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第七章 忙しいが、呆気なく都市ルーセントに向かう事になりました。
第二十九幕 千夜VSゴブリンジェネラル
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「エリー! ミーネ! ルーザ! 戦いながらで良い。話を聞け!」
「なに!」
「なんでしょうか!」
「はい!」
「作戦変更だ。ウィルとクーエの周りに居るゴブリン以外即座に殲滅だ!」
「解ったわ!」
「解りました!」
「畏まりました!」
斬り殺しながら、射貫きながら千夜の話を聞いたエリーゼたちは即座に行動を開始した。
セーブしていた力――千夜みたいに劣化スキルがあるわけではなない――を解放つ。
知能が乏しいゴブリンたちに会話の内容が解る筈もなく、笑みを浮かべる3人に先程と同じように襲い掛かるのみ。それが間違いであるとゴブリンたちは気づく事もない。
先程より威力もスピードも増したエリーゼたちの戦いは完全に一方的な殺戮と化した。
しかし、その光景に誰も悲劇だと悲しむ者は居ない。
みるみる数を減らすゴブリンたちの光景に歓喜する者まで居るほどだ。それだけゴブリンという魔物が嫌われているかを物語っていた。
ゴブリンとは二足歩行で歩き、繁殖能力の高い猿だ。いや、人間に害を成すという意味で言えば猿よりも忌み嫌われている。村を襲い、女性を攫い犯す。それしか能の無い生き物だからこそ嫌われている。似た事をするという意味では盗賊もまた同じだろう。ただ、相手がゴブリンではなく人間、もしくは他種族という事を除いてだが。
そんなゴブリンたちに一番怒りを覚えるのはやはり女性陣だろう。千夜によって鍛えられたエリーゼたちは慈悲などなく戦闘に対する笑みを浮かべる事もない。あるのはこれまで教われて来た者たちへの悲しみとゴブリンたちへの怒り、そして駆除できるという意味での喜びのみ。勿論それが本音だが、愛する千夜の指示を無視するほどエリーゼたちは愚かではない。だからこそ、ゴブリンに対する感情を表に出すことなく、斬殺、射殺を繰り返す。
そんなエリーゼたちに一瞬視線を向けた千夜は笑みを零すとすぐさまゴブリンジェネラルに視線を向ける。
「ナゼダ……ワレワレ軍団ガ、ドウシテ、数人アイテニ、劣勢ヲシイラレテ、イルノダ」
(一定以上の知能を持つと戦況把握も出来るようだな)
そんな事を考えながら千夜は事実を叩きつける。
「お前たちでは俺たちに勝てるわけないだろう」
「巫山戯ナ、オ前ヲ殺シテ、状況ヲ、変エル」
「そうか、ならやってみろ」
不敵な笑みを浮かべ千夜はゴブリンジェネラルに接近する。
ゴブリンジェネラルが反応できない速度で接近した千夜はそのまま、胸を一閃する。が、
キィッン!
「なに!」
千夜の一撃を弾いたのだ。その現象に千夜は驚きを隠せず目を見開けるが、すぐさまゴブリンジェネラルから距離をとる。
そして超解析スキルを使う。
────────────────────
ゴブリンジェネラル
LV 160
HP 368000
MP 1000
STR 8400(+1680)
VIT 7900(+1580)
DEX 3460
AGI 6200(+620)
INT 800
LUC 80
スキル
剣術LV40
指揮LV34
統率LV35
(風属性耐性LV2)
属性
なし
────────────────────
(やはり大した事はないな。武具はどうだ?)
────────────────────
ブラッドバジリスクの鎧
等級
英雄級
スキル
物理攻撃30%無効。(-10%)
魔法攻撃30%無効。(-10%)
※ 鎧の損傷が激しいためスキルの一部がダウンします。
製作者
ドジャー・ローワン
ジャイアントコカトリスの兜
等級
英雄級
スキル
風属性耐性LV3アップ(-LV1)
AGI 20%アップ(-10パーセント)
※ 兜の損傷が激しいためスキルの一部がダウンします。
製作者
ドジャー・ローワン
────────────────────
「なるほど。通りで弾かれたわけだ。等級は同じ損傷のせいでスキルが落ちてはいるが厄介だな」
千夜の予想を超える武具の効果に最初は驚いたが、焦りの色はまったく無く、それどころか嬉しそうに分析する。
「で、大剣の方はどうだ?」
────────────────────
ブラッティーソード
等級
古代級
スキル
STR40%(-20%)
VIT40%(-20%)
吸血20%(-10%)
※ 大剣の損傷が激しいためスキルの一部がダウンします。
製作者
ドジャー・ローワン
────────────────────
「本当に厄介だな。吸血10%。つまり一割。掠りでもしただけでHPの1割が持って行かれるわけか。あいつはそれだけで完全回復が可能だ。まったく面倒な代物を作るなドジャー・ローワンさんよ」
厄介と呟くが千夜は今にも笑いそうになる。
(これほど面倒なスキルを持った相手と戦うのはいつ以来だ)
高揚が抑えきれなくなり笑みが零れるが。
「だがこれも依頼でね。悪いが全て吐いて貰うぞ」
千夜は再びゴブリンジェネラルの懐に飛び込む。
「なに!」
「なんでしょうか!」
「はい!」
「作戦変更だ。ウィルとクーエの周りに居るゴブリン以外即座に殲滅だ!」
「解ったわ!」
「解りました!」
「畏まりました!」
斬り殺しながら、射貫きながら千夜の話を聞いたエリーゼたちは即座に行動を開始した。
セーブしていた力――千夜みたいに劣化スキルがあるわけではなない――を解放つ。
知能が乏しいゴブリンたちに会話の内容が解る筈もなく、笑みを浮かべる3人に先程と同じように襲い掛かるのみ。それが間違いであるとゴブリンたちは気づく事もない。
先程より威力もスピードも増したエリーゼたちの戦いは完全に一方的な殺戮と化した。
しかし、その光景に誰も悲劇だと悲しむ者は居ない。
みるみる数を減らすゴブリンたちの光景に歓喜する者まで居るほどだ。それだけゴブリンという魔物が嫌われているかを物語っていた。
ゴブリンとは二足歩行で歩き、繁殖能力の高い猿だ。いや、人間に害を成すという意味で言えば猿よりも忌み嫌われている。村を襲い、女性を攫い犯す。それしか能の無い生き物だからこそ嫌われている。似た事をするという意味では盗賊もまた同じだろう。ただ、相手がゴブリンではなく人間、もしくは他種族という事を除いてだが。
そんなゴブリンたちに一番怒りを覚えるのはやはり女性陣だろう。千夜によって鍛えられたエリーゼたちは慈悲などなく戦闘に対する笑みを浮かべる事もない。あるのはこれまで教われて来た者たちへの悲しみとゴブリンたちへの怒り、そして駆除できるという意味での喜びのみ。勿論それが本音だが、愛する千夜の指示を無視するほどエリーゼたちは愚かではない。だからこそ、ゴブリンに対する感情を表に出すことなく、斬殺、射殺を繰り返す。
そんなエリーゼたちに一瞬視線を向けた千夜は笑みを零すとすぐさまゴブリンジェネラルに視線を向ける。
「ナゼダ……ワレワレ軍団ガ、ドウシテ、数人アイテニ、劣勢ヲシイラレテ、イルノダ」
(一定以上の知能を持つと戦況把握も出来るようだな)
そんな事を考えながら千夜は事実を叩きつける。
「お前たちでは俺たちに勝てるわけないだろう」
「巫山戯ナ、オ前ヲ殺シテ、状況ヲ、変エル」
「そうか、ならやってみろ」
不敵な笑みを浮かべ千夜はゴブリンジェネラルに接近する。
ゴブリンジェネラルが反応できない速度で接近した千夜はそのまま、胸を一閃する。が、
キィッン!
「なに!」
千夜の一撃を弾いたのだ。その現象に千夜は驚きを隠せず目を見開けるが、すぐさまゴブリンジェネラルから距離をとる。
そして超解析スキルを使う。
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ゴブリンジェネラル
LV 160
HP 368000
MP 1000
STR 8400(+1680)
VIT 7900(+1580)
DEX 3460
AGI 6200(+620)
INT 800
LUC 80
スキル
剣術LV40
指揮LV34
統率LV35
(風属性耐性LV2)
属性
なし
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(やはり大した事はないな。武具はどうだ?)
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ブラッドバジリスクの鎧
等級
英雄級
スキル
物理攻撃30%無効。(-10%)
魔法攻撃30%無効。(-10%)
※ 鎧の損傷が激しいためスキルの一部がダウンします。
製作者
ドジャー・ローワン
ジャイアントコカトリスの兜
等級
英雄級
スキル
風属性耐性LV3アップ(-LV1)
AGI 20%アップ(-10パーセント)
※ 兜の損傷が激しいためスキルの一部がダウンします。
製作者
ドジャー・ローワン
────────────────────
「なるほど。通りで弾かれたわけだ。等級は同じ損傷のせいでスキルが落ちてはいるが厄介だな」
千夜の予想を超える武具の効果に最初は驚いたが、焦りの色はまったく無く、それどころか嬉しそうに分析する。
「で、大剣の方はどうだ?」
────────────────────
ブラッティーソード
等級
古代級
スキル
STR40%(-20%)
VIT40%(-20%)
吸血20%(-10%)
※ 大剣の損傷が激しいためスキルの一部がダウンします。
製作者
ドジャー・ローワン
────────────────────
「本当に厄介だな。吸血10%。つまり一割。掠りでもしただけでHPの1割が持って行かれるわけか。あいつはそれだけで完全回復が可能だ。まったく面倒な代物を作るなドジャー・ローワンさんよ」
厄介と呟くが千夜は今にも笑いそうになる。
(これほど面倒なスキルを持った相手と戦うのはいつ以来だ)
高揚が抑えきれなくなり笑みが零れるが。
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千夜は再びゴブリンジェネラルの懐に飛び込む。
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