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68 それから③
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――楽しくも胸やけのする晩餐の時間を過ごした翌日。
ハイレリウスはシタンと二人で、森へ散策に出掛けることになった。一年前に約束したことだ。
……朝早くの方が綺麗な場所もあるからという彼の勧めに従って、陽が昇り切らない早朝に起床した。
昼餉用の軽食や飲み物を背嚢に詰め込み、歩きやすい旅装姿で門をくぐり、城の建っている緩やかな丘陵を馬には乗らず徒歩で下る。
「シタン、まずはどこへ行くのかな」
「守り神の大樹に行くよ。とにかく凄く大きいんだよ」
「それは楽しみだ。どうして守り神という名前なのかな」
「大樹のある広場には、魔獣が近付かないから、いつの間にか皆がそう呼ぶようになったんだって聞いてる」
……王都では、公爵家の後継者として執務に追われ、時として貴族相手に腹の探り合いをしたりもする。そんな忙しなく神経を削る日常から離れて、ゆっくりと歩きながら交わす毒気のない言葉のやり取りに、心が癒されていくのを感じた。
「空気が美味しいね。なにかこう澄み渡っている感じだ」
「そうだね。俺、朝の空気好きだよ。胸いっぱい吸い込むと、気持ちいいし」
深呼吸するシタンを真似て、ハイレリウスも胸いっぱいに空気を吸い込んでみた。頭がすっきりして、わずかに残っていた眠気が吹き飛んでいく。
「ふふ。本当だ。気持ちがいいね」
穏やかで心癒される会話は、森の入口に着くまで途切れることなく続いた。そして、守り神の大樹を前にしたハイレリウスは、想像以上に巨大なその威容に目を奪われることとなった。
「――凄いな……」
辺境の森には巨木が多数散見されるが、その中でも群を抜いて巨大だ。根元に近付いて頭上を見ると、広く張り出した枝葉が、天蓋のように空を覆い尽くしている。鎧のような重厚な樹皮に覆われた幹は、両腕を広げた大人が何人いれば囲えるのか一見して測りかねるほどに太い。
「なんという姿だ。まさしく守り神だな」
清楚な花々や、蝶達が集う広場の中央に座するその姿は、人の身には到底及ばない冒し難い神聖さと揺るぎなき力強さを兼ね備えていた。
――静かになったシタンの気配に気付いて横を見ると、見慣れない印を両手で結んで大樹に祈りを捧げている彼の姿があった。
「珍しい祈り方だね」
「森に入るときは、皆こうやって印を結んで無事に帰れますようにとか、良い物が採れますようにとか、お祈りするんだよ」
「なるほど。私もお祈りしても良いかな」
「いいと思うよ」
シタンが結んで見せている印を真似て、ハイレリウスも印を結んで祈る。
……二度と無茶はしないので、魔獣は勘弁して欲しいと祈っておいた。あれはさすがに無謀だったので、今だに時々思い出しては反省をしている。
「一回見ただけで結べるなんて、ラズみたいだ」と、シタンが言うのを聞いて「辺境伯もここへ来たことがあるんだね」と、返すと懐かしそうな顔をしてシタンが頷いた。
「ここで初めてラズに会ったんだよ」
「ふうん。彼、可愛かっただろう?」
「うん。小っちゃくて細くて、笑うと女の子みたいに可愛かった」
……確かに王都の学園で知り合った当時のラズラウドは、少女めいた美少年だったが、可愛いという印象を受けた記憶がない。そもそも笑顔らしい笑顔がなかったのだ。シタンの前ではそういう顔を見せていたのかと思うと、二人の結び付きの強さが分かる気がした。
その後は、ラズラウドとの思い出話をシタンから聞きながら、地元で知られた名所や、彼らが釣りをしていたという小川などを一通り案内してもらった。
「そろそろお昼かな。ひとまず俺の小屋に行こうか。煤だらけで綺麗な部屋じゃないけど、椅子と卓はあるから休めるよ」
「ぜひお邪魔させて頂くよ」
小川沿いの林を抜けてしばらく歩いた先の平地に、彼の住処である小屋はあった。丸太を組んで作った頑丈そうな外観で、窓には硝子ではなく板がはめ込まれているという実に素朴な造りの小屋だ。
……言ってはなにだが、小さい。
公爵家の無駄に広い屋敷に住んでいる身としては、かなり小さく思える。平民の男性が独り暮らしをするのには丁度良い広さなのだろう。ふと、実家の庭園にこの小屋を置き、シタンがそこに住んでくれたらいつでも会えるのに……とまで考えて、自分を笑いたい気分になった。
辺境だからこそ、シタンはシタンらしく生きられる。飼い殺しのような真似をしたいのではない。こんな不毛な考えが浮かんでしまったのは、彼が屋敷を去ってから少しばかり寂しさを覚えていたせいだろう。
「どうぞ入って」
一枚扉の鍵を開けて、シタンが中へ招き入れてくれた。
こじんまりとした室内には、輪切りの大木を台にした立派な卓があり、椅子がふたつ置いてあった。彫刻など施されていない粗削りな見た目だが、なんとも趣があるこしらえだ。
室内は確かに煤で黒ずんでいるが、それが木肌を良い具合の色味にしている。ぐるりと室内を見回すと竈の上に張り巡らせた縄に干し肉が引っ掛けてあったり、得体の知れない薬草などの束を天井の梁から吊るしてあったりして、生活感がありながらハイレリウスの目にはとても不思議で目新しい光景の広がる空間だった。
「好きな方に座って」
「ありがとう」
木の椅子には毛皮の敷物が置いてあり、座り心地は悪くない。背嚢に入れて持ってきた肉などを挟んだ麺麭と、飲み物を卓の上に並べれば昼餉の支度は終わりだ。軽く恵みの神に祈りを捧げてから食べ始める。
「辺境伯はこの小屋に来るの?」
「何度も来てるよ。夕方に来て泊っていって、夕餉や朝餉を作ってくれたりするし」
「えっ。彼が料理をするのかい」
「うん。昔、うちの母さんから料理を習ったんだって。俺の好きな肉粥とか、ラズは作れるよ」
……まさかの通い妻。
いや、夫か。どちらでもいいが、衝撃的だった。煤けた室内の奥にある竈を横目で見遣る。そこで辺境伯たる美貌の男が料理をしている姿が想像できないが、照れながらも嬉しそうに話をするシタンが冗談を言っているのではないのは明白だ。
「そういうときのラズってさ、なんか嫁って感じで、凄く可愛いよ」
「んんっ! 辺境伯も随分と、まめなのだね」
『嫁』『可愛い』という単語の使われどころが余りにも強烈だ。思わず吹き出しそうになり、顔を背けて咳払いでごまかす。その拍子に、部屋の奥に真新しい扉があるのが目に入った。
「……向こうの扉だけ真新しいけど、建て増しでもしたのかい?」
素朴な小屋にそぐわない立派な造りの扉で、まるで別の家のように周りから浮いている。
「ラズが建ててくれたんだよ」
外から見たときには、正面から見ていたせいか建て増しされた部分に気付かなかった。小屋の背後に隠れてしまう程度だとすると、それほど大きく建て増しした訳ではないようだが……。
「向こう側はなにがあるの」
「寝室だよ。寝床が狭くてお前とふたりで寝られないのは嫌だからって、ラズが言い出して高そうなでっかい寝床を買ってくれて……」
そこまで話てシタンはぴたりと口を閉じた。
見る間に顔が赤くなっていく。
ラズラウドがシタンの元へ泊って、手を出さないはずがない。寝室でのあれこれを思い出してしまい、話しているのが恥ずかしくなってしまったのだろう。
「つまり、まあ、辺境伯と君の新居ということだね」
「う、うん……」
昨日の再会時もそうだったが、彼の無自覚の惚気とラズラウドの予想外な言動が、笑いのツボに入り過ぎて苦しい。……しかし、恥ずかしそうに俯いて喋らなくなってしまったシタンを前にして、声を上げて笑ってしまうのは可哀そうな気がする。
「昼餉、早く食べてしまおうか。もっと森を歩きたいからね」
――話を切り上げて肉を挟んだ麺麭を噛み締めることで、なんとか耐えることにした。
ハイレリウスはシタンと二人で、森へ散策に出掛けることになった。一年前に約束したことだ。
……朝早くの方が綺麗な場所もあるからという彼の勧めに従って、陽が昇り切らない早朝に起床した。
昼餉用の軽食や飲み物を背嚢に詰め込み、歩きやすい旅装姿で門をくぐり、城の建っている緩やかな丘陵を馬には乗らず徒歩で下る。
「シタン、まずはどこへ行くのかな」
「守り神の大樹に行くよ。とにかく凄く大きいんだよ」
「それは楽しみだ。どうして守り神という名前なのかな」
「大樹のある広場には、魔獣が近付かないから、いつの間にか皆がそう呼ぶようになったんだって聞いてる」
……王都では、公爵家の後継者として執務に追われ、時として貴族相手に腹の探り合いをしたりもする。そんな忙しなく神経を削る日常から離れて、ゆっくりと歩きながら交わす毒気のない言葉のやり取りに、心が癒されていくのを感じた。
「空気が美味しいね。なにかこう澄み渡っている感じだ」
「そうだね。俺、朝の空気好きだよ。胸いっぱい吸い込むと、気持ちいいし」
深呼吸するシタンを真似て、ハイレリウスも胸いっぱいに空気を吸い込んでみた。頭がすっきりして、わずかに残っていた眠気が吹き飛んでいく。
「ふふ。本当だ。気持ちがいいね」
穏やかで心癒される会話は、森の入口に着くまで途切れることなく続いた。そして、守り神の大樹を前にしたハイレリウスは、想像以上に巨大なその威容に目を奪われることとなった。
「――凄いな……」
辺境の森には巨木が多数散見されるが、その中でも群を抜いて巨大だ。根元に近付いて頭上を見ると、広く張り出した枝葉が、天蓋のように空を覆い尽くしている。鎧のような重厚な樹皮に覆われた幹は、両腕を広げた大人が何人いれば囲えるのか一見して測りかねるほどに太い。
「なんという姿だ。まさしく守り神だな」
清楚な花々や、蝶達が集う広場の中央に座するその姿は、人の身には到底及ばない冒し難い神聖さと揺るぎなき力強さを兼ね備えていた。
――静かになったシタンの気配に気付いて横を見ると、見慣れない印を両手で結んで大樹に祈りを捧げている彼の姿があった。
「珍しい祈り方だね」
「森に入るときは、皆こうやって印を結んで無事に帰れますようにとか、良い物が採れますようにとか、お祈りするんだよ」
「なるほど。私もお祈りしても良いかな」
「いいと思うよ」
シタンが結んで見せている印を真似て、ハイレリウスも印を結んで祈る。
……二度と無茶はしないので、魔獣は勘弁して欲しいと祈っておいた。あれはさすがに無謀だったので、今だに時々思い出しては反省をしている。
「一回見ただけで結べるなんて、ラズみたいだ」と、シタンが言うのを聞いて「辺境伯もここへ来たことがあるんだね」と、返すと懐かしそうな顔をしてシタンが頷いた。
「ここで初めてラズに会ったんだよ」
「ふうん。彼、可愛かっただろう?」
「うん。小っちゃくて細くて、笑うと女の子みたいに可愛かった」
……確かに王都の学園で知り合った当時のラズラウドは、少女めいた美少年だったが、可愛いという印象を受けた記憶がない。そもそも笑顔らしい笑顔がなかったのだ。シタンの前ではそういう顔を見せていたのかと思うと、二人の結び付きの強さが分かる気がした。
その後は、ラズラウドとの思い出話をシタンから聞きながら、地元で知られた名所や、彼らが釣りをしていたという小川などを一通り案内してもらった。
「そろそろお昼かな。ひとまず俺の小屋に行こうか。煤だらけで綺麗な部屋じゃないけど、椅子と卓はあるから休めるよ」
「ぜひお邪魔させて頂くよ」
小川沿いの林を抜けてしばらく歩いた先の平地に、彼の住処である小屋はあった。丸太を組んで作った頑丈そうな外観で、窓には硝子ではなく板がはめ込まれているという実に素朴な造りの小屋だ。
……言ってはなにだが、小さい。
公爵家の無駄に広い屋敷に住んでいる身としては、かなり小さく思える。平民の男性が独り暮らしをするのには丁度良い広さなのだろう。ふと、実家の庭園にこの小屋を置き、シタンがそこに住んでくれたらいつでも会えるのに……とまで考えて、自分を笑いたい気分になった。
辺境だからこそ、シタンはシタンらしく生きられる。飼い殺しのような真似をしたいのではない。こんな不毛な考えが浮かんでしまったのは、彼が屋敷を去ってから少しばかり寂しさを覚えていたせいだろう。
「どうぞ入って」
一枚扉の鍵を開けて、シタンが中へ招き入れてくれた。
こじんまりとした室内には、輪切りの大木を台にした立派な卓があり、椅子がふたつ置いてあった。彫刻など施されていない粗削りな見た目だが、なんとも趣があるこしらえだ。
室内は確かに煤で黒ずんでいるが、それが木肌を良い具合の色味にしている。ぐるりと室内を見回すと竈の上に張り巡らせた縄に干し肉が引っ掛けてあったり、得体の知れない薬草などの束を天井の梁から吊るしてあったりして、生活感がありながらハイレリウスの目にはとても不思議で目新しい光景の広がる空間だった。
「好きな方に座って」
「ありがとう」
木の椅子には毛皮の敷物が置いてあり、座り心地は悪くない。背嚢に入れて持ってきた肉などを挟んだ麺麭と、飲み物を卓の上に並べれば昼餉の支度は終わりだ。軽く恵みの神に祈りを捧げてから食べ始める。
「辺境伯はこの小屋に来るの?」
「何度も来てるよ。夕方に来て泊っていって、夕餉や朝餉を作ってくれたりするし」
「えっ。彼が料理をするのかい」
「うん。昔、うちの母さんから料理を習ったんだって。俺の好きな肉粥とか、ラズは作れるよ」
……まさかの通い妻。
いや、夫か。どちらでもいいが、衝撃的だった。煤けた室内の奥にある竈を横目で見遣る。そこで辺境伯たる美貌の男が料理をしている姿が想像できないが、照れながらも嬉しそうに話をするシタンが冗談を言っているのではないのは明白だ。
「そういうときのラズってさ、なんか嫁って感じで、凄く可愛いよ」
「んんっ! 辺境伯も随分と、まめなのだね」
『嫁』『可愛い』という単語の使われどころが余りにも強烈だ。思わず吹き出しそうになり、顔を背けて咳払いでごまかす。その拍子に、部屋の奥に真新しい扉があるのが目に入った。
「……向こうの扉だけ真新しいけど、建て増しでもしたのかい?」
素朴な小屋にそぐわない立派な造りの扉で、まるで別の家のように周りから浮いている。
「ラズが建ててくれたんだよ」
外から見たときには、正面から見ていたせいか建て増しされた部分に気付かなかった。小屋の背後に隠れてしまう程度だとすると、それほど大きく建て増しした訳ではないようだが……。
「向こう側はなにがあるの」
「寝室だよ。寝床が狭くてお前とふたりで寝られないのは嫌だからって、ラズが言い出して高そうなでっかい寝床を買ってくれて……」
そこまで話てシタンはぴたりと口を閉じた。
見る間に顔が赤くなっていく。
ラズラウドがシタンの元へ泊って、手を出さないはずがない。寝室でのあれこれを思い出してしまい、話しているのが恥ずかしくなってしまったのだろう。
「つまり、まあ、辺境伯と君の新居ということだね」
「う、うん……」
昨日の再会時もそうだったが、彼の無自覚の惚気とラズラウドの予想外な言動が、笑いのツボに入り過ぎて苦しい。……しかし、恥ずかしそうに俯いて喋らなくなってしまったシタンを前にして、声を上げて笑ってしまうのは可哀そうな気がする。
「昼餉、早く食べてしまおうか。もっと森を歩きたいからね」
――話を切り上げて肉を挟んだ麺麭を噛み締めることで、なんとか耐えることにした。
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