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97・光が記憶喪失ぅ? 2
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97・光が記憶喪失ぅ? 2
「光」
「は、はい……」
光はわたしが近づくとドキドキ赤い顔で後ずさり。これって絶対逆だから、本来は光がわたしに迫ってわたしが胸をドキドキさせるというのが正しい物語だから。
「きみの名前は三ツ井光っていうんだよ」
「そうなんですか?」
「きみの特徴言ってあげようか?」
「ぼくの特徴ですか?」
「そう、きみはすごいおっぱい星人でわたしみたいな巨乳女子に恋い焦がれているという人」
「えぇ、そうなんですか」
「言っとくけれど、それはきみを語る上で一番重要な要素なんだよ?」
「そ、そんな」
「でもあってあれだね、きみは小説とか書いてネットに出している。たしかきみ、以前に言ってた。ネットに直接書いて出しているのではなく、パソコンのワープロで書いて保存したのをネットに出しているって」
「ぼ、ぼくが小説を?」
「ちょっとパソコン見せて」
わたしは光から一度離れると、光の愛機たるパソコンを見させてもらった。そうするとDドライブに「文章&小説」というフォルダーがあり、しかも萌えキャラのアイコンがセットされている。
「ほら、これ」
わたしがフォルダーを開くと、ずらーっとワードの文章データというアイコンが並ぶ。それらにはしっかり小説のタイトルがあって、光が一生懸命がんばってきたという証。
「こ、これが、ぼくの書いた小説? こんなにいっぱい?」
「そう、すごいよね、きみほんとうにがんばっているよね」
「で、でも……」
「うん?」
「巨乳とか巨乳女子とかそういうタイトルがものすごく多いんですけれど」
「だからそれがきみなんだもん。すごいおっぱい星人で、ゆえにわたしみたいな巨乳女子に恋い焦がれて……という人なんだよ」
「ぼく、そんな男だったんですか……」
「いいじゃんか、わたしは……そういうきみが好きなんだから。いまさらいい格好したって人間とか事実は変えられないんだよ、光くん」
ここでわたしは座りパソコンを見つめている光にすり寄った。近すぎます! とか言って離れようとする相手の手をつかんで、ギュウっとやさしく握ってやる。
「な、なに……を」
「思い出さない? これがわたしの手なんだけど……わたしという女子の手なんだけど、なんにも感じない?」
「そ、それは……」
「なんでもいいよ、いま感じるとか思う事とか言ってみ、怒らないって約束してあげるから」
「い、言ってもいいんですか?」
「言わないと往復ビンタする」
「ん……ま、まず……」
「まず?」
「温かい……です。で、その……」
「続けて」
「や、やわらかくて……やさしい感じだなぁとか思って」
「そうだよ、それがきみの彼女ことマリーのクオリティーだよ」
わたしはここでやさしく手を動かし、過剰なまでにドキついている光の手をやんわり愛撫してやる。すると光はくぅーっと空気を見つめるような目になる。
「光……わたしのこと……思い出して」
「な、なんか……すごく……」
「なに?」
「特別めいたキモチになってしまいます。なんかこう、大事なモノが胸の中に入ってくるような……」
光の声を耳にし、光の状態とか感情がスーッと自分に流れ伝わってくると、たまらない感じが突然に吹き上がってきた。一瞬で限界突破みたいな勢いだから、誰よりわたし自身がほんとうにびっくりせざるを得ない。
「光」
「は、はい……」
光はわたしが近づくとドキドキ赤い顔で後ずさり。これって絶対逆だから、本来は光がわたしに迫ってわたしが胸をドキドキさせるというのが正しい物語だから。
「きみの名前は三ツ井光っていうんだよ」
「そうなんですか?」
「きみの特徴言ってあげようか?」
「ぼくの特徴ですか?」
「そう、きみはすごいおっぱい星人でわたしみたいな巨乳女子に恋い焦がれているという人」
「えぇ、そうなんですか」
「言っとくけれど、それはきみを語る上で一番重要な要素なんだよ?」
「そ、そんな」
「でもあってあれだね、きみは小説とか書いてネットに出している。たしかきみ、以前に言ってた。ネットに直接書いて出しているのではなく、パソコンのワープロで書いて保存したのをネットに出しているって」
「ぼ、ぼくが小説を?」
「ちょっとパソコン見せて」
わたしは光から一度離れると、光の愛機たるパソコンを見させてもらった。そうするとDドライブに「文章&小説」というフォルダーがあり、しかも萌えキャラのアイコンがセットされている。
「ほら、これ」
わたしがフォルダーを開くと、ずらーっとワードの文章データというアイコンが並ぶ。それらにはしっかり小説のタイトルがあって、光が一生懸命がんばってきたという証。
「こ、これが、ぼくの書いた小説? こんなにいっぱい?」
「そう、すごいよね、きみほんとうにがんばっているよね」
「で、でも……」
「うん?」
「巨乳とか巨乳女子とかそういうタイトルがものすごく多いんですけれど」
「だからそれがきみなんだもん。すごいおっぱい星人で、ゆえにわたしみたいな巨乳女子に恋い焦がれて……という人なんだよ」
「ぼく、そんな男だったんですか……」
「いいじゃんか、わたしは……そういうきみが好きなんだから。いまさらいい格好したって人間とか事実は変えられないんだよ、光くん」
ここでわたしは座りパソコンを見つめている光にすり寄った。近すぎます! とか言って離れようとする相手の手をつかんで、ギュウっとやさしく握ってやる。
「な、なに……を」
「思い出さない? これがわたしの手なんだけど……わたしという女子の手なんだけど、なんにも感じない?」
「そ、それは……」
「なんでもいいよ、いま感じるとか思う事とか言ってみ、怒らないって約束してあげるから」
「い、言ってもいいんですか?」
「言わないと往復ビンタする」
「ん……ま、まず……」
「まず?」
「温かい……です。で、その……」
「続けて」
「や、やわらかくて……やさしい感じだなぁとか思って」
「そうだよ、それがきみの彼女ことマリーのクオリティーだよ」
わたしはここでやさしく手を動かし、過剰なまでにドキついている光の手をやんわり愛撫してやる。すると光はくぅーっと空気を見つめるような目になる。
「光……わたしのこと……思い出して」
「な、なんか……すごく……」
「なに?」
「特別めいたキモチになってしまいます。なんかこう、大事なモノが胸の中に入ってくるような……」
光の声を耳にし、光の状態とか感情がスーッと自分に流れ伝わってくると、たまらない感じが突然に吹き上がってきた。一瞬で限界突破みたいな勢いだから、誰よりわたし自身がほんとうにびっくりせざるを得ない。
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