83 / 127
83・彼女がいるんだからモテなくていいじゃん!
しおりを挟む
83・彼女がいるんだからモテなくていいじゃん!
「あいつってモテるよね」
昼休みに教室で会話をしていたら、向き合う友人がチラッと横目をやって、ある男子の事をそう言った。
「だね」
わたしはその男子にはさっぱり興味がないので、どうぞご勝手に! としか思わなかったりする。
「マリー」
「ん?」
「わたしさぁ、マジメに思っちゃうんだよぉ」
友人はわたしの顔と胸を観察するように見つめながら、こんなにかわいくておっぱいも大きいのに勿体ないとかいう。
「勿体ないって何が?」
「光みたいな地味なやつとマリーが付き合うなんて……」
「人の彼氏を悪く言うと許さないぞ」
「いや、悪くいうつもりはないんだけれど……光って基本女にモテないじゃん。あっちで数人の女子と会話している奴と比較したら、なんというかモテライトの浴び具合がちがうっていうか」
「わたしって彼女がいるのに他の女にモテる必要ってある?」
「いや、だから……マリーは思わないの? 自分の彼氏がモテると誇らしくなる」
「別に。むしろあれだよ、わたしは自分の彼氏をよーく分かっていて、我ながらよく出来た女子とか自画自賛しちゃうね」
「おぉ! すごい」
「だって光はモテないタイプだもん、しかも芸能人じゃないし。光にはモテないからこその魅力があるんだよ。だから太陽みたいなキャラであるわたしと付き合うことで、双方バランスが取れて幸せって事」
「うぉ、すご! マリーって精神がイケてる女子だ」
「でしょう? えっへん!」
こんな会話をやりながら、わたしはもう一度モテまくりな男子をチラッと横目で見た。まぁ、好みっていうのは人それぞれだけど……わたしは地味で自分の世界を作ろうとがんばっている光の方に胸がグッと来る。これはわたしに男を見る目があるのか無いのかどっちなのか……と思ったりはするけれど、いいんだ、光はまちがいなく優良物件と思っているし好きだし両想い。わたしはいい相手と付き合っていると思う事ができている。
「あいつってモテるよね」
昼休みに教室で会話をしていたら、向き合う友人がチラッと横目をやって、ある男子の事をそう言った。
「だね」
わたしはその男子にはさっぱり興味がないので、どうぞご勝手に! としか思わなかったりする。
「マリー」
「ん?」
「わたしさぁ、マジメに思っちゃうんだよぉ」
友人はわたしの顔と胸を観察するように見つめながら、こんなにかわいくておっぱいも大きいのに勿体ないとかいう。
「勿体ないって何が?」
「光みたいな地味なやつとマリーが付き合うなんて……」
「人の彼氏を悪く言うと許さないぞ」
「いや、悪くいうつもりはないんだけれど……光って基本女にモテないじゃん。あっちで数人の女子と会話している奴と比較したら、なんというかモテライトの浴び具合がちがうっていうか」
「わたしって彼女がいるのに他の女にモテる必要ってある?」
「いや、だから……マリーは思わないの? 自分の彼氏がモテると誇らしくなる」
「別に。むしろあれだよ、わたしは自分の彼氏をよーく分かっていて、我ながらよく出来た女子とか自画自賛しちゃうね」
「おぉ! すごい」
「だって光はモテないタイプだもん、しかも芸能人じゃないし。光にはモテないからこその魅力があるんだよ。だから太陽みたいなキャラであるわたしと付き合うことで、双方バランスが取れて幸せって事」
「うぉ、すご! マリーって精神がイケてる女子だ」
「でしょう? えっへん!」
こんな会話をやりながら、わたしはもう一度モテまくりな男子をチラッと横目で見た。まぁ、好みっていうのは人それぞれだけど……わたしは地味で自分の世界を作ろうとがんばっている光の方に胸がグッと来る。これはわたしに男を見る目があるのか無いのかどっちなのか……と思ったりはするけれど、いいんだ、光はまちがいなく優良物件と思っているし好きだし両想い。わたしはいい相手と付き合っていると思う事ができている。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる