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国境を越えてしばらくしたところで、大きな大きな石造りの門が現れた。
あれをくぐればリュビシュタナールの王都なのだという。
私はほんの少しの緊張を感じているものの、どちらかといえばわくわくのほうが大きくなってきていた。
なぜなら聖獣を連れている人の姿がちらほら見られるようになってきていたから。
魔法大国リュビシュタナールではわりと当たり前に聖獣を召喚出来る、なんて話では聞いていたけれど、こうして自分の目で本物を見るとわくわくしてしまう。
元々動物は好きだったし、可愛い聖獣が活躍する物語をサロモンと一緒に読んだりもしていた。だから聖獣に対する憧れが人一倍強かったのだ。
「どうする? 早速聖獣召喚しに行く?」
「行きたいわ!」
「おお、ノリノリだね。いやぁ、根気よく可愛い聖獣の物語を見せ続けてて良かった」
薄々感じていたけれど、やはり一緒に物語を読んでいたあれも、こうなることを予測していたサロモンによる洗脳の一環だったようだ……。
「じゃあ一旦家に寄って荷物を置いたら神殿に向かおう」
家に寄って……家に?
ついさっき国境を越えて来たばかりなのに?
「家? 宿ではなく?」
「家だよ。こっちに定住するつもりだったからとりあえず買っておいたんだ」
明日食べるためのパンを買っておいたくらい軽いノリで言うじゃないの。
用意周到もここまで来たら怖い気もする。
「サロモン、あなた本当に大丈夫なの? 変なところからお金を借りたとか、犯罪に手を染めたとか」
「そんなことしてないよ! 母さんの病気がわかったとき、やっぱり運命は変わらないのかって思って……だからリゼット姉さんの命だけは意地でも守ろうと思って」
「わ、私の、命……」
「……って、その話の詳細を母さんに教えたら、母さんは自分に何かあったらリゼットをお願いって」
「お母様……」
「あと一番強かった遺言は『あの男とリゼットは絶対に絶対に引き離して』だった。あぁ、あの男ってのはもちろん父親だった奴ね」
執念に近いものを感じる。
「だから、この家の購入資金のほとんどは母さんが残してくれた秘密の貯金から。ほら、この家」
「この家の……この家!?」
とりあえず買ったとか言ってたわりに結構なお屋敷! と、思わず二度見してしまった。
推定三階建て、クリーム色と淡いベージュの煉瓦造りの外壁に藤色の屋根。
そして広い庭には小さなガゼボがあって、生垣でよく見えないけれど、どうやら池まであるようだ。
「これだけ大きければ、どんなにデカい聖獣を召喚しても大丈夫かな」
「そっか、聖獣」
「いや、さすがにキリンくらいデカいと厳しいか……?」
なんてことを言いながら、私たちはとりあえず荷物をこの屋敷の中央、食堂の隅っこにまとめて置いた。
「さてさて、片付けも内見も後回しにして、とりあえず神殿に行こうか!」
「行く!」
あぁわくわくする。どんな聖獣が来てくれるかな。
サロモンはどんな聖獣を召喚するのかな。
「イヴォンとティーモも聖獣召喚するの?」
二人に問いかけると、二人とも頷いた。
「もちろんです。俺は鳥が好きなので猛禽類が召喚出来るといいなと思っています」
「私は可愛ければなんでもいいかなって思ってますね」
微笑ましい会話だ。
「サロモンは? どんな聖獣がいい?」
「聖獣召喚はガチャだからなぁ……まぁ背中に乗せてくれるデカいやつだといいな」
背中に乗せてくれる聖獣かぁ。
確か過去にはドラゴンを召喚して一緒に空を飛んだりしていた人もいたって話だったっけ。
大賢者ウォルミテ・ロユマノワはオウギバトのほかにクロキツネザルやペガサスなんかも召喚していたと本に書いてあった。
「リゼットお嬢様はどんな聖獣がいいですか?」
ティーモに問われた。
「うーーーん、どんな聖獣でも、私のところに来てくれるなら大歓迎よね」
「確かに~」
「まぁでも、私を守ってくれる聖獣だったらいいな」
大きい生き物でも小さい生き物でも、どんな生き物でも構わない。私を守ってくれる聖獣であれば。
サロモンが言っていたあの話、私が死んでいたかもしれないという話を聞いたからか、そんな思いが浮かんでいた。
あぁでも今目の前を通り過ぎた小さな猫ちゃんも可愛いし、あっちに立っている人の頭に止まっている三羽のスズメも可愛い。
結局あんな風に連れて歩けるならどんな聖獣だって可愛いはずだ。
● ● ● ● ●
「ほら、神殿に着いたよ」
「わぁ」
神殿は白い石造りの建物で、クリスタルの窓がキラキラと輝いていた。
神殿の庭には沢山の花が咲いており、あちらこちらから花の優しい香りがふわりと漂ってくる。
「素敵なところね」
「そうだね。あ! あれが大賢者ウォルミテ・ロユマノワの像だよ! わぁーすげぇ本物だ!」
サロモンが神殿の入り口付近に佇む大賢者の像を見て興奮している。
昔から大人しくて賢い子だったから、こんなにはしゃぐ様子を見るのはとても珍しい。
サロモン自身が準備をしていたと言ってはいたものの、突然父親と縁を切って国まで出てきたのだから正直言って本当に大丈夫なのだろうかと思っていたが、あそこまで楽しそうなら案外大丈夫なのかもしれない。
「あぁそうそう忘れるところだった。これが俺たちの新しい身分証ね。神殿に入るときに提示するやつ。それとあとで冒険者ギルドに行って冒険者登録もするからその時も使うよ」
「分かったわ。ありがとう」
新しい身分証とやらを受け取ると、姓が母の旧姓になっていた。
私の新しい名は、リゼット・ロワイエ。爵位も何もない、ただのリゼット・ロワイエだ。
なんだろう、ちょっとだけ清々しい。
「よし、リゼット姉さん、心の準備はいい?」
「ええ、大丈夫よ」
一度大きく深呼吸をして返事をした。
ついに、私の聖獣と対面出来るのだ。緊張と高揚感で、心臓がバクバクと音を立てている。
私たち四人は受付で身分証を提示し、神殿の中へと足を踏み入れた。
「緊張してる?」
「少しだけ」
神殿の中はひんやりとしており、先ほど外から見たクリスタルの窓が日差しを受けて七色の光を散らしている。
神殿の敷地内には自由に出入りできる祈りの間や診療所、孤児院などもあるそうなので、思ったより人は多いようだ。
「こちらへどうぞ」
神官に連れられてきたのは、大きな円形のホール。
中央には件の大きな魔法陣があり、その周りをぐるりと囲むように客席が用意されていた。
客席の用途は聖獣召喚の順番待ちだったり、見学だったりするようだ。足元に『順番待ちはこちら』だとか『見学はこちら』だとか書いてあったから。
「聖獣召喚って、見物客がいるのね」
私がぽつりと呟くと、それを拾った案内役の神官さんがにこりと微笑んで教えてくれた。
「強い聖獣を召喚した人を仲間にしたいという冒険者が主な見物客なんですよ」
その言葉を聞いて改めて客席を見ると、真剣な眼差しで聖獣を見ている人たちがいた。
なるほど、あの人たちは冒険者なのか。
「あ、俺の番だ。ちょっと行ってくるね」
「え、もう!?」
心の準備がまだ出来てないわ!
あれをくぐればリュビシュタナールの王都なのだという。
私はほんの少しの緊張を感じているものの、どちらかといえばわくわくのほうが大きくなってきていた。
なぜなら聖獣を連れている人の姿がちらほら見られるようになってきていたから。
魔法大国リュビシュタナールではわりと当たり前に聖獣を召喚出来る、なんて話では聞いていたけれど、こうして自分の目で本物を見るとわくわくしてしまう。
元々動物は好きだったし、可愛い聖獣が活躍する物語をサロモンと一緒に読んだりもしていた。だから聖獣に対する憧れが人一倍強かったのだ。
「どうする? 早速聖獣召喚しに行く?」
「行きたいわ!」
「おお、ノリノリだね。いやぁ、根気よく可愛い聖獣の物語を見せ続けてて良かった」
薄々感じていたけれど、やはり一緒に物語を読んでいたあれも、こうなることを予測していたサロモンによる洗脳の一環だったようだ……。
「じゃあ一旦家に寄って荷物を置いたら神殿に向かおう」
家に寄って……家に?
ついさっき国境を越えて来たばかりなのに?
「家? 宿ではなく?」
「家だよ。こっちに定住するつもりだったからとりあえず買っておいたんだ」
明日食べるためのパンを買っておいたくらい軽いノリで言うじゃないの。
用意周到もここまで来たら怖い気もする。
「サロモン、あなた本当に大丈夫なの? 変なところからお金を借りたとか、犯罪に手を染めたとか」
「そんなことしてないよ! 母さんの病気がわかったとき、やっぱり運命は変わらないのかって思って……だからリゼット姉さんの命だけは意地でも守ろうと思って」
「わ、私の、命……」
「……って、その話の詳細を母さんに教えたら、母さんは自分に何かあったらリゼットをお願いって」
「お母様……」
「あと一番強かった遺言は『あの男とリゼットは絶対に絶対に引き離して』だった。あぁ、あの男ってのはもちろん父親だった奴ね」
執念に近いものを感じる。
「だから、この家の購入資金のほとんどは母さんが残してくれた秘密の貯金から。ほら、この家」
「この家の……この家!?」
とりあえず買ったとか言ってたわりに結構なお屋敷! と、思わず二度見してしまった。
推定三階建て、クリーム色と淡いベージュの煉瓦造りの外壁に藤色の屋根。
そして広い庭には小さなガゼボがあって、生垣でよく見えないけれど、どうやら池まであるようだ。
「これだけ大きければ、どんなにデカい聖獣を召喚しても大丈夫かな」
「そっか、聖獣」
「いや、さすがにキリンくらいデカいと厳しいか……?」
なんてことを言いながら、私たちはとりあえず荷物をこの屋敷の中央、食堂の隅っこにまとめて置いた。
「さてさて、片付けも内見も後回しにして、とりあえず神殿に行こうか!」
「行く!」
あぁわくわくする。どんな聖獣が来てくれるかな。
サロモンはどんな聖獣を召喚するのかな。
「イヴォンとティーモも聖獣召喚するの?」
二人に問いかけると、二人とも頷いた。
「もちろんです。俺は鳥が好きなので猛禽類が召喚出来るといいなと思っています」
「私は可愛ければなんでもいいかなって思ってますね」
微笑ましい会話だ。
「サロモンは? どんな聖獣がいい?」
「聖獣召喚はガチャだからなぁ……まぁ背中に乗せてくれるデカいやつだといいな」
背中に乗せてくれる聖獣かぁ。
確か過去にはドラゴンを召喚して一緒に空を飛んだりしていた人もいたって話だったっけ。
大賢者ウォルミテ・ロユマノワはオウギバトのほかにクロキツネザルやペガサスなんかも召喚していたと本に書いてあった。
「リゼットお嬢様はどんな聖獣がいいですか?」
ティーモに問われた。
「うーーーん、どんな聖獣でも、私のところに来てくれるなら大歓迎よね」
「確かに~」
「まぁでも、私を守ってくれる聖獣だったらいいな」
大きい生き物でも小さい生き物でも、どんな生き物でも構わない。私を守ってくれる聖獣であれば。
サロモンが言っていたあの話、私が死んでいたかもしれないという話を聞いたからか、そんな思いが浮かんでいた。
あぁでも今目の前を通り過ぎた小さな猫ちゃんも可愛いし、あっちに立っている人の頭に止まっている三羽のスズメも可愛い。
結局あんな風に連れて歩けるならどんな聖獣だって可愛いはずだ。
● ● ● ● ●
「ほら、神殿に着いたよ」
「わぁ」
神殿は白い石造りの建物で、クリスタルの窓がキラキラと輝いていた。
神殿の庭には沢山の花が咲いており、あちらこちらから花の優しい香りがふわりと漂ってくる。
「素敵なところね」
「そうだね。あ! あれが大賢者ウォルミテ・ロユマノワの像だよ! わぁーすげぇ本物だ!」
サロモンが神殿の入り口付近に佇む大賢者の像を見て興奮している。
昔から大人しくて賢い子だったから、こんなにはしゃぐ様子を見るのはとても珍しい。
サロモン自身が準備をしていたと言ってはいたものの、突然父親と縁を切って国まで出てきたのだから正直言って本当に大丈夫なのだろうかと思っていたが、あそこまで楽しそうなら案外大丈夫なのかもしれない。
「あぁそうそう忘れるところだった。これが俺たちの新しい身分証ね。神殿に入るときに提示するやつ。それとあとで冒険者ギルドに行って冒険者登録もするからその時も使うよ」
「分かったわ。ありがとう」
新しい身分証とやらを受け取ると、姓が母の旧姓になっていた。
私の新しい名は、リゼット・ロワイエ。爵位も何もない、ただのリゼット・ロワイエだ。
なんだろう、ちょっとだけ清々しい。
「よし、リゼット姉さん、心の準備はいい?」
「ええ、大丈夫よ」
一度大きく深呼吸をして返事をした。
ついに、私の聖獣と対面出来るのだ。緊張と高揚感で、心臓がバクバクと音を立てている。
私たち四人は受付で身分証を提示し、神殿の中へと足を踏み入れた。
「緊張してる?」
「少しだけ」
神殿の中はひんやりとしており、先ほど外から見たクリスタルの窓が日差しを受けて七色の光を散らしている。
神殿の敷地内には自由に出入りできる祈りの間や診療所、孤児院などもあるそうなので、思ったより人は多いようだ。
「こちらへどうぞ」
神官に連れられてきたのは、大きな円形のホール。
中央には件の大きな魔法陣があり、その周りをぐるりと囲むように客席が用意されていた。
客席の用途は聖獣召喚の順番待ちだったり、見学だったりするようだ。足元に『順番待ちはこちら』だとか『見学はこちら』だとか書いてあったから。
「聖獣召喚って、見物客がいるのね」
私がぽつりと呟くと、それを拾った案内役の神官さんがにこりと微笑んで教えてくれた。
「強い聖獣を召喚した人を仲間にしたいという冒険者が主な見物客なんですよ」
その言葉を聞いて改めて客席を見ると、真剣な眼差しで聖獣を見ている人たちがいた。
なるほど、あの人たちは冒険者なのか。
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