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本編
41 運がいいに決まってる! 今、俺は最高に幸せだぞ!
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――家政夫を辞めて、騎士団に復帰した俺。
定時で騎士団本部を出て、駆け足で自宅へ一直線! 寄り道なんてしない!
徒歩で5分くらいのところにある中庭付き一戸建ての家が、今の俺が住んでいる所だ。凝った造りのエントランスを抜けて、短い廊下の先にある居間に向かう。
「ただいまー!」
シンプルだけどオシャレなソファーに座って本を読んでいたカムロさんが、「おかえりなさい」って、言いながら立ち上がって、俺をぎゅっと抱き締めてくれる。
キュッと抱き締め返してから、紫の瞳を覗き込んで「ちゃんとお昼は食べた? カムロさん」って聞くと、「食べましたよ。サンドイッチがとても綺麗で、見た目通り美味しかったです」なんていう、嬉しい返事が返ってきた。
「ありがとうございます。サンドイッチ、最高に綺麗に出来たと思ってたんですよ! 美味しく食べられたのならよかったです。あ、夕飯、肉と魚のどっちがいいですか」
「魚でお願いします」
「了解です!」
そして、2人でエプロンをして、キッチンへと向かった。
――騎士団に復帰する前に、俺はカムロさんとじっくり話し合った。
カムロさんにとって、一番ベターなのは俺が家政夫のままでいることだけど、それだと俺は騎士を諦めなくちゃならない。でも、騎士に戻ることは譲れない。
離れたくないのは、2人とも同じだ。
朝と夜は一緒に食事をして同じベッドで眠りたいから、宿舎には戻らないってことにした。結婚して自宅から通っている騎士だっているんだから、出来ないことじゃない。でも、お屋敷と騎士団はかなり離れているから、通勤時間が結構掛かるんだよなぁ……。
そんな話になったら、カムロさんが「引越します!」なんて突然言い出した。でもって、金に物を言わせるような行動に出たんだよ! 言い出したその日のうちに、騎士団から超近いところにある家を買い取ってた!
そこからが、すさまじかった。
カムロさんの本気を見た! 魔術を駆使した信じられない超スピードで、買い取った家を魔改装。購入からたった数日で防犯ばっちりで難攻不落の超凄い家になったそこに、2人で住むことになった。
中庭にはお屋敷みたいにテラスがあって、天気のいい休日はイチャイチャしながらゆったりくつろげる。部屋はカムロさんのための書斎や俺の個室、でっかいベッドのある寝室、そして風呂もちゃんと揃っていて、キッチンも調理場ほどじゃないけど十分に広くて収納も充実してる! そして目と鼻の先に騎士団があるという好条件の立地!
魔術師様、このときはすごくいい意味でブチ飛んでた! 最高すぎる!
これなら出勤前に余裕で料理や洗濯がこなせるし、通勤のストレスもほぼゼロだ! ほんと、かなり近いから、時間に余裕があるときは昼に家へ戻って飯を食べてる。騎士団の食堂でみんなとワイワイ食べるのもいいけど、カムロさんの無邪気でニコニコした顔を眺めながら食べる飯が超美味い!
ちなみに、引っ越し諸々にお幾ら掛かりましたか? なんて、恐ろしくて聞けなかった。ガクブル。元のお屋敷はそのままだ。気が向いたらそっちに行ってもいいし、ゆったり過ごせるからって。なんという贅沢……!
――そんなふうにして始まった新しい暮らし。
不思議と、お屋敷に居るときより一緒に過ごす時間が増えた。
カムロさんが俺のマネをして料理をしたがったり、朝なんかも同時に起きてくるようになったし。紅茶を淹れたり、配膳したりして手伝ってくれるぞ。これぞ共同生活! って感じだな。家政夫として雇われていたときとは違う、それこそ本当に家族の関係になれた実感がすごくある!
カムロさんいわく、「ハス君と2人で出来ることは、なんでもしたいです」だってさ。あああ! 可愛いなぁもうほんとに! 思わずギュって抱き締めちゃったよ!
「――魔道具作れるくらい器用なのに、ジャガイモの皮むきは下手って不思議だなぁ」
「うっ。……そ、そのうち上達します」
じりじりとナイフを動かして、ジャガイモの皮むきをしているカムロさんの薬指には、俺が嵌めた指輪がある。魔道具でも何でもない普通の物だけど、カムロさんが外さないでいてくれる指輪。
騎士団に復帰してから暫くして、俺からもきちんと告白したんだよ!
「一生、貴方のために飯を作りたいくらいに愛してます。どうか、俺の伴侶になってください」って! カムロさんの綺麗な指に、純銀の指輪を嵌めながらな!
飯を作りたいって言う辺り、俺らしい告白だったと思う。あはは! すごく緊張したけど、震え声にならずにビシッと言えたぞ!
騎士として稼いだ給料で指輪を買いたかったから、少し遅くなったのが申し訳なかったけど。これぞ! っていう値段のブツを買うってなると、ちょっとすぐには買えなかったんだよ! ペーペーの下っ端騎士の安月給だからね! 仕方ないんだけどな! ちくしょう!
不意打ちで指輪を嵌められたカムロさんは、驚きすぎたのか少しのあいだ呆然としていたけど……「は、はい! ありがとうハス君。とても嬉しいです……!」って、目に涙を溜めて、声を震わせながら俺の告白に応えてくれた。そして、俺をぎゅううう! って抱き締めてくれたぞ!
ちょっと苦しかったけど、幸せな苦しさだった。
――その夜のカムロさんはすんごく、すごかった。体が溶けそうだった。
何がすごかったのかって? 聞くなよ恥ずかしいっ! ケダモノエロ魔術師様は、この頃レベルアップしてきていて俺はもう毎回トロトロのぐっすぐすで、カムロさんじゃなければきっともう駄目な体になってる。
あ、長期休暇が取れたら、実家の方に2人できっちり報告しに行く予定だぞ。新婚旅行も兼ねてな! どうせなら向こうで式も挙げてみようかって話もしてる。どうするかなー。
なんか、初めてカムロさんに朝飯を作ったときのこと、思い出すなぁ……。
『――ハスさんを立派に育てて下さったお父様にも、いつかお会いしたいですね』
『あはは。じゃあ、そのときは俺が実家の店に案内しますよ』
『ぜひ。一緒に行きましょう』
なんて、言ってたんだっけ。
……その何気なくした話が、こんな形でもうすぐ現実になるなんてな。久々の里帰り、すごく楽しみにしてる! お土産たくさん持って行って来るぞおおお!
――おっと! 白身魚のハーブ焼きがイイ感じにコンガリ仕上がったぞ!
オーブンから出して皿に移そう。あつあつ! うん、いい香りだ! うまそう! カムロさんに任せたマッシュポテトも出来たー!
「いい感じにジャガイモ潰せましたね」
「上手く茹でられましたから。ちょっと味見してみてください」
「どれどれ……? ん! ほんとだ! ほくほくして丁度いい柔らかさだ! あ、仕上げにちょっとバター入れてくれませんか。あと、コショウも」
「はい。……このくらい、でしょうか」
「うん、いい感じですよ。そのくらいで大丈夫です」
サラダのドレッシングはっと、俺はセサミオイルの気分だな。カムロさんはソルトレモンかな? あとは作り置きのスープを温めたのを出して……と。よし、ディナーの完成だ!
「あっ! デザートは後ですよ!」
「バレましたか」
「バレますよそりゃあ……。ほら、仕舞ってください。先に飯食ってからですよ」
隙あらば先に食べようとするのは、いかがものかと! ダメですよ! めっ!
「今日も美味しそうにできましたね」
「うん。美味そうにできました! よーし! いただきますか!」
「はい。いただきましょう」
今から晩飯だから、この辺で話は終わっとくぞ! もぐもぐ! 白身魚のハーブ焼き、皮ぱりぱりで白身ふっくら! うまああ! マッシュポテトも最高美味い!
騎士団に復帰した俺、美形魔術師の伴侶になりました。運がいいのか? 悪いのか?
――運がいいに決まってる! 今、俺は最高に幸せだぞ!
THE END?
※エールにしおりにブックマーク有難うございます。うれしいです。ゆるゆる一人称にしたら思いのほか楽しかったです。お気に入りの小説になったので、またそのうちに番外なんかを連載できたらいいな……なんていう願望を残しながら、これにて終幕と致します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
定時で騎士団本部を出て、駆け足で自宅へ一直線! 寄り道なんてしない!
徒歩で5分くらいのところにある中庭付き一戸建ての家が、今の俺が住んでいる所だ。凝った造りのエントランスを抜けて、短い廊下の先にある居間に向かう。
「ただいまー!」
シンプルだけどオシャレなソファーに座って本を読んでいたカムロさんが、「おかえりなさい」って、言いながら立ち上がって、俺をぎゅっと抱き締めてくれる。
キュッと抱き締め返してから、紫の瞳を覗き込んで「ちゃんとお昼は食べた? カムロさん」って聞くと、「食べましたよ。サンドイッチがとても綺麗で、見た目通り美味しかったです」なんていう、嬉しい返事が返ってきた。
「ありがとうございます。サンドイッチ、最高に綺麗に出来たと思ってたんですよ! 美味しく食べられたのならよかったです。あ、夕飯、肉と魚のどっちがいいですか」
「魚でお願いします」
「了解です!」
そして、2人でエプロンをして、キッチンへと向かった。
――騎士団に復帰する前に、俺はカムロさんとじっくり話し合った。
カムロさんにとって、一番ベターなのは俺が家政夫のままでいることだけど、それだと俺は騎士を諦めなくちゃならない。でも、騎士に戻ることは譲れない。
離れたくないのは、2人とも同じだ。
朝と夜は一緒に食事をして同じベッドで眠りたいから、宿舎には戻らないってことにした。結婚して自宅から通っている騎士だっているんだから、出来ないことじゃない。でも、お屋敷と騎士団はかなり離れているから、通勤時間が結構掛かるんだよなぁ……。
そんな話になったら、カムロさんが「引越します!」なんて突然言い出した。でもって、金に物を言わせるような行動に出たんだよ! 言い出したその日のうちに、騎士団から超近いところにある家を買い取ってた!
そこからが、すさまじかった。
カムロさんの本気を見た! 魔術を駆使した信じられない超スピードで、買い取った家を魔改装。購入からたった数日で防犯ばっちりで難攻不落の超凄い家になったそこに、2人で住むことになった。
中庭にはお屋敷みたいにテラスがあって、天気のいい休日はイチャイチャしながらゆったりくつろげる。部屋はカムロさんのための書斎や俺の個室、でっかいベッドのある寝室、そして風呂もちゃんと揃っていて、キッチンも調理場ほどじゃないけど十分に広くて収納も充実してる! そして目と鼻の先に騎士団があるという好条件の立地!
魔術師様、このときはすごくいい意味でブチ飛んでた! 最高すぎる!
これなら出勤前に余裕で料理や洗濯がこなせるし、通勤のストレスもほぼゼロだ! ほんと、かなり近いから、時間に余裕があるときは昼に家へ戻って飯を食べてる。騎士団の食堂でみんなとワイワイ食べるのもいいけど、カムロさんの無邪気でニコニコした顔を眺めながら食べる飯が超美味い!
ちなみに、引っ越し諸々にお幾ら掛かりましたか? なんて、恐ろしくて聞けなかった。ガクブル。元のお屋敷はそのままだ。気が向いたらそっちに行ってもいいし、ゆったり過ごせるからって。なんという贅沢……!
――そんなふうにして始まった新しい暮らし。
不思議と、お屋敷に居るときより一緒に過ごす時間が増えた。
カムロさんが俺のマネをして料理をしたがったり、朝なんかも同時に起きてくるようになったし。紅茶を淹れたり、配膳したりして手伝ってくれるぞ。これぞ共同生活! って感じだな。家政夫として雇われていたときとは違う、それこそ本当に家族の関係になれた実感がすごくある!
カムロさんいわく、「ハス君と2人で出来ることは、なんでもしたいです」だってさ。あああ! 可愛いなぁもうほんとに! 思わずギュって抱き締めちゃったよ!
「――魔道具作れるくらい器用なのに、ジャガイモの皮むきは下手って不思議だなぁ」
「うっ。……そ、そのうち上達します」
じりじりとナイフを動かして、ジャガイモの皮むきをしているカムロさんの薬指には、俺が嵌めた指輪がある。魔道具でも何でもない普通の物だけど、カムロさんが外さないでいてくれる指輪。
騎士団に復帰してから暫くして、俺からもきちんと告白したんだよ!
「一生、貴方のために飯を作りたいくらいに愛してます。どうか、俺の伴侶になってください」って! カムロさんの綺麗な指に、純銀の指輪を嵌めながらな!
飯を作りたいって言う辺り、俺らしい告白だったと思う。あはは! すごく緊張したけど、震え声にならずにビシッと言えたぞ!
騎士として稼いだ給料で指輪を買いたかったから、少し遅くなったのが申し訳なかったけど。これぞ! っていう値段のブツを買うってなると、ちょっとすぐには買えなかったんだよ! ペーペーの下っ端騎士の安月給だからね! 仕方ないんだけどな! ちくしょう!
不意打ちで指輪を嵌められたカムロさんは、驚きすぎたのか少しのあいだ呆然としていたけど……「は、はい! ありがとうハス君。とても嬉しいです……!」って、目に涙を溜めて、声を震わせながら俺の告白に応えてくれた。そして、俺をぎゅううう! って抱き締めてくれたぞ!
ちょっと苦しかったけど、幸せな苦しさだった。
――その夜のカムロさんはすんごく、すごかった。体が溶けそうだった。
何がすごかったのかって? 聞くなよ恥ずかしいっ! ケダモノエロ魔術師様は、この頃レベルアップしてきていて俺はもう毎回トロトロのぐっすぐすで、カムロさんじゃなければきっともう駄目な体になってる。
あ、長期休暇が取れたら、実家の方に2人できっちり報告しに行く予定だぞ。新婚旅行も兼ねてな! どうせなら向こうで式も挙げてみようかって話もしてる。どうするかなー。
なんか、初めてカムロさんに朝飯を作ったときのこと、思い出すなぁ……。
『――ハスさんを立派に育てて下さったお父様にも、いつかお会いしたいですね』
『あはは。じゃあ、そのときは俺が実家の店に案内しますよ』
『ぜひ。一緒に行きましょう』
なんて、言ってたんだっけ。
……その何気なくした話が、こんな形でもうすぐ現実になるなんてな。久々の里帰り、すごく楽しみにしてる! お土産たくさん持って行って来るぞおおお!
――おっと! 白身魚のハーブ焼きがイイ感じにコンガリ仕上がったぞ!
オーブンから出して皿に移そう。あつあつ! うん、いい香りだ! うまそう! カムロさんに任せたマッシュポテトも出来たー!
「いい感じにジャガイモ潰せましたね」
「上手く茹でられましたから。ちょっと味見してみてください」
「どれどれ……? ん! ほんとだ! ほくほくして丁度いい柔らかさだ! あ、仕上げにちょっとバター入れてくれませんか。あと、コショウも」
「はい。……このくらい、でしょうか」
「うん、いい感じですよ。そのくらいで大丈夫です」
サラダのドレッシングはっと、俺はセサミオイルの気分だな。カムロさんはソルトレモンかな? あとは作り置きのスープを温めたのを出して……と。よし、ディナーの完成だ!
「あっ! デザートは後ですよ!」
「バレましたか」
「バレますよそりゃあ……。ほら、仕舞ってください。先に飯食ってからですよ」
隙あらば先に食べようとするのは、いかがものかと! ダメですよ! めっ!
「今日も美味しそうにできましたね」
「うん。美味そうにできました! よーし! いただきますか!」
「はい。いただきましょう」
今から晩飯だから、この辺で話は終わっとくぞ! もぐもぐ! 白身魚のハーブ焼き、皮ぱりぱりで白身ふっくら! うまああ! マッシュポテトも最高美味い!
騎士団に復帰した俺、美形魔術師の伴侶になりました。運がいいのか? 悪いのか?
――運がいいに決まってる! 今、俺は最高に幸せだぞ!
THE END?
※エールにしおりにブックマーク有難うございます。うれしいです。ゆるゆる一人称にしたら思いのほか楽しかったです。お気に入りの小説になったので、またそのうちに番外なんかを連載できたらいいな……なんていう願望を残しながら、これにて終幕と致します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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