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第四話
ヒト・カタ・ヒト・ヒラのこと25
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神奈川県、某所。
太平洋を臨むシーズンオフの海浜公園に、一人の男が佇んでいた。
軍用コートを羽織、目深にフードを被った巨漢。
十分に不審者の風体であるが、人目はないので問題はない。
男の名は、コキュートス。
人としての名前を、全てを捨てたサイボーグである。
コキュートスは、人を待っている。
冬の気温を感じないマシンアームがコートのポケットから、ビニールパッケージ入りの流動食を取り出した。見た目的にはドラッグストアで売っているゼリー飲料と同じだ。
パッケージを開けて、口に運んだ。
申し訳程度の味はついているらしいが、コキュートスに味覚はないので何も感じない。
どろりとした食感が、僅かに残った消化器官を下っていくのを感じるだけだった。
スナック感覚で食べているのではない。必要な栄養補充の時間がきたから、事務的に行為を済ませただけだ。
食べる行為を娯楽に出来るような体ではないし、楽しもうとも思わない。
流動食とは反対側のポケットで、スマホがコール音を鳴らした。
空いているマシンアームを突っ込んで、すぐに電話に出てやった。
『シャローム……』
『ヘブライ語は止めろ。分からないから……日本語で話せ』
電話の相手は、菰池だった。
この国に来てからは一応、同僚に当たる役人だ。
『ああ、スマナイ。日本語は難しくてネ』
『それより……どこにいる。なぜ、勝手な行動をする……!』
菰池は苛立っていた。
苛立ちの理由はまあ、分かる。
彼のエリート意識を傷つける出来事があったからだ。もう一週間以上経つというのに、彼の安っぽいプライドは依然として傷を引き摺っているらしい。
それがなんとも滑稽で、コキュートスは震えるように笑った。
『ファファファファ……ユニークな物言いダ。ワタシは自由を保障されている。ワタシはワタシの目的のためにこの国に来た。少なくともキミにワタシの行動を制限する権利はないヨ、コモイケ。キミのボディガードの仕事はもう終わっている』
『なら、お前の目的を果たせ! 早く!』
『フーーム? 妙に急かすネ? 私情が入っているな、コモイケ?』
コキュートスはおどけて、首を傾げた。
電話の向こうの小役人が、あまりにも小人物すぎて、小馬鹿にせずにはいられなかった。
『ナンゴーを……サザンクロスをいつ殺すかナンテ――キミにとやかく言われるコトじゃないネェ、コモイケェ?』
『奴は国家にとって危険人物だ! 殺人鬼だ! 私を殺そうとしたんだ! 場所もわきまえずに!』
『フーーーム、実にユニークな物言いダ。サツジンキだって? イマサラ、それを言うのカイ? 彼がこれまで一体、何匹の改造人間を殺してきたと? キミ一人殺すのくらい、造作もないことだ。生き残ったのはラッキーと思いたまえヨ』
『だ、だから――』
菰池の言葉が詰まった。
自分の目的を職権を利用して果たそうとするのは、古今東西小役人の悪癖である。
実に、くだらない男だ。
『コモイケェ……キミはあの時、彼に殺されそうになって暴力はいけない、と言ったネ? なのに今度は暴力を以てリベンジしようとしている……。おかしくないかネ?』
『わ、私にはそういう権利が――』
『ファファファファ……どういうプリヴィレッジかね? 借り物の権力をふりかざしていたのに、反撃されて負けそうになったら被害者面かネ? ファファファファ……いいねぇ。ワタシは人間のそういう生き汚い面が大好きだ。被害者は加害者に何をやってもイイ――というのは、ワタシの祖国も証明しているからネェ~~?』
コキュートスの言葉に圧されたのか、菰池からの返事はなくなった。
そろそろ、このくだらない通話も終わりにしようと決めた。
『一つ言っておくがネ、コモイケェェェェ。キミはワタシの上官ではない。ワタシに命じる権利があるのは、あの可愛らしい機械の女神だけダ』
『うぅぅぅぅ……』
『そんなにサザンクロスを殺したいのなら、ポケットマネーで殺し屋でも雇いたまえヨ』
マシンアームの爪が、通話終了のアイコンをタップしていた。
くだらない男とのくだらない会話より、海を眺めていた方がマシだ。
戦闘に必要なので、コキュートスには嗅覚は残されている。磯の匂いは感じられる。
生活排水とプランクトンの死骸と塩分の混ざり合った生々しい香りに浸ること、約5分。
頭の隅で神経が外部からの信号を受信して、ビクリと震えた。
(南郷さん、来ましたよ)
愛しき女神の天啓が脳内に響く。
砂を踏む足音にコキュートスが振り向くと、待ちわびた相手がいた。
「来てやったぞ」
厚手のコートをまとった男、南郷十字が立っていた。
コートは防寒用途ではなく、コキュートスと同じだと判断できた。つまり偽装用。コートの下には装甲服を着ているのだろう。
手紙には話をしたい、としか書かなかったが戦闘を警戒するのは当然のことだ。
『来てくれて嬉しいヨ、サザンクロス。お連れの人は――』
「見届け人。傍観者だ」
コキュートスが周囲に目を向けるまでもなく、頭の中で声がした。
(防風林の中。ロボットと女の子がいます)
ちらりと、フードの奥の目が防風林を伺った。
僅かなレンズの反射を確認して、コキュートスは納得した。
『フーーム、了解した。何があってもワタシからは手を出さないと、約束しよう』
「お前の話なんて信用しない」
『その気があったら、最初から攻撃しているヨ。その点を踏まえて、今日のところは信用してほしいネ』
南郷は、サザンクロスは、改造人間への敵意の塊のような男だ。
だが憎悪に狂っているわけではない。状況判断に長けているから、今日まで幾千もの死闘に勝利してきた男だ。
「分かった……。今日だけはお前を信用してやる」
冷たく、殺意を秘めた声と視線で、期待通りの反応をしてくれた。
コキュートスは、たまらなく嬉しかった。
『ト・ダァー……!』
思わず祖国の言葉で、感謝を意を示すほどに。
今日という日に、この男と巡りあわせてくれた機械の女神に、心の底から感謝していた。
『サザンクロス……。話をしようじゃないか』
「話し合いでもする気か?」
『そゥ、話し合いたい。殺し合う前に、存分にお互いのことを話し合って、分かり合いたいンだ。ワタシとキミとは……同じモノなんだからネ』
「はぁ……?」
不愉快に歪む南郷の目を、コキュートスの白く光る目が見つめ返す。
愛おしく、狂おしく、万感の一方的シンパシーをこめて!
『サザンクロス……キミはワタシと同じ、人間兵器じゃないかァ……!』
人間を辞めたサイボーグの人工声帯が、歓喜の絶頂に震えた。
太平洋を臨むシーズンオフの海浜公園に、一人の男が佇んでいた。
軍用コートを羽織、目深にフードを被った巨漢。
十分に不審者の風体であるが、人目はないので問題はない。
男の名は、コキュートス。
人としての名前を、全てを捨てたサイボーグである。
コキュートスは、人を待っている。
冬の気温を感じないマシンアームがコートのポケットから、ビニールパッケージ入りの流動食を取り出した。見た目的にはドラッグストアで売っているゼリー飲料と同じだ。
パッケージを開けて、口に運んだ。
申し訳程度の味はついているらしいが、コキュートスに味覚はないので何も感じない。
どろりとした食感が、僅かに残った消化器官を下っていくのを感じるだけだった。
スナック感覚で食べているのではない。必要な栄養補充の時間がきたから、事務的に行為を済ませただけだ。
食べる行為を娯楽に出来るような体ではないし、楽しもうとも思わない。
流動食とは反対側のポケットで、スマホがコール音を鳴らした。
空いているマシンアームを突っ込んで、すぐに電話に出てやった。
『シャローム……』
『ヘブライ語は止めろ。分からないから……日本語で話せ』
電話の相手は、菰池だった。
この国に来てからは一応、同僚に当たる役人だ。
『ああ、スマナイ。日本語は難しくてネ』
『それより……どこにいる。なぜ、勝手な行動をする……!』
菰池は苛立っていた。
苛立ちの理由はまあ、分かる。
彼のエリート意識を傷つける出来事があったからだ。もう一週間以上経つというのに、彼の安っぽいプライドは依然として傷を引き摺っているらしい。
それがなんとも滑稽で、コキュートスは震えるように笑った。
『ファファファファ……ユニークな物言いダ。ワタシは自由を保障されている。ワタシはワタシの目的のためにこの国に来た。少なくともキミにワタシの行動を制限する権利はないヨ、コモイケ。キミのボディガードの仕事はもう終わっている』
『なら、お前の目的を果たせ! 早く!』
『フーーム? 妙に急かすネ? 私情が入っているな、コモイケ?』
コキュートスはおどけて、首を傾げた。
電話の向こうの小役人が、あまりにも小人物すぎて、小馬鹿にせずにはいられなかった。
『ナンゴーを……サザンクロスをいつ殺すかナンテ――キミにとやかく言われるコトじゃないネェ、コモイケェ?』
『奴は国家にとって危険人物だ! 殺人鬼だ! 私を殺そうとしたんだ! 場所もわきまえずに!』
『フーーーム、実にユニークな物言いダ。サツジンキだって? イマサラ、それを言うのカイ? 彼がこれまで一体、何匹の改造人間を殺してきたと? キミ一人殺すのくらい、造作もないことだ。生き残ったのはラッキーと思いたまえヨ』
『だ、だから――』
菰池の言葉が詰まった。
自分の目的を職権を利用して果たそうとするのは、古今東西小役人の悪癖である。
実に、くだらない男だ。
『コモイケェ……キミはあの時、彼に殺されそうになって暴力はいけない、と言ったネ? なのに今度は暴力を以てリベンジしようとしている……。おかしくないかネ?』
『わ、私にはそういう権利が――』
『ファファファファ……どういうプリヴィレッジかね? 借り物の権力をふりかざしていたのに、反撃されて負けそうになったら被害者面かネ? ファファファファ……いいねぇ。ワタシは人間のそういう生き汚い面が大好きだ。被害者は加害者に何をやってもイイ――というのは、ワタシの祖国も証明しているからネェ~~?』
コキュートスの言葉に圧されたのか、菰池からの返事はなくなった。
そろそろ、このくだらない通話も終わりにしようと決めた。
『一つ言っておくがネ、コモイケェェェェ。キミはワタシの上官ではない。ワタシに命じる権利があるのは、あの可愛らしい機械の女神だけダ』
『うぅぅぅぅ……』
『そんなにサザンクロスを殺したいのなら、ポケットマネーで殺し屋でも雇いたまえヨ』
マシンアームの爪が、通話終了のアイコンをタップしていた。
くだらない男とのくだらない会話より、海を眺めていた方がマシだ。
戦闘に必要なので、コキュートスには嗅覚は残されている。磯の匂いは感じられる。
生活排水とプランクトンの死骸と塩分の混ざり合った生々しい香りに浸ること、約5分。
頭の隅で神経が外部からの信号を受信して、ビクリと震えた。
(南郷さん、来ましたよ)
愛しき女神の天啓が脳内に響く。
砂を踏む足音にコキュートスが振り向くと、待ちわびた相手がいた。
「来てやったぞ」
厚手のコートをまとった男、南郷十字が立っていた。
コートは防寒用途ではなく、コキュートスと同じだと判断できた。つまり偽装用。コートの下には装甲服を着ているのだろう。
手紙には話をしたい、としか書かなかったが戦闘を警戒するのは当然のことだ。
『来てくれて嬉しいヨ、サザンクロス。お連れの人は――』
「見届け人。傍観者だ」
コキュートスが周囲に目を向けるまでもなく、頭の中で声がした。
(防風林の中。ロボットと女の子がいます)
ちらりと、フードの奥の目が防風林を伺った。
僅かなレンズの反射を確認して、コキュートスは納得した。
『フーーム、了解した。何があってもワタシからは手を出さないと、約束しよう』
「お前の話なんて信用しない」
『その気があったら、最初から攻撃しているヨ。その点を踏まえて、今日のところは信用してほしいネ』
南郷は、サザンクロスは、改造人間への敵意の塊のような男だ。
だが憎悪に狂っているわけではない。状況判断に長けているから、今日まで幾千もの死闘に勝利してきた男だ。
「分かった……。今日だけはお前を信用してやる」
冷たく、殺意を秘めた声と視線で、期待通りの反応をしてくれた。
コキュートスは、たまらなく嬉しかった。
『ト・ダァー……!』
思わず祖国の言葉で、感謝を意を示すほどに。
今日という日に、この男と巡りあわせてくれた機械の女神に、心の底から感謝していた。
『サザンクロス……。話をしようじゃないか』
「話し合いでもする気か?」
『そゥ、話し合いたい。殺し合う前に、存分にお互いのことを話し合って、分かり合いたいンだ。ワタシとキミとは……同じモノなんだからネ』
「はぁ……?」
不愉快に歪む南郷の目を、コキュートスの白く光る目が見つめ返す。
愛おしく、狂おしく、万感の一方的シンパシーをこめて!
『サザンクロス……キミはワタシと同じ、人間兵器じゃないかァ……!』
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