魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~

月見酒

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第二章 魔力無し転生者は仲間を探す

第八十一話 銀髪の吸血鬼少女 ⑮

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 となるともしかしたらギルバートとヘンリエッタもこの要塞に来ている可能性がある。
 ま、あいつ等がどこに居るかは後で気配感知を使えば良いだけだが。
 だとしたら俺たちが向かうべき場所はギルバートたちのところだ。

「俺たちは吸血鬼たちを指揮している連中の所に向かう。お前……名前なんだ?」
「そう言えば言ってなかったな。俺の名前はセルケだ。セルケ・ソール」
「俺は仁。鬼瓦仁。で、こっちがヘレン」
「よろしくなのだ」
 こんな状況で互いに自己紹介するのはおかしいかもしれないが、気にすることはないだろう。

「それでセルケ。俺たちは吸血鬼たちを指揮している奴の許へ向かう。お前はどうする?」
「俺は仲間と一緒に地下に向かうとしよう。さっきの戦いでお前たちの実力は知ったつもりだ。だからお前たちに任せる」
「てっきり、付いて来る。って言うと思ってたんだがな」
「俺もそうしたいが、この傷じゃ無理だ。それにさっきも言っただろ。お前たちの実力は知ったつもりだ、と。怪我をしてなくても足手まといになるだけだからな」
「そうか」
 頭が堅いだけかと思ったが、ちゃんと状況を冷静に見て判断できるようだ。
 プライドだけで動く奴ではなくて安心した。

「それじゃ、一旦ここでお別れだ。うまく地下の通路を塞いでくれよ」
「お前こそ親玉を倒さなかったら承知しないからな」
 俺たちは軽く拳をぶつけ合ってから別行動を開始した。

            ************************

 同時時刻、要塞城門前。

「な、何なんだこいつらは!」
「我々吸血鬼がただのヴァンパイアハンター2人に手も足も出ないだと!」
 30人ばかりの吸血鬼たちは武器を手にする2人に恐怖の視線を向けていた。
 ふむ、思いのほか数が多いの。
 空から襲撃してきた吸血鬼共はアインが撃ち落したから問題ないが、まさか森からも来るとは思っていなかったぞ。
 輸送機の破片が隕石のように落下したときは最初驚いたが、被害も無かったし問題なかったがな。
 吸血鬼たちに視線を向けるとその後ろでは輸送機の残骸が燃え上がり黒煙を立ち上らせていた。

「それにしてもアインよ。お前が使っているその銃の弾丸は普通の弾丸と違うであろう」
 拙者はアインが両手に持つ魔導短機関銃サブマシンガンに視線を向けて言った。

「剣だけでなく銃にもお詳しいとは思いませんでしたが、その通りです」
 先ほどからの戦いでそれは分かっておった。
 吸血鬼は他の種族に比べて生命力が強く再生能力がずば抜けている。
 そのため普通の弾丸では直ぐに再生してしまう。
 しかしそんな吸血鬼にも弱点はある。

「私が現在使用している弾丸は銀弾シルバーブレッド。狼男や吸血鬼などの能力を阻害する力がある弾丸です」
「そのようだな」
 勿論それだけではなかろう。確かに銀弾は吸血鬼に有効な武器だが、その弾丸自体にも術式が組み込まれている。
 見たところ貫通力と硬度強化と言ったところであろう。単純な強化上に防ぐのは厳しい。それに銃自体に威力強化の術式が組み込まれているから一発のスピードも普通のライフル並みだ。

「俺たちの弱点である銀の弾丸だと。やはり下等生物は平然と卑怯な手を使う」
「ふ、そうしなければ私たちに勝てないのよ。哀れね」
 まったく酷い言われようだの。
 しかし、
「卑怯か。まったく大勢で寄って掛かって拙者たちを襲っているお前たちにだけには言われたくないがの」
「くっ」
「それに最初に襲撃してきたのは貴方たちでしょ。この蚊風情の下等生物が」
「か、蚊だと!」
「くくくっ、吸血鬼を蚊と譬えるか。アインよ、中々面白いことを言うではないか」
「き、貴様ら………」
 怒り狂った吸血鬼たちの魔力が膨れ上がり、気配にも怒気と殺気が渦巻く。
 やはり所詮はプライドの塊か。どれだけ馬鹿にされようが怒りを覚えようが頭は冷静でなければならない。
 拙者たちのギルマスですらその事は知っている。しかしこやつ等からは冷静さは感じられぬ。やはりまだまだ未熟者たちか。
 だからと言って、手加減などせぬ。
 武器を構え殺意を向けてくる者は全て斬る!

「アイン、背中は任せたぞ」
「分かりました」
 アインが武器を構えたのを感じ取った拙者は地面を蹴った。
 ――瞬脚。
 歩法の1つであり、幾つかある歩法の基礎となる技。それが瞬脚である。

「なっ!消えただと!」
 やはり未熟者だ。この程度の瞬脚も目で追えぬとは。
 目の前の敵に問答無用で刀を振り下ろす。
 飛び散る血飛沫が自分に掛かる前に次の敵の許へと移動し、また斬る。
 その行為を敵が居なくなるまで幾度と無く繰り返す。
 弱い。弱すぎる!
 吸血鬼と言えどこやつ等は下っ端の兵士。貴族ですらないのであろう。
 だが弱すぎる。
 あまりの弱さに怒りが込み上げそうになるが、今は我慢する。帰ったら仁と模擬戦でもして気を落ち着かせねばなるまい。
 さて次の敵は。と思うたが、どうやら残りはアインが始末したようだの。

「もう少し手を緩めても良かったのだぞ」
「虫けら相手であろうと手を抜かないのが私です」
「それは良い心がけだが、拙者の獲物が居なくなったではないか」
「それなら要塞の最上階に行かれたらどうですか?あそこから強力な魔力を感じますから」
「確かにあそこからは物凄い魔力と気配を感じるが、あれはギルマスの獲物だろうからの」
 拙者たちは城壁の向こうに聳え立つ建物最上階に視線を向けた。

「では私たちは中に戻り雑魚の後片付けでもしますか?」
「おや、仁の心配ではないのか?」
「何故私があの男の心配などしなければならないのですか?それにその必要も無いでしょう」
 やはりアインも気づいているのであろう。
 拙者たちのギルドマスターは魔力を持ち合わせてはおらぬ。
 ましていつもは飄々としているから最初は見下す連中ばかりだ。
 しかしあの男から漂う気配は只者ではない。
 一切力の底が見えぬ仁の力はまさに化物。
 拙者ですら本気で戦って一撃も与えられぬほど仁と言う男は強い。いや、強すぎるのだ。
 いったいどこでそれだけの力を手に入れたのか気になるほどだ。
 そして心のそこから確信しているのは敵でなくて良かったと言うことだ。
 仁の殺気を近くで感じただけでも生存本能が警鐘を鳴らすほどなのだからな。
 だからこそアインは心配などしてはいない。ただ苛立つのだ。
 アインがマスターと呼び、仕えている銀の信頼も強さも全て仁の方が上なのだから。
 それは仕えているアインにとって屈辱でしかないのだ。だからこそ仁に対しては罵詈雑言が出てしまうのだ。
 ま、仁は慣れているの上手く流しているがな。

「さてとそれじゃ、拙者たちも中に向かうとするか」
「そうですね」
 燃え上がる炎、立ち上る黒煙。
 そして地面を赤黒く染める血と死体。
 その中を拙者たちは歩き出て行くのだった。

            ************************

「邪魔だ、どけ!」
 目的の場所に向かって俺とヘレンは階段を上る。
 そんな俺たちの行き先を阻むように吸血鬼たちが現れる。ああ、鬱陶しい。
 それになんでこの要塞にはエレベーターが無いんだよ!
 昔の建物だからってエレベーターぐらい設置するだろ普通。
 それに次から次へと俺たちの前に現れやがって鬱陶しいったらありゃしないぜ。
 気配感知でギルバートとヘンリエッタが来ているのは確認済みだ。だが最悪な事にあいつ等が今いる場所はハルナたちが会議している部屋だ。
 気配感知でどうにか迷わず向かっているが、さすがに急がないとハルナの気配がだんだん弱くなってやがる。

「ヘレン、先に言っておく。俺はお前の両親を殺す。だから恨みたかったら恨んでくれて結構だ」
「恨まないのだ。だから好きに暴れてくれて良いのだ!」
「ああ、最初からそのつもりだ!」
 ヘレンからOKが出た。なら遠慮なく戦えるぜ!
 階段を上りあがり、俺たちは会議室がある部屋に向かって廊下を走る。
 俺たちの前に立ちはだかる吸血鬼どもは弾き飛ばすように拳で殴って殺す。
 そしてようやく目的の部屋の扉が見えた。

「おらっ!」
 俺は走る勢いを落とさず会議室の扉を蹴り破った。
 会議室に入った瞬間俺は充満した血の臭いで思わず顔を顰める。
 懐かしいとも思える濃い血の臭いだが、目の前に広がる光景はあまりにも惨劇としか言いようが無かった。
 壊れ散乱しているテーブルと椅子。
 血を吐き倒れる双子のテンプス兄弟。
 絶望の色に染まった顔で死に絶えている敵対派閥の男。
 怒りの形相で敵を睨み付けるダグラス。
 体中傷だらけになりながらも銀色の槍を構えるハルナ。
 そしてそんな惨劇の中心に佇む2人の吸血鬼。

「ジ、ジン!来てくれたのですね!」
「ああ、待たせたな」
 ハルナは安堵したのか嬉しそうな表情を見せるが、敵に対して警戒は怠らない。さすがは特等の執行官だな。
 俺はハルナからギルバートたちに視線を向ける。

「よ、久しぶりだな」
 あまりの惨劇に怒りが湧き上がって来るが今は抑える。
 冷静になれ。でなければここに居る全員が死んでしまう。

「誰かと思えば魔力を持たないゴミ虫と疫病神ではないか」
 なるほど会った時からそんな事を考えていたのか。
 だがそっちの方が遠慮なく殴り殺せるってものだ。

「それでゴミ虫と疫病神がどうしてここに居るんだ?もしや私に殺されに来たのか?それは随分と殊勝な心がけだな」
「何を言ってるんだ。やっぱりお前らは馬鹿だよな」
「何だと……」
 俺の言葉にギルバートとヘンリエッタの表情が険しくなる。
 良いねぇ。その顔が見たかったんだよ。

「お前らクズ2人を殴り殺しに来たに決まってるだろ」
「………アハハハハハハハハハッ!ヘンリエッタ、聞いたか。私たちを殺すと断言しよったぞ」
 俺の言葉がそんなにも面白かったのかギルバートとヘンリエッタは爆笑する。

「ええ、聞いたわ。どうやらジョークの才能はあるようね。どう、私たちの奴隷にならしてあげても良いわよ」
「悪いが奴隷になるつもりは毛頭無い。もしも奴隷になったとしてもお前らみたいなクズの主人はお断りだ」
 笑い声が消える。その代わり2人からは凄まじい殺気が放たれる。
 どうやらプライドだけの木偶の棒じゃないようだ。

「ジン、気をつけるのだ。あれでも2人は貴族なかで上位の戦闘力を誇るのだ」
「ああ、分かってるよ」
 あいつ等から感じる気配は正直化物並だ。イザベラですら一対一でも勝てないだろう。
 それぐらいの奴らの実力はずば抜けている。
 そんな2人からヘレンは生まれたんだ。戦闘に対する才能があってもおかしくはないか。

「ヘレン、悪いがハルナを守ってやってくれ」
「分かったのだ」
 そう言ってヘレンはハルナの許へと駆け寄る。
 これで準備は出来た。

「それじゃ始めようぜ」
「フンッ、まだ私たちを殺すと言うのかね。まったく身の程を知れ下等生物風情が!」
 荒立った怒声によって威圧が俺たちを襲う。
 ギルバートよりも劣る者たちはその場に気分を害したり、その場に座り込んだりとしていたが、俺にとってはどうと言う事はない。

「この程度か?」
 俺の言葉にギルバートとヘンリエッタは一瞬驚きの表情を浮かべる。しかし直ぐにムカつくほどの上から目線の表情に戻る。

「どうやら少しは戦えるようだな」
 相変わらずムカつくな。ま、アインほどじゃないけどな。

「そんじゃ、次はこっちの番だ!」
 地面を蹴る瞬間、力を6%まで解放する。

「なっ消え――グヘッ!」
 俺は一瞬でギルバートの側面に移動すると全力でギルバートの顔面に左拳を叩き込んだ。
 殴り飛ばされたギルバートはヘンリエッタにぶつかりそのまま巻き込むようにして壁も破壊して外まで吹き飛んで行った。
 ふう、少しはスッキリした。

「ヘレン、少し行ってくるからお前はそこから見ていろ」
「わ、分かったのだ」
 俺は下に落ちたギルバートたちを追って壊れた壁から飛び降りた。
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