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56・こんな告白は困るんです……黒井先輩1
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56・こんな告白は困るんです……黒井先輩1
「さてと……帰るか」
学校が終わったら、めずらしいって感じでわたしはひとりカバンを持つ。今日の光は親せきが来るから早く家に帰らなきゃいけないって、前もってわたしに言っていたから仕方ない。
「マリー」
教室を出てすぐ声をかけられたので足を止めた。
「あ、黒井先輩」
3年生でFカップって巨乳な黒井先輩は教室の中へちらっと目を向けた後、彼氏はいないの? と聞いてきた。
「今日の光は用事があるから急いで帰ったんです」
「あ、そうなんだ! じゃぁわたしといっしょに帰ろう」
先輩はとってもうれしそうな顔を見せる。わたしはその満面の笑みというのを見ると、先輩ってわたしに特別な感情を持っているんだろうか? なんてちょっと思ったりしてしまう。
今日は5時間で終了だから夕方まではたっぷりと時間がある。たまには女同士の会話に時間を注いでもいいかなぁと思いながら歩きだす。
「先輩、受験勉強とかはどうなんですか?」
「ん、だいじょうぶ。自分で言うのはなんだけれど、勉強は出来る方だからさ、マイペースを保っていれば特に問題はないんだ」
「うわぁ、さすがって感じ」
「マリーも今から勉強をがんばっておいた方がいいよ、そうすれば絶対に後が楽になるから」
ちょいためになる話みたいな会話をしながら歩いていたら、ふっと気がつくとなじみのないコースを歩いていた。いまは先輩主導の道筋だからそうなる。
「マリー」
「なんですか?」
「ちょっと、家に寄っていかない?」
「え? 受験生の家にですか?」
「今日はうちの両親どっちも帰りが遅いんだ。お茶もお菓子も揃っているからさ、わたしの部屋で女同士の話をしようよ」
こういう風に誘われてイヤだとする明確な理由がないのなら、そこへ行くのが女の筋って事になる。
「さ、入って」
「お邪魔します」
先輩のお家に上がらせてもらった。初めて入る他人の家、そこにちょっとしたひんやり感があると、世間から切り離されたみたいなちょい独特な感覚が胸に沸く。
「とりあえず、わたしの部屋に来てよ」
先輩に誘われ部屋に入らせてもらう。そこはピンク色が目立つルームで、男子禁制みたいなオーラも浮かんでいるような気がした。
「マリー、あれ見て、あれ」
「あれ?」
「そ、ベッドのところ」
「ベッド?」
先輩がなんの事を言っているのかわたしにはわからなかった。何かしら仕掛けでもあるのかな? と思いながベッドに近づいたけれどやっぱり何の事かわからない。
「なにがあるんですか?」
わたしが言って振り返ったその時だった。
「マリー!」
突然先輩のコーフンした声が耳に入って、いきなり両肩を掴まれたと思ったら、わたしは勢いよくベッドに押し倒されていた。
「え……」
枕の上にアタマが落ちた。制服の内側にあるEカップブラのふくらみが揺れ動いてしまった。それは一瞬の出来事であり、スローモーションで再生したらどんな感じ? と自分が確認してみたくなる流れだった。
「マリー、マリー」
先輩は両手をグッとベッドに押しつけると、四つんばいになってわたしをジッと見下ろしてきた。
「えっと、えっと……」
生まれて初めて奇妙に真っ白となった。何これ? どういうこと? と考えようとしたら、思考が変な感じにグルグル回って冷静さを引き戻せない。
「マリー」
先輩のトロっとした感じの声と見つめる目、そこには冗談なんか存在しませんって感じが生々しく漂う。
「マリー、わたしマリーが好き! 一目見て気になって、話をしたら胸にズキュンとなってしまった。だからマリー……」
「だ、だから……なんですか?」
「一回でいいから……愛し合いたい……ダメ? ダメかな?」
「あ、あ、愛し合うって……」
「お願い、動かないで! 話を聞いて!」
先輩は起き上がろうとしたわたしを強引に押さえ込んで、ハァハァやりながら見つめてくる。
「わたし本気なの、それを今からマリーに見せるよ」
「い、いや、見せられても困るんですけど……」
「ううん、お願いだから見て、マリーに見つめられたい」
先輩はわたしのおへそと股間の間付近にドスっと腰を下ろした。これは完全にわたしを押さえ込んで逃がさないって感じだ。
「ちょ、先輩?」
わたしが焦ったのは先輩が制服のブレザーを脱ぎ捨て、今度はシャツのボタンを外し始めたから。マリーマリーって恋苦しいという声を出し続けながら。
「さてと……帰るか」
学校が終わったら、めずらしいって感じでわたしはひとりカバンを持つ。今日の光は親せきが来るから早く家に帰らなきゃいけないって、前もってわたしに言っていたから仕方ない。
「マリー」
教室を出てすぐ声をかけられたので足を止めた。
「あ、黒井先輩」
3年生でFカップって巨乳な黒井先輩は教室の中へちらっと目を向けた後、彼氏はいないの? と聞いてきた。
「今日の光は用事があるから急いで帰ったんです」
「あ、そうなんだ! じゃぁわたしといっしょに帰ろう」
先輩はとってもうれしそうな顔を見せる。わたしはその満面の笑みというのを見ると、先輩ってわたしに特別な感情を持っているんだろうか? なんてちょっと思ったりしてしまう。
今日は5時間で終了だから夕方まではたっぷりと時間がある。たまには女同士の会話に時間を注いでもいいかなぁと思いながら歩きだす。
「先輩、受験勉強とかはどうなんですか?」
「ん、だいじょうぶ。自分で言うのはなんだけれど、勉強は出来る方だからさ、マイペースを保っていれば特に問題はないんだ」
「うわぁ、さすがって感じ」
「マリーも今から勉強をがんばっておいた方がいいよ、そうすれば絶対に後が楽になるから」
ちょいためになる話みたいな会話をしながら歩いていたら、ふっと気がつくとなじみのないコースを歩いていた。いまは先輩主導の道筋だからそうなる。
「マリー」
「なんですか?」
「ちょっと、家に寄っていかない?」
「え? 受験生の家にですか?」
「今日はうちの両親どっちも帰りが遅いんだ。お茶もお菓子も揃っているからさ、わたしの部屋で女同士の話をしようよ」
こういう風に誘われてイヤだとする明確な理由がないのなら、そこへ行くのが女の筋って事になる。
「さ、入って」
「お邪魔します」
先輩のお家に上がらせてもらった。初めて入る他人の家、そこにちょっとしたひんやり感があると、世間から切り離されたみたいなちょい独特な感覚が胸に沸く。
「とりあえず、わたしの部屋に来てよ」
先輩に誘われ部屋に入らせてもらう。そこはピンク色が目立つルームで、男子禁制みたいなオーラも浮かんでいるような気がした。
「マリー、あれ見て、あれ」
「あれ?」
「そ、ベッドのところ」
「ベッド?」
先輩がなんの事を言っているのかわたしにはわからなかった。何かしら仕掛けでもあるのかな? と思いながベッドに近づいたけれどやっぱり何の事かわからない。
「なにがあるんですか?」
わたしが言って振り返ったその時だった。
「マリー!」
突然先輩のコーフンした声が耳に入って、いきなり両肩を掴まれたと思ったら、わたしは勢いよくベッドに押し倒されていた。
「え……」
枕の上にアタマが落ちた。制服の内側にあるEカップブラのふくらみが揺れ動いてしまった。それは一瞬の出来事であり、スローモーションで再生したらどんな感じ? と自分が確認してみたくなる流れだった。
「マリー、マリー」
先輩は両手をグッとベッドに押しつけると、四つんばいになってわたしをジッと見下ろしてきた。
「えっと、えっと……」
生まれて初めて奇妙に真っ白となった。何これ? どういうこと? と考えようとしたら、思考が変な感じにグルグル回って冷静さを引き戻せない。
「マリー」
先輩のトロっとした感じの声と見つめる目、そこには冗談なんか存在しませんって感じが生々しく漂う。
「マリー、わたしマリーが好き! 一目見て気になって、話をしたら胸にズキュンとなってしまった。だからマリー……」
「だ、だから……なんですか?」
「一回でいいから……愛し合いたい……ダメ? ダメかな?」
「あ、あ、愛し合うって……」
「お願い、動かないで! 話を聞いて!」
先輩は起き上がろうとしたわたしを強引に押さえ込んで、ハァハァやりながら見つめてくる。
「わたし本気なの、それを今からマリーに見せるよ」
「い、いや、見せられても困るんですけど……」
「ううん、お願いだから見て、マリーに見つめられたい」
先輩はわたしのおへそと股間の間付近にドスっと腰を下ろした。これは完全にわたしを押さえ込んで逃がさないって感じだ。
「ちょ、先輩?」
わたしが焦ったのは先輩が制服のブレザーを脱ぎ捨て、今度はシャツのボタンを外し始めたから。マリーマリーって恋苦しいという声を出し続けながら。
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