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多貴VSポニー
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44・多貴VSポニー
「すごいねぇ多貴、もうカンペキに別人じゃん。あの腐れなブタも実はこんなにステキな少年だったなんてね」
ポニーは多貴のここまで来た努力というのをホメながら剣をかまえる。ホメたって痛めつける事には変わりないんだからね! という心の声が、ほのかな笑みから浮かび上がり、それは小さな風に乗って向かいの多貴に向かっていく。
「ホメてもらえて恐縮。だけど、それとこてとは別って事で妹は返してもらう」
剣を持つ多貴がかまえる。その姿には軟弱なんて言葉は見受けられない。ただただ妹である詩貴のために戦わんとする兄であるのみ。
「この流れだとわたしは悪者丸出し。でも詩貴は返さない。なぜかわかる? 理由はかんたん、ホレちゃったから!」
剣を持つポニーがダッシュした。それを見て多貴がグッと気合を入れる。そして剣と剣のぶつかり合いだと思ったのだが……その瞬間に重要な事に気づく。
(け、剣がいつの間にかもう一本……)
そう、突然にポニーは両手に剣を持っていた。その事に気づかなかったら、多貴は右から振り上げられる剣に斬られていた可能性大。
「く!」
とっさに空中へと逃げる多貴だった。
「おぉ、よく避けた。ステキな運動神経だよ、かっこういいよ……エリーが胸キュンしちゃうのも仕方ないかな」
着地した多貴をホメるポニー。でもニンマリ顔はそのまま、がっちりと両手に剣を持ちながら、今度は緩やかに踊るような動きを始めた。
「ぅ……」
多貴が思わず後ろに引く。向かってくるポニーの動き……正確にはリズムかもしれないが、それがひどく妙に感じて受けづらい。
「さぁ、踊ろうか多貴!」
突然にスピードを上げ急接近したポニーの2剣が舞う。それを1剣で受けて立つのは多貴の全神経を注がないと容易にはできない。
「ほーらほら、もっと速く動かないとバッサリ斬られるよぉ」
楽しむように笑みを見せながらジワジワ攻撃速度を上げるポニー。このままでは汗を流す多貴の体が刻まれるは時間の問題。
「生まれ変わったら二刀流を練習することね」
満面の笑みでポニーが速度をさらに上げようとする。しかし多貴はここで後ろではなく前に進む。不意に多貴が近づいたので一瞬ポニーが驚いた。
「ふん!」
ガン! と多貴の左肘がポニーの顔面に入る。
「あんぅ!」
ポニーがビクン! とショックを受けたように片方の剣を落とす。そしてちょいと前かがみになって手を顔に当てようとする。
「油断大敵!」
多貴の回し蹴りがポニーの顔にドストライクって直撃。なんとなく胸が痛むと思いつつ、妹を奪還するためには致し方なしと多貴は蹴りに容赦はしなかった。
「あぅく!」
ドサっと倒れ背中を滑らせるポニー。すぐに体を起こしたものの、立ち上がる前に手を顔に当て震えずにいられない。
「く、よ、よくも……よくも、美人なわたしの顔に傷を……」
汚れた上にほんの少しだけ唇が切れて血が出ていた。これはポニーにとっては大変な屈辱。幼い頃に泥まみれになって運動に剣術にとやっていた頃は、少しばかり傷を負っても気にしなかった。汚れは健全な人生の証と考えていたところもある。だがとってもつよい女子になっていくと、美しいまま勝利するという教科書が胸に入ってしまう。つまり多貴に蹴られ顔が汚れたり血が出たりっていうのは、汚いスープを飲まされる屈辱と大して変わらないっていうのが今現在の心。
「多貴、殺してやる……マジで許せない、謝ってもダメだからね」
立ち上がったポニー、地面に落としたもう一本を拾うことしない。その代わり両手に持っている剣に赤っぽいともオレンジっぽいとも言える色を灯す。それはマッチの先が燃え盛る時の色に似ていた。
(あれはやっぱり熱いんだろうな……)
構える多貴が警戒する。
「斬られてステーキになれ!」
ポニーが攻め込んできた。今度は剣一本であるが速い、とにかくめっちゃくちゃに速い。そして剣からすごい熱気が伝わるため受け止める多貴の体力消耗もスピードが上がってしまう。
(あ、熱い……)
「多貴、わたしの顔を汚し傷つけた罪は死を持って贖ってもらう!」
ポニーは怒っていた。多貴の肉体でバーベキューでも作らないと気が済まないと言わんばかりだ。
「死ね!」
ポニーの剣が水平に振られた。すると多貴が空に逃げる。また上か! と怒るポニーが顔を上げると……すでに攻撃は放たれていた。
(あ、蒼い光の球……)
ポニーがうつくしい一瞬とも言うべき短い中でドキッとした。だから多貴から放たれていた攻撃を避ける事ができなかった。
「あぅあぅあぅぅぅ!!!」
当たる、当たる、当たる、当たる、ポニーの体に直撃していく。それは打撲の痛みを与えた後、持っていた熱をポニーの服や皮膚に与える。もっとも温度の方はちょっと手加減していた。焼けるのが気の毒ってキモチもあったが、高い温度は技を放つ多貴のエネルギー消耗度が上昇するって事情もある。
「あんぅぅん!」
ポニーが転がり回った。
「ポニー!」
エリー、ホリー、親衛隊などからショックって声が飛び出る。多貴が瞬殺されると思っていた戦いなのに、ポニーがダメージ食らって地面を転がるのだからたまらない。
「く、来るな、来ないで!」
たまらず近づこうとしたエリーにポニーは言って立ち上がる。ドレスが破けている。体に汚れや傷が目立つようになっている。つよいポニーが登場してからは初めてとなる痛々しい姿だ。
「ポニー」
「エリー、黙っていて。わたしはずっとかっこうよくやってきたんだ。ここで同情されたらかっこう悪くて耐えられないよ」
そんな事を口にする汚れたポニーを見ながら多貴は言った。妹さえ返してくれたら、ここで戦いを終わりにしてもいいと。
「ムカつくわねぇ……妹は返さないし戦いも止める気はない! このポニーが多貴みたいな奴に負けるなんて許されないのよ。多貴……絶対に殺す。今度は上に逃げてもダメだからね、何回も同じ攻撃は通用しないんだからね」
すっかりドロドロになったポニーが剣を持つ。そして多貴を刻む! と叫んでまたダッシュを開始。でも今度は多貴が上に逃げることを計算していた。横に逃げるとしても対応しようとイメージを作る。
「ポニー、何が何でも妹は返してもらう!」
それはポニーが間合いに入る直前だった。多貴が突然に剣を地面にぶっ刺す。そして上でも横でも前でもなく、後方へ宙返りして逃げた。
(うん?)
まったく予想していなかった事態にポニーは戸惑う。そしてビリっと流れた電流により、不本意だが動きを止めてしまう。そのとき! 地面から……ポニーがまったく意識していなかった真下から蒼い炎が立ち上がる。地獄の業火みたいにい熱いわけではなかったが、ポニーを驚かせアチチと焦らせるくらいの温度はある。
「あちちちち!」
ポニーがたまらず後ろに引こうとしたら、今度は同じく下から蒼い球が数多く飛び出してきた。
「あ……あぅ……ぅ……」
下から上に勢いよくかけていく球がポニーの体に直撃。しかも数が多い、多い、とにかくバカみたいに多い。それらのほとんどをおよそ1分ほど食らいまくったら、苦しそうな顔するポニーの口から血さえ出てきた。
「く……こ、こんな、こんなことって……」
ツーっと目から流れ出る涙。そしてポニーは両膝を落とすと地面に仰向けとしてぶっ倒れる。
「ぅ……く……か、体……体が……」
ダメージ受けすぎポニーはどうしても立ち上がれない。受け入れがたい屈辱に敗北だと思い、大声で叫んだりしても体に力は入らなかった。
「こ、このポニーが……こんな負け方……こんなかっこうの悪い敗北……」
ブワっと両目から溢れ出る涙。まるで12歳くらいの少女がこらえきれない涙を隠せないようにすら見える。多貴はポニーにどう声をかけていいかわからなかった。でもこれは間違いなく勝利だということで詩貴の方へと顔をやる。
「詩貴……」
多貴が階段へ向かって歩き出さなかったのは、ホリーによって束縛を解除された詩貴がゆっくり階段を下りてくるからだった。もう随分長く別れていたように感じる。何年ぶりに会うような感覚だとすら思えてしまう。
「すごいねぇ多貴、もうカンペキに別人じゃん。あの腐れなブタも実はこんなにステキな少年だったなんてね」
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「ホメてもらえて恐縮。だけど、それとこてとは別って事で妹は返してもらう」
剣を持つ多貴がかまえる。その姿には軟弱なんて言葉は見受けられない。ただただ妹である詩貴のために戦わんとする兄であるのみ。
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(け、剣がいつの間にかもう一本……)
そう、突然にポニーは両手に剣を持っていた。その事に気づかなかったら、多貴は右から振り上げられる剣に斬られていた可能性大。
「く!」
とっさに空中へと逃げる多貴だった。
「おぉ、よく避けた。ステキな運動神経だよ、かっこういいよ……エリーが胸キュンしちゃうのも仕方ないかな」
着地した多貴をホメるポニー。でもニンマリ顔はそのまま、がっちりと両手に剣を持ちながら、今度は緩やかに踊るような動きを始めた。
「ぅ……」
多貴が思わず後ろに引く。向かってくるポニーの動き……正確にはリズムかもしれないが、それがひどく妙に感じて受けづらい。
「さぁ、踊ろうか多貴!」
突然にスピードを上げ急接近したポニーの2剣が舞う。それを1剣で受けて立つのは多貴の全神経を注がないと容易にはできない。
「ほーらほら、もっと速く動かないとバッサリ斬られるよぉ」
楽しむように笑みを見せながらジワジワ攻撃速度を上げるポニー。このままでは汗を流す多貴の体が刻まれるは時間の問題。
「生まれ変わったら二刀流を練習することね」
満面の笑みでポニーが速度をさらに上げようとする。しかし多貴はここで後ろではなく前に進む。不意に多貴が近づいたので一瞬ポニーが驚いた。
「ふん!」
ガン! と多貴の左肘がポニーの顔面に入る。
「あんぅ!」
ポニーがビクン! とショックを受けたように片方の剣を落とす。そしてちょいと前かがみになって手を顔に当てようとする。
「油断大敵!」
多貴の回し蹴りがポニーの顔にドストライクって直撃。なんとなく胸が痛むと思いつつ、妹を奪還するためには致し方なしと多貴は蹴りに容赦はしなかった。
「あぅく!」
ドサっと倒れ背中を滑らせるポニー。すぐに体を起こしたものの、立ち上がる前に手を顔に当て震えずにいられない。
「く、よ、よくも……よくも、美人なわたしの顔に傷を……」
汚れた上にほんの少しだけ唇が切れて血が出ていた。これはポニーにとっては大変な屈辱。幼い頃に泥まみれになって運動に剣術にとやっていた頃は、少しばかり傷を負っても気にしなかった。汚れは健全な人生の証と考えていたところもある。だがとってもつよい女子になっていくと、美しいまま勝利するという教科書が胸に入ってしまう。つまり多貴に蹴られ顔が汚れたり血が出たりっていうのは、汚いスープを飲まされる屈辱と大して変わらないっていうのが今現在の心。
「多貴、殺してやる……マジで許せない、謝ってもダメだからね」
立ち上がったポニー、地面に落としたもう一本を拾うことしない。その代わり両手に持っている剣に赤っぽいともオレンジっぽいとも言える色を灯す。それはマッチの先が燃え盛る時の色に似ていた。
(あれはやっぱり熱いんだろうな……)
構える多貴が警戒する。
「斬られてステーキになれ!」
ポニーが攻め込んできた。今度は剣一本であるが速い、とにかくめっちゃくちゃに速い。そして剣からすごい熱気が伝わるため受け止める多貴の体力消耗もスピードが上がってしまう。
(あ、熱い……)
「多貴、わたしの顔を汚し傷つけた罪は死を持って贖ってもらう!」
ポニーは怒っていた。多貴の肉体でバーベキューでも作らないと気が済まないと言わんばかりだ。
「死ね!」
ポニーの剣が水平に振られた。すると多貴が空に逃げる。また上か! と怒るポニーが顔を上げると……すでに攻撃は放たれていた。
(あ、蒼い光の球……)
ポニーがうつくしい一瞬とも言うべき短い中でドキッとした。だから多貴から放たれていた攻撃を避ける事ができなかった。
「あぅあぅあぅぅぅ!!!」
当たる、当たる、当たる、当たる、ポニーの体に直撃していく。それは打撲の痛みを与えた後、持っていた熱をポニーの服や皮膚に与える。もっとも温度の方はちょっと手加減していた。焼けるのが気の毒ってキモチもあったが、高い温度は技を放つ多貴のエネルギー消耗度が上昇するって事情もある。
「あんぅぅん!」
ポニーが転がり回った。
「ポニー!」
エリー、ホリー、親衛隊などからショックって声が飛び出る。多貴が瞬殺されると思っていた戦いなのに、ポニーがダメージ食らって地面を転がるのだからたまらない。
「く、来るな、来ないで!」
たまらず近づこうとしたエリーにポニーは言って立ち上がる。ドレスが破けている。体に汚れや傷が目立つようになっている。つよいポニーが登場してからは初めてとなる痛々しい姿だ。
「ポニー」
「エリー、黙っていて。わたしはずっとかっこうよくやってきたんだ。ここで同情されたらかっこう悪くて耐えられないよ」
そんな事を口にする汚れたポニーを見ながら多貴は言った。妹さえ返してくれたら、ここで戦いを終わりにしてもいいと。
「ムカつくわねぇ……妹は返さないし戦いも止める気はない! このポニーが多貴みたいな奴に負けるなんて許されないのよ。多貴……絶対に殺す。今度は上に逃げてもダメだからね、何回も同じ攻撃は通用しないんだからね」
すっかりドロドロになったポニーが剣を持つ。そして多貴を刻む! と叫んでまたダッシュを開始。でも今度は多貴が上に逃げることを計算していた。横に逃げるとしても対応しようとイメージを作る。
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それはポニーが間合いに入る直前だった。多貴が突然に剣を地面にぶっ刺す。そして上でも横でも前でもなく、後方へ宙返りして逃げた。
(うん?)
まったく予想していなかった事態にポニーは戸惑う。そしてビリっと流れた電流により、不本意だが動きを止めてしまう。そのとき! 地面から……ポニーがまったく意識していなかった真下から蒼い炎が立ち上がる。地獄の業火みたいにい熱いわけではなかったが、ポニーを驚かせアチチと焦らせるくらいの温度はある。
「あちちちち!」
ポニーがたまらず後ろに引こうとしたら、今度は同じく下から蒼い球が数多く飛び出してきた。
「あ……あぅ……ぅ……」
下から上に勢いよくかけていく球がポニーの体に直撃。しかも数が多い、多い、とにかくバカみたいに多い。それらのほとんどをおよそ1分ほど食らいまくったら、苦しそうな顔するポニーの口から血さえ出てきた。
「く……こ、こんな、こんなことって……」
ツーっと目から流れ出る涙。そしてポニーは両膝を落とすと地面に仰向けとしてぶっ倒れる。
「ぅ……く……か、体……体が……」
ダメージ受けすぎポニーはどうしても立ち上がれない。受け入れがたい屈辱に敗北だと思い、大声で叫んだりしても体に力は入らなかった。
「こ、このポニーが……こんな負け方……こんなかっこうの悪い敗北……」
ブワっと両目から溢れ出る涙。まるで12歳くらいの少女がこらえきれない涙を隠せないようにすら見える。多貴はポニーにどう声をかけていいかわからなかった。でもこれは間違いなく勝利だということで詩貴の方へと顔をやる。
「詩貴……」
多貴が階段へ向かって歩き出さなかったのは、ホリーによって束縛を解除された詩貴がゆっくり階段を下りてくるからだった。もう随分長く別れていたように感じる。何年ぶりに会うような感覚だとすら思えてしまう。
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