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多貴は絶好調! エリスがジッとしていられなくなった
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19・多貴は絶好調! エリスがジッとしていられなくなった
「ふん!」
多貴が踊るように重たい剣を振る。たくましくて太い音が途切れることなく、そして華麗という表現に近づいてきた動きが鈍ることなく、およそ3分間の素振りをやりきる。そして背中の鞘に剣を戻すと、両腕を広げ大きく深呼吸。さほど息を乱すことなく無事に終了とする。
「多貴、マジ最高」
素振りを見守っていたホリーがうれしそうな笑顔で拍手。
「いやぁ、ホリーの指導がいいんだよ」
テレ笑いした多貴は近くに置いていたペットボトルの水をグイっと飲む。その姿はこの世界にやってきた時とはもう別人。それまさに多元宇宙からやってきた多貴そのものであった。
「オーケー、じゃぁ3分振って1分休んでを10セットやってて。わたしはエリスから電話が来たので、ちょっと話を聞いてくる」
ホリーはそう言うとここ山中公園から目と鼻の先にあるホテルに向かって歩き出した。ついさっき多貴の面倒を見ている最中にて、エリスからメールで話があると伝えられた。気になるゆえ急ぎ足でホテルにたどり着くと、入り口前にエリスが立っていた。その姿はホリーが来るのをジッと待っていられないって感じに見えた。
「エリス、どうしたんですか? なんかあったんですか?」
心配するホリーが早速質問すると、エリスは軽く首を横に振る。そしてすぐさま予想外の事を口にする。
「ホリー、お願いがあるんだけど」
「はいはい、エリスのためなら聞ける事はなんでも聞きますよ」
「わたしにも剣術を教えてくれないかしら」
「はい?」
「多貴を見ていて思った……わたしもあんな風になりたいって」
座って会話するキブンじゃないって事なのだろう、エリスはなんとなくその辺りを歩き出し、隣のホリーにここ最近のキモチというのをさらした。
最近の多貴は見ていてとても清々しい。ものすごいスピードで成長する格好さに加え、充実少年みたいな勢いが艷やかに輝いている。そういうまぶしさは満たされない心の持ち主にはうらやましく見えてたまらないのだとエリスが語る。
「そりゃぁ、エリスが指導して欲しいっていうなら喜んでやりますけど」
「ほんとう? だったら今日からでも早速!」
「で、でもエリス……多貴と同じくらいのスピードで成長して、しかもポニーと戦うんだって考えたりしていません?」
「その通りなんだけど」
「あ……」
ホリーは申し訳なさそうに顔を赤らめ左手で頭をかく。いくらなんでもそれはムリというモノだったからだ。エリスの妹ことポニーはつよくなる事に一生懸命だった。女だってつよくあってしかるべきという信念があったゆえ、きつい訓練も喜んでやった。そして何度となく、姉が20歳になるまではいっしょに自分を鍛えようと誘った。必要とあらば自分が姉を指導してもいいと何度も言った。なのに過去のエリスは動かなかった。エレガントって言葉にすべてを傾けた結果、つよいという話にはまったく無縁の人。
「エリス、これ持ってみてどう思います?」
ホリーは白いパーカーの背中からスーッと剣を取り出しエリスに渡した。それを持った瞬間にエリスに生じる表情っていうのは、運動だの体力だの基本からがっちりやらねばならないって話の色合い。
「つまりその……」
「いいわ、言ってみて」
「エリスがいま考えている物語をやるにはカンペキ力量不足っていうか」
「そうよね、だからわたしも若返ろうと思う」
「ちょ、待って、待ってくださいエリス」
ホリーは慌てて広げた両手を小さく振った。そして多貴とエリスでは事情がちがいますと説明した。多貴には15歳の始め頃まではいい感じだったという過去形の事実があった。それがゆえ堕落してしまった22歳から15歳に若返ったら話がうまく進む。少しばっかり苦労しつつスピーディーな成長をするというのは、そういう背景があってこそ。
「で、でも……エリス……エリスには多貴のような過去がないじゃないですか。だから若返っても多貴みたいな事をやってのけるのは……ふつうに考える分にはムリだろうと思うのですが」
ホリーはここでエリスをなだめようとした。もしどうしても自分に負い目を感じるというのなら、過去の自分を反省するように努力を始めればいい。短期間でつよくなるだのポニーと戦うだの、そういう事ではなくあたらしい自分をやり始めるという取り組みにすればいいのだと伝えようとした。
ところがエリスはホリーより先に口を開き、とっても真剣な表情で熱い意識というのをぶちまける。
「わたしには多貴みたいな過去はないけど……でも若返れば時間の経ち方が遅くなるという、それは生じるはず。とはいえ……」
「とはいえ?」
「あんまり子どもになるのもちょっと……今のエレガントさや美しさ、もうちょっと言えばバストの豊かさとか、そこらが消えるのはイヤだから、若返りは1年くらい。それでも必死にがんばればわたしだって何とかなるはず」
「エリス……そんな中途半端な考えでつよくなりたいなんて……」
「そうね、でも物事はやってみないとわからない。いまの多貴を見ているとジッとしていられないの。わたしやるわ、ホリーが指導してくれないなら独学で24時間努力してみせるわ。結果よければすべてが正義になるんだもの」
話を聞いていて一体どうしたモノかとホリーは思った。エリスから伝わるのは本気の手前って甘さを本気で考えている熱意。
「じゃぁ……今夜にでもポニー技術団へ行きますか?」
「今すぐにでも行きたいキブンよ。あ、この事はあなたの姉ことエリスに報告しておいて。そうすればポニーに伝わる」
「伝えてもいいんですか?」
「もちろんよ。伝えたら泣き言は言えなくなるでしょう?」
「わ、わかりました……」
こうしてエリスは22歳にしてつよい女になりたいと動き出した。その心意気は生煮えみたいなモノではあったが、これまでのほほんと生きてきた事を思えば、それなりの前進と言える事でもある。
「でもエリス……」
「なに?」
「多貴とエリスが同じメニューっていうのはできないですよ? どうしたってエリスは体力づくりって初歩も初歩から始める事になるんですよ?」
「わかっているわ。死にものぐるいでやって、一日でも早く多貴と同じような事が出来るようになってみせる」
がっちりとした面持ちで言い切るエリスはかっこうよかった。生半可なキモチとしか思えない発想でも本気で言い切ればサマは良くなる。それを見たホリー、とりあえずエリスの思うようにやらせてみようと思う事にした。
ただ姉のエリスへ送る報告メールの内容は考えざるを得なかった。エレガントを失いたくないから1年だけ若返ったとか伝えたら、これだから情けない姉は……とポニーが怒る事は目に見えているからだ。そこでメールにはエリスもキモチ入れ替えてつよくなろうと思っているみたいと書くにとどめておく。
「ふん!」
多貴が踊るように重たい剣を振る。たくましくて太い音が途切れることなく、そして華麗という表現に近づいてきた動きが鈍ることなく、およそ3分間の素振りをやりきる。そして背中の鞘に剣を戻すと、両腕を広げ大きく深呼吸。さほど息を乱すことなく無事に終了とする。
「多貴、マジ最高」
素振りを見守っていたホリーがうれしそうな笑顔で拍手。
「いやぁ、ホリーの指導がいいんだよ」
テレ笑いした多貴は近くに置いていたペットボトルの水をグイっと飲む。その姿はこの世界にやってきた時とはもう別人。それまさに多元宇宙からやってきた多貴そのものであった。
「オーケー、じゃぁ3分振って1分休んでを10セットやってて。わたしはエリスから電話が来たので、ちょっと話を聞いてくる」
ホリーはそう言うとここ山中公園から目と鼻の先にあるホテルに向かって歩き出した。ついさっき多貴の面倒を見ている最中にて、エリスからメールで話があると伝えられた。気になるゆえ急ぎ足でホテルにたどり着くと、入り口前にエリスが立っていた。その姿はホリーが来るのをジッと待っていられないって感じに見えた。
「エリス、どうしたんですか? なんかあったんですか?」
心配するホリーが早速質問すると、エリスは軽く首を横に振る。そしてすぐさま予想外の事を口にする。
「ホリー、お願いがあるんだけど」
「はいはい、エリスのためなら聞ける事はなんでも聞きますよ」
「わたしにも剣術を教えてくれないかしら」
「はい?」
「多貴を見ていて思った……わたしもあんな風になりたいって」
座って会話するキブンじゃないって事なのだろう、エリスはなんとなくその辺りを歩き出し、隣のホリーにここ最近のキモチというのをさらした。
最近の多貴は見ていてとても清々しい。ものすごいスピードで成長する格好さに加え、充実少年みたいな勢いが艷やかに輝いている。そういうまぶしさは満たされない心の持ち主にはうらやましく見えてたまらないのだとエリスが語る。
「そりゃぁ、エリスが指導して欲しいっていうなら喜んでやりますけど」
「ほんとう? だったら今日からでも早速!」
「で、でもエリス……多貴と同じくらいのスピードで成長して、しかもポニーと戦うんだって考えたりしていません?」
「その通りなんだけど」
「あ……」
ホリーは申し訳なさそうに顔を赤らめ左手で頭をかく。いくらなんでもそれはムリというモノだったからだ。エリスの妹ことポニーはつよくなる事に一生懸命だった。女だってつよくあってしかるべきという信念があったゆえ、きつい訓練も喜んでやった。そして何度となく、姉が20歳になるまではいっしょに自分を鍛えようと誘った。必要とあらば自分が姉を指導してもいいと何度も言った。なのに過去のエリスは動かなかった。エレガントって言葉にすべてを傾けた結果、つよいという話にはまったく無縁の人。
「エリス、これ持ってみてどう思います?」
ホリーは白いパーカーの背中からスーッと剣を取り出しエリスに渡した。それを持った瞬間にエリスに生じる表情っていうのは、運動だの体力だの基本からがっちりやらねばならないって話の色合い。
「つまりその……」
「いいわ、言ってみて」
「エリスがいま考えている物語をやるにはカンペキ力量不足っていうか」
「そうよね、だからわたしも若返ろうと思う」
「ちょ、待って、待ってくださいエリス」
ホリーは慌てて広げた両手を小さく振った。そして多貴とエリスでは事情がちがいますと説明した。多貴には15歳の始め頃まではいい感じだったという過去形の事実があった。それがゆえ堕落してしまった22歳から15歳に若返ったら話がうまく進む。少しばっかり苦労しつつスピーディーな成長をするというのは、そういう背景があってこそ。
「で、でも……エリス……エリスには多貴のような過去がないじゃないですか。だから若返っても多貴みたいな事をやってのけるのは……ふつうに考える分にはムリだろうと思うのですが」
ホリーはここでエリスをなだめようとした。もしどうしても自分に負い目を感じるというのなら、過去の自分を反省するように努力を始めればいい。短期間でつよくなるだのポニーと戦うだの、そういう事ではなくあたらしい自分をやり始めるという取り組みにすればいいのだと伝えようとした。
ところがエリスはホリーより先に口を開き、とっても真剣な表情で熱い意識というのをぶちまける。
「わたしには多貴みたいな過去はないけど……でも若返れば時間の経ち方が遅くなるという、それは生じるはず。とはいえ……」
「とはいえ?」
「あんまり子どもになるのもちょっと……今のエレガントさや美しさ、もうちょっと言えばバストの豊かさとか、そこらが消えるのはイヤだから、若返りは1年くらい。それでも必死にがんばればわたしだって何とかなるはず」
「エリス……そんな中途半端な考えでつよくなりたいなんて……」
「そうね、でも物事はやってみないとわからない。いまの多貴を見ているとジッとしていられないの。わたしやるわ、ホリーが指導してくれないなら独学で24時間努力してみせるわ。結果よければすべてが正義になるんだもの」
話を聞いていて一体どうしたモノかとホリーは思った。エリスから伝わるのは本気の手前って甘さを本気で考えている熱意。
「じゃぁ……今夜にでもポニー技術団へ行きますか?」
「今すぐにでも行きたいキブンよ。あ、この事はあなたの姉ことエリスに報告しておいて。そうすればポニーに伝わる」
「伝えてもいいんですか?」
「もちろんよ。伝えたら泣き言は言えなくなるでしょう?」
「わ、わかりました……」
こうしてエリスは22歳にしてつよい女になりたいと動き出した。その心意気は生煮えみたいなモノではあったが、これまでのほほんと生きてきた事を思えば、それなりの前進と言える事でもある。
「でもエリス……」
「なに?」
「多貴とエリスが同じメニューっていうのはできないですよ? どうしたってエリスは体力づくりって初歩も初歩から始める事になるんですよ?」
「わかっているわ。死にものぐるいでやって、一日でも早く多貴と同じような事が出来るようになってみせる」
がっちりとした面持ちで言い切るエリスはかっこうよかった。生半可なキモチとしか思えない発想でも本気で言い切ればサマは良くなる。それを見たホリー、とりあえずエリスの思うようにやらせてみようと思う事にした。
ただ姉のエリスへ送る報告メールの内容は考えざるを得なかった。エレガントを失いたくないから1年だけ若返ったとか伝えたら、これだから情けない姉は……とポニーが怒る事は目に見えているからだ。そこでメールにはエリスもキモチ入れ替えてつよくなろうと思っているみたいと書くにとどめておく。
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