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受験戦争
8話 サイカ 12/26手直ししました。
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ニナはカリスから離れたが、すぐに早歩きで戻ってきた。
「おぼっ……皆様、変な人たちに絡まれてしまいました。助けてください」
「何が変な人ですか⁉︎往来のド真ん中であんな事やっといて!」
向こうから硫黄色の髪をした少女が鮮やかな紫みの青の瞳をぎらつかせて駆け寄って来た。
「何のことでございますか?」
ニナが言った。
「朝の事よ!」
「「あー」」
リュート、カイト、サリア、アヤメには心当たりがあった。
「ニナよ、朝に何かしたのか?」
カリスがことの次第をニナに聞いた。
「あなたもです!」
少女が食い気味に言った。
「私もなのか!?だが、そう責められるような事をしたつもりはないぞ」
「ハーッ⁉︎ハーッ⁉︎あんな事しておいて⁉︎よくもまぁ抜け抜けと…」
少女はかなり苛立った様子で言った。
「すまないが、私が何をしたのか詳しく話してくれないか?」
「そ、そう?やけに聞き分けがいいわね。正直討論になるつもりで挑んだのだけど。いいわ、教えて上げてる」
「聞く必要はございません」
「いや、聞かせてもらう」
そう言って、少女Aはニナの過剰なスキンシップについて話した。
「そうか、すまなかった。それは、変えるべきなのだろう。しかし、小さな頃から続けてきた日課であり、そのような意図は無いのだ。」
カリスが言った。
「い、いやそこまで言う気は無かったのよ。ただ、モラルやら、マナーやらを守ってほしかっただけなの。人のいない場所なら自由だから…」
少女Aが申し訳無さそうに言った。
「先程、私はニナと対等な立場を得るべく覚悟を決めた身だ。自分の身の回りの事くらいは自分のみで行えるようにするつもりだ。」
「そう、頑張ってね」
「すまないが、其方の名は何と言う?私はカリスだ」
カリスが尋ねた。
「サイカよ。よろしくね」
少女Aが言った。何故かニナがビクッと反応した。
「ニナさんも、次、よろしくね」
サイカがそう言って行こうとしたが、何かに気づき周りを見渡した。すると、アヤメと大柄のな男が睨み合っている姿が目に入る。
彼は、褐色の肌と白銀の髪をしてギラリと鋭い目つきをしている。
「なっ…えっ?あなた達、何カードゲームなんかしてるの!二人とも次なんだから行きますよ!」
サイカが声を上げた。
「待って!今いいところなんだよ!」
リュートが言った。
「えっ⁉︎あっ、はい、わかりました」
サイカは驚き混乱したが、取り敢えず待つことにした。
アヤメが大柄な男のカードから一つ抜き取りゲームが終了した。
「いよっしゃーーーぃ!」
アヤメが叫んだ。
「ヴァァーーーーー!」
大柄な男も叫んだ。
「はい、終わったんだから行きますよ」
サイカは、冷めた声で大柄な男を引っ張って言った。
「みんな優しい人たちだったのです!」
麻緑色の髪を伸ばした小柄な少女がサイカに駆け寄って言った。
「そうですか。名は何と言う人達でしたか?」
サイカが尋ねた。
「そういえば、聞いてなかったのです。今から戻って…」
「大丈夫です。また会えますよ。今は、時間が無いので早く行きます」
少女の言葉を遮ってサイカが言った。
「ねぇ、聞きたいことがあるのだけどこれって普通のことですか?………」
サイカはカリスとの会話で思い返したことがあったらしく二人に尋ねた。
ーーーーーーー
リュートがあることを思い出す。
「そういえば、僕、次あるから行くね。」
リュートが言った。
「おい、時間大丈夫か!?」
カイトが聞いた。
「多分大丈夫だよ。すぐそこだから」
リュートが言った。
「あっ、私もある、」
アヤメが言った。
「場所は?」
カイトが聞いた。
「同じ方向。でも遠い」
アヤメが答えた。
「私も同じ方向なので、道すがらご一緒させていただきます」
ニナが言った。
「みんな、頑張ってね、応援してるわ」
サリアが声をかけた。サリアの応援を背に受けてサイカ達を追いかけるように自分達の試験場に向かった。
ーーーーーー
試合開始時
ニナとサイカがコート内に立っている。
「それでは初めてください。」
アナウンスを皮切りに二人が魔法を発動させた。
ニナは、『氷魔法』で氷の弓と矢を生成する。
サイカは、『雷魔法』で球体を生成、それを『念力』で操り、新たに小楯を生成した。
「おぼっ……皆様、変な人たちに絡まれてしまいました。助けてください」
「何が変な人ですか⁉︎往来のド真ん中であんな事やっといて!」
向こうから硫黄色の髪をした少女が鮮やかな紫みの青の瞳をぎらつかせて駆け寄って来た。
「何のことでございますか?」
ニナが言った。
「朝の事よ!」
「「あー」」
リュート、カイト、サリア、アヤメには心当たりがあった。
「ニナよ、朝に何かしたのか?」
カリスがことの次第をニナに聞いた。
「あなたもです!」
少女が食い気味に言った。
「私もなのか!?だが、そう責められるような事をしたつもりはないぞ」
「ハーッ⁉︎ハーッ⁉︎あんな事しておいて⁉︎よくもまぁ抜け抜けと…」
少女はかなり苛立った様子で言った。
「すまないが、私が何をしたのか詳しく話してくれないか?」
「そ、そう?やけに聞き分けがいいわね。正直討論になるつもりで挑んだのだけど。いいわ、教えて上げてる」
「聞く必要はございません」
「いや、聞かせてもらう」
そう言って、少女Aはニナの過剰なスキンシップについて話した。
「そうか、すまなかった。それは、変えるべきなのだろう。しかし、小さな頃から続けてきた日課であり、そのような意図は無いのだ。」
カリスが言った。
「い、いやそこまで言う気は無かったのよ。ただ、モラルやら、マナーやらを守ってほしかっただけなの。人のいない場所なら自由だから…」
少女Aが申し訳無さそうに言った。
「先程、私はニナと対等な立場を得るべく覚悟を決めた身だ。自分の身の回りの事くらいは自分のみで行えるようにするつもりだ。」
「そう、頑張ってね」
「すまないが、其方の名は何と言う?私はカリスだ」
カリスが尋ねた。
「サイカよ。よろしくね」
少女Aが言った。何故かニナがビクッと反応した。
「ニナさんも、次、よろしくね」
サイカがそう言って行こうとしたが、何かに気づき周りを見渡した。すると、アヤメと大柄のな男が睨み合っている姿が目に入る。
彼は、褐色の肌と白銀の髪をしてギラリと鋭い目つきをしている。
「なっ…えっ?あなた達、何カードゲームなんかしてるの!二人とも次なんだから行きますよ!」
サイカが声を上げた。
「待って!今いいところなんだよ!」
リュートが言った。
「えっ⁉︎あっ、はい、わかりました」
サイカは驚き混乱したが、取り敢えず待つことにした。
アヤメが大柄な男のカードから一つ抜き取りゲームが終了した。
「いよっしゃーーーぃ!」
アヤメが叫んだ。
「ヴァァーーーーー!」
大柄な男も叫んだ。
「はい、終わったんだから行きますよ」
サイカは、冷めた声で大柄な男を引っ張って言った。
「みんな優しい人たちだったのです!」
麻緑色の髪を伸ばした小柄な少女がサイカに駆け寄って言った。
「そうですか。名は何と言う人達でしたか?」
サイカが尋ねた。
「そういえば、聞いてなかったのです。今から戻って…」
「大丈夫です。また会えますよ。今は、時間が無いので早く行きます」
少女の言葉を遮ってサイカが言った。
「ねぇ、聞きたいことがあるのだけどこれって普通のことですか?………」
サイカはカリスとの会話で思い返したことがあったらしく二人に尋ねた。
ーーーーーーー
リュートがあることを思い出す。
「そういえば、僕、次あるから行くね。」
リュートが言った。
「おい、時間大丈夫か!?」
カイトが聞いた。
「多分大丈夫だよ。すぐそこだから」
リュートが言った。
「あっ、私もある、」
アヤメが言った。
「場所は?」
カイトが聞いた。
「同じ方向。でも遠い」
アヤメが答えた。
「私も同じ方向なので、道すがらご一緒させていただきます」
ニナが言った。
「みんな、頑張ってね、応援してるわ」
サリアが声をかけた。サリアの応援を背に受けてサイカ達を追いかけるように自分達の試験場に向かった。
ーーーーーー
試合開始時
ニナとサイカがコート内に立っている。
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アナウンスを皮切りに二人が魔法を発動させた。
ニナは、『氷魔法』で氷の弓と矢を生成する。
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