中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ

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55・ひとりのせいにするのは許さないぞ

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 55・ひとりのせいにするのは許さないぞ


 今日はこれといってうれしくもない体育祭だ。だけど、わたしにはひとつだけ熱を入れて注目したいのがある。
 100mリレー、光が一発目にでてくるやつ、これだけは何があっても見守らないといけない。

 そもそもあれだものね、光にとってはやりたくてやる事になった第一走者じゃない。だけど偉いのは、勝手に決められたけれど反論しなかった自分も悪いとし、一生懸命足を速くするためにせっせとがんばって走ったりしていたこと。

(光、わたしが見守っているからがんばれ)

 いま、わたしはものすごく特したような気分を持って興奮している。だってこんなは青春マンガで活躍する男子の彼女そのもの。たとえ順位がどうあっても、わたしは光にやさしい笑顔と拍手を渡すつもり。

 そして競技は始まった。わたしは思う。小説家になりたいとか言って、アウトドアなんか嫌いとする光がとりあえずの努力はしておくといって実際にがんばっていた。だから信じたい、グワーっと速いスピードで駆け抜けていくのだと、そうなってもいいじゃない! と。

(光……)

 あぁ、光がどんどん抜かれていく。ネットではがんばればすぐに足が速くなるって情報は一杯あって、光もそれを利用して学校が終わったらわたしにすら内緒で走って努力していた。

(ん……) 

 最下位でバトンを渡す光の姿を見たとき、わたしはそれをつらい光景とか思ったりせず、よくがんばったね! と胸の内でエールを送った。でも後でちょっと問題が起こったりしたんだ。

「おまえのせいだぞ」

「おまえが遅いからおれらが最下位になった」

 校舎の影で光がクラスメートの男子達から非難されていた。でもそれはお門違いというモノであり逆ギレ。光は言われたらだまってしまうってタイプではないのだけれど、言い返すことも多いのだけれど、今は動揺するスイッチが入ったらしくて言い返せない状態になっていると見えた。

「こら!」

 わたしはこれをだまって見過ごすほど女を廃らせていない。

「なんだよ、巨乳は引っ込んでいろよ」

 そう言われてもわたしは動揺なんかしない。光の前に立ってはっきりと言ってやるんだ。

「あのさぁ、あんたらカン違いしていない?」

「カン違い?」

「第一発目が遅くてもさ、それを取り返すのが速いのであり、取り返せな会った時点で全員遅いんだよ。それを逆ギレに持ち込んだ時点で、あんたらめっちゃヘボいわけで、小学生以下、バーカ!」

「だから巨乳は引っ込んでいろってんだよ」

「あ、やだ、無関係にして正義の女子にまで暴力する? それって中学生のやること? 言っとくけどそういうことをする男って絶対女にモテないから、だってほら、あれ見てみ?」

 わたしが指を向けた方向にはわたしが声をかけておいた女子が大勢いてジーっと見つめている。

「く……」

「く……じゃないから、あんたらみたいな腐れは運動とかスポーツとかする資格なんてないって事だから」

 わたしは胸糞悪いやつらを除霊のごとく追い払ったら、すかさず光の両手をとって言った。

「光、光が悪いわけじゃないから、そこはちゃんとわかっているよね? 堂々とできるよね?」

「う、うん……」

「おつかれさま! ほんとう、かっこうよかったよ」

「あ、ありがとう……」

 あぁ、太陽の光と風がとっても心地よい。まだまだ暑いとかそういうのが吹き飛んでいるような感じで、わたしと光は愛の女神に見守られているようにして見つめ合ったりしたんだ。
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