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127・回想、中1は絶対Fカップになると思っていたのに……小6の終わり・Eカップ)

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 127・回想、中1は絶対Fカップになると思っていたのに……小6の終わり・Eカップ)


「えっと……おっぱいは91cmのブラはE80ですね」

 行きつけランジェリーショップ「豊満フラワー」でそう言われたのは、小6を終えて迎えた春休み中。

(えぇ、やっぱりちがうのか)

 試着室の中でそう思った。なぜなら自分のおっぱいがEカップって服をきついと訴えてはいなかったから。Eの成り始めがバスト89cmだったから成長しているのは事実だけれど、Fってサイズに届いてはいなかった。見た目は成長してもブラがまだだいじょうぶと感じている間は、やっぱり格上げにはつながらないのかと思い知らさせた。

「Eカップ止まりかぁ……」

 これまで同じサイズのブラで1年以上過ごしたことのないわたしには初めての経験であり、まさかこのままおっぱいの成長が止まったりはしないよね? って乙女な不安が胸いっぱいに沸いた。

 だってさぁ、早くからおっぱいが大きいって物語を歩ませて置いてさぁ、それでEですべてが決まるとかひどいと思うんだよ。E止まりならそんなに急いで巨乳にさせんなよって言いたくなるから。

 しかもあれ、バスト92cmのブラはEカップって、大人になったら言うほど巨乳じゃなくなる事をわたしは知っている。だったらスタートダッシュしたゆえに惨めって話だよね。

 わたしはおっぱいの成長が止まるとか言われている18歳くらいの頃にバスト100cm辺り、ブラはIカップになるというのがもっともな成長と信じて疑わない。そうなるはずの女だと思うので、そうならなかったら神さまに反逆を起こす堕天使になるよ。

「ん……」

 ランジェリーショップの試着室内において、上半身ブラ姿で自分の谷間をミラーに見つめながら思う。いつまでもEってサイズに甘んじるんじゃないぞ! と。
「ま、中1はEでもいいか」

 わたしは出来るだけ早く前向きに事実を受け入れる。これは現実を強いる神さまに対する礼儀とかではなく、自分にストレスを与えないため。そうすればおっぱいの成長もしっかり促されると思うため。こう言ったらなんだけど、神さまのためにしっかりあろうなんて気は全然ないです。自分にとってのプラスでも生じない限りは。
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