25 / 94
受験戦争
18話 バトルロワイアル開始 2/2 手直ししました。
しおりを挟む
リュートは部屋を出て訓練場に赴いた。
そこではウォーミングアップに勤しむ人々が点々としている。
しかし、訓練場と言うにはごちゃごちゃとしていて商品の見本一となっている。
元はただ広いだけの土の広場に的が置いてあるだけのものだったが、ある年に突然、設置された魔動人形を皮切りにさまざまな訓練器具が置かれることとなった。
(おー、すごい…)
昨日は入り口で覗いただけだったため分からなかったが中に入って見ると、実用性の高い器具やスコアアタックを楽しむゲームまでより取り見取りである。最新技術をふんだんに使用した施設は今回に限り全て使用可能になっている。要するに体験版である。
リュートは目的を忘れワクワクと周りを見廻す。そして、数々の施設で一際目を引いた真っ白な箱に入った。
「いらっしゃいませ、ゲスト様、ルールの説明が必要でしたらこちらのタッチパネルから『はい』を押してください」
中に入ると女性のような合成音声が話しかけてきた。リュートは施設内部を見回し説明書らしき物を手に取る。それを一通り見ると『いいえ』を押してゲームを始めた。
ゲーム内容は無限に湧き出てくる仮装魔動人形を戦い倒した数でスコアを競うゲームである。試作品のため魔法の再現や耐性が弱く体験できるモードは格闘戦のみである。
リュートは試しに十分コースのレベル10を選択した。配られた生徒手帳は昨日のほとんどにロックが掛かっているため、ゲストプレイヤーとしてログインした。
ゲームは、耳と目を覆うヘッドセット、手袋を着用して靴を履く、更に膝、肘、肩に防具をつける。どれも近代的なデザインをしていて期待感が膨れ上がる。
リュートはスタートを選択すした。
すると、プリレイヤーを中心にビルの屋上の風景が映し出されてる。5秒のカウントダウンを終てに映像に人型ゴーレム映し出される。
(囲まれる感じかな?)
リュートの四方に一体ずつゴーレムが現れ襲いかかってきた。映像に合わせて壁や天井が動き攻撃を仕掛けてくる。
リュートは目の前のゴーレムの顔面を殴って包囲を抜ける。
ゴーレムは攻撃を受けた箇所から崩壊して崩れた。
(敵は弱めかな?)
敵の弱さを確認し、三体を一気に戦闘不能する。しかし、屋上の扉、非常階段、上空に現れたヘリコプターから無数のゴーレムが襲いかかってきた。
「何体いけるかな?」
リュートは大いに楽しんだが、
「難しい!」
リュートはその場に寝転んだ。徐々に強くなっていくゴーレムと数による手数の差で十分間もたなかっのだ。
リュートは他にもさまざまな施設を楽しんだ時間の都合上、少ししか体験できなかったが面白そうな設備が沢山あった。
ーーーーー
午前の筆記テストが終わり、昼休憩の時間になった。
「いただきます。」
リュートは一人、食堂でカツ丼を食べている。物を食べている時は基本会話をしないため誰かと共に食事をすることは無い。
(こういう時はカツ丼だよね。でも、晩は丼もの以外を食べよう)
二日連続のカツ丼は流石に堪えたようだ。
「ここ、いい?」
アヤメがリュートに話しかけてきた。その手には山盛りの白米、焼き魚、味噌汁、沢庵が持たれていた。
「いいよ」
リュートは断る理由もないため了承をした。
「どうしたの?」
リュートが口の中のものを飲み込み箸を置く。
「コアについて色々聞きたい、コアは?」
「残念だけど、コアは今寝てるんだ。僕でよかったら答えるよ」
「コアのマナってどこからくるの?」
「ごめんね、僕じゃ分からない。生きてるコアなんて聞いたこともないしね」
「ねぇ、調べたいから今度借りていい?」
「それは、僕にはどうしようも無いから後で聞いておくね」
「ん、お願い」
その後、二人は黙々と食事を始めた。
ーーーーー
食事を終えたリュートは希望の地域への申請を済ませて待機場所の個室で開始の合図を待っていた。
「それでは、始めてください」
聞き覚えのあるアナウンスが鳴る。個室の壁が消えて岩の壁が現れた。
ここは、『洞窟地帯』松明の明かりを模した魔法でほんの僅かに照らされた洞窟の迷宮である。
リュートはリストバンドのようにペタリと張り付いた発信機をモード2に設定して反応のある方向に向かって走った。
そこではウォーミングアップに勤しむ人々が点々としている。
しかし、訓練場と言うにはごちゃごちゃとしていて商品の見本一となっている。
元はただ広いだけの土の広場に的が置いてあるだけのものだったが、ある年に突然、設置された魔動人形を皮切りにさまざまな訓練器具が置かれることとなった。
(おー、すごい…)
昨日は入り口で覗いただけだったため分からなかったが中に入って見ると、実用性の高い器具やスコアアタックを楽しむゲームまでより取り見取りである。最新技術をふんだんに使用した施設は今回に限り全て使用可能になっている。要するに体験版である。
リュートは目的を忘れワクワクと周りを見廻す。そして、数々の施設で一際目を引いた真っ白な箱に入った。
「いらっしゃいませ、ゲスト様、ルールの説明が必要でしたらこちらのタッチパネルから『はい』を押してください」
中に入ると女性のような合成音声が話しかけてきた。リュートは施設内部を見回し説明書らしき物を手に取る。それを一通り見ると『いいえ』を押してゲームを始めた。
ゲーム内容は無限に湧き出てくる仮装魔動人形を戦い倒した数でスコアを競うゲームである。試作品のため魔法の再現や耐性が弱く体験できるモードは格闘戦のみである。
リュートは試しに十分コースのレベル10を選択した。配られた生徒手帳は昨日のほとんどにロックが掛かっているため、ゲストプレイヤーとしてログインした。
ゲームは、耳と目を覆うヘッドセット、手袋を着用して靴を履く、更に膝、肘、肩に防具をつける。どれも近代的なデザインをしていて期待感が膨れ上がる。
リュートはスタートを選択すした。
すると、プリレイヤーを中心にビルの屋上の風景が映し出されてる。5秒のカウントダウンを終てに映像に人型ゴーレム映し出される。
(囲まれる感じかな?)
リュートの四方に一体ずつゴーレムが現れ襲いかかってきた。映像に合わせて壁や天井が動き攻撃を仕掛けてくる。
リュートは目の前のゴーレムの顔面を殴って包囲を抜ける。
ゴーレムは攻撃を受けた箇所から崩壊して崩れた。
(敵は弱めかな?)
敵の弱さを確認し、三体を一気に戦闘不能する。しかし、屋上の扉、非常階段、上空に現れたヘリコプターから無数のゴーレムが襲いかかってきた。
「何体いけるかな?」
リュートは大いに楽しんだが、
「難しい!」
リュートはその場に寝転んだ。徐々に強くなっていくゴーレムと数による手数の差で十分間もたなかっのだ。
リュートは他にもさまざまな施設を楽しんだ時間の都合上、少ししか体験できなかったが面白そうな設備が沢山あった。
ーーーーー
午前の筆記テストが終わり、昼休憩の時間になった。
「いただきます。」
リュートは一人、食堂でカツ丼を食べている。物を食べている時は基本会話をしないため誰かと共に食事をすることは無い。
(こういう時はカツ丼だよね。でも、晩は丼もの以外を食べよう)
二日連続のカツ丼は流石に堪えたようだ。
「ここ、いい?」
アヤメがリュートに話しかけてきた。その手には山盛りの白米、焼き魚、味噌汁、沢庵が持たれていた。
「いいよ」
リュートは断る理由もないため了承をした。
「どうしたの?」
リュートが口の中のものを飲み込み箸を置く。
「コアについて色々聞きたい、コアは?」
「残念だけど、コアは今寝てるんだ。僕でよかったら答えるよ」
「コアのマナってどこからくるの?」
「ごめんね、僕じゃ分からない。生きてるコアなんて聞いたこともないしね」
「ねぇ、調べたいから今度借りていい?」
「それは、僕にはどうしようも無いから後で聞いておくね」
「ん、お願い」
その後、二人は黙々と食事を始めた。
ーーーーー
食事を終えたリュートは希望の地域への申請を済ませて待機場所の個室で開始の合図を待っていた。
「それでは、始めてください」
聞き覚えのあるアナウンスが鳴る。個室の壁が消えて岩の壁が現れた。
ここは、『洞窟地帯』松明の明かりを模した魔法でほんの僅かに照らされた洞窟の迷宮である。
リュートはリストバンドのようにペタリと張り付いた発信機をモード2に設定して反応のある方向に向かって走った。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
白の魔女の世界救済譚
月乃彰
ファンタジー
※当作品は「小説家になろう」と「カクヨム」にも投稿されています。
白の魔女、エスト。彼女はその六百年間、『欲望』を叶えるべく過ごしていた。
しかしある日、700年前、大陸の中央部の国々を滅ぼしたとされる黒の魔女が復活した報せを聞き、エストは自らの『欲望』のため、黒の魔女を打倒することを決意した。
そしてそんな時、ウェレール王国は異世界人の召喚を行おうとしていた。黒の魔女であれば、他者の支配など簡単ということを知らずに──。

異世界転生 剣と魔術の世界
小沢アキラ
ファンタジー
普通の高校生《水樹和也》は、登山の最中に起きた不慮の事故に巻き込まれてしまい、崖から転落してしまった。
目を覚ますと、そこは自分がいた世界とは全く異なる世界だった。
人間と獣人族が暮らす世界《人界》へ降り立ってしまった和也は、元の世界に帰るために、人界の創造主とされる《創世神》が眠る中都へ旅立つ決意をする。
全三部構成の長編異世界転生物語。

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。

ここは貴方の国ではありませんよ
水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。
厄介ごとが多いですね。
裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。
※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

王女、豹妃を狩る
遠野エン
ファンタジー
ベルハイム王国の王子マルセスは身分の差を超えて農家の娘ガルナと結婚を決意。王家からは驚きと反対の声が上がるが、マルセスはガルナの自由闊達な魅力に惹かれ押し切る。彼女は結婚式で大胆不敵な豹柄のドレスをまとい、周囲をあ然とさせる。
ガルナは王子の妻としての地位を得ると、侍女や家臣たちを手の平で転がすかのように振る舞い始める。王宮に新しい風を吹かせると豪語し、次第に無茶な要求をし出すようになる。
マルセスの妹・フュリア王女はガルナの存在に潜む危険を察知し、独自に調査を開始する。ガルナは常に豹柄の服を身にまとい人々の視線を引きつけ、畏怖の念を込めて“豹妃”というあだ名で囁かれるのだった。
婚約破棄からの断罪カウンター
F.conoe
ファンタジー
冤罪押しつけられたから、それなら、と実現してあげた悪役令嬢。
理論ではなく力押しのカウンター攻撃
効果は抜群か…?
(すでに違う婚約破棄ものも投稿していますが、はじめてなんとか書き上げた婚約破棄ものです)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる