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45・友だちは恋愛でヤバい事をやっているなぁと思った
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45・友だちは恋愛でヤバい事をやっているなぁと思った
夏休みも今日で終わりかという今日、昨日と同じ友人と会ってひたすら歩きなが会話というのをした。その友人というのは昨日、彼氏から愛していると言われたい! とか言っていた女子。
「マリー、夏休み最後の日なのに光とはデートしないんだ?」
「我が彼氏は小説に一生懸命なんだよ」
「マリーのこと放置してまで?」
「そういう言い方はしないで、放置じゃないから」
「マリーさぁ、本音としてさみしくないの?」
「今のところは全然ふつうだけれど」
「そうか、わたしだったら他の男子と会話したり、他の男子宅へ遊びに言ったりするけれどなぁ」
「はい?」
「え、なに?」
「他の男子とちょっと話をするってだけならまだ理解できるけれど、他の男子宅へ遊びに行く? それって浮気じゃんか、相手に対する裏切りじゃんか。あんたそういう事をしているの?」
「え、それって浮気になる? ふつうにやっているんだけれど」
「ちょ……」
わたしは急に世界が怖いモノに見えてきた。まぶしく暑いって世界が人を溶かして殺すワールドに思えてしまう。だから友人をブックオンの駐車所付近に連れ込み、そこにあった自販機でジュースを2本買って1本を渡す。
「おごってくれるの? さすがマリー」
「言っとくけれど……やさしくしてあげたいと思ったからおごるんじゃないよ? むしろ逆、あんたちょっと危ないんだよ? って話がしたいから、だからジュースをおごったの」
「えぇ、わたしってそんなに悪い事をした?」
「ウソでしょう……自覚とか危機感とかないの?」
わたしはちょっとばっかり凉しいってところで、友人の感覚はまちがいなく狂っていると指摘した。
「あんた彼氏がいるじゃん。それなのに他の男子の家へ遊びに行ったりしたの?」
「ただ話をするだけだよ」
「ただって表現を使うんだ? 彼氏が知ったら傷つくとか怒るとかそいう風には考えないんだ?」
「えぇ、そんな、それってわたしが悪人みたいじゃんか。ただいっしょに歩いて会話をしたり、ただ家に行って会話をしたりするだけなんだよ? それって浮気になるの?」
「えぇ、今までそんなことしていたんだ? あんたいつか彼氏から刺されるんじゃない?」
「だいじょうぶだよ」
「だいじょうぶ?」
「だってわたしの彼氏ってやさしいから刺したりはしない。ちょっと怒るくらいですぐ許してくれると思う。っていうか、わたしは浮気しているつもりもないし」
友人はあきれるわたしを見ながら、ないない、中学生で刺されるなんてそんな事はないと笑った。でもわたしが笑わないからちょっと怖くなったのか、話をわたしの方に振ったりしてきた。
「仮にさぁ……マリーが浮気したとしたら……光だったら刺す? それとも泣く?」
「光……」
わたしは光と口にした瞬間、胸が灰色に染められたみたいでキモチが落下して行くのを感じた。もしわたしが浮気してバレたとしたら? そのとき光はどんな反応をするかって? わかる……わたしにはわかる……光はわたしを刺したりはしない。でもその代わり……胸の内からあふれんばかりの涙を流すのは確実。その姿を想像するだけで、わたしはものすごく胸が痛くなる。そして思う、そんな事をしたら必ず報いを受けるんだって。それはお祖母ちゃんが常々言っている因果応報だ。お祖母ちゃんはわたしにずっと言っている。人の心を傷つけたら必ず自分も後で傷つくのが筋だって。
「マリー? どうしたの?」
「ん……と、とにかく、わたしは忠告したからね。そういう人の心を裏切るようなことはしない方がいいからね」
わたしはとりあえずこの話はもう止めようとストップをかけた。そして話題を変えてキモチを取り直そうとした。でもおそろしいもので、一度でもけっこうゲスだと思ったりしたら、その友だちがあんまりきれいに見えなくなってしまった。
夏休みも今日で終わりかという今日、昨日と同じ友人と会ってひたすら歩きなが会話というのをした。その友人というのは昨日、彼氏から愛していると言われたい! とか言っていた女子。
「マリー、夏休み最後の日なのに光とはデートしないんだ?」
「我が彼氏は小説に一生懸命なんだよ」
「マリーのこと放置してまで?」
「そういう言い方はしないで、放置じゃないから」
「マリーさぁ、本音としてさみしくないの?」
「今のところは全然ふつうだけれど」
「そうか、わたしだったら他の男子と会話したり、他の男子宅へ遊びに言ったりするけれどなぁ」
「はい?」
「え、なに?」
「他の男子とちょっと話をするってだけならまだ理解できるけれど、他の男子宅へ遊びに行く? それって浮気じゃんか、相手に対する裏切りじゃんか。あんたそういう事をしているの?」
「え、それって浮気になる? ふつうにやっているんだけれど」
「ちょ……」
わたしは急に世界が怖いモノに見えてきた。まぶしく暑いって世界が人を溶かして殺すワールドに思えてしまう。だから友人をブックオンの駐車所付近に連れ込み、そこにあった自販機でジュースを2本買って1本を渡す。
「おごってくれるの? さすがマリー」
「言っとくけれど……やさしくしてあげたいと思ったからおごるんじゃないよ? むしろ逆、あんたちょっと危ないんだよ? って話がしたいから、だからジュースをおごったの」
「えぇ、わたしってそんなに悪い事をした?」
「ウソでしょう……自覚とか危機感とかないの?」
わたしはちょっとばっかり凉しいってところで、友人の感覚はまちがいなく狂っていると指摘した。
「あんた彼氏がいるじゃん。それなのに他の男子の家へ遊びに行ったりしたの?」
「ただ話をするだけだよ」
「ただって表現を使うんだ? 彼氏が知ったら傷つくとか怒るとかそいう風には考えないんだ?」
「えぇ、そんな、それってわたしが悪人みたいじゃんか。ただいっしょに歩いて会話をしたり、ただ家に行って会話をしたりするだけなんだよ? それって浮気になるの?」
「えぇ、今までそんなことしていたんだ? あんたいつか彼氏から刺されるんじゃない?」
「だいじょうぶだよ」
「だいじょうぶ?」
「だってわたしの彼氏ってやさしいから刺したりはしない。ちょっと怒るくらいですぐ許してくれると思う。っていうか、わたしは浮気しているつもりもないし」
友人はあきれるわたしを見ながら、ないない、中学生で刺されるなんてそんな事はないと笑った。でもわたしが笑わないからちょっと怖くなったのか、話をわたしの方に振ったりしてきた。
「仮にさぁ……マリーが浮気したとしたら……光だったら刺す? それとも泣く?」
「光……」
わたしは光と口にした瞬間、胸が灰色に染められたみたいでキモチが落下して行くのを感じた。もしわたしが浮気してバレたとしたら? そのとき光はどんな反応をするかって? わかる……わたしにはわかる……光はわたしを刺したりはしない。でもその代わり……胸の内からあふれんばかりの涙を流すのは確実。その姿を想像するだけで、わたしはものすごく胸が痛くなる。そして思う、そんな事をしたら必ず報いを受けるんだって。それはお祖母ちゃんが常々言っている因果応報だ。お祖母ちゃんはわたしにずっと言っている。人の心を傷つけたら必ず自分も後で傷つくのが筋だって。
「マリー? どうしたの?」
「ん……と、とにかく、わたしは忠告したからね。そういう人の心を裏切るようなことはしない方がいいからね」
わたしはとりあえずこの話はもう止めようとストップをかけた。そして話題を変えてキモチを取り直そうとした。でもおそろしいもので、一度でもけっこうゲスだと思ったりしたら、その友だちがあんまりきれいに見えなくなってしまった。
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