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国崩し・東瀬織と悪意の箱のこと
国崩し・東瀬織と悪意の箱のこと14
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世の中、事故なんて珍しいことではありません。
今こうしている内にも交通事故は何十件も起きているし、足を滑らせて転倒したり、山登りで滑落するのも良くある事故です。
何かしら政治的問題を抱えていた官僚や議員が階段を転げ落ちるのも当然“事故”なわけですし、負傷した姿で記者会見をやらされるのも特に深い意味などありません。
尤も、わたくし東瀬織が稼働していた頃……奈良に都があった時代では、そんな回りくどい事故などは起きませんでしたねえ。
貴族の殿方が「こいつ邪魔だなァ……」と思った翌日には、政敵の方の首は胴体から離れてぴょーんと宙に舞っておりました。
平安の頃になると貴族の皆さまも大分落ち着いてきて、ムカつく政敵は宮中で物理的にボコボコにして大恥をかかせて引退させるか、僻地に流して憤死に追い込む程度に穏やかになりましたねえ。
というわけで、今世には実に穏やかな事故が良く起きるわけです。
「ふぅん、災難ですわねぇ」
今日の新聞にも事故の記事が大きく書き出されておりますわ。
〈江田島まさよし議員、地元で交通事故!〉
そして
〈江田島議員の事務所に爆発物投函!〉
といった記事が続き、江田島という方にはまっこと同情を禁じえません。
「ほほほ……」
思わず、笑いがこぼれるほど。
今日も今日とて枯葉だらけの冬の庭園で、わたくしは悪巧みをしております。
この山間部は携帯電話の電波も微妙に届いたり届かなかったりするのですが、たまに電波がギリギリ繋がる時はすまほを操作したりもします。
どこかの誰かさんから貰った、誰かさん名義のすまほを使って――
「ぽちぽち♪ ぽちっとな~~♪ ですわ♪」
今日も、ちょっとした占いを書き込みました。
と、背後に人の気配がしますわね。
「災難なのはこっちですわ……」
アズハさんが、憔悴の面持ちで立っております。
この方、忍者なのでわたくしでも接近するまで気配を感じ取れません。
「ああ、来ていたのですか。お疲れ様です」
「頼まれた仕事はやりましたよ? それとは別にえらいことしてくれはったようですが……!」
アズハさんの口調に苛立ちが見られますね。
何に怒っているかは大体分かります。
「江田島先生に爆・弾♪ 送ったことぉ……怒ってますかぁ~~?」
あんまりにも愉快なもので、首を傾げてクスクス笑っていると
「~~~っっ!」
ああ、アズハさんったらはしたない。歯軋りが口の外にまで聞こえていますわよ。
「うふふふふ……アズハさんとしては、わたくしの秘密主義よりも事態をどんどん大きくさせていく方針に不信感を抱いている……といったところでしょうか?」
「ええ……まあ、そうですけど……!」
「ほほほほ……甘い。黒蜜たっぷりの葛餅のように甘いですわぁ……!」
ああ、マジで笑えますわね。
肩で笑いながら、わたくしはぬるりと首を傾けました。
「アズハさん、あなた平和ボケしてますわね」
「なっ……?」
「わたくし達の目的は、長年に渡る国家的陰謀の完全破壊でございます。それはこの国の支配体制の転覆、崩壊、刷新に等しき行い。本来なら脅迫などでは済みませんのよ」
今日の新聞の爆発物云々の記事には、爆弾には欠陥があって不発と記されております。
この爆弾、わたくしが以前に路上生活者の知らないお爺さんに頼んで作ってもらったものです。
こんなこともあろうかと。
初対面のお爺さんは若い頃は過激な活動家だったので、わたくしが頼んだら快く欠陥品の爆弾を作ってくれました。
実際に爆破するのではなく、あくまで脅しをかける手段、もしくは「我々は悪辣なる資本家集団の体制側と今も戦い続けている!」と支援者に示すための狂言芝居……今風にいえば“ぷろれす”用の機材でございます。
ついでに、とっくの昔に消滅した反政府過激派組織の名前を使って犯行声明も作っていただきました。
東亜反帝国武力解放戦線ナントカとかいう名前でしたかねえ……?
まあ、どうでも良いんですけど。
「これは江田島先生に対する揺さぶり。更なる不信感の植え付けでございます。昨日の今日で事務所に爆弾を送られたら――誰の仕業と思いますか?」
「そらまあ……自分を暗殺しようとした……」
「そう。真っ先に政府を疑います。しかし当の政府上層部はそんなこと知ったことではありませんから、国会が始まったら身内の閣僚先生がたは『よう江田島くん! 災難だったな!』と気さくに、笑顔で話してかけてくるでしょうねえ~? 江田島先生は、どんな気持ちになるでしょうかあ~?」
「か、閣僚先生がちゃんと説明するっちゅう可能性は……?」
「放蕩貴族さながらの世襲議員様に、そんな危機管理能力と現状認識力があると思いますか? 江田島先生が既にこちら側だということも、省庁に入り込んだ間者から議員先生方の行動予定が筒抜けだということも、微塵も想像していませんわよ♪ うふふふふふふ」
わたくしは、久しぶりに心の底から笑っておりました。
やっぱり正義の味方ごっこよりも、こういうのが性に合っているんでしょうね。
人の絆を、心を、国を、めちゃくちゃに掻き回して壊してさしあげるのが……!
と、誠の戦のなんたるかを知らない忍者の小娘がドン引きしているので、脅かすのはこのくらいにしてあげましょう。
「ま、規模は大きくしても市井に死人は出さないこと、内乱にまで発展させないことが絶対条件ですので。その点は安心してくださいまし」
「さ、さよですか……」
アズハさんは首を引っ込めて、金色に染めた髪を弄って気を紛らわせています。
何か言いたげな様子なので、こちらから助け舟を出してあげましょう。
「それで、何か御用ですか?」
「あっ、はい。実はですねぇ、その燐からの相談なんですが……」
「はあ、燐さんの? どうしてアズハさんが?」
「なんか、話にくいとか何とか言ってまして……」
分かるようで分からない話ですが、年頃の女の子には良くあることです。
「して、どんな相談で?」
「はい。なんか、南郷さんが隠れ家でトラブってるとかでぇ……」
アズハさんも肝心な所は聞かされていない、なんとも要領を得ないフワッとした相談でございました。
しかし話の裏を解読することは不可能ではありません。
「ふぅん……つまり、南郷さんと右大鏡花さんとの関係がなんとなく不穏だと?」
「たぶん……そんな感じかと」
それは恐らく……単なる不仲とか、男女の色っぽい関係とかの話ではないのでしょう。
何かドロっとした気配――いや妖気を感じます。
人と人の口と耳を介して薄まって、尚も空間に滲み出る紫色の闇を。
言霊とは、そういうものでございますから……。
「ふぅん……」
わたくしは唇を軽くなぞって、少し考えて、一応の回答を用意いたしました。
「今はまだ……大丈夫だと思いますわよ?」
「なしてですか?」
「南郷さんが本当に身の危険を感じているなら、とっくに鏡花さんは殴り殺されているでしょうから」
「なっ……」
「アズハさん、世の中には人の話を聞かない人間がいるのです。敵と認識した相手がどんな言い訳、交渉、取引を持ちかけても『知らん』と切り捨て、問答無用で殺しに来る最悪の人間……。昼どらの空気をばいおれんすに破壊しに来る厄介者。南郷さんは、そういう類の人間ですわ」
嗚呼、思い出すだけで頭痛がいたします……。
飛鳥の京(みやこ)、平安の京、隼人の巣窟などなど、過去に色々な場所で破壊されかけた厭な記憶が湧きあがってきます。
甘い言葉で良い感じに人間どもを惑わせていたのに、空気を読まない野蛮人どもは、いつもわたくしの頭を棍棒や拳骨やらで粉砕しようと……
ずきずきと偏頭痛がしてきましたので、思い返すのはもう止めにしましょう。
「それに……南郷さんって、お優しい方ですからねぇ……」
「はぃ? そらまぁ、優しいっちゃ優しいですけど……?」
アズハさんも心当たりはあるようですが、南郷さんを貶していたわたくしが急に評価を転向させたのが不可解なようです。
「なんと言いますか……南郷さんって、目の前で苦しんだり、虐待されてる子供がいてもムスーーっとした顔で遠巻きに眺めてるだけなんですが、子供が一度でも『たすけて』と目で訴えかけてきたら、やっぱりムス――っとした顔で虐待してる親をボコボコに殴って引き回したり、苦しみの原因を物理的に破壊してから、児童相談所と警察に電話して、溜息つきながらどこかに歩み去る……そういう人だと思うんですよね~」
「うーん……言われてみればそんな気も……」
「ですから、鏡花さんとのイザコザも……南郷さんなりに解決すると思いますよ?」
なんとも投げやりな対応に見えますが、嘘は言っていませんし手抜きもしておりません。
わたくし、人を見る目には自信がありますので……。
今こうしている内にも交通事故は何十件も起きているし、足を滑らせて転倒したり、山登りで滑落するのも良くある事故です。
何かしら政治的問題を抱えていた官僚や議員が階段を転げ落ちるのも当然“事故”なわけですし、負傷した姿で記者会見をやらされるのも特に深い意味などありません。
尤も、わたくし東瀬織が稼働していた頃……奈良に都があった時代では、そんな回りくどい事故などは起きませんでしたねえ。
貴族の殿方が「こいつ邪魔だなァ……」と思った翌日には、政敵の方の首は胴体から離れてぴょーんと宙に舞っておりました。
平安の頃になると貴族の皆さまも大分落ち着いてきて、ムカつく政敵は宮中で物理的にボコボコにして大恥をかかせて引退させるか、僻地に流して憤死に追い込む程度に穏やかになりましたねえ。
というわけで、今世には実に穏やかな事故が良く起きるわけです。
「ふぅん、災難ですわねぇ」
今日の新聞にも事故の記事が大きく書き出されておりますわ。
〈江田島まさよし議員、地元で交通事故!〉
そして
〈江田島議員の事務所に爆発物投函!〉
といった記事が続き、江田島という方にはまっこと同情を禁じえません。
「ほほほ……」
思わず、笑いがこぼれるほど。
今日も今日とて枯葉だらけの冬の庭園で、わたくしは悪巧みをしております。
この山間部は携帯電話の電波も微妙に届いたり届かなかったりするのですが、たまに電波がギリギリ繋がる時はすまほを操作したりもします。
どこかの誰かさんから貰った、誰かさん名義のすまほを使って――
「ぽちぽち♪ ぽちっとな~~♪ ですわ♪」
今日も、ちょっとした占いを書き込みました。
と、背後に人の気配がしますわね。
「災難なのはこっちですわ……」
アズハさんが、憔悴の面持ちで立っております。
この方、忍者なのでわたくしでも接近するまで気配を感じ取れません。
「ああ、来ていたのですか。お疲れ様です」
「頼まれた仕事はやりましたよ? それとは別にえらいことしてくれはったようですが……!」
アズハさんの口調に苛立ちが見られますね。
何に怒っているかは大体分かります。
「江田島先生に爆・弾♪ 送ったことぉ……怒ってますかぁ~~?」
あんまりにも愉快なもので、首を傾げてクスクス笑っていると
「~~~っっ!」
ああ、アズハさんったらはしたない。歯軋りが口の外にまで聞こえていますわよ。
「うふふふふ……アズハさんとしては、わたくしの秘密主義よりも事態をどんどん大きくさせていく方針に不信感を抱いている……といったところでしょうか?」
「ええ……まあ、そうですけど……!」
「ほほほほ……甘い。黒蜜たっぷりの葛餅のように甘いですわぁ……!」
ああ、マジで笑えますわね。
肩で笑いながら、わたくしはぬるりと首を傾けました。
「アズハさん、あなた平和ボケしてますわね」
「なっ……?」
「わたくし達の目的は、長年に渡る国家的陰謀の完全破壊でございます。それはこの国の支配体制の転覆、崩壊、刷新に等しき行い。本来なら脅迫などでは済みませんのよ」
今日の新聞の爆発物云々の記事には、爆弾には欠陥があって不発と記されております。
この爆弾、わたくしが以前に路上生活者の知らないお爺さんに頼んで作ってもらったものです。
こんなこともあろうかと。
初対面のお爺さんは若い頃は過激な活動家だったので、わたくしが頼んだら快く欠陥品の爆弾を作ってくれました。
実際に爆破するのではなく、あくまで脅しをかける手段、もしくは「我々は悪辣なる資本家集団の体制側と今も戦い続けている!」と支援者に示すための狂言芝居……今風にいえば“ぷろれす”用の機材でございます。
ついでに、とっくの昔に消滅した反政府過激派組織の名前を使って犯行声明も作っていただきました。
東亜反帝国武力解放戦線ナントカとかいう名前でしたかねえ……?
まあ、どうでも良いんですけど。
「これは江田島先生に対する揺さぶり。更なる不信感の植え付けでございます。昨日の今日で事務所に爆弾を送られたら――誰の仕業と思いますか?」
「そらまあ……自分を暗殺しようとした……」
「そう。真っ先に政府を疑います。しかし当の政府上層部はそんなこと知ったことではありませんから、国会が始まったら身内の閣僚先生がたは『よう江田島くん! 災難だったな!』と気さくに、笑顔で話してかけてくるでしょうねえ~? 江田島先生は、どんな気持ちになるでしょうかあ~?」
「か、閣僚先生がちゃんと説明するっちゅう可能性は……?」
「放蕩貴族さながらの世襲議員様に、そんな危機管理能力と現状認識力があると思いますか? 江田島先生が既にこちら側だということも、省庁に入り込んだ間者から議員先生方の行動予定が筒抜けだということも、微塵も想像していませんわよ♪ うふふふふふふ」
わたくしは、久しぶりに心の底から笑っておりました。
やっぱり正義の味方ごっこよりも、こういうのが性に合っているんでしょうね。
人の絆を、心を、国を、めちゃくちゃに掻き回して壊してさしあげるのが……!
と、誠の戦のなんたるかを知らない忍者の小娘がドン引きしているので、脅かすのはこのくらいにしてあげましょう。
「ま、規模は大きくしても市井に死人は出さないこと、内乱にまで発展させないことが絶対条件ですので。その点は安心してくださいまし」
「さ、さよですか……」
アズハさんは首を引っ込めて、金色に染めた髪を弄って気を紛らわせています。
何か言いたげな様子なので、こちらから助け舟を出してあげましょう。
「それで、何か御用ですか?」
「あっ、はい。実はですねぇ、その燐からの相談なんですが……」
「はあ、燐さんの? どうしてアズハさんが?」
「なんか、話にくいとか何とか言ってまして……」
分かるようで分からない話ですが、年頃の女の子には良くあることです。
「して、どんな相談で?」
「はい。なんか、南郷さんが隠れ家でトラブってるとかでぇ……」
アズハさんも肝心な所は聞かされていない、なんとも要領を得ないフワッとした相談でございました。
しかし話の裏を解読することは不可能ではありません。
「ふぅん……つまり、南郷さんと右大鏡花さんとの関係がなんとなく不穏だと?」
「たぶん……そんな感じかと」
それは恐らく……単なる不仲とか、男女の色っぽい関係とかの話ではないのでしょう。
何かドロっとした気配――いや妖気を感じます。
人と人の口と耳を介して薄まって、尚も空間に滲み出る紫色の闇を。
言霊とは、そういうものでございますから……。
「ふぅん……」
わたくしは唇を軽くなぞって、少し考えて、一応の回答を用意いたしました。
「今はまだ……大丈夫だと思いますわよ?」
「なしてですか?」
「南郷さんが本当に身の危険を感じているなら、とっくに鏡花さんは殴り殺されているでしょうから」
「なっ……」
「アズハさん、世の中には人の話を聞かない人間がいるのです。敵と認識した相手がどんな言い訳、交渉、取引を持ちかけても『知らん』と切り捨て、問答無用で殺しに来る最悪の人間……。昼どらの空気をばいおれんすに破壊しに来る厄介者。南郷さんは、そういう類の人間ですわ」
嗚呼、思い出すだけで頭痛がいたします……。
飛鳥の京(みやこ)、平安の京、隼人の巣窟などなど、過去に色々な場所で破壊されかけた厭な記憶が湧きあがってきます。
甘い言葉で良い感じに人間どもを惑わせていたのに、空気を読まない野蛮人どもは、いつもわたくしの頭を棍棒や拳骨やらで粉砕しようと……
ずきずきと偏頭痛がしてきましたので、思い返すのはもう止めにしましょう。
「それに……南郷さんって、お優しい方ですからねぇ……」
「はぃ? そらまぁ、優しいっちゃ優しいですけど……?」
アズハさんも心当たりはあるようですが、南郷さんを貶していたわたくしが急に評価を転向させたのが不可解なようです。
「なんと言いますか……南郷さんって、目の前で苦しんだり、虐待されてる子供がいてもムスーーっとした顔で遠巻きに眺めてるだけなんですが、子供が一度でも『たすけて』と目で訴えかけてきたら、やっぱりムス――っとした顔で虐待してる親をボコボコに殴って引き回したり、苦しみの原因を物理的に破壊してから、児童相談所と警察に電話して、溜息つきながらどこかに歩み去る……そういう人だと思うんですよね~」
「うーん……言われてみればそんな気も……」
「ですから、鏡花さんとのイザコザも……南郷さんなりに解決すると思いますよ?」
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