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ポニー親衛隊面接3・イタミ・コワイヨーが参加したいと訴えてきた
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17・ポニー親衛隊面接3・イタミ・コワイヨーが参加したいと訴えてきた
「さて、今日の午前はイロミを獲得。午後はどうなるかな」
昼食を終えた後、トレーニングルーム体を動かすエリーがいた。下はピンク色の超高級トレパンで上はグレーって色のスポーツブラで豊かなふくらみ具合や谷間を見せながら、重たい剣を振って汗を流す。
すると思いもしない来客というのが来て話がしたがっていると伝えられる。ほんとうはポニーに通す話かと思われるが、親衛隊に関係するからまずはエリーにご報告とのこと。そう言われるとエリーは剣を置き、白いシャツをはおってタオルで汗を拭う。
「いいよ、ここに通して」
話があるというのは同じ女。だからシャツのボタンを閉じず、スポーツブラや谷間を出したまま水を飲んでノドを潤す。
「失礼します」
やってきたはペイン刑務所の矯正監。エリーにしてみれば意外過ぎて何事? と首をかしげる相手。
「ペイン刑務所の矯正監がわたしにどんな用があると?」
エリーが言うと40歳のエリート女性たる矯正監がさっそく話を始めた。ただいまポニー親衛隊という話が持ち上がっていて、そこの要員が募集されているって話はあっちこっちに伝わる。それは囲の中にいる受刑者たちにも流れている。
「イタミ・コワイヨーという受刑者が親衛隊の面接を受けたいと連日騒ぎ立てて収まらないのです。せめて面接くらいはさせろと朝から番までわめいて止められません。だからまぁ、受かることのない面接をさせるというのはできないでしょうか」
「イタミ?」
エリーはシャツのボタンを閉じてスポーツブラや谷間を隠したら、ペイン刑務所で騒ぎ立てるくらいだからけっこうな悪人でしょう? と聞いてみる。
「はい、年齢は23歳の女です。剣術に優れ体力は相当なスグレモノ。ただし情欲とか性欲のコントロールが下手だったので、数多くの男を強姦したという暗い歴史を作りました。もしまっとうに生きていれば輝ける戦士だったと思いますが、今は背中の羽が白ではなく真っ黒という女です」
話を聞いたエリーはドーン! とキモチが沈んだって顔をする。色白な左手平を額に当てると、腐ったニンジンはイヤだなぁとぼやく。ポニー親衛隊は暴れたい女子に活躍の場を与えるために作られようとしている。最初のエンミも次のイロミも特に問題はない。だがイタミというのは腕が優れていようがなんだろうが黒い。親衛隊のイメージを悪化させるだけにしか思えない。
「でもまぁ……一応ポニーに報告はする。ポニーが応じるとは思わないけど、とりあえず話をする。だから返事は待って」
エリーは庭に出ると外で風に当たりながら剣を振っているポニーに近づいていく。詩貴がまだなつかないのでちょっと機嫌が悪いって、それは話をしなくてもエリーには感じ取る事ができる。
「エリー、なんか用?」
「とりあえず報告しておこうと思った事ができて」
「なに?」
「話をしてもいいですか?」
「もちろん」
そこでエリーは剣を持って身構えるポニーを見ながら、さきほどの話を手際よく報告して聞かせた。
「イタミ? イヤねぇ、わたし男女どっちであれ下品な奴はキライなんだ」
ポニーはよいしょっと声を出し剣を中に放り上げた。そして右の人差し指と中指の2本だけを伸ばし、まっすぐ落ちてくる剣のポンメルをキャッチ。剣は見事に立ってきれいに静止する。
「ですよね、わたしもそういう女はキライです」
ポニーの返事はわかっていたのでこれで話は終わりとエリーは思った。ところがなにかの小さい電流がポニーに流れたらしい。2本の指先に立てる剣を見ながら、何やら考えているようなブツブツ言い出した。
「エリー」
「はい?」
「話を聞いた限りではイタミはクソな女。一生刑務所にいろって話だよ。だけどいまフッと思った。情欲とか性欲ってやつは……まぁ、下品すぎるのはダメだとしても、たしかに人の心につきまとう。つまりこのわたしでもうっかりすれば道を踏み外すかもしれないってことだよ」
「そんな、ポニーとイタミをいっしょにしないでください」
「まぁまぁ、それでわたしは面接くらいはさせようかと思った。受からせる気はないけど、面接くらいはしてもいいかなと。つよいのに汚れたという女がどんなモノか知りたいって気もする」
「だから矯正監に伝えて。今夜の9時にイタミを連れてこいって。このわたしが直々に1対1で面接する」
「ポニーが直々に1対1で? ダメです、相手は凶悪なんですよ?」
「凶悪でもなんでもこのわたしが負けるわけない、恐れるにたらず」
「で、でも……」
「それにエリー、受からせる気はないとしてもだよ? 面接するからにはこっちも少しは大きな心を見せなきゃね。相手が極悪でこっちは小っちゃい心とか笑えないでしょう? それじゃぁポニーの名が泣いちゃうわよ」
「ぅ……」
「だいじょうぶ。だからちゃんと伝えてよ」
「わ、わかりました」
こうして話はエリーの予想外って方向に進んだ。まったくもって思いもしない流れだったが、ポニーの言葉をしっかり伝えてから帰す。
「イタミがどんな女か知らないけど、親衛隊に参加して欲しくない。うん、ポニーが認めるわけない。認めるわけがない」
エリーはなんとなく不安ながらも、ポニーがイタミを招くわけがないと信じひとりうなづくのだった。
「さて、今日の午前はイロミを獲得。午後はどうなるかな」
昼食を終えた後、トレーニングルーム体を動かすエリーがいた。下はピンク色の超高級トレパンで上はグレーって色のスポーツブラで豊かなふくらみ具合や谷間を見せながら、重たい剣を振って汗を流す。
すると思いもしない来客というのが来て話がしたがっていると伝えられる。ほんとうはポニーに通す話かと思われるが、親衛隊に関係するからまずはエリーにご報告とのこと。そう言われるとエリーは剣を置き、白いシャツをはおってタオルで汗を拭う。
「いいよ、ここに通して」
話があるというのは同じ女。だからシャツのボタンを閉じず、スポーツブラや谷間を出したまま水を飲んでノドを潤す。
「失礼します」
やってきたはペイン刑務所の矯正監。エリーにしてみれば意外過ぎて何事? と首をかしげる相手。
「ペイン刑務所の矯正監がわたしにどんな用があると?」
エリーが言うと40歳のエリート女性たる矯正監がさっそく話を始めた。ただいまポニー親衛隊という話が持ち上がっていて、そこの要員が募集されているって話はあっちこっちに伝わる。それは囲の中にいる受刑者たちにも流れている。
「イタミ・コワイヨーという受刑者が親衛隊の面接を受けたいと連日騒ぎ立てて収まらないのです。せめて面接くらいはさせろと朝から番までわめいて止められません。だからまぁ、受かることのない面接をさせるというのはできないでしょうか」
「イタミ?」
エリーはシャツのボタンを閉じてスポーツブラや谷間を隠したら、ペイン刑務所で騒ぎ立てるくらいだからけっこうな悪人でしょう? と聞いてみる。
「はい、年齢は23歳の女です。剣術に優れ体力は相当なスグレモノ。ただし情欲とか性欲のコントロールが下手だったので、数多くの男を強姦したという暗い歴史を作りました。もしまっとうに生きていれば輝ける戦士だったと思いますが、今は背中の羽が白ではなく真っ黒という女です」
話を聞いたエリーはドーン! とキモチが沈んだって顔をする。色白な左手平を額に当てると、腐ったニンジンはイヤだなぁとぼやく。ポニー親衛隊は暴れたい女子に活躍の場を与えるために作られようとしている。最初のエンミも次のイロミも特に問題はない。だがイタミというのは腕が優れていようがなんだろうが黒い。親衛隊のイメージを悪化させるだけにしか思えない。
「でもまぁ……一応ポニーに報告はする。ポニーが応じるとは思わないけど、とりあえず話をする。だから返事は待って」
エリーは庭に出ると外で風に当たりながら剣を振っているポニーに近づいていく。詩貴がまだなつかないのでちょっと機嫌が悪いって、それは話をしなくてもエリーには感じ取る事ができる。
「エリー、なんか用?」
「とりあえず報告しておこうと思った事ができて」
「なに?」
「話をしてもいいですか?」
「もちろん」
そこでエリーは剣を持って身構えるポニーを見ながら、さきほどの話を手際よく報告して聞かせた。
「イタミ? イヤねぇ、わたし男女どっちであれ下品な奴はキライなんだ」
ポニーはよいしょっと声を出し剣を中に放り上げた。そして右の人差し指と中指の2本だけを伸ばし、まっすぐ落ちてくる剣のポンメルをキャッチ。剣は見事に立ってきれいに静止する。
「ですよね、わたしもそういう女はキライです」
ポニーの返事はわかっていたのでこれで話は終わりとエリーは思った。ところがなにかの小さい電流がポニーに流れたらしい。2本の指先に立てる剣を見ながら、何やら考えているようなブツブツ言い出した。
「エリー」
「はい?」
「話を聞いた限りではイタミはクソな女。一生刑務所にいろって話だよ。だけどいまフッと思った。情欲とか性欲ってやつは……まぁ、下品すぎるのはダメだとしても、たしかに人の心につきまとう。つまりこのわたしでもうっかりすれば道を踏み外すかもしれないってことだよ」
「そんな、ポニーとイタミをいっしょにしないでください」
「まぁまぁ、それでわたしは面接くらいはさせようかと思った。受からせる気はないけど、面接くらいはしてもいいかなと。つよいのに汚れたという女がどんなモノか知りたいって気もする」
「だから矯正監に伝えて。今夜の9時にイタミを連れてこいって。このわたしが直々に1対1で面接する」
「ポニーが直々に1対1で? ダメです、相手は凶悪なんですよ?」
「凶悪でもなんでもこのわたしが負けるわけない、恐れるにたらず」
「で、でも……」
「それにエリー、受からせる気はないとしてもだよ? 面接するからにはこっちも少しは大きな心を見せなきゃね。相手が極悪でこっちは小っちゃい心とか笑えないでしょう? それじゃぁポニーの名が泣いちゃうわよ」
「ぅ……」
「だいじょうぶ。だからちゃんと伝えてよ」
「わ、わかりました」
こうして話はエリーの予想外って方向に進んだ。まったくもって思いもしない流れだったが、ポニーの言葉をしっかり伝えてから帰す。
「イタミがどんな女か知らないけど、親衛隊に参加して欲しくない。うん、ポニーが認めるわけない。認めるわけがない」
エリーはなんとなく不安ながらも、ポニーがイタミを招くわけがないと信じひとりうなづくのだった。
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