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受験戦争
15話 カイトvsクイナ 観戦.1 1/21手直ししました。
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観戦席にて
アヤメは試合開始前からコートを睨みつける
「さぁ、暴いてやるわよ!あっ、リュート、ネタバレは無しね。」
試合の始まる直前にサリアが意気揚々と言った。
「さっきは知りたがってたのに?」
「ここまできたら自分で暴きたいじゃない!」
「そなた達は何の話しをしてるのだ?」
カリスが興味本位で聞いた。
「そういえば、さっき居なかったね。カイトが『面白いもん見せてやる』って言ったから、サリアがそれを暴こうとしてるんだよ」
リュートがことの成り行きを簡単に説明する。
「それは、面白そうだ。私も考えみよう」
カリスがそう言って試合に目を向ける。
「私も参加させてもらってもよろしいですか?」
ニナが聞く。
「もちろん、良いよ」
ニナが体をコートを向けた時、コアが声を上げた。
「ご主人!教えるのじゃ。答え合わせがしたい!」
「分かったの?」
リュートは優しく聞き返す。
「完璧じゃ!早く答え合わせをするのじゃ!」
「コアまずは答えを言ってみて?」
試合は『加速魔法』を互いに使用してカイトがカウンターするところまでしか進んでおらず。現状では「面白いもの」の一端すら出て来ていないので、わかるはずがないとリュートはたかを括っていた。
「主人、早くわしを耳元まで持ち上げるのじゃ。空手じゃろ、空手、あの動きは空手じゃ!」
コアがリュート耳元で他に聞こえない様に言った。
「う~ん、惜しい!残念だけど違うよ。」
「何処が違ったのじゃ?」
「ヒントになっちゃうから言わない。でもすごいねそんなマイナーなのよく知ってるね。わざわざ調べないと出てこない武術なのに」
「あの動きが前見た空手使いを名乗る男にそっくりじゃった」
「戦ったの?」
「見てただけじゃ。趣味の人間観察の一環でのぞかせてもらったのじや」
「戦ったとかじゃないんだ」
「フフッ、わしを相手できる者はそう居ない。それこそ人間をやめたような奴でないと。じゃが、人間の中でも強者の部類じゃった…と思う」
コアが不安になりながら言った。
「なんか歯切り悪くない?」
「いや…途中で飽きて見るのやめたのじゃ」
「ふ~ん、そう…まぁ、惜しかったけど違ったから。他の考えてみて」
「して、どのあたりが惜しかったのじゃ?」
「言わない。」
「う~ん、」
コアが唸りを上げ再び試合を眺め始める。
サリア、カリス、ニナの3人は協力して面白いもの考察にあたっていた。
「今、使用しているのは加速魔法と水魔法ですね」
「今度は、壁魔法を使って足場にしたわ」
「今のところ、カイト殿の魔法は水魔法、加速魔法、壁魔法の三つ、この魔法を掛け合わせても何も出来そうにないな。となると、残り二つが鍵になる…か」
ニナとサリアの意見をカリスがカリスがまとめる。その後も魔法についての議論は続くが、核心的な進展は望めなかった。
「あっ、そういえば、さっきコアが『惜しい』って言われてたわね」
サリアはそう呟くと、
「ねぇコア、なんで答えたの?」
と、コアに声をかけてた。
「わしが敵に塩を贈るわけ無いじゃろう」
「ふーん、それもそうね(ん、敵?)」
サリアがコアの言葉に違和感を覚える。
(勝負なんでしてたっけ?)
確認のために辺りを見回す。サリアはそこで、信じ難い光景を目の当たりにする。
一言も喋らないコア。事務的に議論を重ねるカリスとニナ。そして何より、サリアが気圧されるほどの形相で試合を睨み続けるアヤメがいた。
(もしかして、みんな本気なの?まっ、まずい!)
サリアは今までの遅れを取り戻すべく食い入るように試合に目を向けてた。
するとちょうど、試合でカイトが攻撃を仕掛けたクイナを投げた。
(何アレ!?魔法?いや、押したのはカイトだけど、相手が自ら投げ飛ばされに行ったようにも見えた…。幻覚魔法?重力魔法?ううん、違うそんな素振りは無かった)
サリアが必死に考えていると、隣でニナが
「体術…」
と、呟いた。
アヤメは試合開始前からコートを睨みつける
「さぁ、暴いてやるわよ!あっ、リュート、ネタバレは無しね。」
試合の始まる直前にサリアが意気揚々と言った。
「さっきは知りたがってたのに?」
「ここまできたら自分で暴きたいじゃない!」
「そなた達は何の話しをしてるのだ?」
カリスが興味本位で聞いた。
「そういえば、さっき居なかったね。カイトが『面白いもん見せてやる』って言ったから、サリアがそれを暴こうとしてるんだよ」
リュートがことの成り行きを簡単に説明する。
「それは、面白そうだ。私も考えみよう」
カリスがそう言って試合に目を向ける。
「私も参加させてもらってもよろしいですか?」
ニナが聞く。
「もちろん、良いよ」
ニナが体をコートを向けた時、コアが声を上げた。
「ご主人!教えるのじゃ。答え合わせがしたい!」
「分かったの?」
リュートは優しく聞き返す。
「完璧じゃ!早く答え合わせをするのじゃ!」
「コアまずは答えを言ってみて?」
試合は『加速魔法』を互いに使用してカイトがカウンターするところまでしか進んでおらず。現状では「面白いもの」の一端すら出て来ていないので、わかるはずがないとリュートはたかを括っていた。
「主人、早くわしを耳元まで持ち上げるのじゃ。空手じゃろ、空手、あの動きは空手じゃ!」
コアがリュート耳元で他に聞こえない様に言った。
「う~ん、惜しい!残念だけど違うよ。」
「何処が違ったのじゃ?」
「ヒントになっちゃうから言わない。でもすごいねそんなマイナーなのよく知ってるね。わざわざ調べないと出てこない武術なのに」
「あの動きが前見た空手使いを名乗る男にそっくりじゃった」
「戦ったの?」
「見てただけじゃ。趣味の人間観察の一環でのぞかせてもらったのじや」
「戦ったとかじゃないんだ」
「フフッ、わしを相手できる者はそう居ない。それこそ人間をやめたような奴でないと。じゃが、人間の中でも強者の部類じゃった…と思う」
コアが不安になりながら言った。
「なんか歯切り悪くない?」
「いや…途中で飽きて見るのやめたのじゃ」
「ふ~ん、そう…まぁ、惜しかったけど違ったから。他の考えてみて」
「して、どのあたりが惜しかったのじゃ?」
「言わない。」
「う~ん、」
コアが唸りを上げ再び試合を眺め始める。
サリア、カリス、ニナの3人は協力して面白いもの考察にあたっていた。
「今、使用しているのは加速魔法と水魔法ですね」
「今度は、壁魔法を使って足場にしたわ」
「今のところ、カイト殿の魔法は水魔法、加速魔法、壁魔法の三つ、この魔法を掛け合わせても何も出来そうにないな。となると、残り二つが鍵になる…か」
ニナとサリアの意見をカリスがカリスがまとめる。その後も魔法についての議論は続くが、核心的な進展は望めなかった。
「あっ、そういえば、さっきコアが『惜しい』って言われてたわね」
サリアはそう呟くと、
「ねぇコア、なんで答えたの?」
と、コアに声をかけてた。
「わしが敵に塩を贈るわけ無いじゃろう」
「ふーん、それもそうね(ん、敵?)」
サリアがコアの言葉に違和感を覚える。
(勝負なんでしてたっけ?)
確認のために辺りを見回す。サリアはそこで、信じ難い光景を目の当たりにする。
一言も喋らないコア。事務的に議論を重ねるカリスとニナ。そして何より、サリアが気圧されるほどの形相で試合を睨み続けるアヤメがいた。
(もしかして、みんな本気なの?まっ、まずい!)
サリアは今までの遅れを取り戻すべく食い入るように試合に目を向けてた。
するとちょうど、試合でカイトが攻撃を仕掛けたクイナを投げた。
(何アレ!?魔法?いや、押したのはカイトだけど、相手が自ら投げ飛ばされに行ったようにも見えた…。幻覚魔法?重力魔法?ううん、違うそんな素振りは無かった)
サリアが必死に考えていると、隣でニナが
「体術…」
と、呟いた。
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