5 / 127
5・こんなのホレるしかないじゃん
しおりを挟む5・こんなのホレるしかないじゃん
「さーてと、我が彼氏の書いた小説というのを読みますか」
帰宅したわたしは逸るキモチを抑え
ながらテキパキと着替えた。それから部屋にあるピンクのノートパソコンを開いて机に置き、電源を入れてから椅子に座る。
「たのしみ、ものすごくたのしみ!」
本日、つい先ほどの話だけれど、学校が終わったらクラスメートの三ツ井光と付き合うしかないって流れになって付き合うことになった。その彼氏が書いているという小説、しかもわたしみたいな巨乳女子に恋焦がれているという作者のキモチいっぱいな小説、ぜひとも読ませてもらいますよ、はい。
わたしは意気揚々と、中1だから多分へタクソだろうけど、一生懸命読もうなんてそんなひどい考えで小説のひとつにたどりついた。
「え……」
びっくりさせられた……なぜって読みやすいに加えて文章力とか語彙力が高いから。それもまたカンゲキであり、わたしの巨乳っておっぱいが少し揉まれたみたいに感じさせられてしまう。
「うわぁ、三ツ井って……世界でも有数なおっぱい星人だ。こんなのわたしと付き合うしか道はないでしょう」
小説の中に漂う巨乳女子とか巨乳に恋焦がれる感がすごい。もしいまのわたしが大人の年齢だったら、いますぐこの胸に彼氏を抱いてあげたいとか言い出すところだね。
「でも……」
読んでいてまた新たな感動が生じた。
「え、ほんとうに三ツ井が書いたの?」
読み進めると三ツ井ってば女子を書くのがうまい。小説だから絵はないけれど、男子が書いた女子キャラとは思えない。ふつうは男がつくった女キャラってほんのり悪臭が漂うはずなのだけれど、それが全然ないから衝撃すら感じる。
「やだ、こんなのを読んだらホレるしかないじゃんか。もう世界中のいかなり男子とか男性が出現したって、わたしは三ツ井以外に考えられないって、そうなるのが運命ってあきらめるしかないじゃんか」
すごく、ものすごくこの巨乳ってふくらみいっぱいに感動が広がった。自分の彼氏に何かがあると思えるのは、女にとって嬉しい事と知る。
「あ、もう夕方の5時半……」
三ツ井の小説に没頭して時間の流れを忘れていた。とりあえず一度休憩とパソコンから離れるとき、彼氏と深く愛し合ったみたいな満足感が体いっぱいに広がる。
「うわぁ、やったぁ、中1で運命の出会いができるなんて、こんな物語が歩めるなんて」
くふふと笑いが止まらなくなった。アニメなんかでよく見るような感じをやる自分がいたけれど、これはもう不可抗力。うれしさが青空まで伸びていくような感じになるとニヤニヤが止まらなくなる。
「もう、三ツ井って罪なんだから」
わたしは10分くらい、ちょっと頭のネジが2本くらい外れましたって状態に甘んじてしまった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる