鬼神転生記~勇者として異世界転移したのに、呆気なく死にました。~

月見酒

文字の大きさ
上 下
231 / 351
第六章 帰って早々、呆気なくフィリス聖王国調査を始めました。

第百十七幕 宿木と託す

しおりを挟む
「お姉さま、おやすみなさい。」
「ハイ、おやすみなさい。よい夢を。」
アスベルはそう言って、二つ年下の妹、マナベルを送り出す。

「ふぅ、今日もつまらない一日だったわ。」
アスベルは高い空に輝く月を見上げながら呟く。
王女として何不自由なく育てられたアスベルは、不自由がないゆえに退屈な日々に飽きていた。
「とはいっても、あれから監視の目は厳しくなっちゃたしなぁ。」

数か月前、見張りの目を盗んで森に出かけたことは、アスベルにとってはこの上なく最高の気分だった。

最も、その森で魔物に襲われかけたこと、助かったと思ったら、助けてくれたはずの男に襲われかけたという、嫌なこともあったが、出来れば、またあの開放的な気分を味わいたいと思っていた。

アスベルの中では、男に助けられたことやその男が奴隷になったことなど、些末事であり、思い出すだけの価値もないものだった。
だからだろう。突然目の前に現れた男を見ても、初めて見る顔にしか思えなかった。

「傷つくねぇ。一応アンタの命の恩人なのにさ。そんな顔をされちゃぁねぇ。」
「き、キャ……ンぐっ……。」
「おっと騒がれたら不味い……っと。」
突然現れた男……ユウジはアスベルが悲鳴を上げる前に睡眠の魔法をかける。

睡眠を始めとする状態異常の魔法はイメージがしっかりしていても、相手の抵抗力に左右されるために使い勝手が悪いのだが、こういう奇襲時で素人相手であればそれなりに有効な手段なので、ユウジは必死に練習したのだ。

「ユウジ、どう?」
「みぃか。そっちは……って聞くまでもないな。」
ユウジはみぃがお姫様抱っこで抱えている少女を見て、軽く頷く。
「あっちもうまくいったみたいだし、そろそろ脱出するよ。」
みぃの視線の先を見ると、全裸のサキュバスが王妃を抱えて飛び上がるところだった。

よく見てみると王妃はぐるぐる巻きに縛られ、口を塞がれているが、意識はあるようだ。
「何やってんだ、ルイの奴。眠らせて運んでくる手筈だっただろ?」
ユウジはアスベルを抱えると飛翔魔法を唱えて、ミィの後を追う。

「やぁ、マスター。そっちも上手くいったみたいだね。」
待ち合わせ場所である、上空の塔の先に行くと、先に着いていたルイが笑顔で声をかけてくる。
「あぁ、それより、王妃さんが睨んでいるんだが?」
「うん、動けないから問題ないでしょ?」
「眠らせて攫う手筈だっただろ?何やったんだ?」
「あ、うん、ボクが忍びこんだときね、丁度情事の真っ最中だったんだよ。」
「情事って……この格好でか?」
よくよく見ると、王妃はメイドの格好をしていた。

「うん、あの王様も好きだねぇ。だからね、取り敢えず王妃を動けなくしてから代わりにボクが王様の相手をしてたってわけ。だからね……。」
ルイがそう言って徐に王妃のスカートを捲し上げる。
情事の途中だったというのは本当らしく、スカートの下は何も身に着けていなかった。

「途中だったし、ずっとボクと王様の睦言を見てたから、王妃様も我慢できないんじゃないかなぁ。だから少しだけ待ってね。」
そう言って、ルイは王妃の剥き出しになった下腹部に手を伸ばし愛撫を始める。
「オイオイ、そう言うのは戻ってからにしろ。」
「えぇ~、この状態で放置プレイ?マスターは噂通りゲスいねぇ。」
「時間がないからあとにしろって言ってるんだよ。さっさと行くぞ。」
「はぁ~い。ってことで王妃ちゃん。もう少し我慢してね。」

女三人を抱えた人間の男とサキュバス二人が、闇夜の彼方へと飛び去って行くのを見た者は誰もいなかった。



「さて、これからどうするかなぁ。」
「ん?アスベルちゃんを犯すんじゃないの?」
アスベルとマナベルを愛撫していたみぃがそう言うと、ベッドの上に転がされている二人の少女の身体が強張る。
「それは後だ。そうじゃなくて、国の事だよ。」

セイマ=リア王国は、王妃及び王女が突然行方不明になるという事件が起き、そんなことがあったにも関わらず、国王が毎晩若い女を連れ込んで遊行に浸っているという噂が飛び交った。

その噂通りなのかどうか、真偽の程は分からないが、昼の国王が精彩を欠いているのは事実で、それに業を煮やしたシュトックハウゼン伯爵が兵を起こし王家に反旗を翻した。
それでも精彩を欠いたままの王に率いられた兵では成す術もなく、クーデターが起きて1週間後には国王の交代劇と相成ったのだ。

「後で犯すのね。それはそうと国の事って、予定通りなんでしょ?」
みぃが、強張るアスベルの身体の弱いところを責めると、アスベルの口から小さな声が漏れる。
「そうなんだけどなぁ、王子ってのが予想外にクズでな、こんな事なら、下手な小細工をせず、あの王子を王位につけるだけでよかったんじゃないかと。」

王子はクーデターが起きた時に保護?したのだが、周りに魅力的な美女が一杯と見るや否や、ひたすらえっちぃことに励んでいた。
また、サキュバスたちも、大事な食事なので抗う事もせず、むしろ積極的に事に励んでいるため、今この屋敷の一角は、王子のハーレム状態となっていた。

「ホントだったら、あそこには俺がいる筈なんだよっ!」
「えぇ~、ひょっとして、あのバカ王子に嫉妬してる?器が小さいんだぁ?」
「バカッ、嫉妬じゃねぇよ。」
「ふぅ~ん、最近アスベルちゃんやマナベルちゃんへの責めがねちっこいって思ったら、そういう事だったのね。」
「違うって言ってるだろ?そうじゃなくてだなぁ。この国を乗っ取ったのは、いわばこいつに対する復讐だったわけだ。」
ユウジはそう言いながらアスベルの胸の先を摘まみ上げる。

「ひぃっ。」
アスベルが苦痛の声を漏らすが、みぃが下腹部を責め立てあげると、嬌声に代わる。
「そうだよね、命の恩人を冤罪で奴隷に落としたんだもんね。」
「そういう事だ。ちょうどいいからこいつに自分の立場ってモノをじっくりと教えてやるか。」
「あんまりひどいこと……ってなに、ユウジその手にに持ってるのは何なの?」
「ついでにお前にも教えておいてやろうと思ってな。」
「えっ、ちょっと、ちょっと待って、あっ、いやぁぁぁぁ……。」


「ぐすん。酷いよユウジ。」
「悪かったよ。でもお前もそろそろ食事の時期だっただろ?」
「そうだけど、そうだけどっ!」
「俺としても、いつまでも、不味い不味い言われると傷つくんだよ。」
「うぅ、それは悪かったわよぉ。でも、いきなり……ぐすん。」
「でも、これで、その娘たちに俺の味がついても問題ないだろ?」
「うぅ、そう言う問題じゃ無いよぉ……マナベルちゃんはあげないからね。」
「ハイハイ、今は取り上げないよ。」
「後でもダメ。飽きるまであげないんだからね。」
「ハイハイ、わかりましたよ。……ってことだからみぃに飽きられないように頑張れよ。」
ユウジがマナベルに声をかけると、マナベルは縛られたままコクコクと頷く。

「ユウジどこ行くの?」
立ち上がって出ていこうとするユウジに声をかけるみぃ。
「指令室。お前も飽きたら来いよ。」
「ん、口直しが終わったら行くね。」
そう言ってマナベルに襲い掛かるみぃの気配を背中越しに感じながら、部屋を出ていくユウジ。


「指令室……ってほど御大層なものじゃ無いけどな。」
屋敷の一角にある部屋……要はユウジの部屋なのだが、洒落を込めて指令室と呼んでいるだけの部屋の中で、ユウジは椅子の背もたれに体重をかける。

「さて、マジにどうするか。」
ユウジは地図を机の上に広げると、それを眺めながら考える。
この地図は、市販のものに、王妃や明日ベル達から聞いた情報を書き足し、さらにはユウジが上空から直接みて、詳細を微調整したかなり精巧なものだ。

「マスター、何を唸ってるんだい?」
地図を眺めながら頭を抱えていると、黒髪ショートのボーイッシュなサキュバスが入ってくる。
「ルイか。いや、な、この先どうするかって考えていてな。」
「マスターはどうしたいのさ?マスターが決めたことなら、ボクは黙って従うよ。」

「そうだなぁ。俺としては、人間達と争いたくはない。だけど、魔族だからって迫害するのも違うと思ってる。」
「難しい問題だねぇ。そもそも価値観が違うから分かりあえないんじゃないかな?」
「そうか?むしろ価値観が違うからこそ共存の道があるんじゃないかと考えているんだが?」
「そうなの?」
ルイは怪訝そうな顔で聞いてくる。

「そうだよ、例えばお前達サキュバスだけど、人間の男がいたほうがいいだろ?」
「う~ん、確かにねぇ。別に人間じゃなくても生きていけるけど、人間は極上の美味なんだよね。」
「そうだろ?だけど、搾り過ぎて殺してしまうのは、双方共に都合が悪いのは分かるだろ?」
「ウン、警戒されたり怖がられたりすると、近づくのも大変だし、そうなったら無理やり捉えるしかなくなるもんね。そしてそういう男は味が落ちるのよ。」
「だろ?そして人間の男の大半にとって、美女揃いのサキュバスとヤれるのはご褒美なんだよ。」
「そうなの?」

「あぁ。残念なことに、人間の女は、顔のいい男に群がる習性があるからな、イケメン以外の男は苦汁をなめているんだ。そこに、自分に優しくしてくれる美女が現れたら?しかも、その美女が見返りもなしに自分を求めてくれるなら?かけてもいい、殆どの男が大歓迎するぜ?」
「そういうモンなの?でも見返りがないわけじゃなくて、ボクたちは食事を……。」
「だからご褒美だって言ってるだろ?そんなの奴らにとっては見返りでも何でもなく、全然惜しくもないんだよ……どうせ溜まったら捨ててるものだからな。」
「ほぇぇ……そうなんだ。」

「だから、お前らが死ぬまで搾り取るとかしない限り、差し出してくる奴は後を絶たない、お前たちは毎日摂取し放題ってわけだ。それは、あの街でわかっただろ?」
「ウン、みんな喜んでいるよ。これでもう飢えなくって済むって。他の部族にも話が言ってるから、近いうちに各地の族長がマスターに挨拶に来ることになってるよ。」
「そんな事になってるのか……。まぁいいか。とにかくだ、人間の男にしてみれば危険なしに美女と交わりたい、サキュバスは、人間の男の精が欲しい……共存可能だろ?」
「なる程~、確かに。」

「そういう感じで、種族関係なく共存できる場所があればいいと思っている。ただな、当たり前だけど、魔族や人間の中には、どうしても共存できない種族や個体もいる。場合によっては、そういう奴らから身を守るらなければならない。時には戦う事も必要になってくるだろう。そう考えると、今のままじゃ何もかもが足りないんだよなぁ。」
「うーん、確かにね。ボク達は魔力にはそれなりに長けているけど、攪乱ならともかく、直接戦うのは向いてないしね。」

「そう言う事だな。後は、リア王国の王都の立地も悪いしな。」
「ん?」
「この王都は周りが人間の国の中でも特に大国と呼ばれる国に囲まれているからな、攻め込まれたら一気に瓦解する。そうなった時、一歩間違えれば街にいるサキュバスたちは捕らえられて奴隷にされるかもしれない。……まぁ、見目麗しいから性奴隷として扱われることは間違いないので、飢える事は無いだろうけどな。」
「うーん、そういうのってあまり気分良くないなぁ。」
ルイが嫌悪感をあらわにする。
「だから、話は戻るんだけどな、どうしようかって話なんだよ。」

「そんなこと言ってますけど、もうどうするかは決めてらっしゃるんでしょ?」
そんな事を言いながら部屋に入ってくるサキュバス。
「ミアか。街の様子はどうだ?」
「上々ですよ。お店には毎日沢山の冒険者さんや貴族の方がお見えになっています。」
「そうか、サキュバスって事はバレてないか?」
「その点は大丈夫です。伯爵の方へも、定期的に何人か送っていますが、正体がバレないように気を使って頂いております。」
「まぁ、奴も、魔族と手を組んでいるとバレたら身がヤバいからな。」
「ねぇ、もう決めてるってどういうこと?」
ルイが焦れたように話に割り込んでくる。

「あぁ、そうだな。俺は近いうちにこの屋敷を出る。お前達には一緒に来てもらうつもりだ。」
「えぇ~。この街捨てるの?せっかくいい餌場が出来たと思たのにぃ。」
ルイが不満げに唇を尖らせる。
「捨てるわけじゃない。ここの店を維持するのに最小限の管理者は残すし、入れ替わりになるだろうが、何人かは定期的に訪れてもらう。というより、移動しながら大きい街に、ここにある店のようなサキュバスの拠点を作っていくつもりだ。」
「???どう言う事?」
「簡単に言えば、色んな街に餌場を作るって事。お前達は好きな場所で色々楽しめるって事だ。」
「なるほど。それいいね。」
ルイは計画を聞いて大喜びだが、ミアは逆に表情を曇らせる。

「ユウジさん、それはつまり、他の街でもココと同じように反乱を扇動するっていう事でしょうか?」
ミアは、見た目に似合わず心優しい少女であり、リア王国のクーデターの際も、多くの人間が傷ついたことに心痛めていた。
勿論、普段はそのような素振りも見せないのだが、ユウジと二人っきりの時は、何度も弱音を口にしていたのだ。
「心配するなよ。娼館については、この数か月で理解しただろ?」
「ハイ、あのような施設が人間族の間にあるとは知りませんでした。すでに何人かは経営のノウハウも取得しています。」
「需要があるなら、供給してやればみんな喜ぶだろ?各街で娼館を経営するだけだよ。」
「それならいいですね。」
ミアの顔にも喜びの表情が浮かぶ。
「とは言っても、サキュバスたちにタダ飯を食わせるわけじゃないぞ。娼館で食事をしながら、様々な情報を集めてほしい。」
「情報ですか?」
「あぁ、情報を制する者が勝つ。これは戦においては必須なんだよ。」

いつ、だれが、どこへ、どういう理由で、攻め込もうとしているのか?
それを事前に知るだけでも価値はある。
事前に知ることが出来れば備える事も容易だからだ。
さらに言えば、情報を逆手にとって、こちらの思うように操作することが出来れば、この世界は思うがままに操ることも出来る。

閨という誰もが油断する場所で、美女に蕩かされ、誘惑されて、ついポロっと情報を漏らす。
サキュバスには、天を駆ける機動力と種族間だけに通用する念話能力もある。
この世界において、情報の収集路その伝達速度でサキュバスほど適した種族はいないだろうとユウジは考えていた。

「ところで、どこへ移動されるんですか?先程からの話では、移動した場所で国となる拠点を築くおつもりなのでしょ?」
「あぁ、そのつもりだ。だからお前達サキュバス族だけでなく、俺の考えに賛同してくれる者達を種族問わず集めたいと思っている。その為の拠点は……ここだ。」
ユウジは広げた地図の一点を指し示す。

「俺達は、北へ向かう!」
しおりを挟む
感想 694

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。