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第七章 忙しいが、呆気なく都市ルーセントに向かう事になりました。
第八十九幕 初めての負傷と最終段階
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地面に流れ落ちる大量の鮮血。
その激痛に千夜は膝をついた。
「旦那様!」
その現状にエリーゼたちは動揺をあらわにする。
それもそのはずだ。これまで出会ってきた強敵たちと戦闘であろうと千夜が膝を屈する事など一度たりともなく、エリーゼたちにとって千夜は目標であり、愛する夫であり、最強の存在だからだ。
そんな人物が大量の血を流すほどの負傷に動揺しない者などいない。
「貴様あああぁぁ!!」
目の前で血を流す千夜の姿に完全に我を忘れたエルザは激怒の咆哮を発しながらキュリアに襲い掛かろうとした。
そう。何を隠そう今回の負傷はキュリアの魔法が原因なのだ。
千夜にとって大した魔法ではない。
暴走気味の中級魔法など防ぐことも躱すことも造作もない。しかしその僅かな時間が闇タイチに反撃の時間を与えてしまったのだ。
「止めろ!」
双剣を振り下ろそうするエルザに千夜は叫んで止めた。
「なぜ、止めるのですか!この女は主の邪魔をし、怪我を負わせる手助けをしたのですよ!」
「その女の処分は後だ。今はこの男を殺すことが最優先だ」
「……分かりました」
苦虫を噛み締めたかのような表情でキュリアを睨むが、それでもエルザにとって最優先事項は千夜に安否であり、千夜の言葉なのだ。
「そこから一歩でも動いてみろ。主に嫌われようが破門されようが私はお前を必ず殺す」
そういい残してエルザは千夜の許へと向かった。
今までに一度も感じたことのない激痛に体が重く感じながらも立ち上がる。
「戯け!その怪我で動くではない!」
「心配するなこの程度すぐに直る」
まっかな嘘である。常態異常無効の力を持っていようが、誰よりも回復力が有していても千夜の傷からは大量の血が流れ落ちていた。
それは魔剣が持つ呪いが原因である。
常態異常無効化は幻惑、麻痺、毒といった魔法やスキル、物理的攻撃によって相手を一時的に行動不能、もしくは鈍らせる効果を無効にするスキルである。
しかし呪いは呪詛耐性、呪詛無効化のスキルを持っていなければ防ぐことは出来ない。
そう、圧倒的力を有する千夜にとって弱点とも言えるのが呪いなのだ。
そんな不利的状況に陥ってにも拘らず千夜は狂喜な笑みを浮かべていた。
(痛い。これほどの激痛は初めてだ。前世でも味わったことなど一度もない。痛い痛い痛い。あはははっ!そうか、これが痛みか!)
ここに来て初めて実感する痛みに千夜は恐怖ではなく、歓喜を覚えていた。
圧倒的力を持つ千夜は孤高とも呼べる存在。しかし奥深くに眠る闘争本能にとってそれは悲しいかな退屈でしかない。最強の力。
圧倒的力があれば大抵の事は出来るし、叶えられるだろう。しかし闘争本能が望む戦いでの達成感や満足は味わえないでいた。
(だが、どうやら今日はある程度楽しめそうだ!)
魔剣の力で強くなったとはいえ、エルザたちより劣る闇タイチを殺すことなど造作もない。しかし奴が手にする武器は千夜が油断すれば命を奪えるほどの武器である事に震えるほどの歓喜を沸き起こらせた。
「さあ、死合を再開するとしよう」
心配の表情を浮かべるエリーゼたちのことなど忘れ、千夜は不敵な笑みを浮かべて闇タイチ目掛けて鬼椿を振り下ろした。
互いの剣を交差させ、火花と甲高い金属を発生させる。
「キャッハアアアアアァァ!殺ス殺ス殺スウウウゥゥ!」
血走った目を見開けて魔剣を振るう闇タイチと心躍らせ、人の皮を被った戦鬼の戦いは最終段階へと入った。
いったいどれだけの時間が流れただろうか。五分か、十分か。はたまた一時間か。それほどの間二人の過激な戦いは続いていた。
しかしその戦いに驚きはあっても、羨望と憧れなど無く、ただ悲しみの表情と嗚咽が甲高い金属音によって掻き消されるだけだった。
それでもこの戦いはあと少しで終わると誰もが察していた。
技術や戦闘力は遥かに千夜の方がうえ、そのため最終段階に入ってから腕や脚に負傷したのは闇タイチだけ。
しかし魔剣の一撃によって千夜体からは大量の血が失われていた。
(流石に血を失い過ぎたか。久々に楽しめたし構わないが。これ以上はエリーゼたちに心配させるだけだしな)
「そろそろ本気で終わらせるとしよう」
鬼椿を構え直す千夜。
「殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺スウウウウゥゥ!!」
完全に精神を支配された狂気の闇タイチ。
二人は同時に地面を蹴った。
魔剣を振り下ろすタイチと鬼椿を振り上げる千夜。
火花を散らし甲高い金属音が発したかと思えば再び魔剣と刀を振るう。
しかし二人とも動こうとはしない。ほぼ零距離から剣と刀を振るい、防ぎ、弾き、斬るを繰り返す。
それは徐々に千夜の方が押し始めた。
元々圧倒的力の差がある二人。大量の血を失おうと千夜の強さは揺るぐことはなかった。
激痛によって鈍っていた剣筋も痛みに慣れ、麻痺してしまえばそこからは千夜の独壇場であり、振り下ろされた鬼椿によって魔剣ごとタイチの首を一刀両断したのだった。
その激痛に千夜は膝をついた。
「旦那様!」
その現状にエリーゼたちは動揺をあらわにする。
それもそのはずだ。これまで出会ってきた強敵たちと戦闘であろうと千夜が膝を屈する事など一度たりともなく、エリーゼたちにとって千夜は目標であり、愛する夫であり、最強の存在だからだ。
そんな人物が大量の血を流すほどの負傷に動揺しない者などいない。
「貴様あああぁぁ!!」
目の前で血を流す千夜の姿に完全に我を忘れたエルザは激怒の咆哮を発しながらキュリアに襲い掛かろうとした。
そう。何を隠そう今回の負傷はキュリアの魔法が原因なのだ。
千夜にとって大した魔法ではない。
暴走気味の中級魔法など防ぐことも躱すことも造作もない。しかしその僅かな時間が闇タイチに反撃の時間を与えてしまったのだ。
「止めろ!」
双剣を振り下ろそうするエルザに千夜は叫んで止めた。
「なぜ、止めるのですか!この女は主の邪魔をし、怪我を負わせる手助けをしたのですよ!」
「その女の処分は後だ。今はこの男を殺すことが最優先だ」
「……分かりました」
苦虫を噛み締めたかのような表情でキュリアを睨むが、それでもエルザにとって最優先事項は千夜に安否であり、千夜の言葉なのだ。
「そこから一歩でも動いてみろ。主に嫌われようが破門されようが私はお前を必ず殺す」
そういい残してエルザは千夜の許へと向かった。
今までに一度も感じたことのない激痛に体が重く感じながらも立ち上がる。
「戯け!その怪我で動くではない!」
「心配するなこの程度すぐに直る」
まっかな嘘である。常態異常無効の力を持っていようが、誰よりも回復力が有していても千夜の傷からは大量の血が流れ落ちていた。
それは魔剣が持つ呪いが原因である。
常態異常無効化は幻惑、麻痺、毒といった魔法やスキル、物理的攻撃によって相手を一時的に行動不能、もしくは鈍らせる効果を無効にするスキルである。
しかし呪いは呪詛耐性、呪詛無効化のスキルを持っていなければ防ぐことは出来ない。
そう、圧倒的力を有する千夜にとって弱点とも言えるのが呪いなのだ。
そんな不利的状況に陥ってにも拘らず千夜は狂喜な笑みを浮かべていた。
(痛い。これほどの激痛は初めてだ。前世でも味わったことなど一度もない。痛い痛い痛い。あはははっ!そうか、これが痛みか!)
ここに来て初めて実感する痛みに千夜は恐怖ではなく、歓喜を覚えていた。
圧倒的力を持つ千夜は孤高とも呼べる存在。しかし奥深くに眠る闘争本能にとってそれは悲しいかな退屈でしかない。最強の力。
圧倒的力があれば大抵の事は出来るし、叶えられるだろう。しかし闘争本能が望む戦いでの達成感や満足は味わえないでいた。
(だが、どうやら今日はある程度楽しめそうだ!)
魔剣の力で強くなったとはいえ、エルザたちより劣る闇タイチを殺すことなど造作もない。しかし奴が手にする武器は千夜が油断すれば命を奪えるほどの武器である事に震えるほどの歓喜を沸き起こらせた。
「さあ、死合を再開するとしよう」
心配の表情を浮かべるエリーゼたちのことなど忘れ、千夜は不敵な笑みを浮かべて闇タイチ目掛けて鬼椿を振り下ろした。
互いの剣を交差させ、火花と甲高い金属を発生させる。
「キャッハアアアアアァァ!殺ス殺ス殺スウウウゥゥ!」
血走った目を見開けて魔剣を振るう闇タイチと心躍らせ、人の皮を被った戦鬼の戦いは最終段階へと入った。
いったいどれだけの時間が流れただろうか。五分か、十分か。はたまた一時間か。それほどの間二人の過激な戦いは続いていた。
しかしその戦いに驚きはあっても、羨望と憧れなど無く、ただ悲しみの表情と嗚咽が甲高い金属音によって掻き消されるだけだった。
それでもこの戦いはあと少しで終わると誰もが察していた。
技術や戦闘力は遥かに千夜の方がうえ、そのため最終段階に入ってから腕や脚に負傷したのは闇タイチだけ。
しかし魔剣の一撃によって千夜体からは大量の血が失われていた。
(流石に血を失い過ぎたか。久々に楽しめたし構わないが。これ以上はエリーゼたちに心配させるだけだしな)
「そろそろ本気で終わらせるとしよう」
鬼椿を構え直す千夜。
「殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺スウウウウゥゥ!!」
完全に精神を支配された狂気の闇タイチ。
二人は同時に地面を蹴った。
魔剣を振り下ろすタイチと鬼椿を振り上げる千夜。
火花を散らし甲高い金属音が発したかと思えば再び魔剣と刀を振るう。
しかし二人とも動こうとはしない。ほぼ零距離から剣と刀を振るい、防ぎ、弾き、斬るを繰り返す。
それは徐々に千夜の方が押し始めた。
元々圧倒的力の差がある二人。大量の血を失おうと千夜の強さは揺るぐことはなかった。
激痛によって鈍っていた剣筋も痛みに慣れ、麻痺してしまえばそこからは千夜の独壇場であり、振り下ろされた鬼椿によって魔剣ごとタイチの首を一刀両断したのだった。
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