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第六章
9 愛しのライアー3
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流れる水のように、濡れた手が尻を叩く。小さな双丘は仄かなピンクから血のような真っ赤に変わっていった。振り下ろされる痛みに葵の顔は苦痛に歪み、それを見る東條の目は血走り、息も荒く口元が喜びに歪んでいた。
「その顔、エッロ」
20、東條のカウントを聞いた葵は首を振って懇願した。
「お願いします。もうやめて……痛い」
「やめて? なぜだ、ドMなんだろ? 痛いのが好きなくせに、やめてじゃなくて『もっと――』だろう。話す言葉を間違えるてはいけないよ。そんなにお仕置きが好き? いやらしい子だな」
畳み掛けるように言葉責めを浴びせる東條に頭の中で誰かの声がする。
『やめろ!東條大和。また大切な物を壊す気なのか……』
ズキンッ。
「くっ」東條は一瞬頭をさすったが、葵の痛みを我慢している顔に東條の理性のスイッチはとうに外れ、心の声は届かなかった。
「俺の事を満足させてくれるんじゃないのか? 俺を好きなんじゃないのか!」
「好きだよ。大和さん、好きに決まってる。だから……好きにしていいって言っているじゃないか。痛みは快楽……だから……。僕の身体は貴方のものだ。……あなたの好きにしていいんだよ」
苦しい、痛い、泣きたいくらい逃げたい。我慢しろ……葵。大丈夫、僕は大和さんを愛しているんだ。絶対騙して見せる。
挑発するように嬌声をあげた。
「んぁぁぁぁぁ。もっと痛くして……」
最後に大和さんの全てをこの心に刻みたい。
これが終わったら、僕らは仕事仲間に戻らなきゃいけない。
――関係を清算しよう。
僕では彼を幸せには出来なかったという事なんだから。葵は言いたい言葉をぐっと飲み込んで精一杯快感の表情を浮かべて見せた。
30回のスパンキングの後は真っ赤にただれたお尻を東條は優しくなでた。
「気持ち良かったかい?」
「うん。大和さん大好き……」
「いい子。葵、どこに何をしてほしいのだ?」
細く切れ長の目は葵の答えを期待に満ちた表情で待った。
「大和さんの一気に奥まで挿れて、そのままもっと叩いてほしい」
葵の心に誰かが話しかけてきた。『もっと優しくしてほしくはないのか?』『痛いのなんか嫌いなくせに』『噓つき……』うるさい! うるさい!
「俺の何?」
真っ赤な顔をちらっと見上げてそのまま目線を落とす。
「大和さんの長くて太いおちんちん……欲しい」
「どこに?」
一言一句まで徹底的に言わせようとする東條に、葵はバレないように合わせていった。
「僕のお尻の奥に、ぐいぐいって突っ込んで欲しい。ローションなんかいらない、無理やりが最高」
ニヤッと笑った東條はローションもたらしていないような固い穴に、半強制的に突っ込んだ。
子猫に牙をたてる獣のように、東條の顔は捕食者のそれだった。
――いやいや、濡れてない、痛いってば――――――
――やめてよ大和さん――――――
声にはできない。代わりに枕に突っ伏した目からは涙だけがとめどなくあふれていた。
これで最後だ……。
半狂乱になるほど乱れた葵の闇の部分には、東條はとうとう気が付くことは無かった。
「葵、愛してる」
「僕もだよ」
「その顔、エッロ」
20、東條のカウントを聞いた葵は首を振って懇願した。
「お願いします。もうやめて……痛い」
「やめて? なぜだ、ドMなんだろ? 痛いのが好きなくせに、やめてじゃなくて『もっと――』だろう。話す言葉を間違えるてはいけないよ。そんなにお仕置きが好き? いやらしい子だな」
畳み掛けるように言葉責めを浴びせる東條に頭の中で誰かの声がする。
『やめろ!東條大和。また大切な物を壊す気なのか……』
ズキンッ。
「くっ」東條は一瞬頭をさすったが、葵の痛みを我慢している顔に東條の理性のスイッチはとうに外れ、心の声は届かなかった。
「俺の事を満足させてくれるんじゃないのか? 俺を好きなんじゃないのか!」
「好きだよ。大和さん、好きに決まってる。だから……好きにしていいって言っているじゃないか。痛みは快楽……だから……。僕の身体は貴方のものだ。……あなたの好きにしていいんだよ」
苦しい、痛い、泣きたいくらい逃げたい。我慢しろ……葵。大丈夫、僕は大和さんを愛しているんだ。絶対騙して見せる。
挑発するように嬌声をあげた。
「んぁぁぁぁぁ。もっと痛くして……」
最後に大和さんの全てをこの心に刻みたい。
これが終わったら、僕らは仕事仲間に戻らなきゃいけない。
――関係を清算しよう。
僕では彼を幸せには出来なかったという事なんだから。葵は言いたい言葉をぐっと飲み込んで精一杯快感の表情を浮かべて見せた。
30回のスパンキングの後は真っ赤にただれたお尻を東條は優しくなでた。
「気持ち良かったかい?」
「うん。大和さん大好き……」
「いい子。葵、どこに何をしてほしいのだ?」
細く切れ長の目は葵の答えを期待に満ちた表情で待った。
「大和さんの一気に奥まで挿れて、そのままもっと叩いてほしい」
葵の心に誰かが話しかけてきた。『もっと優しくしてほしくはないのか?』『痛いのなんか嫌いなくせに』『噓つき……』うるさい! うるさい!
「俺の何?」
真っ赤な顔をちらっと見上げてそのまま目線を落とす。
「大和さんの長くて太いおちんちん……欲しい」
「どこに?」
一言一句まで徹底的に言わせようとする東條に、葵はバレないように合わせていった。
「僕のお尻の奥に、ぐいぐいって突っ込んで欲しい。ローションなんかいらない、無理やりが最高」
ニヤッと笑った東條はローションもたらしていないような固い穴に、半強制的に突っ込んだ。
子猫に牙をたてる獣のように、東條の顔は捕食者のそれだった。
――いやいや、濡れてない、痛いってば――――――
――やめてよ大和さん――――――
声にはできない。代わりに枕に突っ伏した目からは涙だけがとめどなくあふれていた。
これで最後だ……。
半狂乱になるほど乱れた葵の闇の部分には、東條はとうとう気が付くことは無かった。
「葵、愛してる」
「僕もだよ」
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