58 / 127
58・こんな告白は困るんです……黒井先輩3
しおりを挟む
58・こんな告白は困るんです……黒井先輩3
「じゃぁ、マリーも中1でEカップって巨乳を出そうか」
「な、なにを……」
先輩はわたしのブレザーボタンを外し始めた。それから意図的に乱暴にグワッっと左右に広げる。
「マリー、怖がらないで……やさしくするから」
先輩の手がわたしのシャツボタンを上からゆっくりと外していく。わたしは先輩の奏でるエロいメロディーにどんどん飲まれていっている。
「せ、先輩……」
「なに?」
「愛し合うとか言うけれど……女同士でどうやって何をしようって言うんですか?」
「え、マリーってそういう事も知らないの?」
「え……な、なに?」
「女同士でも愛し合うためのアイテムはあるんだよ」
「うそ……中3でそんなの持っているんですか?」
「中3にもなれば年齢の偽りとお金があれば余裕で買えるよ?」
先輩いわく、わたしと愛し合うためにほんとうなら年齢で却下されるというアイテムを購入したとのこと。すべてはこの瞬間のためにあるとかなんとか。
「や、やだ、やめて……」
「あ、こら取り乱すなマリー、せっかくふっくらやわらかい谷間が出てきていい感じなんだから。おぉ、マリーの白いフルカップが顔を見せてきた。マリーは巨乳だよね、わたしも中1でEカップだったからさ、マリーのキモチは色々とわかるよ」
どうしよう、わたし……ほんとうに先輩と体を重ねて愛し合う事になるのだろうか。あんまりの不安で涙すら出て来そうになった。
「さてと、マリーEカップブラ拝ませてもらうよぉ」
先輩がそう言ってシャツに両手をかけた時だった。突然にボト! っと落下音がした。それは天井から先輩の右肩に落下したクモだった。
「ひぅ!」
おどろいた先輩が体を起こすとクモは背中の方へと回っていく。先輩はよっぽどクモがニガテなのか、ここで初めてベッドから下りて取り乱す。それはわたしが押さえ込みから解放された瞬間だった。
「ん!」
わたしはシャツのボタンが外れているとかそんなの気にしている場合ではなかった。ブレザーをベッドから取ると、部屋に置いていたカバンも掴んで部屋から出るのみ。
「待ってマリー行かないで!」
先輩はクモを気にしながら、上半身は裸で巨乳を丸出しにしながら訴えるような声で言った。
「誰が待つか……」
わたしはとっても残念なキモチと怒りを押し付けられたから、今のはなかった事にするなんて風にはできない。
「お願い、嫌いにならないで、もう二度とこんな事はしないから」
先輩の声を聞いたとき、わたしは神さまに試されている気がした。つまりこのひどい展開を気前良く許すか。それともまっすぐなキモチで幻滅という2文字を受け入れるか。一瞬悩んだけれど、わたしは自分のためにもと後者を選んで言っておく。
「せっかくいい先輩だと思っていたのに、せっかく年上の友だちとか思っていたのに、今となってはもう大っ嫌い!」
わたしは部屋を出ると、そのまますぐに靴をはいた。シャツのボタンが外れているから下のブラや谷間が丸見えだけれど、ゆっくりボタンをかけるよりも家からすばやく出る方を本能が選ぶ。
家から出たわたしは幸い人目がないからと、ブレザーの下にあるシャツのボタンを上から止めていく。そして電柱が出現したら、通りに背を向けて残りのボタンを留める。
もし先輩がわたしにマジメな話をしていたらちがった。そして同性愛であるとしても、いきなり裏切りみたいなことをしなければ嫌いになったりもしなかった。
「黒井のバカ……友だちとして好きだったのに」
哀しさが胸の中にうずまく。でもきっと被害者であるわたしが加害者に同情して相手を許したとしても解決しないんだ。理不尽に切ないって感じを与えられるけれど、悪いのは全部黒井の方だから、わたしは黒井とすっぱり縁を切るべきなんだ。
「じゃぁ、マリーも中1でEカップって巨乳を出そうか」
「な、なにを……」
先輩はわたしのブレザーボタンを外し始めた。それから意図的に乱暴にグワッっと左右に広げる。
「マリー、怖がらないで……やさしくするから」
先輩の手がわたしのシャツボタンを上からゆっくりと外していく。わたしは先輩の奏でるエロいメロディーにどんどん飲まれていっている。
「せ、先輩……」
「なに?」
「愛し合うとか言うけれど……女同士でどうやって何をしようって言うんですか?」
「え、マリーってそういう事も知らないの?」
「え……な、なに?」
「女同士でも愛し合うためのアイテムはあるんだよ」
「うそ……中3でそんなの持っているんですか?」
「中3にもなれば年齢の偽りとお金があれば余裕で買えるよ?」
先輩いわく、わたしと愛し合うためにほんとうなら年齢で却下されるというアイテムを購入したとのこと。すべてはこの瞬間のためにあるとかなんとか。
「や、やだ、やめて……」
「あ、こら取り乱すなマリー、せっかくふっくらやわらかい谷間が出てきていい感じなんだから。おぉ、マリーの白いフルカップが顔を見せてきた。マリーは巨乳だよね、わたしも中1でEカップだったからさ、マリーのキモチは色々とわかるよ」
どうしよう、わたし……ほんとうに先輩と体を重ねて愛し合う事になるのだろうか。あんまりの不安で涙すら出て来そうになった。
「さてと、マリーEカップブラ拝ませてもらうよぉ」
先輩がそう言ってシャツに両手をかけた時だった。突然にボト! っと落下音がした。それは天井から先輩の右肩に落下したクモだった。
「ひぅ!」
おどろいた先輩が体を起こすとクモは背中の方へと回っていく。先輩はよっぽどクモがニガテなのか、ここで初めてベッドから下りて取り乱す。それはわたしが押さえ込みから解放された瞬間だった。
「ん!」
わたしはシャツのボタンが外れているとかそんなの気にしている場合ではなかった。ブレザーをベッドから取ると、部屋に置いていたカバンも掴んで部屋から出るのみ。
「待ってマリー行かないで!」
先輩はクモを気にしながら、上半身は裸で巨乳を丸出しにしながら訴えるような声で言った。
「誰が待つか……」
わたしはとっても残念なキモチと怒りを押し付けられたから、今のはなかった事にするなんて風にはできない。
「お願い、嫌いにならないで、もう二度とこんな事はしないから」
先輩の声を聞いたとき、わたしは神さまに試されている気がした。つまりこのひどい展開を気前良く許すか。それともまっすぐなキモチで幻滅という2文字を受け入れるか。一瞬悩んだけれど、わたしは自分のためにもと後者を選んで言っておく。
「せっかくいい先輩だと思っていたのに、せっかく年上の友だちとか思っていたのに、今となってはもう大っ嫌い!」
わたしは部屋を出ると、そのまますぐに靴をはいた。シャツのボタンが外れているから下のブラや谷間が丸見えだけれど、ゆっくりボタンをかけるよりも家からすばやく出る方を本能が選ぶ。
家から出たわたしは幸い人目がないからと、ブレザーの下にあるシャツのボタンを上から止めていく。そして電柱が出現したら、通りに背を向けて残りのボタンを留める。
もし先輩がわたしにマジメな話をしていたらちがった。そして同性愛であるとしても、いきなり裏切りみたいなことをしなければ嫌いになったりもしなかった。
「黒井のバカ……友だちとして好きだったのに」
哀しさが胸の中にうずまく。でもきっと被害者であるわたしが加害者に同情して相手を許したとしても解決しないんだ。理不尽に切ないって感じを与えられるけれど、悪いのは全部黒井の方だから、わたしは黒井とすっぱり縁を切るべきなんだ。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる