな。風呂に入るか」
「すぐ用意いたします」
言うなり紫苑はリビングの扉を出てバスルームに直行すると、寒がりの白城の為にバスルームの暖房を入れた。湯舟をため着替えを用意し身体を洗えるように紫苑自身もハーフパンツに身を包んだ。
「用意できました」
以前女中に自分がやられたように手に泡を沢山付け、足の指から丁寧に洗っていった。
「お前は何をしてるんだ」
呆れたように溜息と共に吐き捨てる白城の言葉に一気に現実に引き戻され、顔は真っ赤に染まり俯いてぼそぼそと話し出した。
「お風呂に入るとおっしゃられたので、全身綺麗にして差し上げようと……出過ぎた真似をいたしました」
「違うよ、美月。そうではない。なぜ一緒に入らないんだと聞いたつもりなのだが、言い方が悪かった。申し訳ない」
白城の謝罪にこれでもかと大きく目を見開き、紫苑はゆっくりと首を振った。
「一緒に入るのは立場が違うと思います……」
「立場が?どう違うんだ」
最初のイメージと大きくかけ離れていく白城の屈託のない笑いに、紫苑はどうして良いか解らず口の前を手で覆った。
「旦那様と従者のつもりなのですが……」
紫苑はいたく真面目に答えた。
「では従者とやらに命令だ。服を脱いでここで自分でして見せてごらん」
風呂場で自慰行為を強要され、紫苑は羞恥心に顔を真っ赤に染め自身のペニスに手をかけた。
あれからビジネスに使われるでもなく、強欲爺のマラを舐めさせられるわけでもなく、白城の性処理の相手にされるわけでもなかった。
ただ朝起きて白城の為にミニキッチンで朝ご飯を作り、一緒に食べ、部屋の中で過ごした。白城が仕事に行っている間もこの部屋からは出られなかったが、欲しいものは何でも手に入ったし時間だけはあったから、紫苑は語学の勉強を始めた。もし神無月がイタリアに行く事になったら足手まといにはならないようにと思ったからだ。
「元気かな」
独り言を拾うように白城がじろりと睨んだ。
「お前の旦那様は誰だ」
背筋が凍るような冷たい声に腹の中心がじくりと膿む様な痛みを感じた。
つばを何度も飲み込んでは息を吸った。
「白城様です」
「解っているなら二度とアイツの事を思い出すような事を口にするな」
「申し訳ありません」
そういうと深々と頭を下げた。
「解ればいい。寒いな。風呂に入るか」
「すぐ用意いたします」
言うなり紫苑はリビングの扉を出てバスルームに直行すると、寒がりの白城の為にバスルームの暖房を入れた。湯舟をため着替えを用意し身体を洗えるように紫苑自身もハーフパンツに身を包んだ。
「用意できました」
以前女中に自分がやられたように手に泡を沢山付け、足の指から丁寧に洗っていった。
「お前は何をしてるんだ」
呆れたように溜息と共に吐き捨てる白城の言葉に一気に現実に引き戻され、顔は真っ赤に染まり俯いてぼそぼそと話し出した。
「お風呂に入るとおっしゃられたので、全身綺麗にして差し上げようと……出過ぎた真似をいたしました」
「違うよ、美月。そうではない。なぜ一緒に入らないんだと聞いたつもりなのだが、言い方が悪かった。申し訳ない」
白城の謝罪にこれでもかと大きく目を見開き、紫苑はゆっくりと首を振った。
「一緒に入るのは立場が違うと思います……」
「立場が?どう違うんだ」
最初のイメージと大きくかけ離れていく白城の屈託のない笑いに、紫苑はどうして良いか解らず口の前を手で覆った。
「旦那様と従者のつもりなのですが……」
紫苑はいたく真面目に答えた。
「では従者とやらに命令だ。服を脱いでここで自分でして見せてごらん」
風呂場で自慰行為を強要され、紫苑は羞恥心に顔を真っ赤に染め自身のペニスに手をかけた。
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