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59・ついに我が家へいらっしゃい1
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59・ついに我が家へいらっしゃい1
今日はついに光を家に誘うという物語となった。前日に彼氏を家に連れてくるとお母さんには報告してあって、お母さんとお祖母ちゃんの双方がぜひとも見たいと張りきっている。まぁ、お父さんは仕事っていうのもあるけれど後でいいんだ。女子が彼氏を見てもらうに重要なのは同性のお母さんとかだから。
「お腹が痛い……」
光はわたしの横を歩きながら情けない声を出す。わたしにちょっと甘えたがるみたいな声で訴えつつ、わたしを見るときは巨乳って部分もしっかり見る。
「光は本当にメンタルが弱いよねぇ、まさに豆腐メンタルだよねぇ」
「わ、悪かったな」
「だけど、今日は止めとくとかそういう事は言わさないよ。家ではお母さんたちが待っているんだから、光が来なかったらわたしが恥をかく事になるんだからね」
「わかってるよ……」
そんなこんなでわたしは光を自宅前までつれてきた。今日は学校が5時間だったから、一度家に帰って着替えてからでもまだ3時を少し回ったくらいで済む。
「さ、おいで」
門を開けてクイクイっと光を手招き。そんな事をするわたしは光とこれから結婚するみたいって錯覚を楽しんだりしている。
「ただいま!」
「お、おじゃまします」
自宅だから余裕のわたしと客人だから緊張する光、このアンバランスは最高にステキ。光がいとしくてたまらないってキモチをツンツンされてくすぐったくなる。
「ただいま、でもって紹介します!」
わたしは居間のテーブルに座って待ちかねていたお母さんとお祖母ちゃんの2人を前にしながら、右手で光の腕をつかんで横に立たせる。
「こちら三ツ井光くん、わたしの同級生でわたしの彼氏」
「よ、よろしく……お願いします」
光が軽く一礼するとおぉ! と2人が軽い拍手をした。お祖母ちゃんの方は光をかわいい子とか言ったりした。
「さ、座って」
わたしは自分のとなりに光を座らせる。でもって向かいにはお母さんとお祖母ちゃんがいる。トータルすると4人、でも女が3人で男が1人ってバランスだから、光が緊張して喋れなくなるのを防ぐためにも、わたしがエスコートしてあげないと! と思う。
で、すぐにやっぱりそうなるか……ということが発生。なんせ家の女性陣はみんな乳がデカいんだよねぇ。お祖母ちゃんはIカップの爆乳でお母さんはGカップの巨乳。そういう2人が前に座っていると、しかも2人ともニットって姿で胸のふくらみってボリュームがすごく目立つと、中1でEカップってわたしの目立ち具合が下げられてしまう。。
「こら!」
「な、なんだよ足蹴りして……」
「となりにわたしがいるのにデレっとした顔になるべからず」
「で、デレっとなんかしていない」
ったくおっぱい星人め! って思うと同時に、お母さんもお祖母ちゃんも控えめな格好をして欲しいなぁと内心ためいき。
「で、えっと光くん」
ここでお母さんが光に語りかけた。
「は、はい」
背筋を伸ばして緊張する光は、お母さんがニコっとやったりするとまたすぐデレっとした顔になる。ガマン! わたしはどうしてもイラっとするけれど、ここはできた女を見せるためにもグッとガマン。
「マリーに聞いたんだけれど、きみは小説家になりたいと思ってがんばっているんだって?」
「は、はい」
「へぇ、そうなんだ。小説家以外になりたいとか思う仕事は?」
あ、この感じはちょっとまずいかもとわたしは思った。お母さんってちょっと意地悪な質問をするのが好きなんだよね。相手がどういう受け答えをするか楽しんじゃうって、時と場合によっては性格悪いって感じの人なんだ。
「ないです!」
わたしが何かしらフォローしようと思ったのに、光が先にズバっと言った。
(ちょっと……)
それはやばくない? とわたしはちょっと焦った。たとえばこんな事も考えたりするかなぁみたいなことを言えばいいのに、一直線とか一点張りのド直球は印象が悪くなる気がして心配……
「ない? ないの?」
「はい」
「あらぁ、かわいい顔をしてずいぶん堂々と言い切るんだね。どうしてないと力強く断言するの?」
「だって、ぼくはそういう人間だからです」
光はちょっと声が震えているけれど、わたしの予想に反して急に堂々と男らしい感じになっている。そうなんだ、光ってメンタルが弱くてため息を誘うかと思えば、急にかっこうよくなったりもするんだ。
「そういう人間?」
「ぼくはなぜかはわからないけれど、話を思いつく事ができるんです。でもって集団で群れるとか得意じゃありません。そうなったらもう、自分が好きな小説家になる以外まっとうな人生を送れる気がしないのです」
うわ、かっこういい! だけど……中1でそこまで言い切ったら逆に印象が下がるような気がして不安。
「才能があるって断言するんだ?」
「いえ、才能はなくてもいいんです」
「あら、どうして?」
「小6のときにある本を読みました。それはアーティストの名言集って本だったのですけれど、その中に次のような名言があったのです。才能があっても稼げなきゃなんの意味もない。才能なんかぶっちゃけ結果論でよくて、まずは金を稼がなきゃな。それができたら才能なんかなくても全然オーケーなのさ。この名言を見てすごい衝撃を受けました。だからぼく、大人になるまでに必ず売れるであろうって小説を書けるようになります。それがいまのぼくの目標です」
「あらぁ、すごいステキじゃない!」
わたしは光の言っている事をちょっとドキドキしながら聞いていたけれど、お母さんは光を気に入ったみたいだった。よかった……と思ったし、光がいつもこんな感じだったら最高なんだけどなぁと胸がクゥッと感じさせられたりもした。
今日はついに光を家に誘うという物語となった。前日に彼氏を家に連れてくるとお母さんには報告してあって、お母さんとお祖母ちゃんの双方がぜひとも見たいと張りきっている。まぁ、お父さんは仕事っていうのもあるけれど後でいいんだ。女子が彼氏を見てもらうに重要なのは同性のお母さんとかだから。
「お腹が痛い……」
光はわたしの横を歩きながら情けない声を出す。わたしにちょっと甘えたがるみたいな声で訴えつつ、わたしを見るときは巨乳って部分もしっかり見る。
「光は本当にメンタルが弱いよねぇ、まさに豆腐メンタルだよねぇ」
「わ、悪かったな」
「だけど、今日は止めとくとかそういう事は言わさないよ。家ではお母さんたちが待っているんだから、光が来なかったらわたしが恥をかく事になるんだからね」
「わかってるよ……」
そんなこんなでわたしは光を自宅前までつれてきた。今日は学校が5時間だったから、一度家に帰って着替えてからでもまだ3時を少し回ったくらいで済む。
「さ、おいで」
門を開けてクイクイっと光を手招き。そんな事をするわたしは光とこれから結婚するみたいって錯覚を楽しんだりしている。
「ただいま!」
「お、おじゃまします」
自宅だから余裕のわたしと客人だから緊張する光、このアンバランスは最高にステキ。光がいとしくてたまらないってキモチをツンツンされてくすぐったくなる。
「ただいま、でもって紹介します!」
わたしは居間のテーブルに座って待ちかねていたお母さんとお祖母ちゃんの2人を前にしながら、右手で光の腕をつかんで横に立たせる。
「こちら三ツ井光くん、わたしの同級生でわたしの彼氏」
「よ、よろしく……お願いします」
光が軽く一礼するとおぉ! と2人が軽い拍手をした。お祖母ちゃんの方は光をかわいい子とか言ったりした。
「さ、座って」
わたしは自分のとなりに光を座らせる。でもって向かいにはお母さんとお祖母ちゃんがいる。トータルすると4人、でも女が3人で男が1人ってバランスだから、光が緊張して喋れなくなるのを防ぐためにも、わたしがエスコートしてあげないと! と思う。
で、すぐにやっぱりそうなるか……ということが発生。なんせ家の女性陣はみんな乳がデカいんだよねぇ。お祖母ちゃんはIカップの爆乳でお母さんはGカップの巨乳。そういう2人が前に座っていると、しかも2人ともニットって姿で胸のふくらみってボリュームがすごく目立つと、中1でEカップってわたしの目立ち具合が下げられてしまう。。
「こら!」
「な、なんだよ足蹴りして……」
「となりにわたしがいるのにデレっとした顔になるべからず」
「で、デレっとなんかしていない」
ったくおっぱい星人め! って思うと同時に、お母さんもお祖母ちゃんも控えめな格好をして欲しいなぁと内心ためいき。
「で、えっと光くん」
ここでお母さんが光に語りかけた。
「は、はい」
背筋を伸ばして緊張する光は、お母さんがニコっとやったりするとまたすぐデレっとした顔になる。ガマン! わたしはどうしてもイラっとするけれど、ここはできた女を見せるためにもグッとガマン。
「マリーに聞いたんだけれど、きみは小説家になりたいと思ってがんばっているんだって?」
「は、はい」
「へぇ、そうなんだ。小説家以外になりたいとか思う仕事は?」
あ、この感じはちょっとまずいかもとわたしは思った。お母さんってちょっと意地悪な質問をするのが好きなんだよね。相手がどういう受け答えをするか楽しんじゃうって、時と場合によっては性格悪いって感じの人なんだ。
「ないです!」
わたしが何かしらフォローしようと思ったのに、光が先にズバっと言った。
(ちょっと……)
それはやばくない? とわたしはちょっと焦った。たとえばこんな事も考えたりするかなぁみたいなことを言えばいいのに、一直線とか一点張りのド直球は印象が悪くなる気がして心配……
「ない? ないの?」
「はい」
「あらぁ、かわいい顔をしてずいぶん堂々と言い切るんだね。どうしてないと力強く断言するの?」
「だって、ぼくはそういう人間だからです」
光はちょっと声が震えているけれど、わたしの予想に反して急に堂々と男らしい感じになっている。そうなんだ、光ってメンタルが弱くてため息を誘うかと思えば、急にかっこうよくなったりもするんだ。
「そういう人間?」
「ぼくはなぜかはわからないけれど、話を思いつく事ができるんです。でもって集団で群れるとか得意じゃありません。そうなったらもう、自分が好きな小説家になる以外まっとうな人生を送れる気がしないのです」
うわ、かっこういい! だけど……中1でそこまで言い切ったら逆に印象が下がるような気がして不安。
「才能があるって断言するんだ?」
「いえ、才能はなくてもいいんです」
「あら、どうして?」
「小6のときにある本を読みました。それはアーティストの名言集って本だったのですけれど、その中に次のような名言があったのです。才能があっても稼げなきゃなんの意味もない。才能なんかぶっちゃけ結果論でよくて、まずは金を稼がなきゃな。それができたら才能なんかなくても全然オーケーなのさ。この名言を見てすごい衝撃を受けました。だからぼく、大人になるまでに必ず売れるであろうって小説を書けるようになります。それがいまのぼくの目標です」
「あらぁ、すごいステキじゃない!」
わたしは光の言っている事をちょっとドキドキしながら聞いていたけれど、お母さんは光を気に入ったみたいだった。よかった……と思ったし、光がいつもこんな感じだったら最高なんだけどなぁと胸がクゥッと感じさせられたりもした。
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