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国崩し・東瀬織と悪意の箱のこと

国崩し・東瀬織と悪意の箱のこと42-決戦編-

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-ついに決戦! いま、殴りにいきますわよ~っ!-

 東瀬織は、平尾教授にいくつかの嘘と真を吹き込んでロケット打ち上げの契約に成功した。
 嘘の一つ──平尾教授のラボから研究データが流出したのはウカの仕業だと擦り付けて、ウ計画への怒りを喚起させた。
 真の一つ──そもそも科学の兵器利用を嫌う平尾教授の研究自体が、防衛装備庁からリークされたメタマテリアルの兵器利用データ、電磁反応装甲の反発力による姿勢制御を元にしているという矛盾の指摘で、後ろめたさと罪悪感を植え付ける。
 これらを以てすれば、瀬織が平尾教授を言いなりにして契約を結ばせるなど造作もなかった。
 戦闘ユニットを搭載した貨物ロケットを宇宙に飛ばす──
 それこそが、ウ計画焼却の最終作戦である。

 北海道南部の海岸線近くに、そのロケット発射場はあった。
 大樹航空宇宙実験場──民間に開放された日本唯一の発射場だ。
 将来的には多目的宇宙港として整備するとして建設された場所だが、今はロケット用格納庫がぽつんと一つ、それと三つの小さな管制棟が併設されているだけの寂しい施設だ。
 周囲には牧場と防風林、そして小さな道路が通るだけで、未舗装の砂利道すらある。
 朝も夜も人気はほとんどなく──戦場には、うってつけの場所だった。
 3月下旬──
 ロケット発射場である大樹航空宇宙実験場一帯の大地は白い雪にコーティングされていた。
 敵の襲来が予測される海岸線では、作業用の汎用空繰〈祇園神楽〉たちがスコップや猫車、更にはブルドーザーを使って塹壕を掘っていた。
 勿論、無許可である。
 勝手に陣地構築をさせている。
 だが、役所も警察も何も言ってこない。見て見ぬふりをしろ、と上層部から圧力がかかっているのだ。
 ウ計画は今や政治的に追い詰められ、時の天秤は宮元家に傾いた。
 宮元家の私兵集団がこうして表だった軍事行動をしているのは、政府に対する警告でもある。
 我々に敵と見なされたくなければ、全てが終わるまで黙って見ていろ──と。
 この実験場の格納庫は大型気球の搬入も想定しているため、開口部30メートル、高さ35メートル、奥行き83メートルと極めて大型に作られている。
 ロケット1基を格納してもあまりあるスペースには、武骨な機動兵器が搬入されていた。
 恐竜を模した異形の機体が3機。
 ランフォリンクス型〈カリュウゴウ・火星型〉は羽をたたみ駐機状態。
 ステゴサウルス型〈ケンザン改〉は電源ケーブルで外部電源に繋がれている。
 そして、ティラノサウルス型戦闘機械傀儡──〈ジゾライド改二〉。
 その全身には格納庫の組み立て設備を利用して、重火器が取りつけられていた。
 背部には二基の105㎜ライフル砲塔、メインエンジン周辺にはロケット弾ポッド四基、尾の基部には35mm機関砲二門、腹部には対戦車ミサイルランチャー四基、左腕には四連グレネードランチャーと同軸機銃を備えた防盾システム、右腕にはパイルドライバー内蔵の兵装コンテナ。
 単独で戦車中隊とも渡り合えるフル装備であった。
 更に──
「そのパーツ、マ~ジで使えんだろうなあ~~?」
 機体の足元で作業用ヘルメットを被った大男、左大億三郎が訝しみながら言った。
 頭上4メートルでは、エンジニアの坐光寺が〈ジゾライド改二〉の背中に張り付いて、クレーンで吊り下げられた物体の取りつけ作業を行っていた。
「あ~~ん? だーれにモノ言ってんのかなァ、そこのデカブツくんはぁ! 僕チンのオクトのパーツが使えねーワケないでしょーーーがッ!」
 坐光寺が声を荒げて大声で反論した。
 いま〈ジゾライド改二〉に装着されているパーツは、坐光寺が心血注いだ我が子の一部だ。それを侮られるのは我慢がならないのだった。
「この恐竜くんには幸い、背中に共通規格ハードポイントがあーーるッ! 背ビレの1個を取り外すことになるケド、設計した人は大した先見性だネ! 現行規格ハードポイントは、これが作られたっていう10年前だとアメリカで提唱されたばかりの代物だ! それを実装してる機体だから、オクトオロチの腕をそのままポン付けできるッ!」
 改造パーツとして接合されているのは、坐光寺が開発を担当した試作デルタムーバー〈オクトオロチ〉の両腕だった。
 小美玉分舎からの脱出時に分解して持ち出した機材だが、デルタムーバーとして組み立てても操縦できる人材がいないので、折角なのでパーツだけ利用することになった。
 この改造により〈オクトオロチ〉の人型の腕が、ティラノサウルス型〈ジゾライド改二〉の背中から生える形になる。
 左大は、そのアンバランスな見た目が不満だった。
「それは分かっけどよォ? ティラノの背中にデルタムーバーの腕をつけるっつーのは、なんつーかこう、デザインラインの調和が取れない、美しくないっていうか……」
「わーかってねーな~~ッ! プラモの改造に他社のキット使うのは常ォー識でしょうがァッ! パテだのバキュームフォームだの3Dプリンタだのは敷居が高すぎでしょォッッッ! 切った張ったでそれっぽく見せるのも技術の見せどころッ!」
「ナ・ル・ホ・ドォ~~……確かにそれは一理ある」
「でしょォ~~? これで恐竜スピリット指数10000だよ10000! うひゃひやひゃひゃ!」
 狂人同士が謎の理屈で意気投合し、戦闘機械傀儡の最終調整が進捗した。
 その後には、ブルーシートをかけられた更に巨大な機体があった。
 シートの足元では、整備担当者の西本庄篝と宮元園衛が何かを話していた。
「あのですねぇ~、園衛様。確かに、わたし整備マニュアルに従って直しましたよコレ? でも、ニコイチですよ? 共食い整備ですよ?」
 篝がタブレット端末を片手に、表示した図面をペンで突いた。
 図面の端には〈鹵獲機動兵器WG〉と表示されている。
「左大さんがメチャクチャにブッ壊して墜落した二体分の機体から比較的マトモなパーツを引っこ抜いて、あとは接収部品で補修しました。でも部品の工作精度自体がイマイチでしてぇ……」
「で、動くのか?」
 園衛は単刀直入に聞き返した。
 身長180cm近い長身の園衛が、女子中学生に間違われるほど小柄な篝を見下ろす形なので、自然と圧迫感が生じてしまう。
「うぅ……ほ、保証しかねますぅ……。特にエンジン、ギアボックスが一番怪しいんですよぉ……。作りからして危なっかしいのに、エンジン二個を同期させるんですよ? テストで動いたとしても、それっきり二度と動かないなんてことも……」
「つまり、ぶっつけ本番か」
「はいぃ……。ですから、実戦投入は、ほんっっっ……と! オススメできません」
 エンジニアとして忌憚のない意見だった。
 この鹵獲兵器は篝にとっては全く思い入れのない他所様の機材、しかも戦闘機械傀儡のパチモノ的代物ではあるが、整備した以上は多少なりとも責任感がある。
 自分が整備した機材が無様を晒すのを想像すると、なんだかとてもブルーな気分になる。
 粗悪品のパーツが原因だとしてもだ。
「ふん……なら、最悪の場合は固定砲台だな」
「あのぉ……ほ、本当に使うんですかぁ?」
「こちらとしても手数が足りんのだ。操者も呼んである。それと澪も来れば――」
 意外な名前が、ゴッドストライカー澪の異名を持つ女流プロボウラーにして、かつての配下である神喰澪の名前が園衛の口から出た。
「えっ、澪ちゃんも呼んだんですかっ?」
「留守電には入れといたが来るかは分からん。まったく、あいつ……ボウリングと私の頼みのどっちが大事なんだか……」
「はぁ……。それじゃ、エンジンが動くよう祈りましょうか……」
 篝は溜息を吐いて肩を落とした。
 機体稼働が神頼みというのもエンジニアにとっては屈辱的である。
 だが、わざわざ北海道まで持ち込んだ大型機材、しかも鹵獲品なら塩漬けより使い潰す気なのも当然といえる。
 少し名残惜しく思いながらも、篝は園衛の命令に従うことにした。
 そこからロケットを挟んだ反対側では、異形の物体が脈動していた。
 おおまかには人型をしている。
 だが脚部に対して腕部が異様に長い。体形的にはオランウータンに近いが、腕も脚も胴体もゾウのような太さだ。
 全高約3メートル、本体重量1トン弱。
 それは、分厚い積層式電磁反応装甲と人工筋肉の塊。
 黒い装甲に緑色メタマテリアルが挿し色になった、破壊の権化。
 醜く筋肉太りしたそれは、魔術書に描かれる悪魔の類にも見える。
 この悪魔は我が身の内に人間を取り込み、兵器に変える狂気の産物だった。
 ギチギチと筋肉が音を立て、長大な右腕が上がった。
 右腕の先端の爪が動作チェックで滑らかに動き、速度を上げて俊敏に開閉した。
『はぁ、はぁ、はぁ……グッ……!』
 怪物の体内から外部マイクを通して、南郷十字の呻き声が響いた。
 人工筋肉のロックが解除されて、蒸気が噴出した。
「はぁ、はぁ、あ、あぁぁ……ぬぁぁぁ……っ」
 立ち上る蒸気の中、ぱっくりと開いた怪物の胴体から、装甲服の南郷が這い出ていた。
 南郷は自分の首と両肩に繋がっていた何かのチューブを、乱暴に引き抜いた。
「クッソ! なんだこりゃあ……! こんなモンを……っ! 人間に使わせようってのか……!」
 バイザーの奥で、南郷の右目が赤く明滅していた。目が霞み、失神寸前だった。
 引き抜いたチューブは点滴用カテーテルであり、紫色の薬剤が滴り落ちていた。
「あっれぇ~~? キミでも耐えられないの、コレェ~~?」
 とぼけた声を出すのは、この怪物をペーパープランから完成にまで漕ぎ着けた狂人エンジニア、相沢だった。
 相沢は南郷を見ていない。
 首を傾げて、抜け殻になった狂気の怪物を見上げていた。
「R.N.A.ヘビーアーマー。コレが本来の、設計通りの姿だよ。人体と神経接続して、その反応速度を強引に上げて巨大なパワードスーツの追従性を極限まで上げる!」
「薬まで使ってか!」
 南郷が吼えた。
 バイザーの奥で赤い右目を光らせ、相沢に食ってかかった。
「使う人間のことを考えて作ったのか? 心拍と呼吸が異常に上がって、乗ってるだけで気絶しそうになる!」
「そんなモン考えてるワケないじゃん? 辛い? 苦しい? それは、この至高の兵器に合わせられない脆弱な兵隊の自己責任だよ。出来ない? 無理? それは嘘つきの言葉なんだよね。死ぬ気でやればなんでも出来る! 爆弾抱えて空母だって撃沈できる! ロケットで突き抜けて音速雷撃! フゥー―――最高ォ~~~っっっ!!」
「あんた……俺にそれ言うか?」
 息を切らして、南郷がバイザーの奥で目を細めた。
 人を人と思わない外道に対する、絶対の殺意がこもった目だ。
 殺気の赤目で睨まれて、相沢が人間らしい恐怖を思い出した。
「あーあーあ~~……ごめんね~? ちょーーっと興奮しちゃった。本当にゴメンゴメンゴ。年甲斐もなく舞い上がってたよ。ほら、あれだよ1/60のたっかいプラモデルを何時間もかけて見事に完成させた時のあのハイテンション。夕方に買ってきて飯食うのも忘れて夜中によーやく完成できた時の気持ちと同じで――」
「知らねぇよ! この操縦性の悪さ、なんとかなんねぇのか! このままだと敵をどうこうする前に俺が死ぬ!」
「あーーん……むりっ!」
「~~~ッッッ!」
 相沢が両手で×を描き、南郷が声にならない声で叫んだ。
 二人の漫才めいた言い合いに気づいたのか、背後から左大が近づいてきた。
「よぉ~~っ! 南郷くん! 具合悪そうだな!」
 左大は何かが入った紙袋を抱えている。
 南郷はヘルメットを脱いで、青ざめた顔を晒した。
「病み上がりにこんなモンに乗せられて……死にそうだよ」
「そんな南郷クンにプレゼントだっ!」
 左大が紙袋の中身を、手近な台の上に解放した。
 リンゴ、パイナップル、オレンジ、グァバ、グレープフルーツ、ブルーベリー、キウイ、トマト、カットされたヤマイモ。
 そして……おもむろに置かれた、大型のボウル。
 何を思ったか、左大は大量の果物を両手で掴んで──
「フゥン! 人間ジューサーッッッ!」
 剛腕の筋力で一気に手のひらサイズにまで圧搾。
 濃縮された果汁がドロリっ……とボウルに注がれた。
「へいお待ち! これが恐竜ドリンクだッッッ!」
「は……?」
「草食恐竜たちの活力源ジュースだ! 俺の爺さんも毎日コレ作って飲んでたからジジイになっても筋肉ムキムキだったぜ~? ま、飲めなくなった途端に老けこんで死んじまったが」
 それは単にジュースを作る体力が老衰でなくなっただけでは……?
 そもそも恐竜時代にリンゴだのオレンジだのは存在したのだろうか……?
 南郷はツッコミを口に出す気力もなかった。
 目の前には、なんとも形容しがたい色をした恐竜ジュースなる液体がボウルいっぱいに……。
「ううう……」
 流れ的にこれを飲まなくてはならないのか。
 社交性とか人間関係とか色々なものに縛られて逃げ難くなった南郷の背後、格納庫の片隅から声がした。
『オイシイヨ、それ……』
 しわがれた老人の声──。
 振り向くと、一体の人形〈祇園神楽〉がいた。妙な漫画を読んでいる。
 謎ドリンクを勧める人形については、すかさず左大が説明をした。
「ああ、アレは俺の爺さんの魂が入った空繰でな~~」
『恐竜ドリンク、ウマウマ……』
「仕事終わるまで成仏されちゃ困るから、変なタイトルのラノベ読ませてたんだけどよ~~? そのラノベ打ち切られてたから──」
『コミック版……独自展開、オモシロイ』
「打ち切り後も人気出たから勝手に続けてるっつーコミック版を読ませてんだよ~~!」
 またしても、わけの分からない人間関係が展開されている。
 南郷が恐竜ドリンクを飲むか飲まざるか苦悩していると、今度は園衛が騒ぎに気づいてやってきた。
「むっ、その汁は……」
 園衛は恐竜ドリンクを見て顔をしかめた。
 色々と思う所があるらしい。
 そして南郷の窮状を察したのか、ポケットから二通の封筒を取り出した。
「南郷くん、キミ宛てだ。今朝、ここの郵便受けに入っていた」
「なんですか、それ」
「知らん。片方は差出名も消印もある。もう片方は何もない。中身に金属や爆発物の反応はなかったが」
 そこまでして開封しないのは人としての礼といえよう。
 どんなに親しい仲とて他人の手紙の中身を検閲する権利はないと園衛は考えている。
 南郷は封筒を受け取ると、念のために中身を揺らしてから、片方を開けた。
 差出人は〈Eden〉と記されている。
 〈ハロー、サザンクロス。アナクロな方法でスマナイ。アフターサービスとして最後に情報を一つ提供しよう。蓬葉重工と防衛装備庁のラボで、妙な兵器を組み上げたらしい。日本の兵器体系にはない代物だ。ぶっこ抜いたデータと画像を添えるので、後はそっちで判断してくれ。それでは、縁があったらまた会おう〉
 前に雇った仮面の憑かせ屋からの手紙だった。ワープロ打ちの日本語なので、あの妙な口調と大声までは再現されていない。
 同封されていた画像はロケットのブースターのように見えるが、砲口らしきものが複数確認できた。
 断片的な設計データらしき書類には〈Plasma‐Booster〉と記載されている。
「フン……イヤな報せだ」
 南郷は、また厄介事が増えたのを確信した。
 冷めた表情でもう一つの封筒を開く。
 南郷の経験上、こういう時はロクなことは起きない──
「ン?」
 はずだった。
 差出人不明の手紙には、丸っこい手書きの文字で二行の短文が綴られていた。
 〈ここまで付き合った手前、タダ働き覚悟で仕事します。できたら後で報酬の交渉したいです〉
 〈このシゴトおわったら……ふたりだけでお話たいです! おねがいします!〉
 それぞれ筆跡の異なる文章だった。
 後者の文は前者に比べて、やや拙い印象を受ける。
 この二つの短文が誰によって書かれて、どんな意味盛っているのかくらい分かる。南郷は察しの良い人間だ。
「ああ……面倒臭いねえ……」
 溜息混じりに、肩を落とす。
 重い。
 見えない重圧、期待、責任が重力になっている。
 南郷はいま──怪文書と、謎の汁と、一方的な因縁と、人間関係に絡め取られている。
 一人で戦ってきた頃にはあり得なかった束縛だ。
 こういう物事の処理の優先順位を考えるのは、とてもとても面倒臭いのだ……。
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