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第二話

竜血の乙女、暴君を穿つのこと16

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 最初に異変に気付いたのは、隣接する大杉製作所の工場に詰める警備員だった。
 いつも通りに工場内を巡回している途中で爆発音にすくみ、その直後の咆哮で腰を抜かした。
「なっ……なんだぁっ……」
 ビリビリと窓ガラスが震える。
 恐々と外を覗くと、すぐ近くの道路上で火の手が上がっていた。
 二台の大型トレーラーがコンテナをぶち抜かれて焼け焦げている。得体の知れない残骸が炎上して夜が朱色に染まっている。
 燃える世界の中で、恐竜が吼えている。
 警備員は無線機に手を伸ばし
「こちら巡回の山田……ああ、これって……消防、警察……どこに連絡……」
 思考を喪失して呆然と呟いた。

 隣接する重要港湾の従業員も、陸の火災に気づいて作業の手を止めていた。
 大型のクレーンを備えたコンテナターミナルにて、従業員たちは目を細めて、あるいはスマホの望遠カメラで現場を見上げた。
「工場で火事かぁ?」
「これやばくないっスか?」
「あれ……ちょっと待てよ。なんかこっちに飛んで――」
 望遠カメラを覗いていた従業員は、黒い物体が弾き飛ばされるのを目で追った。
 その物体は放物線を描いて400メートルの距離を飛び、コンテナの上に降り注いだ。
「うあああああああああ!」
 従業員たちは、とっさにヘルメットを被った頭を保護して伏せた。
 5トンを超える質量が落下して、鉄製のドライコンテナは火花と轟音を上げて潰れた。落下物は三重に積まれた空のコンテナの二層部分までめり込み、ひしゃげ、衝突時の熱でぶすぶすと黒煙を上げている。
 落下した物体は、胴体の潰れた〈ウェンディゴ〉の残骸だった。
 胸部から上の正面部分には、巨大な足跡が刻まれている。
 この残骸は、真正面から蹴り出されたのだ。
 より大きな質量と運動エネルギーの集約された蹴りで踏みつけられて、下半身から離断して、ここまで飛ばされてきたのだ。

 〈ジゾライド〉と〈ウェンディゴ〉部隊との接触は、戦闘ではなかった。
 一方的な虐殺であった。
 かたや、恐竜の闘争本能と戦闘経験を内包し、6600万年分の怒りと憎しみを原動力とし、それを人類の英知と理性で駆動させる完璧な戦闘機械傀儡。
 かたや、練度の低い素人の動かす低精度のミサイルキャリアー。テクノ・ゴーレムという名称だけが立派な形だけの粗悪なコピー品。
 勝負にならなかった。
 〈ジゾライド〉は格闘戦だけを仕掛ける。火器は使用しない。
 総重量50トンを超える〈ジゾライド〉に対して、〈ウェンディゴ〉は10トン少々に過ぎない。エンジン出力、駆動系のパワーも全て〈ジゾライド〉が数段上だ。
 正しく鎧袖一触。体当たりに接触するだけで、〈ウェンディゴ〉は紙細工のように弾け飛んだ。
 それでも〈ジゾライド〉は正面から突っ込んでくるのだから、マニュアル照準でも対戦車ミサイルを当てるのはさして難しくはない。
 実際、何発ものミサイルが発射された。〈ウェンディゴ〉一体につき一発しか撃てないが、それを数でカバーできる。目視不能な速度で飛来するミサイルの回避など出来るわけがない。ミサイルを防御するアクティブ装甲すらない鉄の塊など一瞬で破壊できる。HEAT弾頭は容易に鋼鉄の装甲をメタルジェットを発生させて撃ち抜き、〈ジゾライド〉の内部構造を破壊して擱座――
 できなかった。
 ロケットのプラストが夜闇に幾重にも走り、HUDに投映される真正面の〈ジゾライド〉に当たった。
 当たっている。直撃している。そのはずなのに、あの恐竜のバケモノは平然と突っ込んでくるのだ。
「はぁ、はぁ、はぁ! 当たってる! 当たってるはずだ! なんで動ける! どうなってぇ――」
 〈ウェンディゴ〉のオペレーターの悲鳴が途切れ、HUD内の映像は〈ジゾライド〉の足の裏を捉えたのを最後にブロックノイズに塗れて消えた。
 一気に20メートルの距離を跳躍する〈ジゾライド〉の飛び蹴りで〈ウェンディゴ〉の上半身が喪失。その感覚を共有していたオペレーターは目と鼻から体液を垂れ流して気絶した。
 対戦車ミサイルは確かに(ジゾライド)に当たっている。
 正確には、触れただけだ。
 直撃の寸前に爪の一振りで叩き落とされ、ロケットのブラスト光が奇妙な楕円を描いてあらぬ方向に逸れるか、弾頭が地面に触れて信管誤作動により爆発。背後から発射されたミサイルも、同様に尾で薙ぎ払われた。
 人間を超えた恐竜の反応速度で行使される攻撃的防御は、人間の目で見れば当たっているのに効いていない、という不条理にしか映らなかった。
 前線から200メートル離れた防風林に身を潜める一体の〈ウェンディゴ〉がいた。
 赤いカラーリングの試作2号機。局地戦限定仕様の通称〈Mk.2〉と呼ばれる機体だった。
 駆動系には人工筋肉を採用し、主機は中東で鹵獲されたアメリカ軍の主力戦車から流用されたガスタービンエンジンを積み、パワーも反応速度も量産型とは次元が違う。
 更に、背中には跳躍力強化のパワーエクステンダーとレーダーシステム、左肩には赤外線センサーユニット、左腕には40mmグレネードランチャーと同軸機関銃、そして右肩には主砲たるTOWミサイルランチャーとヘルファイヤ四発を装備している。
 これはデイビス達にテクノ・ゴーレムを売りつけたブローカーが最初に用意した、採算度外視の試供品であった。
 操縦するオベレーターもブローカーから派遣された軍事顧問であり、練度も相応に高い人物だった。
 軍事顧問の男は、〈Mk.2〉から更に離れたワゴン車に乗っていた。後部座席を外してオペレーション用に改造し、他の〈ウェンディゴ〉同様にジョイスティックと石英で遠隔操作する。
「くそ……なんだこれは……」
 軍事顧問の男の額に汗が浮かぶ。
 本来ならアウトレンジからのヘルファイヤで簡単に勝負がつくはずだが、レーダーが不調でロックオンが出来ない。
「レギュラスのゴーストジャミング……ここまで強力だとは聞いていないぞ……」
 別の照準システムを使用するTOWも強制的にマニュアル照準に変更され、戦闘機動中の〈ジゾライド〉を補足できなかった。
「こちらMk.2。指揮車、聞こえているか。索敵を熱探知に切り替え。こちらとデータリンク――」
 指揮車両に通信で呼びかけたが、ノイズだらけで返答は無かった。
 ゴーストジャミング。電磁波の集合体である霊体による電波干渉の一つだ。要は幽霊を映すと映像機器に障害が起こる心霊現象である。
 霊体が強力であればそれに比例して障害も大きくなる。
 とはいえ、量産型の〈ウェンディゴ〉はともかく、霊的電子防御も施された〈Mk.2〉にまで影響が及ぶのは想定外だった。それほどまでに、あの〈ジゾライド〉は強力ということなのか。
 機体パフォーマンスのモニタ上では、〈Mk.2〉の駆動系のレスポンス低下が表示されている。正常値ならば緑色のグラフが、今は黄色に変色していた。
「アーキテクチャに封入された悪霊が怯えている……? わけの分からないことばかり起きる。くそ……」
 テクノ・ゴーレムは電子的に魔獣の霊魂や悪霊を封印して、その凶暴性を利用するマシンだ。生者を脅かす概念が逆に脅かされる事態など想定外だった。
 〈ウェンディゴ〉の悪霊にとって、自らが発生する遥か以前に存在していた恐竜とは未知の恐怖に他ならない、ということか。
「チェック。メンテナンスモード。アーキテクチャからのフィードバックをカット。チェック。アプリケーション、パターンB」
 ボイスコマンドで悪霊をプリセットされた思考パターンの統制下に置いて沈静化させる。運動能力は低下するが、単なるミサイルキャリアーとして運用するなら問題ない。
 遠巻きに〈ジゾライド〉の戦闘を観察する軍事顧問は、奇妙なことに気付いた。
「奴め……どうして火器を使わん」
 全身に重火器を装備していながら、〈ジゾライド〉は尽く格闘戦のみで〈ウェンディゴ〉を屠っている。
「弾が装填されていない。それとも火器管制に不備があるのか。いずれにせよ使えないのなら……」
 動きを一瞬でも止めるチャンスがあれば、確実にTOWを撃ち込める。
 勝機あり、と思った瞬間、熱探知センサーの画像内で〈ジゾライド〉の動きが止まった。
 そして、ビンッッという空裂音と共に防風林の一部が弾け飛んだ。
「なにっ!」
 軍事顧問がびくりと反応し、運転席に叫んだ。
「何が飛んできた!」
 運転手が窓を開き、ライトで防風林を照らして確認。
「何も見えん……。だが銃撃のように聞こえた……」
 報告を聞いて、軍事顧問は息を飲んだ。何が起きたのかを理解した。
「奴め……。俺に気付いている……。撃てないんじゃない……撃たないだけか……」
 〈ジゾライド〉は自分に向けられる敵意と侮りを感じて、威嚇と示威として一発だけ機関銃を撃った。
 俺を嘗めるな。その気ならいつでもお前にブチ込んでやる――という明確な意思の一発。
 軍事顧問の息が切れる。
「はぁ……はぁ……はぅ……どうするかな」
「この辺にしておくか?」
 運転手が冷たく言った。この男もまた単なる雇われの身だ。デイビスたち一族には何の義理もない。危ない橋にはとっとと見切りをつけるのが賢い選択だ。
「いや。料金分だけは働く。Mk.2のアフターサービスだ」
 それは軍事顧問として雇われたプロとしての矜持であり、信用を守るための選択だった。今後もこの仕事で食っていく、そのためのドライな決断でもある。
「アレに勝てるのか?」
 運転手が問う。
「そういう問題じゃない」
 軍事顧問は分かり切った答は言わない。
「分かった。終わったら車を出す」
 全てを察して、運転手はハンドルに向き直った。

 一台の大型トレーラーのコンテナ内には、巨大なテクノ・ゴーレムが鎮座していた。
 〈ウェンディゴ〉とは根本から設計思想の異なる、黒龍を模した機体だった。
 その胸に埋め込まれた紫色の石英にはコネクタを介して何本ものコードやハーネスが接続されている。
 血管のように伸びるコードの先には、椅子に固定されたカチナがいた。
 カチナは電気椅子めいた意匠のそれに拘束され、目隠しとヘッドギアを装着されている。両腕には何かの黒い液体が点滴で注入され、石英の明滅に合わせて体を痙攣させていた。
 板一枚隔てた向こうは破壊の地獄。
 絶え間ない爆発音と破砕音の中、黒フードの男たちは不安げに作業を眺めていた。
「あの……本当にこれでズライグは器に……定着するのですか?」
 一人、ノートパソコンに向かってマウスを連打する男が一人。
 黒フードたちの中にあって更に異様な風体の男だった。
 時代がかったローブをまとった、無貌の仮面の男。
『だぁぁぁぃじょぶジョブジョブ。ワタシ、ナイスジョブヨォォォォォ? 霊体憑依に人体調整お手の物ォォォォ。憑かせ屋業界ナァンバァワンの、このエデン・ザ・ファー・イーストに任せてくださぁぁぁぁぁい♪』
 外の騒音に負けじと大声を張り上げた。
 裾を捲りあげてキーボードをタン、タンと軽快に叩くエデン・ザ・ファー・イースト。作業し難いなら何故にローブなぞ着ているのか。
 そもそも、この男が持ち込んだのは怪しげな調整用のヘッドギアと、ノートパソコン一台のみ。
 こんなお手軽な機材で黒龍ズライグの魂を巫女であるカチナに定着させると言うのだから、黒フードたちは未だに信じられなかった。
『ンフーフフフフ~~♪ 疑ってる? 疑ってるねェーエキミたちぃぃぃぃぃぃ? これだから田舎者は困る! 大体! ズライグの魂をサルベージしたのもワタシの同業者でしょォ? 今の技術なら出来るの! 確かな経験と実績があるからノーパソ一台でパパッとやって、ドーーーンと憑依させられんの! あの女の子に!』
 技術と知識を矜持とするエデン・ザ・ファー・イーストは疑いに反論するように、むしろ自分を誇って酔い痴れるように、甲高い声で謳いはじめた。
『世の中にはネーー! 色んな趣味の人がいるのよォーーーーッ! お金持ちさんとかマフィアのボスさんがェ! 自分を殺しにきた暗殺者とか! 商売敵の家の娘さんとか! そういう反抗的な女の子をねェ! アンナ方法コンナ方法で堕として漬けて沈めてぶっ壊して、使い物にならなくなったら再利用するの! 悪霊怨霊生霊とかを心の壊れた女の子に入れて、新しい人格を与えて生まれ変わらせるゥ! ゾクゾクしますねェ! 良い趣味ですねェ! でも考えようによっては人助けですよコレ! 捨てる神あれば拾う神ありのリサイクルですよ! だからワタシは一種のリサイクル業者なんですねぇぇぇぇぇぇ!』
 何かのスイッチが入ってしまったエデン・ザ・ファー・イーストを誰も制止できない。
 ピアノを弾くように、キーボードを打ちながら、仮面の異常者が早口で歌い続ける。
『でもねぇーーーっ、やっぱり中々定着しないんだよね! 心がブッ壊れても脳ミソの奥には記憶が残っていて、コレが邪魔して拒絶反応。人格再形成の成功率はいいとこ10%。あとは三年以内に発狂するネー! でーもでもでも安心して! このカチナちゃんは記憶も真っ新だから100%成功するヨォォォォォ! 大体、ドラゴンてなに? 羽が生えて口から火を吐く? そんな生物いるワケないよね? ドラゴンっていうのは、元を辿れば精神寄生体が大昔の大型爬虫類に憑依して変化したのが起源という説がある! だから! それと同じことを人間でやるってぇだけッッッ!』
 バシッとエンターキーを指先で叩き。エデン・ザ・ファー・イーストはマウスをダブルクリック。
『はーーーい! これでコンプリィ―――と! 竜血♪ 注入ゥゥゥ~~~~ッッッッ♪』
 カチナの首筋に、拘束椅子から黒い液体が注射された。
 カチナの体が海老反りに跳ね上がり、口をぱくぱくと開けてか細く喘ぐ。
「か……は……あ……あ……ぁーーー……」
 自らの存在が消える、死への恐怖。
 何の知識も記憶もない空っぽの少女が、人生の最後に本能で死に抗ってみせたかのような動きだった。
 カチナ・ホワイトという虚ろな人間はここで終わった。
 代わりに、人外の黒い意思が満ち溢れる。
「ふ……ははっ」
 目隠しの奥で、生まれ変わった少女が歓喜に沸いた。
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