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第三章 魔力無し転生者はランクを上げていく

第四十一話 眠りし帝国最強皇女 ⑫

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 その事に思わず我も含めて誰もが馬鹿馬鹿しいと笑いながら否定する言葉を口にした。

「シャルロットよ、それこそ考えにくいとは思わないか?こんな言い方はしたく無いが我々皇族の信頼を失う可能性が大きいあの場面で口約束を守る理由はなんだ?」
 そんな我の言葉にシャルロットはまるで確信しているかのような真剣な眼差しでハッキリと答えた。

「約束をした方がジンさんにとって大切な友人だったからではないでしょうか」
「………」
 その言葉に我々は家族は言葉を失った。
 何も知らない者ならば、それこそ笑い飛ばしていただろう。だが、我々はジンの素性を知るべく徹底的に調査を行い、その資料に目を通している。
 そこには友人を助けるべく王族を蹴り飛ばした事も記されていた。だからこそシャルロットの言葉にも信憑性が無いとは言い切れないのだ。いや、それが一番可能性が高いと言える。
 友人を守るためならば、自分自身が危険に晒される事を厭わない彼の事だ。大切な友人との約束ならば我々の信頼を失う可能性があったとしても約束を守るためならば話さないと考えられるからだ。

「どうやら我々は皇族として生きているうちに自然と人を疑う癖がついていたようだな」
 シャルロットの言葉に我々は反省する。
 こう言ってしまえば言い訳に聞こえてしまうだろうが、発展した現代で皇族として過ごして来た我々にとって他者を即座に信用する事は出来ない。一歩間違えればベルヘンス帝国を危険に晒す恐れがあるからだ。
 だからこそ何かをする際は徹底的に調べ、考え、同意するにしても何枚もの契約書を作る必要がある。それが皇族としての義務であり、責任だから他ならない。
 しかし、言い換えればそれが当たり前と化してしまった我々にとって口約束ほど信用できないものはない。
 何故なら口約束とは相手を心の底から信頼すると言う事なのだから。
 ましてや口約束を守るために我々に全てを話さない人物が現れるなど想像すらしていなかった。
 まったく経験値の事と言い、ジン、君は我々の凝り固まった考えを溶かす才能の持ち主のようだな。
 自分自身の考えの浅さに呆れた我は笑みを零しつつ紅茶を一口喉へと流し込んだ。
 ティーカップをテーブルに置いた瞬間、ドアがノックされた。

「誰だ?」
 ドアに視線を向けてそう口にした我の言葉にドア越しに聞きなれた声が返って来た。

「イオでございます。指示された資料をお持ちしました」
「そうか」と答えるとイオはゆっくりとドアを開けて足音を立てる事無く我の許へ歩み寄ると資料を手渡して来た。イオの事は誰よりも知っている。彼の力量から考えればもっと早く持ってくることも出来たはずだ。だがそうしなかったのはきっと会話を中断させないためだろう。
 この部屋に監視カメラもなければ盗聴器が仕込まれているわけでもない。勿論ドアの外で聞き耳を立てたところで防音対策がされているため聞くことは出来ない。
 きっと我々の会話の内容から時間を予測し、タイミングを計っていたのだろう。まったくこれほど頼りになる執事もそうそういないだろう。
 受け取た資料を改めて読み返す。
 呪いによって我々に言えなかったとはもう考えていない。正確に言うのであればその可能性は0に近い可能性となったと言うべきだろう。

「………やはりそうか」
 資料を読み直してハッキリと分かった。いや、確信した。
 資料をテーブルに置いた我は新しく注がれていた紅茶を一口飲み、心を落ち着かせる。
 レティシアは見計らったかのように質問してきた。

「それで何が分かったのかしら?」
 興味を惹かれたのは勿論レティシアだけではない。
 家族全員から感じる怪訝にも近い好奇心を含んだ視線を感じた我はレティシアの質問に答えるべく口を開いた。

「ジンの呪いについてだ」
「ジンさんの呪いですか?」
 家族全員を代表するようにシャルロットが疑問を口にする。

「そうだ。ジャンヌ呪いとはなんだ?」
 シャルロットからジャンヌに視線を向け直して質問した。一種の授業と言うよりも覚えているかの確認だ。

「呪い、正式名称で言うのであれば呪術魔法。現代において呪術魔法は開発及び使用が禁止された魔法の1つです。呪術魔法の大半は対象者の命を奪う魔法であり、命を奪わない物でも視力や感覚を奪うなど危険な魔法のため禁書目録インデクスに記されています」
 禁書目録インデクスとは世界各国で禁止されている魔法が記された書物の事だ。記されているのは魔法名とその魔法効果内容、魔法の発動方法が記されている。
 だが現代の技術力ならば盗む必要は無く、写真に撮る、コピーするなどの方法があるため禁書目録インデクスは厳重に保管され、保管場所を知っているのは各国の国王と一部の者だけなのだ。

「では、呪術魔法を発動する場合の種類は?」
 なぜこんな遠回しな事をさせるのか、それは自分自身で考えるさせるためだ。ま、これが我の教育方針だと思って貰えればよい。

「一つは対象者の魔力を用いた貯留式魔法、もう一つは呪術者本人の魔力を使用した直流式魔法の2種類です」
「その通りだ」
 簡単に言えば、無線か有線かの違いである。
 そして魔法の発動にも種類があり感知式魔法と継続式魔法などがある。他にもあるが呪術魔法はこの2つのどちらかが用いられる事が多い。
 そして直流式魔法と貯留式魔法にはそれぞれメリットとデメリットがある。
 貯留式魔法は対象者の魔力を消費するため、呪いを対象者に掛ける時以外自分自身の魔力を消費する事はない。また対象者の魔力が枯渇し呪術の効力が一時的に消えたとしても魔力が戻りしだい、再び発動する。ただし呪術魔法を解かれてしまえば再び対象者に接近しなければならないと言うデメリットも存在する。
 そして直流式魔法は魔法使用者の魔力を消費する代わり、使用者の魔力が枯渇してしまえば魔法が解けてしまうと言うデメリットがあるが、対象者に流す魔力量を自由に出来るため呪術魔法の効果力を強めたり弱めたりすることができ、対象者を短期間の間だけ苦しめると言う意味では絶大な効果を発揮する。また呪いを解く場合は対象者ではなく直接魔力を送り込む本人を気絶、もしくは殺さなければ解除する事は出来ない。その変わり対象者と一定以上離れる事が出来ない。離れられる距離は呪術者の魔力量と腕によって変わって来る。

「ここで改めて考えて欲しい。ジンに掛かっている呪いだが本当に呪術魔法なのかを」
『ッ!』
 シャルロットは分かっていないのか首を傾げているが、エリーシャ、レティシア、ライアン、カルロス、ジャンヌたちは気づいたらしく目を見開けていた。

「お父様、それはどういう――」
「そうか!ジン君が言っていた呪いは呪術魔法じゃない!」
 シャルロットの言葉を遮り口にしたライアン。しかしシャルロットは不満に感じる暇も無く更なる疑問が思考を困惑させていた。

「お兄様それはどういう事ですか?」
 シャルロットの質問に答えるべく口を開いたのはライアンではなく、ジャンヌだった。

「シャルロットも知っての通り呪術魔法を発動させる方法には2つある」
「直流式と貯留式ですよね?」
 確認の意味も込めてジャンヌの言葉に対してシャルロットは言葉を返した。
 魔法の種類に関してシャルロットはこの場に居る誰よりも詳しくない。ライアンやジャンヌのように軍務科に通っていれば授業で習う事だが、普通科に通うシャルロットが知る筈もない。
 確かに普通科でも一般的な魔法の知識は教えられるが呪術魔法に関する知識を普通科で教えるわけがないからな。

「その通りだ。さっきも言ったが貯留式は対象者の魔力を使い発動する方法だ。しかし魔力を持たないジンにこの方法は使えない」
「確かにそうですね……では、直流式では?」
「その可能性はゼロとは言わないが、ほぼ無いだろう。いつから呪いがあるかは知らないが、己の武器として使えるだけの間、術者が魔力を継続的に送り出すのは不可能に近い。ましてやジンはヤマトからスヴェルニ王国、そしてこのベルヘンス帝国に来ている。対象者と一定の距離に居なければならないのにそれだけの移動をするとなるとかなりの集中力と体力を消耗するはずだ。ましてやベルヘンス帝国に来てからはあらゆる依頼をこなすため帝国内の各地へと赴いている。となると術者も移動する事になる。そこまでして彼を憎む理由が私には思いつかない」
「た、確かに……」
 ジャンヌの言葉にシャルロットは顎に手を当てて考え込む。皇帝として言わせて貰えば、皇女として成長してくれる事に嬉しく思うが、父として言わせればこれを機に私も強くなりたいと言い出さないか心配だ。

「だが、一番の理由はそこじゃない」
 ジャンヌの口から発せられた言葉にシャルロットは即座に顔を上げて視線をジャンヌへと向けて口を開いた。

「と言いますと?」
「スヴェルニ学園での学歴や冒険者としての経歴、さらに私自身が闘って感じた事だが、あれだけの強さを持っている奴が未だに術者を倒せていない事の方がありえないのだ」
「た、確かに……言われてみれば……」
 ジンの実力を知っている者であれば今の言葉で納得する事だろう。我もその1人なのだからな。

「そう言った事を踏まえてジンが口にしている呪いは呪術魔法ではないと言う事だ」
 ジャンヌの説明で理解したシャルロットは弁明するように慌てた口調で言葉を発した。

「で、でもっ!ジンさんは私たちに嘘を言う人では――!」
「分かっているとも」
 慌ててジンを庇おうと言葉を発するシャルロットの言葉を遮り我は口を開いた。

「我々は別にジンが嘘を言ったとは思っていない。だいたいスヴェルニ学園に在籍している時からずっと今までの間、武器どころかナイフやフォーク、箸と言った食事の際には欠かせない食器を使っていたと言う事は資料には書かれていなかった。となるとジンが嘘を言っている可能性は低いだろう」
 1年以上もそこまでするのは到底出来る事ではない。もしも嘘なのであれば相当神経を擦り減らすはずだからな。
 にも拘わらず今までずっと使っていなかったとなると、呪いが本当であると考えた方が納得できる。

「で、ではジンさんの呪いはいったい……」
「考えられるのは2つ。1つは固有スキル。もう一つは称号によるものだろう」
 魔法で無いとするなら現実的に考えられるのはこの2つぐらいだろう。
 だがあり得るのか……日常生活に支障を来たすほどの固有スキル、もしくは称号を神々が与えるなど。もしもそれが本当なら、解除不可能な呪いだ。
 他人の事情に入り込むのは皇帝として良い事ではないが、娘を救って貰った一人の父親として言わせて貰えばこれほど非道な固有スキル、もしくは称号はない。
 我々人間に神々の考えなど分かる筈もないし、勝手に入って良い領分でも無い事ぐらい分かる。それでも良い気はしないのは確かだな。
 そう思ったのは我だけではないのだろう。シャルロットを含め家族が眉間に皺を寄せていた。
 だがこれ以上話し合っていても結論は出ないだろう。
 我は家族に対して「話は終わりだ」と短い言葉で伝え、ソファーから立ち上がり書斎へと向かった。
 最初に部屋を出たので他の者たちがどう言う行動を取ったのか分からなかったが、シャルロットだけはずっと俯いたままだった。きっと大切な恩人に対して行った神々の対応が気に入らなかったのだろう。だがそれこそ我々人間にどうする事も出来ない事だ。

            ************************

 部屋に戻った俺はソファーに体重を預けながらスマホを弄っていた。
 最初に目に入って来たのは時間だ。
 スマホに表示されていた時間は11時6分。
 模擬戦は大まかに言って10分も経っていなかっただろう。そのあとジャンヌを慰めたり風呂に入ったり俺の事を話したりしてるうちにそれなりの時間が経っていたようだな。

「影光からか……」
 通知にコミュニケーションアプリである「レイン」に影光からメッセージが届いていた。
 レインを開いた内容を見てみると昨日に関する報告と今日の予定が書きこまれていた。変なところで律儀な奴だな。てか本当ならサブギルドマスターであるアインの役目のはずなんだがな。
 そんな事を思いながら俺は短い言葉で返信するのだった。
 その後は時間を潰すようにスマホでニュースを見たり天気予報を見たりとしていた。
 冒険者にとって天気の変化は重要だ。天気によって持っていく装備が増えたり、最悪依頼を延期する必要があるからだ。
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