中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ

文字の大きさ
上 下
101 / 127

101・クリスマスに欲しいとか思うモノ

しおりを挟む
 101・クリスマスに欲しいとか思うモノ


「光、もうすぐクリスマスだね」

 冬の寒さがマフラーとか手袋を完全必需品にしている今、学校帰りの道を歩きながらわたしは隣の光に言った。

「だね」

 光が軽く震えながら相槌を打った。

「あのさぁ、光……ひとつお願いがあるんだけど、いい?」

 わたしはとなりの彼氏をチラッと見てから、ムリならかまわないんだけどさと前置きしてから切り出した。

「ものすごく短くていいよ、ストーリーがなくてもいいよ、わたしと光がモデルみたいな中学生2人が出てきてさ、できれば男子が女子に告白して、メロメロになったところでキスをして……という、言うなればエンディングだけ切り出した感じ……書いてくれないかなぁ……」

「え?」

「その……小説家になりたいと日々奮闘している光の才能をさ、ちょこっとだけわたしのために使ってくれないかなぁとか思っちゃった。あ、もちろん創作活動のジャマになるならムリにとは言わない」

「あぁ……言われてみたら……なるほど……って思ったりした」

「光の小説には、わたしみたいな巨乳女子ってキャラで優子がいるけれど、優子はダメ。優子だと感情移入しにくい。別のあたらしい巨乳女子ってキャラを作って、名前もマリーにするとか」

「あ、ごめん、名前がマリーとかだと逆に感情移入がしにくい。つまり実際に知っている人間を使って架空の話にするっていうのは、実は苦手なんだ」

「じゃぁ、名前はどうでもいいけれど、中1で巨乳というわたしそのものなキャラを出して、あ、これって……光がわたしに告白しているんだというカン違いを誘うようなのを書いて欲しい。なんなら……」

「なんなら?」

「そのまま愛し合って結ばれるというオチでもいいから。愛し合う場面を濃密に描いてくれてもいいから、R18でもいいから」

「あぅぐ……」

「ダメかな?」

「わ、わかったよ、チャレンジしてみる。だけど24日とか25日に間に合わせられないかもしれない」

「それでもいいよ」

「わたしの方はちゃんとプレゼント考えているから」

「え、でも……マリーからはこのマフラーと手袋をクリスマスプレゼント兼ねてもらったんだけれど」

「そう言ったけれど、でも、やっぱりクリスマスプレゼントにはちょっとしたキモチを渡したい」

「いいよいいよ、そういう事しなくていいから。しょっちゅうプレゼントとかやっていたらお互い疲れちゃうしお金って言葉も絡んできてしまうから」

「ま、まぁ、じゃぁ、とりあえずプレゼントって頭を持っているだけにするよ」

「わかった」

「じゃぁ光先生、ド短編小説、お願いしてもいいですか!?」

「よし! ひとつやってみるか」

「おぉ、先生、たのしみに待っていますよぉ」

 たのしみ! ものすごくたのしみ! わたしは生まれて初めて彼氏という存在に、自分のための作品というのを作ってもらえるんだ。

「あ、そうだ、マリー」

「なに?」

「一人称と三人称、どっちで書いたらいいんだろう」

「あぁ、それか……わたしみたいな巨乳女子って彼女を求めたくてたまらないって彼氏の心たる一人称が読みたいって思うけれど、全体の解説をしてくれる三人称も読みたいしなぁ……」

「じゃぁ両方書く!」

「え、だいじょうぶ? 創作のジャマにならない?」

「うまくいけばだいじょうぶ」

「うまく?」

「説明はできないけれど、どんな作品もなぜか上手くいくときと、不思議なくらい手強くてうまくやれないってときが生じる」

「じゃぁ、うまくできるなら2つお願い。でも光の創作活動をジャマしたくないからムリはしないで」

「うん、わかった」

 ここでとなりの光がわたしを見てニコっとやったりすると、わたしにはそれ胸キュンの弾丸でしかない。

(ん……)

 おたがい手袋をしているけれど、手をにぎり合って寒い中を歩いた。そしてわたしは光から告白されているような小説がもうすぐ読めるのだと、胸いっぱいにドキドキしたんだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...