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第一の神獣。死の軍勢の片鱗
37話 緊急事態
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キィキィキィキィキィキィキィキィキィキィ……
レンが状況を考え小包ごと赤い球を地面に叩きつけた。
「お前ら救援要請をした。気合を入れ…」
ブウォォーーーーーン!!
聞いたことない音と共に何かが外生生物を貫いた。
(えっ?)
気づくと目の前には大量のコアと、削られて拡張した空洞のみになっていた。
「お前らもリタイアか?」
いつの間にか現れていた教員リオンがそこに立っていた。
「……あぁ、」
レンは呆気に取られていたが気を持ち直して答える。
「じゃ、入り口まで飛ばすから受付で待ってろ」
「はい?」
始めにコユメを軽く投げる。
「は!?いきなり何やって…」
レンはリオンに食ってかかろうとしたが、途中である異変に気づく。コユメの姿がどこにも見当たらないのである。
「おい、コユメはどk…」
レンは説明をめんどくさがったリオンによって投げ飛ばされて消えてしまった。
「待って、待って!せめて何が起きてるのか説明して欲しいのでs…」
リョウカが服の襟を掴まれポイと投げられる。
「お前は抵抗しないんか?」
リオンがリュートに言った。
「前に体験したので、」
「よーし、いい子だ」
リュートも飛ばされた。
「…ッ!」
リュートは飛ばされた先の状況に絶句した。空中であるしかも、かなり高い。リュートが魔法を発動させようとした時に体をコユメの青く花びらが包む。
「ありがとう」
「お安い御用でありんす」
受付に戻るとそこにはリタイアしたであろうクラスメイトが今後に向けて対策を練っていた。
ウゥーーーーー!!
「…ッ!」
その場の空気が張り詰める。緊急事態の警報である。
「地下シェルターはこちらです!、こちらに避難して下さい!!」
受付が周りに向かって呼びかける。皆言われるがまま地下に向かう。モンスター牧場受付に一部避難しないもの達がいた。彼らは戦闘学ランクB以上であり、その者たちには個別で連絡がされていた。
皆、『おすし』を心がけ地下に移動する。そこはかなり広く、休憩スペースや、娯楽施設まである。さらに、他にも地下シェルターがあるらしく通路が伸びている。
「ギャャーー!」
遠くで叫ぶ声が聞こえた。リュートは聞き覚えのある声だったこともあり、野次馬根性で見に行くことにした。やはりコアが転がっていた。
「うぅ、痛いのじゃ…」
「どうしたの?」
リュートがコアに尋ねる。
「いきなり奴に投げ落とされたのじゃ」
ドンッ!
「ガハッ!…やりすぎたってあの先生。アーめっちゃ痛ぇ。…グフッ!、…ウグッ!…グハッ!」
ナックが勢いよく地面に叩きつけられた後、丸メガネの男子、サリアニナの順に落ちてきた。
「あー、後少しだったのにー、もう!」
サリアが悔しがって地面に当たった。よく見ると全員ボロボロであった。サリアに至っては一部のウロコが削れ緑の鱗が顕になっていた。
「リタイアしなかったの!?」
リュートが驚愕して聞いた。
「イケる!って思ったんだけど、ダメだったみたい。正直危なかったわ。もうね…数が、」
サリアの顔が青ざめる。
「確かに…僕たちの班は出くわしてすぐ撤退したよ」
「てもおかしいの。まだ、あの赤い球割ってないのよ」
「ん?あっ、そうか、今、緊急事態らしくてみんなシェルターの中に居るんだ。」
「そうなの?確かに知らない場所ね。」
サリアは今更ながら、周りを確認した。
「何が起こったのですか?」
埃をパタパタと払いながら七三分けの男子が起き上がった。
「……(居たんだ…)」
「あっ、ニックネーム、メガネにしました。メガネです。」
メガネがドヤ顔で眼鏡を輝かせる。
「どうも、僕はリュート。よろしくね」
「よろしくお願いします!それで、僕たちは何故こんな場所に…」
「それは僕にも分かんない。後で公表されると思うよ」
メガネの質問にリュートが答える。
「…イタタ、」
ナックが腰を摩りながら起き上がる。
「あなたが教員に殴りかかったのがいけないのでしょう。」
「あの状況で後ろに何か降ってきたら殴るって普通!」
「それを言われると何とも…」
メガネが言葉を濁す。
ーーーーー
サリア達を送り出した後、教員リオンは近未来的な空間にいた。
「何が来た?」
リオンは明らかに偉そうなおじさんに話しかけた。その人は筋骨隆々とした典型的なマッチョである。髭はしっかりと剃られており、白色ながらも角切りの髪と若々しい肌が、未だ現役ということを物語っている。
「今回はかなり厄介な相手でな。神獣の一柱、その一部だ」
「おい!一部ってことは『万軍』か!?」
「あぁ、幸い端の方の端役だ。人間の滅ぶようなことはあるまい」
コンコン、
「学園長!教員トウカが参りました!」
男とリオンが話していると教員トウカが入ってきた。
「ちょうどいい、今から二人で足止めに行ってくれ。その間にこちらで対策を立てる」
「へいへい、」
「ちょっと、最後までシャキッとしてなさいよ!」
「いいだろ身内なんだから。…あっ、別に殲滅しても良いのだろう。だったか?」
「やめてくれ…ワシは孫の死に顔は見たくないぞ」
「無駄口叩いてないで、早く行くわよ」
「へいへい、」
リオンとトウカは手を繋いでその部屋から姿を消した。
レンが状況を考え小包ごと赤い球を地面に叩きつけた。
「お前ら救援要請をした。気合を入れ…」
ブウォォーーーーーン!!
聞いたことない音と共に何かが外生生物を貫いた。
(えっ?)
気づくと目の前には大量のコアと、削られて拡張した空洞のみになっていた。
「お前らもリタイアか?」
いつの間にか現れていた教員リオンがそこに立っていた。
「……あぁ、」
レンは呆気に取られていたが気を持ち直して答える。
「じゃ、入り口まで飛ばすから受付で待ってろ」
「はい?」
始めにコユメを軽く投げる。
「は!?いきなり何やって…」
レンはリオンに食ってかかろうとしたが、途中である異変に気づく。コユメの姿がどこにも見当たらないのである。
「おい、コユメはどk…」
レンは説明をめんどくさがったリオンによって投げ飛ばされて消えてしまった。
「待って、待って!せめて何が起きてるのか説明して欲しいのでs…」
リョウカが服の襟を掴まれポイと投げられる。
「お前は抵抗しないんか?」
リオンがリュートに言った。
「前に体験したので、」
「よーし、いい子だ」
リュートも飛ばされた。
「…ッ!」
リュートは飛ばされた先の状況に絶句した。空中であるしかも、かなり高い。リュートが魔法を発動させようとした時に体をコユメの青く花びらが包む。
「ありがとう」
「お安い御用でありんす」
受付に戻るとそこにはリタイアしたであろうクラスメイトが今後に向けて対策を練っていた。
ウゥーーーーー!!
「…ッ!」
その場の空気が張り詰める。緊急事態の警報である。
「地下シェルターはこちらです!、こちらに避難して下さい!!」
受付が周りに向かって呼びかける。皆言われるがまま地下に向かう。モンスター牧場受付に一部避難しないもの達がいた。彼らは戦闘学ランクB以上であり、その者たちには個別で連絡がされていた。
皆、『おすし』を心がけ地下に移動する。そこはかなり広く、休憩スペースや、娯楽施設まである。さらに、他にも地下シェルターがあるらしく通路が伸びている。
「ギャャーー!」
遠くで叫ぶ声が聞こえた。リュートは聞き覚えのある声だったこともあり、野次馬根性で見に行くことにした。やはりコアが転がっていた。
「うぅ、痛いのじゃ…」
「どうしたの?」
リュートがコアに尋ねる。
「いきなり奴に投げ落とされたのじゃ」
ドンッ!
「ガハッ!…やりすぎたってあの先生。アーめっちゃ痛ぇ。…グフッ!、…ウグッ!…グハッ!」
ナックが勢いよく地面に叩きつけられた後、丸メガネの男子、サリアニナの順に落ちてきた。
「あー、後少しだったのにー、もう!」
サリアが悔しがって地面に当たった。よく見ると全員ボロボロであった。サリアに至っては一部のウロコが削れ緑の鱗が顕になっていた。
「リタイアしなかったの!?」
リュートが驚愕して聞いた。
「イケる!って思ったんだけど、ダメだったみたい。正直危なかったわ。もうね…数が、」
サリアの顔が青ざめる。
「確かに…僕たちの班は出くわしてすぐ撤退したよ」
「てもおかしいの。まだ、あの赤い球割ってないのよ」
「ん?あっ、そうか、今、緊急事態らしくてみんなシェルターの中に居るんだ。」
「そうなの?確かに知らない場所ね。」
サリアは今更ながら、周りを確認した。
「何が起こったのですか?」
埃をパタパタと払いながら七三分けの男子が起き上がった。
「……(居たんだ…)」
「あっ、ニックネーム、メガネにしました。メガネです。」
メガネがドヤ顔で眼鏡を輝かせる。
「どうも、僕はリュート。よろしくね」
「よろしくお願いします!それで、僕たちは何故こんな場所に…」
「それは僕にも分かんない。後で公表されると思うよ」
メガネの質問にリュートが答える。
「…イタタ、」
ナックが腰を摩りながら起き上がる。
「あなたが教員に殴りかかったのがいけないのでしょう。」
「あの状況で後ろに何か降ってきたら殴るって普通!」
「それを言われると何とも…」
メガネが言葉を濁す。
ーーーーー
サリア達を送り出した後、教員リオンは近未来的な空間にいた。
「何が来た?」
リオンは明らかに偉そうなおじさんに話しかけた。その人は筋骨隆々とした典型的なマッチョである。髭はしっかりと剃られており、白色ながらも角切りの髪と若々しい肌が、未だ現役ということを物語っている。
「今回はかなり厄介な相手でな。神獣の一柱、その一部だ」
「おい!一部ってことは『万軍』か!?」
「あぁ、幸い端の方の端役だ。人間の滅ぶようなことはあるまい」
コンコン、
「学園長!教員トウカが参りました!」
男とリオンが話していると教員トウカが入ってきた。
「ちょうどいい、今から二人で足止めに行ってくれ。その間にこちらで対策を立てる」
「へいへい、」
「ちょっと、最後までシャキッとしてなさいよ!」
「いいだろ身内なんだから。…あっ、別に殲滅しても良いのだろう。だったか?」
「やめてくれ…ワシは孫の死に顔は見たくないぞ」
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