45 / 112
45 ラズラウド④
しおりを挟む
――慌ただしく時間が過ぎて、王都へと出発する日になった。
「荷物、それだけで良いのかい? 随分と少ないようだけど」
「着替えとか余りないから、いつもこんなもんですよ」
「向こうに着いたら、少し服を買おう。君の服装は王都で絶対に目立つと思うから」
毛皮やなめし皮で作った上着と、草や木の実を煮詰めて作った地味な色で染めた麻の上下。邪魔にならないよう手首と足首のところを何重か皮ひもを丁寧に巻いて結んでいる。そして、背嚢ひとつと、弓矢をひとそろえ。
……狩りに行く時と同じ姿だ。
「……変ですかね」
「いや、良く似合っているし素敵だけど、王都の中心地では見ない服装なんだ。そもそも、君みたいに狩人として生活している人がいないからね」
「えっ! いないんですか?」
辺境と王都では、住んでいる人間もなりわいもかなり違うのだろう。辺境の森と町、そして城しか知らないシタンにとっては、かなり慣れない暮らしになりそうだ。
「でも、あんまり高い服は買えませんよ」
「その辺は、出稼ぎ先からきちんと手当が出るよ。それなりの所だから」
「服代を出してくれるなんてそんな大層なところ、おれに務まるんですか」
「務まるとも。だからこそ、君を連れて行くのだからね」
ハイレリウスと二人で用意された馬車に乗り込んで宿を出た。
――王都はとても遠い。途中の町や村で休みながら数日掛かりの長旅になる。
小高い丘の上に城主の城が見える。どんよりと曇った空を背にした威厳のあるその姿が次第に遠ざかり、少しずつ小さくなっていって、やがて木々に隠れて見えなくなった。それをずっと窓から眺めていたシタンは、まるでもう二度とここへ戻ってこれないような、なんともいえない寂しさがじわりと胸に湧き上がってくるのを感じた。
「シタンは、辺境を出るのは初めてだったね。やはり少し寂しいかい?」
「うん。まあそうですね。なんとなく……」
「慣れると旅も良いものだよ。知らない土地に行くと、心の中の世界がぐんと広がって豊かになる。そして、次はどこへ行こうって考えると楽しくなるんだ」
あれこれと話題を振ってくれるハイレリウスのお陰で、そういった気分は紛れそうだが……。辺境から居なくなったラズも、こんな風だったのかもしれない。
『――僕は、王都に行くんだ。向こうへ行ったら、何年も帰って来られない』
――まるで昨日のことのように、最後に会ったときラズが告げた言葉を思い出す。
その日も、今日のように空はどんよりと曇っていた。何もかもが薄暗くて、特に悪いことがあった訳でもないのに、憂鬱な気分にさせられるような日だった。
シタンが小川で釣り糸を垂らしてぼうっとしていると、ラズが歩いてくるのが視界に入った。いつもなら笑顔で駆けて来るというのに、俯いてゆっくりと歩いている。
「どうしたの?」
只事ならない雰囲気に驚いて、釣竿を岩場に放り出し慌ててラズの傍に近寄る。
「……シタン。僕はもう、お前と遊べない」
「えっ、な、なんで? 遊べないって、何かあったの?」
うつむいたままこちらを見ようとしないラズの顔を覗き込んで、息を飲む。彼のふっくらとした白い頬の片側が、赤く腫れていたのだ。
「……お前に別れを言って来いって、父親に言われたんだ。僕は跡取りだから、遊ぶよりも、もっと他にしなくてはいけない事が、沢山ある。勉強だってしなくちゃいけないから……もう、ここには来れない……」
「お前っ、まだ俺より小さいのに、そんなのないよ! ……あ、ほっぺた痛いだろ。 川の水で冷やそうよ。少しはましになるかも」
痛々しく腫れた頬をなんとかしたかった。細い腕を掴んで引っ張ったが、ラズは小さく首を振って「いい。そんなに痛くないから、心配するな」と、頑なにその場から動こうとはしなかった。
「そんな腫れてて、痛くない訳ないだろ! ラズ、辛かったら俺の家に来れば良いよ。父さんも母さんも、お前の事気に入ってるし、俺だって……」
「駄目だ! 言うことを聞かないと、僕だけじゃなくて、お前にまでなにかされるかもしれない……。酷い罰をうけさせられるかもしれないんだぞ! そんなのは嫌だ!」
そう叫んで、ラズが抱き付いてきた。細い体を強く抱き締め返して、柔らかい髪に頬を摺り寄せる。成長しきれていないシタンの腕の中でさえすっぽりと納まってしまう華奢な体は、微かに震えていた。いつも強気で頼もしいラズの見せた弱さに胸がギュッと締め付けられて切なくなった。
「もっと、お前と遊びたかった」
「うん……。俺も。ラズと一緒にいたかったよぉ……」
こんなにまで辛い思いをさせる父親のところになんて、ラズを帰らせたくないと思った。だが、多分それは叶わない願いだと、子供ながらにシタンにも理解できていた。
「今は駄目でも、いつかは会えるだろ? また遊びに来てよ。待ってるから」
「いつになるかなんて、わからないぞ。……僕は、王都に行くんだ。向こうへ行ってしまえば、何年も帰って来られない」
「それでも良いよ。ずっと待ってる」
自分が泣いていたときに母親がそうしてくれたように、優しく頭を撫でながらシタンが言うと、ラズは伏せていた顔を上げて微笑んだ。
「絶対、また会いに来る。僕のこと、忘れるなよ」
ラズの大きな瞳が瞬く間に潤んで、はらはらと涙が零れ落ちた。赤くなっている頬をそっと掌で覆って指の腹で何度も目元を拭っても、後から後から終わりなく零れ落ちる。小さくしゃくりあげる声と涙につられて、シタンもまた涙を零してしまった。
「なっ、泣くなよぉ! 俺まで、な、泣いちゃうだろっ!」
「あはは! お前まで泣くなよ!」
「だ、だって、ラズが……っ、泣く、からっ……ひっく、ううっ……!」
なんとか強気に振る舞おうとして失敗して、大きくしゃくりあげて泣き出したシタンを見て、ラズが大声で笑った。そして、「一緒に泣いてくれてありがとう。シタン」と、言いながら身を伸び上がらせて顔を近付けてくる。
「んっ……!」
小ぶりで朱い唇が頬に押し付けられて、直ぐに離れていった。ラズに口付けられたのだと顔が離れていってようやく気付き、カッと頬が熱くなる。
「お、お前……なにするんだよ……っ」
「嫌だったか?」
驚きと羞恥に思わず声を上げたものの、ラズの不安そうな眼差しに声を詰まらせる。
「嫌なら、嫌だって言っていいぞ。……もうしない」
泣き濡れた顔も凄く可愛くて、潤んだ紫紺の瞳がとても綺麗だった。驚きはしたが、ラズからの口付けは嫌なものではなかった。……頬に当たった柔らかくて温かい唇の感触は、むしろ気持ち良かった。
「……い、嫌じゃなかった」
不思議と涙は止まって、胸の苦しさが少しだけ薄れた気がした。
「そうか。よかった」
瞳を輝かせてラズは幸せそうに笑った。泣き顔だからか、腕の中にいるラズはいつもよりずっと可愛くて守ってやりたいくらい弱々しく見える。哀しみの苦しさとはまた違うもので胸が締め付けられて、ずっとくっついていたくなった。
「こういうこと言うと怒るかもしんないけど、ラズが女の子なら、お嫁さんになってくれって言たと思う。お前より可愛くて、一緒に居て楽しい奴なんていないし」
ほうっと溜息混じりにそう言うと、ラズは眉根を寄せて不満そうにツンと唇を尖らせた。
「お前の方こそ女の子なら良かったんだ! なんか鈍くさくて心配だから、僕が嫁に貰って守る!」
「そうかも。でもそれでも良いかなぁ。一緒に居られるのは同じだから」
あんまりな言い返され方だったが、腹は立たなかった。お互いに同じ気持ちだと分かったのが嬉しくてふにゃりと口元を緩めてしまう。
そんなシタンを見て「お前らしいな」と、笑いながらラズが腕から抜け出した。
「またな、シタン!」
「うん!」
ぱっと身をひるがえして駆け出した小さな背中が、道の向こうに消えるまで見送った。やがて小川に静けさが戻ると、強く寂しさを感じて、止まったはずの涙がまた零れ始める。
「……う、ううっ、ひぐっ……!」
胸が痛い。裂けてしまいそうなほどに痛かった。苦しくて、寂しくて、たった独りで立ち尽くしたまま、声も涙もかれて出なくなるまでシタンはラズを思って泣き続けた。
――十年以上も前の話だが、今でもはっきりと思い出せる出来事だ。
あの時の、寂しさや胸の痛みが忘れられない。あんなに泣いて、誰かを恋しく思ったことは後にも先にもラズだけだった。いつかきっと会えると信じ続けていたが、大人になった今になってもまだ、会えていない。
……王都へ行ったら、どこかでラズに会えるかもしれない。
馬車に揺られながらふとそう思った反面、なぜだか絶対に王都では会えないような気がした。
「荷物、それだけで良いのかい? 随分と少ないようだけど」
「着替えとか余りないから、いつもこんなもんですよ」
「向こうに着いたら、少し服を買おう。君の服装は王都で絶対に目立つと思うから」
毛皮やなめし皮で作った上着と、草や木の実を煮詰めて作った地味な色で染めた麻の上下。邪魔にならないよう手首と足首のところを何重か皮ひもを丁寧に巻いて結んでいる。そして、背嚢ひとつと、弓矢をひとそろえ。
……狩りに行く時と同じ姿だ。
「……変ですかね」
「いや、良く似合っているし素敵だけど、王都の中心地では見ない服装なんだ。そもそも、君みたいに狩人として生活している人がいないからね」
「えっ! いないんですか?」
辺境と王都では、住んでいる人間もなりわいもかなり違うのだろう。辺境の森と町、そして城しか知らないシタンにとっては、かなり慣れない暮らしになりそうだ。
「でも、あんまり高い服は買えませんよ」
「その辺は、出稼ぎ先からきちんと手当が出るよ。それなりの所だから」
「服代を出してくれるなんてそんな大層なところ、おれに務まるんですか」
「務まるとも。だからこそ、君を連れて行くのだからね」
ハイレリウスと二人で用意された馬車に乗り込んで宿を出た。
――王都はとても遠い。途中の町や村で休みながら数日掛かりの長旅になる。
小高い丘の上に城主の城が見える。どんよりと曇った空を背にした威厳のあるその姿が次第に遠ざかり、少しずつ小さくなっていって、やがて木々に隠れて見えなくなった。それをずっと窓から眺めていたシタンは、まるでもう二度とここへ戻ってこれないような、なんともいえない寂しさがじわりと胸に湧き上がってくるのを感じた。
「シタンは、辺境を出るのは初めてだったね。やはり少し寂しいかい?」
「うん。まあそうですね。なんとなく……」
「慣れると旅も良いものだよ。知らない土地に行くと、心の中の世界がぐんと広がって豊かになる。そして、次はどこへ行こうって考えると楽しくなるんだ」
あれこれと話題を振ってくれるハイレリウスのお陰で、そういった気分は紛れそうだが……。辺境から居なくなったラズも、こんな風だったのかもしれない。
『――僕は、王都に行くんだ。向こうへ行ったら、何年も帰って来られない』
――まるで昨日のことのように、最後に会ったときラズが告げた言葉を思い出す。
その日も、今日のように空はどんよりと曇っていた。何もかもが薄暗くて、特に悪いことがあった訳でもないのに、憂鬱な気分にさせられるような日だった。
シタンが小川で釣り糸を垂らしてぼうっとしていると、ラズが歩いてくるのが視界に入った。いつもなら笑顔で駆けて来るというのに、俯いてゆっくりと歩いている。
「どうしたの?」
只事ならない雰囲気に驚いて、釣竿を岩場に放り出し慌ててラズの傍に近寄る。
「……シタン。僕はもう、お前と遊べない」
「えっ、な、なんで? 遊べないって、何かあったの?」
うつむいたままこちらを見ようとしないラズの顔を覗き込んで、息を飲む。彼のふっくらとした白い頬の片側が、赤く腫れていたのだ。
「……お前に別れを言って来いって、父親に言われたんだ。僕は跡取りだから、遊ぶよりも、もっと他にしなくてはいけない事が、沢山ある。勉強だってしなくちゃいけないから……もう、ここには来れない……」
「お前っ、まだ俺より小さいのに、そんなのないよ! ……あ、ほっぺた痛いだろ。 川の水で冷やそうよ。少しはましになるかも」
痛々しく腫れた頬をなんとかしたかった。細い腕を掴んで引っ張ったが、ラズは小さく首を振って「いい。そんなに痛くないから、心配するな」と、頑なにその場から動こうとはしなかった。
「そんな腫れてて、痛くない訳ないだろ! ラズ、辛かったら俺の家に来れば良いよ。父さんも母さんも、お前の事気に入ってるし、俺だって……」
「駄目だ! 言うことを聞かないと、僕だけじゃなくて、お前にまでなにかされるかもしれない……。酷い罰をうけさせられるかもしれないんだぞ! そんなのは嫌だ!」
そう叫んで、ラズが抱き付いてきた。細い体を強く抱き締め返して、柔らかい髪に頬を摺り寄せる。成長しきれていないシタンの腕の中でさえすっぽりと納まってしまう華奢な体は、微かに震えていた。いつも強気で頼もしいラズの見せた弱さに胸がギュッと締め付けられて切なくなった。
「もっと、お前と遊びたかった」
「うん……。俺も。ラズと一緒にいたかったよぉ……」
こんなにまで辛い思いをさせる父親のところになんて、ラズを帰らせたくないと思った。だが、多分それは叶わない願いだと、子供ながらにシタンにも理解できていた。
「今は駄目でも、いつかは会えるだろ? また遊びに来てよ。待ってるから」
「いつになるかなんて、わからないぞ。……僕は、王都に行くんだ。向こうへ行ってしまえば、何年も帰って来られない」
「それでも良いよ。ずっと待ってる」
自分が泣いていたときに母親がそうしてくれたように、優しく頭を撫でながらシタンが言うと、ラズは伏せていた顔を上げて微笑んだ。
「絶対、また会いに来る。僕のこと、忘れるなよ」
ラズの大きな瞳が瞬く間に潤んで、はらはらと涙が零れ落ちた。赤くなっている頬をそっと掌で覆って指の腹で何度も目元を拭っても、後から後から終わりなく零れ落ちる。小さくしゃくりあげる声と涙につられて、シタンもまた涙を零してしまった。
「なっ、泣くなよぉ! 俺まで、な、泣いちゃうだろっ!」
「あはは! お前まで泣くなよ!」
「だ、だって、ラズが……っ、泣く、からっ……ひっく、ううっ……!」
なんとか強気に振る舞おうとして失敗して、大きくしゃくりあげて泣き出したシタンを見て、ラズが大声で笑った。そして、「一緒に泣いてくれてありがとう。シタン」と、言いながら身を伸び上がらせて顔を近付けてくる。
「んっ……!」
小ぶりで朱い唇が頬に押し付けられて、直ぐに離れていった。ラズに口付けられたのだと顔が離れていってようやく気付き、カッと頬が熱くなる。
「お、お前……なにするんだよ……っ」
「嫌だったか?」
驚きと羞恥に思わず声を上げたものの、ラズの不安そうな眼差しに声を詰まらせる。
「嫌なら、嫌だって言っていいぞ。……もうしない」
泣き濡れた顔も凄く可愛くて、潤んだ紫紺の瞳がとても綺麗だった。驚きはしたが、ラズからの口付けは嫌なものではなかった。……頬に当たった柔らかくて温かい唇の感触は、むしろ気持ち良かった。
「……い、嫌じゃなかった」
不思議と涙は止まって、胸の苦しさが少しだけ薄れた気がした。
「そうか。よかった」
瞳を輝かせてラズは幸せそうに笑った。泣き顔だからか、腕の中にいるラズはいつもよりずっと可愛くて守ってやりたいくらい弱々しく見える。哀しみの苦しさとはまた違うもので胸が締め付けられて、ずっとくっついていたくなった。
「こういうこと言うと怒るかもしんないけど、ラズが女の子なら、お嫁さんになってくれって言たと思う。お前より可愛くて、一緒に居て楽しい奴なんていないし」
ほうっと溜息混じりにそう言うと、ラズは眉根を寄せて不満そうにツンと唇を尖らせた。
「お前の方こそ女の子なら良かったんだ! なんか鈍くさくて心配だから、僕が嫁に貰って守る!」
「そうかも。でもそれでも良いかなぁ。一緒に居られるのは同じだから」
あんまりな言い返され方だったが、腹は立たなかった。お互いに同じ気持ちだと分かったのが嬉しくてふにゃりと口元を緩めてしまう。
そんなシタンを見て「お前らしいな」と、笑いながらラズが腕から抜け出した。
「またな、シタン!」
「うん!」
ぱっと身をひるがえして駆け出した小さな背中が、道の向こうに消えるまで見送った。やがて小川に静けさが戻ると、強く寂しさを感じて、止まったはずの涙がまた零れ始める。
「……う、ううっ、ひぐっ……!」
胸が痛い。裂けてしまいそうなほどに痛かった。苦しくて、寂しくて、たった独りで立ち尽くしたまま、声も涙もかれて出なくなるまでシタンはラズを思って泣き続けた。
――十年以上も前の話だが、今でもはっきりと思い出せる出来事だ。
あの時の、寂しさや胸の痛みが忘れられない。あんなに泣いて、誰かを恋しく思ったことは後にも先にもラズだけだった。いつかきっと会えると信じ続けていたが、大人になった今になってもまだ、会えていない。
……王都へ行ったら、どこかでラズに会えるかもしれない。
馬車に揺られながらふとそう思った反面、なぜだか絶対に王都では会えないような気がした。
0
お気に入りに追加
270
あなたにおすすめの小説
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
お見合い相手は大嫌いな同級生だった!
桜川椿
恋愛
「雪乃、明後日の日曜日にお見合い決定やから!」と突然母に言われ
付き合っている相手もいなく
三十路手前の私、羽山雪乃27歳には断る理由もすべもなく仕方なくお見合いを受けるはめになった・・・。
そしてお見合いの席で私は中学の時の同級生、横山丈一郎と再会した・・・。
「雪乃久しぶりやなぁ」と大嫌いな奴が爽やかな笑顔で私に微笑み立っていた・・・。
お見合いの相手が、まさかの同級生・・・その頃の奴の一言のせいで私はトラウマになったんや!!!
誰がアンタなんかと結婚するか!!
絶対に断ったるからな!!
カクヨム、エブリスタにも投稿しています!
表紙はPicrewの「現代和装女子」で作りました☺https://picrew.me/share?cd=uu2X4Fht5t #Picrew
今日も、俺の彼氏がかっこいい。
春音優月
BL
中野良典《なかのよしのり》は、可もなく不可もない、どこにでもいる普通の男子高校生。特技もないし、部活もやってないし、夢中になれるものも特にない。
そんな自分と退屈な日常を変えたくて、良典はカースト上位で学年で一番の美人に告白することを決意する。
しかし、良典は告白する相手を間違えてしまい、これまたカースト上位でクラスの人気者のさわやかイケメンに告白してしまう。
あっさりフラれるかと思いきや、告白をOKされてしまって……。良典も今さら間違えて告白したとは言い出しづらくなり、そのまま付き合うことに。
どうやって別れようか悩んでいた良典だけど、彼氏(?)の圧倒的顔の良さとさわやかさと性格の良さにきゅんとする毎日。男同士だけど、楽しいし幸せだしあいつのこと大好きだし、まあいっか……なちょろくてゆるい感じで付き合っているうちに、どんどん相手のことが大好きになっていく。
間違いから始まった二人のほのぼの平和な胸キュンお付き合いライフ。
2021.07.15〜2021.07.16
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~
トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。
しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。
貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。
虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。
そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる?
エブリスタにも掲載しています。
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺(紗子)
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(10/21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
※4月18日、完結しました。ありがとうございました。
嫌われ公式愛妾役ですが夫だけはただの僕のガチ勢でした
ナイトウ
BL
BL小説大賞にご協力ありがとうございました!!
CP:不器用受ガチ勢伯爵夫攻め、女形役者受け
相手役は第11話から出てきます。
ロストリア帝国の首都セレンで女形の売れっ子役者をしていたルネは、皇帝エルドヴァルの為に公式愛妾を装い王宮に出仕し、王妃マリーズの代わりに貴族の反感を一手に受ける役割を引き受けた。
役目は無事終わり追放されたルネ。所属していた劇団に戻りまた役者業を再開しようとするも公式愛妾になるために偽装結婚したリリック伯爵に阻まれる。
そこで仕方なく、顔もろくに知らない夫と離婚し役者に戻るために彼の屋敷に向かうのだった。
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる