上 下
158 / 274
第二章 魔力無し転生者は仲間を探す

第七十六話 銀髪の吸血鬼少女 ⑩

しおりを挟む
「どうして平然としているのかと言いたいのであろう?」
「そうなのだ。どうしてなのだ?」
「我を誰だと思っている大陸一と言っても過言ではないベルヘンス帝国の皇帝だぞ。最悪が何だろうが魔眼など恐れるに足らん。それどころかそれほどの強力な魔眼の持ち主が我が帝国で冒険者として活動してくれることに感謝するぞ」
「な、言っただろ。ボルキュス陛下は魔眼なんかで怯えたりするような小さな男じゃねぇんだから」
「ジン君に褒められるとはな」
 別に褒めたつもりはない。事実を口にしただけだ。
 あ、そうだった。

「ボルキュス陛下」
「なんだ?」
「悪いんだが、ヘレンの戸籍と住所をこっちに移せないか?」
「ふむ……住所はなんとかなるだろう。だが戸籍となると色々と面倒だからな。ヘレンは既に成人しているとは言え、あの夫婦がそれを許すとは思えん」
 確かにボルキュス陛下の言うとおりだ。あのギルバートとヘンリエッタが素直にヘレンを戸籍変更させるとは思えない。

「ギルバートとヘンリエッタの事は俺たちが何とかする。だから悪いんだがヘレンの住所と戸籍登録の手続きを進めておいてくれないか」
「別にそれは構わないが、どうするのだ?」
「なに、偶然にも依頼を受けてベラグール王国の隣、ヌイシャ連邦国に明日にでも行く予定なんだ」
「ヌイシャ連邦国に?」
「そうだ」
(仲間の危機が終わっていない状況で依頼を受けるような男ではない。ヌイシャ連邦国……そう言えばあの国にはヴァンパイアハンターの本部があったな。確か部下からの報告ではヴァンパイアハンター内で派閥争いが起きていると報告があったな。なるほどそういう事か)
 一瞬考え込むボルキュス陛下は最後に笑みを零した。どうやら俺たちの考えに気付いたのだろう。

「良かろう。無事に戻ってきたらヘレンを我がベルヘンス帝国の国民として登録できるようにしておこう」
「助かる。ヘレンもそれで良いよな?」
「うん、問題ないのだ!」
「あ、それと住所は俺たちのホームがある48区にしておいてくれ」
「分かっている」
 そう言って俺たちは皇宮を後にした。
 帰ってきた時の準備は整った。
 あとは依頼を無事に終えるだけだ。

            ************************

 セダン風の高級車に乗って移動するギルバートとヘンリエッタは帝都の街並みを見ながら吐き捨てるように言葉を口にする。

「やはりこの国は駄目だな。最初来た時から気分が悪くなったが、特にあの男はゴミ虫以下だ」
 ギルバートの脳裏に浮かぶ男とは銀のメッシュが入った髪を持ち、飄々とした態度で挑発を繰り返しギルバートを苛立たせた成年だ。

「何を今更分かりきったことを言ってるのよ。私たち吸血鬼以外の種族なんて全てが下等生物よ。いえ、私たち吸血鬼以外種族なんて存在しない。他は全て家畜、道具、ゴミよ」
「そうだな、ヘンリエッタ。お前の言うとおりだ」
 優雅な態度で悪態を口にするヘンリエッタの言葉にギルバートは笑みを浮かべて同意するのだった。
 その姿はまさにジンが想像していた通りの傲慢不遜で他種族を見下していた。

「だがまさかあの疫病神を仲間にしたがるような連中がいるとは、これでは私たちの身も危険だ」
「大丈夫よ。あの出来損ないがあの情報を他人に伝えるとは思えないわ」
「どうしてだ?」
 ヘンリエッタの自信溢れる声音にギルドバートは視線を向けて問い掛けた。

「だってそうでしょ。伝えるならとうにしてるはずだもの。なのに10年の間、あの情報が表に出てこなかったって事はあの出来損ないは誰も信じることが出来ていない証拠」
「なるほどな。やはりヘンリエッタ、お前は素晴らしい女だ」
「うふふ、ありがとう」
 ヘンリエッタの言葉に安堵するギルバート。
 ヘンリエッタもまたギルバートと同じでなんと疑いや不安も抱いてはいなかった。
 しかし、ギルバートが疫病神とヘンリエッタが出来損ないと吐き捨てたヘレンの心の錠を解き放ったのは紛れもなく仁なのだ。
 その事に気付かない2人はただただ外を歩く人々を見下すような視線を向けるのだった。

「オニガワラ・ジン……貴様だけは私の手で絶望を味合わせてやる」
 憎しみと怒りが混ざり合った声音が車内に静かに広がっていくのだった。

            ************************

 48区にあるホームに戻ってきた俺たちはソファーに座り寛いでいた。
 壊れたエアコンに血の跡が未だに残る絨毯。そして大きな風穴が開いているソファー。
 依頼を終えたら買い換えないとな。
 そう思うとやはり憂鬱な気分になる。ま、今回の非公式の依頼を終えたら1000万RK入るからそれでリフォームと一緒に買い換えるけど。
 さて、依頼を達成するに当たってやっておくことが幾つかある。

「さて、まずはヘレン。悪いんだがお前のステータスを見せてくれないか?」
「別にかまわないぞ。だけどなんでなのだ?」
 信頼してはいるがやはり気になるのかヘレンは問い返して来る。ま、別に構わないが。

「お前の力を把握するためだ」
「そう言うことなら構わないのだ」
 そう言うとヘレンは慣れない手付きでスマホ画面にステータスを表示した。

─────────────────────
 ヘレン・ボルティネ
 種族 吸血鬼
 職業 冒険者(双剣使い)
 レベル 327
 MP 285000
 力 33600
 体力 31200
 器用 33000
 敏捷性 42000

 固有スキル
 経験値3倍速
 全痛覚眼パーフェクトペイン
 吸血

 スキル
 剣術Ⅵ
 双剣術Ⅶ
 瞬脚Ⅴ
 耐熱Ⅱ
 耐寒Ⅷ
 雷電耐性Ⅱ
 危機察知Ⅶ
 物理攻撃耐性Ⅳ
 魔法攻撃耐性Ⅳ
 状態異常耐性Ⅱ
 魔力操作Ⅶ

 称号
 龍殺し

 属性
 火 氷 闇 無
─────────────────────

 え、何これ?
 予想外の数値に俺は驚きを隠せずにいた。
 確かに俺たちに比べれば全然劣る。だがヘレンはAランクにしては強いとは思っていた。だがここまで強かったとは予想外だ。
 いや、それよりも問題なのは固有スキルだ。なんでイザベラと同じ経験値3倍速を持ってるんだ。
 経験値3倍速の効果は同じモンスターを倒したとして獲得できる経験値が10だったとすればイザベラやヘレンは30貰えると言う事だ。
 影光は2倍速だから20だ。
 俺なんてそんな戦闘向きの固有スキルなんて持ってないってのに。
 無限強化って名前の固有スキルは持ってるけど、これはただ単に何歳になろうと強くなれるとと言うモノだ。
 年齢を重ねるごとに体は衰えていくが俺はそれが無いと言うだけで、強くなるには戦って強くなるしかない。
 イザベラやヘレン、影光のように二段や三段飛ばしで強くなることはない。俺も10しか増えないのだから。

「ほほう、気配から強いとは思っていたがこれほどとは。拙者よりも魔力量が多いな。それに瞬脚が使えるのか。それも中々熟練度が高いな」
「それに私ほどではありまえんが魔力操作の熟練度も高いです。これは将来が期待できますね」
 影光とアインが嬉しそうに話している。
 ま、確かに気や剣術は影光、魔力操作なんかはアイン。それぞれの分野でスペシャリストと言っても良い2人なのだから仕方あるまい。
 だがこれはヘレンが地獄へと行く予定が決まってしまったと言う事だ。なんせこの2人の目が間違いなくやる気に満ちているのだから。頑張れよヘレン。
 心の中で合掌しながら祈る俺。
 俺はふと気になった事を質問してみる事にした。

「なぁ瞬脚ってなんだ?前に影光のステータスにもあったと思うんだが」
「何を言っているんだ仁。お前も拙者との戦いで使っていたではないか」
「いや、使ってないぞ。俺はただ単に地面を強く蹴って移動してただけだ」
「なら見せてみろ」
 そう言われ、俺たちは地下の訓練場へとやって来た。ここに来るのは久しぶりだな。

「それじゃ始めるぞ」
 俺の瞬脚を見るべく横一列で並ぶ影光たちの前で俺はいつも通り地面を蹴って移動した。
 移動した距離は10メートル。その時間は0.2秒。まさに一瞬だ。
 走り終わり影光たちの方へ視線を向けると何故か影光は驚愕の表情を浮かべていた。

「まさか、瞬脚ではないとは……」
「だから言っただろう。で瞬脚ってなんだ?」
「瞬脚とは一瞬で敵に近寄る歩法の事だ。技と言っても良い。この歩法を極めたものは自然と使えるようになり普通に走って近づくよりも体力を消耗しなくなる。なにより移動した地面を破壊する事はない」
 マジか。それは良いな。
 瞬脚をマスターすれば地面を壊さなくて済む。そうすれば街の中でも戦いやすくなるな。
(だが、瞬脚ではなく普通に走っただけで拙者以上に速い移動速度。いや、まだ力を抑えているとなるとそれ以上か。もしも仁が瞬脚を覚え本気で走れば奴は光よりも速い速度で移動することが可能になるかもしれん)
 顎に手を当ててなにやら考え込んでいるようだが、何を考えているんだ?
 そう思っていると影光が俺に視線を向けてきた。

「良いだろう。この依頼が終わったら仁、お前に瞬脚の歩法を教えてやる」
「マジか。ありがたいね」
 これで俺は強くなれる。
 師匠俺はまだ強くなれるようだぜ。
 新たな強さが手に入ることに嬉しく感じながら俺はシミのある天井を見上げた。


 10月23日火曜日、午前5時10分。
 ようやく少し明るくなってきた空の下、俺は寒さに耐えながらホームの外で影光たちと待っていた。

「ったくこんなに寒いと眠気なんて一気に吹っ飛ぶぜ」
 力を制限しているせいでまともに寒さが肌を直撃してくる。

「仁の言うとおりぞ。なぜこんな早くに出発せねばならないのだ」
 影光もこの寒さには耐えられないのか、顔を顰めていた。

「まったくお2人は情けないですね」
「お前はサイボーグだから寒さなんて感じないだろうが」
「いえ、感じますよ。ですが今は外気温感知を遮断してますので平気です」
 ただのズルじゃねぇか!
 そう思いながら迎えが来るのを待つ。

「そう言えばヘレンは平気なのか?」
「私が住んでいたベルグール王国は雪国だからな。このぐらいの寒さは平気なのだ!」
 なるほど寒い国に生まれた国でよくある事だな。寒い国で生まれた奴は寒さには強いが暑さには弱いって言う。
 そんな事を思っていると1台の車がやって来た。
 黒いミニバンのような車が俺たちの前で止まる。

「お待たせして申し訳ありません。さぁ乗ってください」
 スライド式のドアを開けたハルナの指示に従って俺たちは車に乗り込んだ。
 運転しているのは黒髪のエテ。助席には弟のイヴェール。
 その後ろ、つまり中間の後部座席には左側からハルナ、俺、影光。一番後ろの後部座席にはアインとへレンが座っている。因みに銀はアインの膝の上だ。

「少し遅れて申し訳ありません」
「何かあったのか?」
 もしかしたら敵対派閥の連中が先に仕掛けてきたのかもしれない。

「いえ、恥ずかしい話なのですが……」
 少し顔を赤らめて下を向くハルナ。いったい何があったんだ?

「間違えた」
「道を間違えました」
 と双子が教えてくれた。
 なるほど、だから遅れたのか。

「本当は間違える筈は無かったんですよ。ただ右折する道を1つ早めに曲がってしまっただけで……」
「ハルナが間違えた」
「だから運転を代わりました」
 双子の言葉にハルナは恥ずかしそうに顔を真っ赤にして俯いてしまった。
 どうみても見た目の年齢は27歳ぐらいだ。戦闘能力も高く真剣な表情はとても威厳に溢れ、凛々しさで見惚れるほどでもある。
 しかし、今の彼女にはどれもなく、同年代としか思えないほどの可愛いらしさに溢れていた。
 こんな可愛らしい一面が見られるとは思ってなかったぞ。得した気分だ。

「よく間違えるのか?」
「いえ、そんな事はありません」
「たまに間違える」
「だけど方向音痴じゃない」
 間違えるのに方向音痴じゃないってどういう事だ?

「ハルナはドジっ子」
「運転だけでなく日常生活でよくミスをします」
 まさかドジっ子だったとは意外だ。
 視線をハルナに向けると頭から湯気が出るほど顔を真っ赤にして俯いていた。
 双子よ可哀想だから止めてあげてくれ。
しおりを挟む
感想 255

あなたにおすすめの小説

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

元公務員が異世界転生して辺境の勇者になったけど魔獣が13倍出現するブラック地区だから共生を目指すことにした

まどぎわ
ファンタジー
激務で倒れ、そのまま死んだ役所職員。 生まれ変わった世界は、魔獣に怯える国民を守るために勇者が活躍するファンタジーの世界だった。 前世の記憶を有したままチート状態で勇者になったが、担当する街は魔獣の出現が他よりも遥かに多いブラック地区。これは出現する魔獣が悪いのか、通報してくる街の住人が悪いのか……穏やかに寿命を真っ当するため、仕事はそんなに頑張らない。勇者は今日も、魔獣と、市民と、共生を目指す。

騙されて異世界へ

だんご
ファンタジー
日帰りツアーに参加したのだが、気付けばツアー客がいない。 焦りながら、来た道を戻り始めるが、どんどん森が深くなり…… 出会った蛾?に騙されて、いつの間にか異世界まで連れられ、放り出され…… またしても、どこかの森に迷い込んでしまった。 どうすれば帰れるのか試行錯誤をするが、どんどん深みにハマり……生きて帰れるのだろうか?

虚無の統括者 〜両親を殺された俺は復讐の為、最強の配下と組織の主になる〜

サメ狐
ファンタジー
———力を手にした少年は女性達を救い、最強の組織を作ります! 魔力———それは全ての種族に宿り、魔法という最強の力を手に出来る力 魔力が高ければ高い程、魔法の威力も上がる そして、この世界には強さを示すSSS、SS、S、A、B、C、D、E、Fの9つのランクが存在する 全世界総人口1000万人の中でSSSランクはたったの5人 そんな彼らを世界は”選ばれし者”と名付けた 何故、SSSランクの5人は頂きに上り詰めることが出来たのか? それは、魔力の最高峰クラス ———可視化できる魔力———を唯一持つ者だからである 最強無敗の力を秘め、各国の最終戦力とまで称されている5人の魔法、魔力 SSランクやSランクが束になろうとたった一人のSSSランクに敵わない 絶対的な力と象徴こそがSSSランクの所以。故に選ばれし者と何千年も呼ばれ、代変わりをしてきた ———そんな魔法が存在する世界に生まれた少年———レオン 彼はどこにでもいる普通の少年だった‥‥ しかし、レオンの両親が目の前で亡き者にされ、彼の人生が大きく変わり‥‥ 憎悪と憎しみで彼の中に眠っていた”ある魔力”が現れる 復讐に明け暮れる日々を過ごし、数年経った頃 レオンは再び宿敵と遭遇し、レオンの”最強の魔法”で両親の敵を討つ そこで囚われていた”ある少女”と出会い、レオンは決心する事になる 『もう誰も悲しまない世界を‥‥俺のような者を創らない世界を‥‥』 そしてレオンは少女を最初の仲間に加え、ある組織と対立する為に自らの組織を結成する その組織とは、数年後に世界の大罪人と呼ばれ、世界から軍から追われる最悪の組織へと名を轟かせる 大切な人を守ろうとすればする程に、人々から恨まれ憎まれる負の連鎖 最強の力を手に入れたレオンは正体を隠し、最強の配下達を連れて世界の裏で暗躍する 誰も悲しまない世界を夢見て‥‥‥レオンは世界を相手にその力を奮うのだった。              恐縮ながら少しでも観てもらえると嬉しいです なろう様カクヨム様にも投稿していますのでよろしくお願いします

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊

北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!

やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり 目覚めると20歳無職だった主人公。 転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。 ”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。 これではまともな生活ができない。 ――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう! こうして彼の転生生活が幕を開けた。

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

処理中です...